2017/03/08 - 2017/03/13
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binchanさん
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3月9日木曜日、09:00。阿里山森林鐵路(略して林鐵)に乗車します。
前日22:30セントレア発の飛行機で台湾に到着し、夜行バスで嘉義入り。49歳、ほぼ完全徹夜で頑張ってます。
この日は嘉義・奮起湖間を往復乗りました。
登りの列車では観光アナウンスがありました。(ほかの便ではありませんでした。)
林鐵に乗る人って、乗車すること自体が楽しみで、乗ったらみんなワクワクして車窓にかぶりつきって思ってました。ところが、仲間同士でおしゃべりばかりしていたり、あろうことかカーテンを閉めて寝ている人までいるんです。びっくりしました。(←旅行に来てるんだからこれが普通でしょ(^^;)それでもこの便ではアナウンスがあると、人々が右の車窓、左の車窓と見どころを逃すまいと移動したりしてました。私もアナウンスの内容を聞き取れないながらも、みんなが見ている方を後追いして楽しみましたよ。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 15万円 - 20万円
- 交通手段
- 鉄道
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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この日は平日なので林鐵の運行は1往復のみ。9時に嘉義を出た阿里山1號は11:20に奮起湖に到着しました。時刻表通りです。
12日日曜日にも林鐵に乗ったのですが、その時の列車は途中から多少は遅れを出していました。それでもせいぜい5分程度。奮起湖 旧市街・古い町並み
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奮起湖は現役の駅なので、線路に降りて歩いたりしたら本当はダメなんでしょけど、そんなことは全く意に介さず、老若男女が線路でくつろいでいます。鉄道関係者も全く気にしていません。
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これが乗ってきた車両(帰る車両もこれ)。ちょっと後に撮影したので霧がかかってますね。
奮起湖には水溝式路軌(レールの間に溝があり、その中に人が入って車両下部の点検などができるようになっている路軌)があるのですが、それはちょどこの車両が停車している下らしい。しっかりチェックするのを忘れました。
日曜日であれば一日3往復の列車があり、この構内に3列に列車が並んでいる姿が見られます。一日3往復あること自体がすでに凄いことですが、できることならもっと増やして途中で交会してほしい。 -
奮起湖站の切符売り場。私はもう切符を持っているので利用してません。
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コインロッカー。便利ですね。
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林鐵が台湾林務局の管轄となったころ(1945年以降)、8:00に嘉義を出発する混合列車51次(物資と旅客を混載した列車)と9:00に阿里山を出発する混合列車52次が奮起湖で交会(すれ違い)をしていたのだそうです。列車を待ち合わせるほか、蒸気機関車は水や燃料を補給し整備を行う必要があったため、奮起湖では列車が15分ほど停車しました。それがちょうどお昼時だったことから、奮起湖でお弁当を食べる習慣ができたのだそうです。それ以来奮起湖の名物は駅弁となりましたとさ。
嘉義から45.8キロ、阿里山からは25.6キロ。ちょうどおなかすくよね!
