ドイツの春：北方二州・21リベンジしたシャウムブルク・リッペ侯爵家の居城・ビュッケブルク城

2014/05/09 - 2014/05/23

ドイツの春：北方二州・シュレースヴィヒ・ホルシュタイン州＆メクレンブルク・フォアポンメルン州を中心に巡る旅
期間：2014年05月09日~23日　 15日間）

参考：
≪ドイツの春：北方二州を巡る旅に出る≫
http://4travel.jp/travelogue/10883955

05月20日（火）　202km、晴れ、朝方20℃と早くも高い、この日の最高は28.5℃、

起床7：00、朝食8：00～8：30、Aerzenアエルツェン9：00出発。＝＞L?・B1・B83・L?　37km　Schloss Bueckeburgビュッケブルク城見学　10：18～12：00　＝＞L?・B65・L?・B441・L?　55km　Steinhulder Meerシュタインフルダー湖で休息12：46～13：41　＝＞L?・B441・A2・B6・L?　47km　Hannover・Gross Gartenハノーファー・グローサー・ガルテン見学　14：55～16：20　＝＞L?・B6・B217・B1・L?　（Hameln）　＝＞L?・B1・L?　 63km 　Aerzen・　Schlosshotel Muenchhausen　　古城ホテル　ミュンヒハウゼン　17：52着。

写真はSchloss Bueckeburgビュッケブルク城

エリア ドイツ

• 旅行の満足度: 4.5

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 一人あたり費用: 30万円 - 50万円
• 交通手段: レンタカー
• 航空会社: ルフトハンザドイツ航空 ANA
• 旅行の手配内容: 個別手配

＊朝食（8：00～8：30）は朝食の間で頂いた。こんなにお客がいたのかと思うほど、広いレストランも狭く感じた。

しかもあまりお目にかからないオレンジの自動搾り機が置かれていて、これを使って自分でジュースを作った。

写真はSchlosshotel Muenchhausen　　古城ホテル　ミュンヒハウゼンの朝食・・・オレンジの自動搾り機

5星らしく、コーヒーも銀メッキのKanneカンネ（コーヒーポット）で、三段重ね（サーモン、チーズ、バター？ヨーグルトの容器）を給仕が用意してくれた。

写真は古城ホテル　ミュンヒハウゼンの朝食の間

写真は古城ホテル　ミュンヒハウゼンの朝食の間・・・隣室は少し離れますが、落ち着いた良い雰囲気の部屋、明日はこちらで食べようと思う。

Schlosshotel Münchhausen ホテル

太陽も十分上がり、日差しも強い一日になりそうだ。朝食を十分に食べ、古城ホテルを9：00出発。

B1でハーメルンまで行く。そこから左折してB83にのる。

ヴェーザー山地を流れるヴェーザー川の右に沿い、西に37km走るとSchloss Bueckeburgビュッケブルク城に至る（10：18）。

ここもリベンジの場所で、見学を大変楽しみにしている。

写真はシャウムブルク・リッペ侯国図：1807～1945年

写真はシャウムブルク・リッペ侯：Wilhelmヴィルヘルム_(Schaumburg-Lippe)

写真はWappen_Deutsches_Reich_-Fuerstentum_Schaumburg-Lippeシャウムブルク・リッペ侯爵家の紋章はなかなか見事なものです。

写真はビュッケブルク城：城門・・・街中から歩くとこの城門にあたるが、車だと別の道になる。

≪Schloss Bueckeburgビュッケブルク城見学≫
10：30～11：30　入場料Euro20.

D-31675 Bueckeburg　、Schlossplatz1
http://www.schloss-bueckeburg.de/
http://www.youtube.com/watch?v=IzANBzTRmOM

2005年4月27日(水)の北ドイツの旅で一度訪れた。
ビュッケブルク城内の見学はガイドツアーのみで、町に着いた16時にスタートしたばかり、次は最終の17時との事なので、断念したのだ。
駐在中の1982年の際も確かこんな風に断念した記憶がよみがえる。
この城には縁が無かったようで、ツイテいない。

城門の外はマルクト広場で、市庁舎や広場の泉がある。ほんとに小さな町である。

この事もあって、今回リベンジしようと訪問地に入れた。

写真はビュッケブルク城：正面

博物館：9：30～18時、ガイド付きは1時間。

城内にはCafe-Restaurant "Alte Schlosskuecheカフェ・レストランのアルテ・シュロスキュッヘ"（11～17時）がある。

写真はビュッケブルク城：中庭

ビュッケブルク城はFuerstin zu Schaumburg-Lippeシャウムブルク・リッペ侯爵家の居城であり、シャウムブルガー地方で最も魅力的な建築物に数えられている。

