2017/03/08 - 2017/03/13
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binchanさん
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3月10日金曜日、阿里山森林遊楽区を観光しています。
この日は、遊楽区内の林鐵駅をすべて訪問する予定です。祝山站はその一つ。祝山線は1986年に開通した比較的新しい路線で、最初から観光のためにつくられました。
阿里山観光で見逃せないものの一つが祝山のご来光見物です。初期の祝山ご来光見物は、日の出前の暗い時刻に懐中電灯を手に山道を歩いて向かったそうです。そのうち車で送迎する業者が現れ、中には評判の良くない業者もいて不評だったとのこと。だったら鉄道で祝山へ行けるようにしよう、というわけで祝山線の開通となったわけです。
現在の林鐵の中で、この路線が最も収益があるんだそうです。
祝山線は日の出の時刻にのみ運行しています。今回は真昼間なので鉄道は利用できません。仕方ないので歩いて向かうことに。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 15万円 - 20万円
- 交通手段
- 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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10:49、沼平站裏手にある祝山観日歩道に入ります。
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霧が出てきて雨が心配です。
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歩道の石段を登り始めてすぐに、森林遊楽区で働く職員さんの宿舎がありました。
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宿舎の近くには自然生態の展示館もありました。
ここについてはまた後ほど。 -
こんな石段を登っていきます。
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鬱蒼とした針葉樹林。でも日本の杉林とは趣が違う気がします。湿度のせいかな。
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たくさん観光客がいると思っていましたが、すれ違ったのは3組ほどでした。
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ところどころに大きな切り株や木の根っこが横たわっています。
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林道が見えてきました。
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11:17、ここで観日歩道は終点。30分くらい石段を登っていたんですね。
2000メートル以上の標高ですが、意外と普通に歩けました。もっと息切れするかと思った。 -
ここからは祝山林道を歩きます。
最初にすれ違った男性に「上は雨だよ、傘持ってる?」と教えてもらいました。やっぱりそうか~。天候が悪くなったというより、標高が上がって霧が耐え切れずに水滴になってしまったって感じです。 -
11:21、祝山線の線路と出会います。
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ここから對高岳へ登山歩道が続いています。
実は祝山線には沼平以外にも對高岳站という途中駅があります。駅はこの歩道沿いにあるのでぜひ行きたかったのですが、残念なことに通行止め。
一時期は對高岳站にも列車が停車していたそうですが、現在は素通りだそうです。 -
對高岳方面の線路。
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100mくらいのことなんですけどね~。通行止めは恨めしい。
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野生動物との接触を避けるため、遊楽区へのペットの持ち込みは禁止です。
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しばらくは線路沿いの道が続きます。
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だんだん線路と道路の高低差が大きくなって行きます。自動車って鉄道に比べるとかなりの勾配がOKなんですね。
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祝山林道4.5キロ地点。
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さらに坂を登っていくと、右下に祝山站のホームが見えてきます。
霧が雨になっています。 -
祝山站入り口。
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桜も咲いています。
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駅への階段の長さが、線路と林道とのギャップ。
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屋根を突き抜けて樹が伸びています。もちろん、樹が先に生えてたんでしょうけど。
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切り株もちゃんと残しておくんですね。
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祝山站はご来光を見るための専用路線なので、今日は7:10が最終。
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駅には誰もいません。
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給湯器だけはなぜか稼動していました。すごく台湾的。
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ホームに入ってみました。
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駅舎。
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祝山站は現在台湾で最も標高が高いところにある駅です。
2,451m、かつての東埔線には133m及びません。標高2500m超を走っていた東埔線を廃線にしてしまったことを、林務局はとても残念がっている様子。HPの紹介文にそれがにじみ出ている気がします。