私も後ほどちゃんとお弁当食べますよ~。 -
奮起湖の「奮起」はもともとは「畚箕」で「みの、ちりとり」の意味。「湖」は閩南語(台湾語は閩南系)では「窪地」を意味するので、「ちりとりの形をした窪地」という意味だそうです。まあ「ちりとり」くらいなら、自分が住んでいる場所の地名としてもまあ許せますよね。でも台湾語では畚と糞が同音なんだそうで、現地では「糞箕湖」が通称だったそうです。これは日本人にはちょっとショックな地名ですよね。というわけで、日本統治時代に「奮起湖」と改められたそうです。
糞と奮、箕と起は日本語では同音ですが、華語なら発音が違います。台湾語ではどうなんでしょう。おそらく台湾語でも音が同じだからこう変わったのだと思うのですが、ご存じの方教えてください。 -
奮起湖の次の駅は多林ですが、現在は奮起湖以遠が不通であるためここが終着駅です。
列車は嘉義の海抜30mからここ奮起湖1,403mまでをひたすら登ってきたわけです。樟腦寮(543m)辺りまでは熱帯の植生、そこから1,000m辺りまでは暖帯、そして奮起湖あたりからは温帯の植生に変わります。林鐵はもともとは木材を運ぶための鉄路なのですが、運んでいた木材は温帯植生の杉やヒノキです。ですから、走る林鐵にふさわしい背景は針葉樹でなくてはいけません。現在、本線の車両が針葉樹林を走り抜ける光景は奮起湖付近でしか見られないのですが、私はその光景を見ることなく帰ってきてしまいました。
十分な時間を割り当てたつもりの奮起湖でしたが、ぜんぜん足りてませんでした。もうさっそく再訪したくてたまりません。 -
線路沿いには石炭を補充するための場所が残されています。
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隣には水鶴(水を補給する設備)。
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奮起湖車庫。これも古蹟指定されています。
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これも水鶴?
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現在の運行状況では奮起湖に車両を留め置くことがないので、実際に整備などには使用されていないと思います。ようするに博物館。
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奮起湖車庫には退役した機関車2輌が展示されています。
アメリカのライマ社(LIMA)のシェイ式蒸気機関車。
1907年、鉄路の建設が藤田組という民間企業によって行われていた頃、まずは13噸式の機関車を一輌購入したそうです。しかし13噸式では馬力不足だったらしく、これは運行はしていないようです。民間企業の財力では13噸式が限界だったというのが通説。
その後国の事業となり1910~1913年にかけて18噸式機関車を8輌、1912~1918年には28噸式を12輌購入しています。林鐵が開通した当初は終点が二萬平でした。そこまでの勾配は18噸式でもなんとかいけたそうですが、二萬平の先が馬力不足だったとのこと。 -
18噸式18号機のシリンダー部分。
8輌あった18噸式は11号から18号まで。
11号は1912年にここ奮起湖で事故を起こし、遺棄されてしまったようです。
12号は阿里山駅に展示。
13号は北門の車庫園區に展示。
14号はオーストラリアで第二の人生を送っています。
15号は1993年に北門車庫であった火災で損壊。
16号は花蓮の池南森林遊楽区に展示。
17号は阿里山駅の側線に置かれているそうです。 -
28噸式は21~32の番号があてられています。
21号は嘉義公園、22号は集集駅、23号、25号、26号は北門車庫園區(25と26は動態保存、平地での蒸気機関車運行時に出動します)、24号は阿里山駅、28号は苗栗の鉄道公園、32号は竹崎の親水公園にそれぞれ展示されています。
27号と30号はともに大事故を起こし、その後解体されています。
そして31号は、阿里山で現役でイベント出動しています。明日乗りに行きますよ~。 -
シェイ(Shay)式機関車の特徴はシリンダーが縦についていて小回りがきくんだそうな。たとえ日本語で説明されても、私には詳しい仕組みは理解できない…。まあホイールベースにあたる長さを短くできる機構なのではないかということで納得してます。
どなたか、そもそも蒸気機関車の仕組みをわかってないシロウトにもわかる説明を<m(__)m>。 -
18号と28号の後ろ姿。ここに石炭積んでたんですよね?