ビュッケブルクは12世紀の頃から歴史に記録された町（今の人口2万人）だが、ビュッケブルク城が初めて記録に現れたのは14 世紀で、ルネサンス様式による4翼式の宮殿になったのは16世紀 中頃のことである。


写真はビュッケブルク城：1654年Merian

1601年、Graf Ernst zu Holstein-Schaumburgホルシュタイン・シャウムブルク家のエルンスト伯爵がこの地に行政府を置き、ビュッケブルグ城を現在のようなレジデンス風に改築した。

この頃にSchlosstor城門、Schlosskapelle宮殿礼拝堂、Goldener Saal黄金の間が造られている。

1732年に宮殿が火災にあった後、ファサードと内装が初期バロック様式で再建され、新たな翼棟がネオバロック様式とネオロココ様式で造られた。

写真はビュッケブルク城：秋の俯瞰

ビュッケブルク宮殿は、典型的なルネサンス様式の要素を備え、中には、円形の飾りがついた切妻建物、渦巻き状や貝状の装飾が施されたファサードが含まれる。

建築材には、当時非常に人気があった、オーベルンキルヒ産の砂岩が用いられている。
ビュッケブルグ城は水城のように掘割を周囲にめぐらし、緑のアーケードや噴水、迷路を備えるイギリス風庭園、乗馬学校などが広大な緑の敷地に散在している。

写真はビュッケブルク城：裏手から
Wasserschloss_ab_1304,_heutige_Ansicht_16._Jh.水城は1304年以来、16世紀の景観

Innenhof中庭でガイドの最初の説明が始まる。

写真はビュッケブルク城：中庭

①Schlosskapelle宮殿礼拝堂：

400年前の芸術。円天井や壁はフレスコ画上を金粉で飾った装飾でいっぱいで、天井を工事中だったのは残念だが、光り輝く内部に驚きです。

写真はビュッケブルク城：Kapelle礼拝堂内・・・残念ながら工事中でした。

写真はビュッケブルク城：Kapelle礼拝堂内

写真はビュッケブルク城：Kapelle礼拝堂内・・・ガイドさんの説明に皆さん神妙に聞き入り。

写真はビュッケブルク城：Kapelle礼拝堂内

写真はビュッケブルク城：Kapelle礼拝堂内・・・工事が無ければ、こんな風に見えたはずです。

写真はビュッケブルク城：Kapelle礼拝堂内

②Gruener Saal緑の間：
天井のフレスコ画、豪華なヴェネチアンシャンデリア。

写真はビュッケブルク城：緑の間

Graffin Juliane von Hessen-Philippsthalユリアーネ・ヘッセン・フィリップスタル伯爵夫人と思しき人物画ですが・・・。

天井のフレスコ画

写真はビュッケブルク城：緑の間

写真はビュッケブルク城：緑の間

豪華なヴェネチアンシャンデリア

写真はビュッケブルク城：緑の間

写真はビュッケブルク城：緑の間

写真はビュッケブルク城：緑の間

③Grosse Festsaal祝典の間：
1893年から作られた『祝典の間』は高さ9m、長さ24mの堂々とした広間で、見事な天井の宗教画、壁、大理石風の柱など、今日なお侯爵家の祝宴に使われていると云う。

写真はビュッケブルク城：祝典の間

写真はビュッケブルク城：祝典の間

写真はビュッケブルク城：祝典の間

写真はビュッケブルク城：祝典の間

写真はビュッケブルク城：祝典の間

写真はビュッケブルク城：祝典の間

写真はビュッケブルク城：祝典の間

写真はビュッケブルク城：見事な紋章の円卓

写真はビュッケブルク城：部屋が続きます。

写真はビュッケブルク城：旅行に携行する箱？

④Jagdzimmer狩猟の間：
獲物や、狩猟用の銃。

写真はビュッケブルク城：どこの古城にもあるような狩猟の間

⑤Gobelinsaalゴブランの間：
色もまだ鮮明なゴブラン織りの壁掛け。人物画。

写真はビュッケブルク城：ゴブランの間

⑥Goldener Saal黄金の間：
黄金の間はぜいたくな木彫で飾られて、全てが絢爛豪華と言ってよいだろう。

写真はビュッケブルク城：黄金の間

写真はビュッケブルク城：黄金の間

礼拝堂も驚きましたが、こちらの黄金の間の豪華さは見事なものです。

写真はビュッケブルク城：黄金の間

写真はビュッケブルク城：黄金の間

写真はビュッケブルク城：黄金の間

写真はビュッケブルク城：黄金の間

写真はビュッケブルク城：黄金の間

写真はビュッケブルク城：黄金の間

その他にGelber Saal黄色の間、Weisser Saal白の間、Rauchersalon喫煙のサロン、Musiksalon音楽サロン、大理石の間など、其々も魅力的でした。