ただ、祝山線は台湾人の手によってつくられた路線なので、ここは台湾にとっては誇らしい駅でしょう。 -
霧でホームの端さえ見通せません。木製站牌がホームの端っこにあるらしいのですが、この時は全く気付きませんでした。
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ここが最終ポイント。線が三本あります。
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駅を出て展望台がある方へ。
売店も日の出の時刻しかやってません。 -
展望台らしきところからの眺め。もう正しい方角を見ているのかどうかすらわかりません。
駅で見かけたカップルは小笠原観景台まで行こうとしたようですが、30秒で引き返してきました。突風交じりの雨になってきて、それどころじゃないって。私も早々に引き上げることにしました。
展望台(らしきところ)で、靴カバーを装着、鞄をウィンドブレーカーの内側に入れて、フードの紐を引き締め、完全装備で歩き始めました。 -
晴れていたら見に行きたかったヘリポートへの道。今歩いたら絶対滑る。
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線路と同じくらいの高さまで下りてきました。
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ご来光を見に行く時は、真っ暗な中を列車が走っていくんですよね。日が昇ったあとの復路と、二つの景色が見られて楽しそう。
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同じ道で帰るのはつまらないので、観日歩道には入らずそのまま林道を歩いて下ります。
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分かれ道もあります。道に迷ったら遭難しそうな霧なので、スマホのナビを使って歩きます。
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霧の中に桜色が滲む。
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伐採初期から人工林造成もしていたようです。100年くらいしかたっていないと思いますが、結構立派な林でした。
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このあたりはもう人工林ではないのかな?植樹した木でもこんな生え方になるのでしょうか。
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倒木の上に生えているのでしょうか。独特の姿をした樹木がたくさんあります。
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貴賓館の看板を発見。
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昭和天皇が皇太子時代に宿泊されたこともある館です。戦後は「蒋公行館」と改名されたようですが、また貴賓館に戻っているようですね。
現在は修復工事中で見学はできません。公開は未定のようです。 -
古い写真を検索すると、鮮やかな緑の外壁に赤い屋根、古色蒼然とした檜林によく似合う瀟洒な建物です。
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隙間から見えないかな~
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ちょこっとだけ見えた!
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早く公開されてほしい。
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林道を先に進みます。
時々脇道があります。 -
貴賓館への通路だと思われます。
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かすかに見える建物は、林務局の宿舎かな。
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カラー(海芋)が最盛期でした。
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珍しくあまりボケずに撮れました。
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林道の終点付近には遊楽区のインフラを支える企業の拠点があります。。
台湾上水道(自來水)の管理所。
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台湾電力の事務所。
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林道の終点にはゲートがあり、一般の車両が侵入できないようになっています。
祝山站からここまで、のんびり歩いて45分くらいでした。
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この旅行記へのコメント (2)
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- へけけさん 2017/04/26 18:44:26
- 遭難しなくて良かったですね
- binchanさん こんにちは。
阿里山鉄道編も急ピッチでアップされてるのでもったいないからゆっくり味わってます。
阿里山鉄道にシェイ型機関車が記念運転するのにあわせてわざわざ阿里山に行ったのかと思ったんですが、あんまり写真がなくてガッカリ(笑)ディーゼル機関車ばっかり(笑)
でも過去には大事故が何度もあって犠牲者が多数出たんですね。開通当初は日本人と台湾人が協力し合って台湾に合うように機関車を改良したらしいです。日本人の犠牲者も多数でたらしい。
ところで阿里山の頂上付近は霧が深くて大変でしたね。写真で見るといい雰囲気ですが。
へけけ
- binchanさん からの返信 2017/04/26 20:59:28
- RE: 遭難しなくて良かったですね
- へけけさん、丁寧に旅行記を読んでくださってありがとうございます。
蒸気機関車の運行は、もっと撮影できるつもりだったんですけどね。なぜか全然撮れてないんですよ。でも赤いDL君もかわいいでしょ?
祝山は本当に濃霧でした。あんな霧の中を黙々と一人で歩いている姿は、傍目には変でしょうねえ。それはそれでいい思い出ですが、やっぱりパキっと晴れた景色も見たいです。
へけけさんは今はエヌゲージとジオラマに没頭ですか?でも意外とスイカとかキュウリの栽培に忙しかったりして。
私は7月の台湾の行き先を検討中です。
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