スペイン巡礼２－第１日目：パンプロナからプエンテ・ラ・レイナへ

2012/04/25 - 2012/05/01

■巡礼行２回目：パンプロナ→プエンテ・ラ・レイナ→ヴィジャテルタ→ロス・アルコス→ログローニョ→バルセロナ

第１日：パンプロナ→プエンテ・ラ・レイナ
第２日：プエンテ・ラ・レイナ→ヴィジャテルタ
第３日：ヴィジャテルタ→ロス・アルコス
第４日：ロス・アルコス→ログローニョ
第５日：ログローニョ→バルセロナ

３時間の列車の旅、僕らは食事のつくプリファレンテクラスを予約する。
アトーチャ駅の隅のほうでクラブラウンジを見つける。
＜この切符、クラブラウンジを使えるよ＞
≪？？・・・！≫
ふわふわのソファ、ジュース、ワイン、珈琲にお菓子
列車が来るまでの時間をゆっくり過ごす
車内でのランチは豪華なワインリスト付きフルコース
ワインに興味のない僕らでも嬉しいのだから
ワイン好きにはたまらないだろう

巡礼途中、賑やかなドイツ人女性たちに会い
エストニアのタリンから来た女性歌手の不思議な優しい調べを聴き
初めての、そして最後のバルセロナへ

＜良人の言葉＞
≪妻の言葉≫
（二人以外の言葉）

ナバラ大学の構内を通っている巡礼路を探しにでかける

エリア パンプローナ(スペイン)

• 旅行の満足度: 4.5

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

■４月２６日ーマドリッド→パンプロナ

１年ぶりのパンプロナ

＜予約したホテルまで少し歩くけど＞
≪もちろんいいわよ≫

地下鉄と高速鉄道ALVIAを乗り継いで昼過ぎパンプロナに着く
昼を過ぎたばかりなのに人のいない寂しい駅

ー歩く人の誰もいない道を進むー

駅を出てナバラ大学の近くのセルコテル・ホテルを目指して歩き始める。

ーセルコテルホテルのリビングルームでくつろぐー

≪なんて大きな部屋なのかしら≫

僕らはツインの普通の部屋のつもりだったが
この部屋以外に寝室２部屋とキッチンも付いている
大きな部屋に変わっている

≪私たちには贅沢すぎるわ≫
＜でも二人で朝食付きで７２ユーロだよ＞

ー太陽の強くない穏やかな昼下がりー

丘を越えて広がる美しいナバラ大学の構内を通って
明日からの巡礼路を探しに出かける

＜ここらへんを通っているはずだけれど＞

もう最初の時のような不安はない
都会用の服に着替えて
ゆったりと進む時間を僕らは楽しんでいる

ナバーラ美術館 博物館・美術館・ギャラリー

ーここも大学の構内なのかしら？－

ーナバラ大学の構内を通る巡礼路にぶつかるー

もう遅いので巡礼者達は誰も歩いていない
そのまま１０分ほど構内を進み大学のレセプションで巡礼印を押してもらう

昨年の終点シウダレーラまで歩き
明日のパンと水と果物を買って一旦ホテルに戻る

ーこんな大学でスペイン語を勉強しようよー

ー荷物をホテルに置いてパルケ・ヤマグチ（山口公園）にやって来るー

山口公園 広場・公園

ーあずま屋をイメージした建物なのだろうかー

－パルケ・ヤマグチの由来－

ナヴァラ州出身のフランシスコ・ザビエルは布教の途中で山口市に寄ったそうだ
それでパンプロナと山口市が姉妹都市になり、その関係らしい

ーカフェで夕食ー

搾りたてオレンジジュース（スモ・デ・ナランハ）、スープ、コロッケ、ケーキ

■４月２７日：パンプロナ→ペルドン峠→プエンタ・デ・レイナ

巡礼第1日目、街はずれを２５ｋｍ先にあるプエンタ・デ・レイナへ向かって進む

≪バイバイ、パンプローナ≫
＜もう一度来ることあるかしら？＞

ー大きなドイツ人女性の横を歩いていると妻はまるで子供の様だー

僕らのスピードは決して速くないのだが
にぎやかな彼女達とはこれから3日間前後しながら歩くことになる

＜Guten tag＞
≪こんにちわ≫
（Buen Camino)