写真はビュッケブルク城：Musiksalon音楽サロン

ビュッケブルク城は、この旅で色々とみてきた古城・宮殿の中でも最高と言っても良いものが残されている。
これも第二次大戦後、西側にいたことが大きかったのだろう。

写真はビュッケブルク城：大理石の間

漸く三度目の正直で、ビュッケブルク城を見学できた。しかも十分に見る価値があった。

写真はビュッケブルク城：白の間

宮殿から歩いて数分の場所にはMausoleum霊廟があり、 贅沢な内装が施された高さ42mの丸屋根の建築物である。

この霊廟は個人所有のものとしては世界最大のものであり、今日に至るまでシャウムブルク・リッペ侯爵家の最後の休息の場となっている。

写真はシャウムブルク・リッペ侯爵家のMausoleum霊廟：外観

写真はMausoleum霊廟：内部

写真はMausoleum霊廟1914年当時

この旅行記へのコメント （2）

• のまどさん 2016/12/25 23:15:30

  ビュッケブルク城

  jijidarumaさん、こんにちは。
  
  今年の冬もヨーロッパはさほど寒くありませんが、光のないこの時期に夏の旅行記の写真を拝見すると別世界のように見えます。ホテルのレストランの採光がきれいですね。
  
  ビュッケブルク城、おっしゃる通り豪華さが別格ですね。ガイド付きで見学するお城というのも納得できます。ルネサンス様式に再建を経てバロック様式などが加わって色々な間や部屋の造りが凝っています。礼拝堂の工事は残念でしたが、リベンジを果たして良かったですね。
  
  私は一昨日アーヘンに行きました。年に５回ほど行きますが、国境を越えると気分転換になります。ベルリンのクリスマス市で悲惨な事件がありましたが、アーヘンは平和でした。
  
  世間はクリスマス休暇ですが、例年通りブリュッセルの自宅にいます。２月のスペイン旅行を待ちわびながら、人気のない職場で落ち着いて仕事をすることにします。旅行記は年内にあと一冊投稿できればいいのですが。
  
  ご家族揃ってよいお年をお迎え下さい。来年もよろしくお願いします。
  
  
  

  jijidarumaさん からの返信 2016/12/26 00:30:15

  RE: ビュッケブルク城

  のまどさん
  
  こんばんは。いつもありがとうございます。
  暖かいクリスマス時期はアーヘンとご自宅でしたか。
  クリスマス休暇もそれぞれですね。
  
  我が家は常にお休み中ですが、老妻の手作りのグラッシュズッペを食べ、
  ボルドーの赤で何となくクリスマスを迎えました。
  
  ドイツ時代はクリスマスと言うと、まず自宅から飛び出して、
  ミュンスターとか、ライン川沿いの古城ホテルに泊まり、
  家族4人で過ごした事を思い出します。
  
  ドイツのクリスマスもベルリンの事件で水を差された感じですね。
  
  ビュッケブルク城、三度目の正直で漸く満足した見学となりました。
  2005年の時はメルヘン街道（その年は街道開設30周年の年でした）などを巡り、
  ビュッケブルク城から北上し、ヴェーザー川畔のPetershagenという町にある
  Romantik　Hotel　Schloss　Petershagen（4星）に泊まったのです。
  レセプションのご婦人に、『23年前に泊まり、年金生活後の楽しみに、旅の途中で、再び、此処にやってきた。大変気に入ったホテルなので、又来たいものだ。』と申し上げたら、『また、20年後では私もいませんよ！！』と言われてしまった。
  2014年はあれからもう9年も経ってしまったわけですが。
  
  2月のスペイン、羨ましいですね。もう私は行くことが無いでしょうから、
  のまどさんの旅行記を楽しみにしていますよ。
  
  我が家の年末年始は年賀状、植木や庭の整理も終わり、2016年の旅行記も
  写真入りで214頁が13日に完了し、何とか年内で片が付きました。
  （アルバム貼りは来年）
  元旦早々に長女一家4人が来訪、次女一家5人は3日に来訪し、孫たち5人が
  そろって泊まる夜は大騒ぎになるでしょう。
  
  こちらこそ、来年も宜しくお願いします。
  そしてご健康で、仲良く、充実した、
  幸せ多い年となりますように祈ります。
  
  jijidaruma