2017-03　阿里山・林鐵・達邦　嘉義逍遥01　セントレアから嘉義到着まで

2017/03/08 - 2017/03/13

　阿里山。
　台湾各地を旅すること16回目にして、初めてこの名所に行きます。阿里山というのは山の名前ではなく地名です。

　家族で、カップルで、社員旅行で、はたまたストイックな登山旅行で、老若男女誰もが楽しめる一大リゾート「阿里山」。ちゃんとメインの森林遊楽区にも行きますし、阿里山観光のもうひとつの目玉「阿里山森林鐵路」でうろうろし、鄒族の村「達邦」を訪ねてみたりします。嘉義市内もちょっとだけ観光しますよ。

　
　

エリア 嘉義(台湾)

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 15万円 - 20万円
• 交通手段: 高速・路線バス 飛行機
• 旅行の手配内容: 個別手配

　３月８日水曜日、22：30セントレア発のジェットスタージャパンＧＫ93で出発です。
　グローバルＷｉＦｉのカウンターでモバイルＷｉＦｉを受け取ってチェックインカウンターへ。今回は３Ｇ大容量というタイプを借りました。深夜出国早朝帰国でもきっちり旅行日数分料金がかかるのでちょっと損した気分。だって今日と最終日はずっと機内ですからね。ＷｉＦｉなんて使えないもん。

　ジェットスター便の利用は２回目ですが、前回は荷物の大きさも重さも量られず、チェックンはサクサクと進みましたが、今回は厳重でした。毎回こんなことをするのは大変なので、抜き打ちか何らかの条件でこういう厳重なチェックをするのでしょうね。大きな荷物を持っている人なんて、１グループに30分くらいかかっていました。
　搭乗口でも荷物の数をきっちりとチェックしていました。私も管制区域内で買った水とサンドイッチ（スタバはこの時間もやってました）を急いで食べて荷物を減量。特に荷物の数を厳重にチェックしていましたよ。

中部国際空港セントレア 空港

　３月９日木曜日00：59、桃園国際空港着。もう二日目になっちゃったよ。
　前回は中華航空機の尾翼の梅がライトアップされてきれいでいたが、今回はちょっと寂しい感じ。
　

台湾桃園国際空港 (TPE) 空港

　入国は待ち時間０。預け荷物がなかったので15分で到着ロビーに出た。早い！

　今まではなかった「捷運（ＭＲＴ）」のサービスカウンターが。さすがにこの時間（01：15）は運行してませんが。

　まずは國光1819バスで台北へ向かいます。
　この時間、桃園空港からの公共交通機関は國光客運1819（台北行き）か、統聯客運1627（中壢服務區行き）しかありません。1627バスはその先の統聯客運バスに乗り継ぐための専用路線です。中壢服務區までの区間を単独で乗車することはできません。深夜でも台中、台南、高雄へは乗り継げますが、空港での窓口が閉まっているので「中国語で」電話をして乗り継ぎバスの手配をしなくてはいけません。今回は嘉義へ行くのでこの便は使えません。
　いつか電話手配にトライしてみたいものですが、私の語学力より先にバス会社のシステムが向上して、全部スマホで手配できるようなる方が早そう。

　空港１タミのバス乗り場。私は窓口で切符を買って乗りましたが、悠遊カードでも乗れます。

　私は最初に来たバス（01：30）に乗れました。グループで一緒に乗りたい人とか、荷物がたくさんある人は次のバスに振り分けられていました。この便は荷物室がいっぱいだったみたいです。窓口で早く切符を買っても、乗るのは並んでいる順なので、急いでいる場合はとにかく早く並ぶべし。

　深夜でも０～１時台なら１時間に４～５本バスがありますが、２時を過ぎると２～３本程度になってしまいます。（2017年３月現在）

　02：23、台北火車站東三門バス停に到着。

　近くに新しいターミナル「國光客運台北車站」ができてます。以前の西ターミナルより駅に近くて便利そうですね。もう運用されていたはずですが、バスはここには入りませんでした。

　臺北轉運站：台北長距離バスターミナル
　嘉義に向かうバスはここから出るのですが、先ほどのバス停からは市民大道という大通りを渡らないといけません。横断できる場所が見当たらないので、とりあえず目についた地下街のＹ６出口に入ってみました。しかしこの地下道は下で封鎖されていて、荷物持ったまま階段を走って戻りました。暗い地下道が怖かった！

　結局その先にある横断歩道で渡ったのですが、人通りが少なくてやっぱりちょっと怖かった。

　轉運站の目の前のＹ１出口は煌々と明かりがついていました。ここは通れるということでしょう。

　Ｙ１出口の市民大道を挟んだ対面に國光台北車站が見えました。この位置関係はとても便利です。
　國光車站の地下とＹ１がつながっているはず。ご存じの方のコメントお待ちしています。深夜にバス停間を行き来する方法は重要な安全情報ですよね。

　轉運站の１Ｆにはドラッグストア、

　コンビニもあります。
　深夜に営業していたのはこの２店舗のみでした。

莱爾富便利商店 (市民大道店) スーパー・コンビニ

　１Ｆにあるバス会社のカウンターで切符を買い、プラットホームがある階に上がります。夜間はエスカレーターが動いていないのでエレベーターを使います。
　深夜の嘉義行きを運行しているのは阿羅哈客運なので４Ｆですね。

　４Ｆの416乗り場から、03：10発の嘉義行き、座席番号８、運賃470元。窓口のお姉さんは、重要な事項を赤ペンでマークしてくれました。
　阿羅哈客運の運賃は便によって違います。人気の時間帯はちょっと高く設定されているみたい。