ー僕らの写真を撮っているー

東洋人が珍しいのか、それとも
僕らの後ろに友人がいるのだろうか

ーサリキエグイの村を通り過ぎるー

数人の巡礼者が入口の前にいる
地図を見ると巡礼宿のようだが、雰囲気は教会だ
先を急ぐ僕らは立ち止まらずに先へ進む

－”モニュメンタ”への最後の登りを苦労しながら登っていると－

こころ休まる不思議な歌声が聞こえてくる
これまで聞いた事のない優しい旋律だ
歌声の主の前を少し通り越してからふりむいて賞賛する

＜ブラボー＞

５０ｍほどで巡礼者のオブジェのある
今回の巡礼行の最高地点ぺルドン峠につく

（Korea？）
峠のテッペンの物売りの爺さんから聞かれてしまう
日本人はとても少ないのだ

ー今日の目的地プエンテ・ラ・レイナは未だはるか彼方だー

－下り道を通り越していく歌声の主に妻が話しかける－

≪あなた声はとても素敵ね　歌手なの？≫
（そうよ）

古い今はもう使われていないエストニア語の歌を口ずさんでいたのだそうだ

速いスピードの彼女に二度と会うことは無かったが
明日から僕らもラ・リオハの遥かに広がるブドウ畑の中を
歌いながら進むことに決める

＜ブエンカミーノ＞
≪Buen Camino≫
（Buen　Camino）

－緩やかに登っている道を進む－

丘の上に見える町はムルサバル？

―ムルサバルの街に入る－

≪巡礼の人達はどこへ行ってしまったの？≫

ゆっくり歩く僕らはキット一番後ろを歩いているのだ

―プエンテ・ラ・レイナへの最後の町オバノスに着く―

ーとても美しいサン・ファン・バウティスタ教会－

新しい教会

ー僕らが写真を撮っていると子供たちがやってくるー

悪ガキたちだが

（写真を撮ってあげるよ）
とこの写真を撮ってくれる
≪ありがと≫
（Ｄｅ　ｎａｄａ・・・どういたしまして）
（Ｂｕｅｎ　Ｃａｍｉｎｏ）
≪ブエンカミーノ≫

＜優しい子供たちだったね＞

ー槍を持つドン・キホーテのモニュメントだろうか？－

金属でできているモニュメントが所々にある
その間を通る妻
あまり興味を示さない夫

－プエンテ・ラ・レイナの古い町並みを通り越す－

橋の位置を確認するために巡礼路をアルガ川まで歩く
巡礼宿は橋を越えてまだ先のようだ
雨も降ってきたので途中の小さなホテルまで戻る

≪泊まれなかったら怒るで≫

後戻りの大嫌いな妻　後戻りも仕方ないと思う夫

－Hotel Bidean－

空き部屋があるかレセプションで尋ねる

＜今夜泊まれる？＞
（si senoru）
＜いくらですか？＞
（フルコースディナーと朝食付き二人で７５ユーロです）
＜決まり＞

王妃の橋 建造物

－僕らの泊まる３階の部屋－

今夜は
優雅なディナー、バスタブ、そして静かな眠り

普段の巡礼宿の夜は
つましい夕食、シャワー、あちこちから聞こえてくる鼾

－レストランへ降りていくと－

たくさんの人達が席が空くのを待ってワイン片手にタパスを食べている

（こちらの席へどうぞ）

ウェイターが僕らを呼んでいる
こちら側は僕らのような宿泊客とディナーを予約した客用らしい