ところで、ShayLocomotives.comでこれらのシェイ式を調べると、台湾に渡った車種はどれもFuelTypeがWoodとなっています。燃料は木材だったんでしょうか?こんなごっついものが薪や木炭の馬力で動くようにも思えませんが、ほかの車種ではCoalになってるものもあるし、oilっていうのもあります。これもどなたか教えてください。 -
奮起湖車庫には獨立山三連ループの説明板もありました。
嘉義から沼平までの本線全長72.7km、高低差は2,244m。全線の斜度は31です。駅と駅の間での斜度が最も大きいのは神木・阿里山間で52。三連ループがある樟腦寮・獨立山は48なので、比較的斜度は高い方ですが、木履寮(現在廃駅ですが)・樟腦寮、二萬平・神木に次いで4番目と、とびぬけて斜度が高いわけではありません。ところが、ループ区間の直線距離で計算してみると、樟腦寮駅からループ最上部のトンネル出口までの直線距離が800m、高低差200mでなんと斜度275。神木・阿里山の直線斜度74を大きく引き離し、ぶっちぎりのトップです。 -
下手な写真ではよくわからないと思うので、パンフレットの画像も入れておきます。
これを見ると裁縫の玉止めを連想します。この通りにやっても玉にはなりませんけどね。 -
三連ループの模型もあります。
山をとぐろを巻くように線路が登っていく様子がわかります。獨立山は、南側の平野を作る水系(朴子溪や八掌溪)と、北側にある台湾最大の河川濁水溪との分水嶺にあたる山系にあります。獨立山の手前では嘉義の平野を望みつつ山を登っていき、獨立山以降は尾根北側を辿るように進みます。ですので、三連ループを境に見える景色が変わるのも見どころの一つです。 -
奮起湖車庫の反対側です。たぶんこっちが正門。
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開館時間は08:00~16:00、お休みはないようですね。
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多林方面に向かう線路。
「運行停止中の線路は歩いてOK」とはどこにも書いていませんが、線路をハイキングしている人はたくさんいます。ハイキングした人のブログがたくさんありますし、この時もここから出てくるハイカーがいました。でも、あくまでも線路は通行禁止です。
この先の路線は難所続きなので、もう復旧しなくてもいいのでは?二萬平・神木だけ復活させて、後の区間は遊歩道にしておけばいいのに、なんて思ってましたが、旅行記を書くためにいろいろ調べてみると、復旧のために大変な労力を費やしているらしいので、その労に報いるためにもぜひ全線復旧させてほしいです。
みなさん、阿里山森林鐵路に乗車して応援しましょう! -
上の写真を撮ったところで振り返るとこんな光景です。
停車中のバスは11:30の阿里山行バス。阿里山まで行く人はこれに乗り換えます。
私は右手の遊歩道に入って、神社址や巨木を巡る散策に向かいます。
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この旅行記へのコメント (2)
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- へけけさん 2017/04/16 14:45:44
- シェイ式機関車。
- binchanさん こんにちは。
阿里山鉄道にはあんまり興味がなかったんです。なんか観光色が強くて人がいっぱいってイメージでしたがおかげ様で完全にはまってしまいました。
昔の阿里山鉄道が知りたくて「鉄道ジャーナル」の1969年2月号を購入。列車追跡シリーズ「ニイタカヤマノボレ」を読んで興奮しました。当時の列車ダイヤによると往復20本以上の列車が走ってました。(嘉義〜竹崎)大体、木材運搬列車ですが。
binchanさんのレポートどうり駅もたくさんあって、奮起湖から先は28トン機関車限定でした。脱線事故も結構あったらしいですがすぐに復旧したらしいです。1969年にタイムスリップして当時を見たいです。
へけけ
- binchanさん からの返信 2017/04/16 19:17:38
- RE: シェイ式機関車。
- へけけさん、なるほど!
鉄道ジャーナルのバックナンバーですか。なるほどそういう資料もあるんですね。
1969年当時と言えば林鐵がバリバリに現役な頃ですよね。木材を運搬していたころの林鐵を私も見てみたいです。
私も阿里山森林鐵路に同じような先入観を持ってました。それが、一駅ずつ降りることを思いついて駅を調べるうちにイメージが一変。開けてはいけない鉄の蓋だったかも。潜んでいるドラマが壮大すぎます。
鉄道についてはこの後の旅行記でもちょいちょい疑問が出てきます。ご存じのことがありましたら教えてくださいね。よろしくお願いします。
binchan
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