　ここが416乗り場。

阿羅哈客運 バス系

　乗り場の近くにもカウンターがあり係員さんがいました。

　時間になると運転手さんが来て声をかけます。切符を見せて乗車。

　ここが私の座席。片側１列のゆとりシートです。

　リクライニングシート。足置き、テレビモニター、毛布あり。

　お水とお手拭き、ちょっとしたお菓子がついてました。充電用のコンセントプラグもあります。空港から台北への國光はＵＳＢで充電するタイプだったので、それを手元に用意していましたがここは普通のコンセントだった。
　この日はこのまま観光に出るので、充電できるときにしておかなくては。

　嘉義行きは嘉義まで直行の直達（特急）から、途中６つのバス停に停まる普通まで４種類あります。私は途中５つ停車する便でした。台北から一つ目のバス停「林口」からも乗車するお客がいました。

　06：12、斗南バス停に到着。
　飛行機でも寝られなかったので、バスで仮眠をとるつもりでしたが、寒くてそれどころではなかった。冷房は覚悟していましたが、冬用の衣服だから大丈夫だとなめてました。甘かった(T_T)。途中で重ね着したり、カイロを出したりとごそごそしまくり、結局１時間くらいしか寝られなかった。
　
　そんな中、ほかの乗客は爆睡。ここで下車するお客さんがいたのですが、運転手さんにさんざん起こされてやっと下車していきました。うらやまし～。

　06：26、大林バス停着。

　ここでも一人下車。この人も運転手さんに起こされてました。運転手さん大変だ。

　06：56、嘉義轉運站到着。嘉義駅の裏にあるこのバスターミナルが終着です。
　お客は全部で５～６人といったところ。料金設定が高い週末（金曜～月曜）はもっと人が多いのかな？

　まずは嘉義駅の窓口で阿里山森林鐵路の切符を発券します。

　予約切符はあらかじめネットで購入してあるのですが、窓口に来て実際の切符に引き換えないといけません。

　これがネット予約の切符（引換証）。
　これとパスポート原本を持って窓口へ。ネット予約の詳細は番外編②に書いてみましたのでご参照ください。

　これが切符。

　阿里山森林鐵路はその名の通り阿里山に行くための鉄道です。しかし現在の阿里山森林鐵路は嘉義から奮起湖までしか運行していません。
　今日は現行の全区間を往復するわけですが、当初は片道分の切符はギリギリでキャンセルするつもりでいました。往復同じ交通手段を使うのはつまらないですからね。しかし、実際に予約してみると往路と復路で逆の窓際が指定されてるじゃないですか。（座席は自分では指定できません。）これは神の啓示！往復乗って両側の車窓風景を見なさいよってことだと確信しました。

　駅裏から跨線橋を渡って駅前へ向かいます。

　託運輸送のホームかな。駅南端に見えました。

　この駅も高架化されるようなので、跨線橋からの光景も見られなくなりますね。

　駅前広場は大工事中。見通しが悪いので、バス停やタクシー乗り場がどこにあるのか、わかっていないと探しづらい。

　計程車がタクシー、公車站がバス停、汽機車接送區が車・バイクの送り迎え区域といったことを漢字で把握してあると便利。漢字圏じゃない人には厳しいよね～。

　現在の駅の配置図。これももう変わりつつありますね。

　跨線橋からコンコースへの途中に行李房（手荷物一時預かり）。
　08：00～なのでまだ開いてません。嘉義駅にはコインロッカーもあるのでご安心を。

　旅遊服務中心もまだ閉まってます。
　駅の旅客諮詢服務中心は06：30～22：30まで開いていますので、鉄道や駅に関することはそちらに相談できます。

旅遊服務中心 (嘉義駅観光案内所) 散歩・街歩き

　私も旅客諮詢服務中心でコインロッカーの場所を教えてもらいました。
　コインロッカー周辺が工事中でわかりにくかった。３月19日にはコンビニの工事が終り、今はわかりやすくなってるはず。

　無事ロッカーに荷物を預けました。今回は普通の手提げ鞄なので、持っているのが重かったよ～。

　ロッカーを開けるときの番号。この紙をなくしたときのために撮影。

　バス停を探しに通路に出ると、阿里山森林鐵路専用窓口がありました。
　ここは08：00～16：00しかやっていませんが、隣の嘉義駅の窓口なら台鉄の運行時間内ずっと開いていて森林鐵路の切符も買えます。もっと言えば、ネット端末のある台鉄の駅なら例えば台北や高雄でも買えるんです。
　以前は林鐵は台鐵とは全く別の会社だったんですが、現在は林鐵の運行を台鐵に委託しているので、この窓口の存在意義が微妙なところ。立ち席の切符はこの窓口のみの販売かな？

台鉄嘉義駅 (嘉義火車站) 駅

　窓口に雰囲気があるのは確かですね。
　これは聞いた話ですが、座席指定が売り切れでどうしたものかと迷っているお客さんには、阿里山でのホテルとのセット切符を斡旋する業者とか、乗り合いバスを売り込んでくる人とかがアドバイスに寄ってくるそうです。それはそれで便利。

　駅前広場の嘉義縣公車ターミナルもきれいさっぱりなくなってます。
　現在（2017年3月）はここでバスの切符を買ったりすることはできないので要注意。番外編旅行記①をご参照ください。

　観光スポットへのバス停はこうして案内が出てます。

　駅前のバス停。
　駅前の大通り（中山路）沿いです。通りの対面（大三通大飯店前）には逆方向のバス停がありますが、混雑を避けるためにバスの運行方向を一部変えています。ですので土地勘がある人ほどバス停の側を間違えがち。阿里山へ行く人は駅側、故宮南院へ行く人は反対側です。