巡礼行３ー７）：アヘスからブルゴス　不思議な出会い　そして再びパリへ

2013/05/02 - 2013/05/03

■巡礼行３回目；パリを経由してブルゴスへ。
そこから列車を乗り換えて去年の終着地ログローニョへ戻る。

第１日目：パリＣＤＧ空港→アウステルリッツ駅
第２日目：アウステルリッツ駅→ベルサイユ駅→アウステルリッツ駅
第３日目：アウステルリッツ駅→ブルゴス駅→ログローニョ駅→ナバレッテ
第４日目：ナバレッテ→ナヘラ
第５日目：ナヘラ→サント・ドミンゴ・デ・ラ・カルサーダ
第６日目：サント・ドミンゴ・デ・ラ・カルサーダ→ベロラド
第７日目：ベロラド→アヘス
第８日目：アヘス→ブルゴス
第９日目：ブルゴス→アウステルリッツ駅→ＣＤＧ空港
第１０．１１日目：ＣＤＧ→成田

優雅なグランクラスの旅と素朴な巡礼行

小さな村の小さなマリア像に感動し
コロンビアからやってきている旅の大好きなマリアと出会う。

寒いオカの山道で革袋に入ったワインをいただく
最高においしい飲み物とスペイン人の優しさに感激してしまう。

そしてブルゴスの親切で優しいお爺さんと
偶然出会った僕のかよった大学の先生のお母さん

僕らはますますスペインの田舎が好きになってしまった。

＜＊＊＊＊＊＞夫の言葉
≪＊＊＊＊＊≫妻の言葉
（＊＊＊＊＊）二人以外の言葉

サンタマリア門を通ってブルゴス大聖堂へ入る。

エリア ブルゴス(スペイン)

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: 鉄道 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

ーアヘスの街を過ぎてー

今日もまた曇り空のもとアヘスを出発する。
明日の朝はもうパリだ。
昨日は２９ｋｍ、今回の旅で一番長い巡礼路であったが
今日の足取りは軽い。

≪明日はパリね≫
＜うれしい?＞
≪もちろんうれしいわ≫

ーもうすぐアタプエルカー

先史時代からの遺跡のある街
たくさんの巡礼宿のある街
だけれど、僕らは通りすぎる。

≪右の看板は何かしら≫
＜原始人？有名な古代遺跡があるらしいよ＞

ー街に入りアルベルゲ・アタプエルカの前を通りすぎるー

≪きれいなアルベルゲね≫

泊まってみたい巡礼宿だが
僕らは今夜の夜行列車でパリへ向かう。

ーアタプエルカの先の名前の分からない丘ー

けれども十字架があるので少しは有名なのだろう。

≪石がたくさん転がっているわ、ここも遺跡なのかしら？≫
＜右のほうに看板があるから何か分かるかもしれない＞

僕らは十字架を越えて看板のほうへ進む。

ー十字架を越えて進むとこんな風に石ころの並べてある場所を通り越す－

≪誰が並べたのかしら？≫

ーDesde que el peregrino domino en Burguete de navarra　・・・・ー

全体の意味が分からない。.

＜後で調べよう、でもこの場所の説明ではないみたい＞

ー丘を越えてすすむー

ー途中から前後して歩く韓国人の巡礼者ー

名前を聞かずに別れてしまった。

≪今日で私たちの巡礼は終わりなの
食べてないお菓子もらっていただけますか？≫
（勿論、いただきます）

（ブエンカミーノ）
＜ブエンカミーノ＞

ードロドロの巡礼路は歩きたくないー

ずーっとドロドロな巡礼路を歩いてきた。

＜あの崖は乾いていそうだよ＞

そう考えて崖を下ったがやはりその先はドロドロな
道ではない道が続いていた。

ーブルゴスの郊外にやって来るー

街中へ入る前にドロドロ靴を洗いたい。

≪どこか靴を洗える場所はないかしら？≫

探しながら先へ進む。

ー靴を洗って身なりを整えブルゴスの街を進むー

＜この先にサンタマリア門があるはずだよ＞

ーサンタマリア門を通ってブルゴス大聖堂に近づくー

アヘスから２２ｋｍ、今回の旅の終着地ブルゴスに到着
サンタマリア門を通って大聖堂を前にする。
小さな教会のマリア像に感動し
教会が僕らにとって少し意義ある対象に変わってきている。

≪この大聖堂、優しそうではないわ≫
＜でも、入らないとわからないよ≫

ブルゴス大聖堂 寺院・教会

ー大聖堂の入り口で巡礼手帳を見せるー

荷物をロッカーに預け
割引金額でムチャクチャ広い大聖堂の中を巡る

≪ここの名前、サンタマリア・デ・ブルゴス大聖堂だわ≫

小さなマリア像に感動し
コロンビアから来ているマリアに出会い
今、僕らはここにいる。

＜偶然のつながり、すごいね、それともだれかのいたずら？＞

ー長い回廊を進むー

ーここには２０以上の礼拝堂があるそうだー

僕らの初めて立寄った礼拝堂の祭壇。

ー変わった形のパイプオルガンー

パイプが突き出している、これまで見たことのない形のオルガン

ーここは本を読む場所だろうかー

＜あのテーブルに本を立てかければ、読むのにちょうどいい角度だと思う＞
≪ほんとうは何なのかしら？≫

ーこれも祭壇？ー

豪華すぎる気もするが

ー再び回廊を進むー

ーここも祭壇ー

＜もう中を見なくてもいいよね＞

ー黄金の階段へ向けて歩くー

昔はこの階段から到着した巡礼者が入ってきたそうだ。

＜あの階段の上の扉の先が、大聖堂の中央の入り口だと思うけど＞
≪どうかしら？≫

ーちょっと休憩ー

≪こんな椅子で休んでいいのかしら？≫

ー中央祭壇ー

クルミの木でできている主祭壇
マリア像がどこかにあるはずだが

≪マリア様に挨拶しましょ≫

ーもう少し歩くと出口らしいー

ーけれどまだ、色々な遺物が飾られているー

ー出口への回廊ー

こんな質素な回廊のほうが僕らは好きだ。

ー裏山の旧跡を巡り、ロサ・デ・リマ駅を目指すー

＜裏山の一番高い場所まで、少し登るらしいよ＞
≪いいわよ≫

ーあの上に登るとブルゴス市街を一望できそうだー

ーここが一番高い場所ー

ブルゴス市街を見渡せる場所に立つ

ー屋根の色が統一されている家がどこまでも続いているー

＜バイバイ、ブルゴス＞

ーこれでブルゴス観光は終了ー

＜ロサ・デ・リマ駅へ行こう＞
≪OK≫

ブルゴス博物館 博物館・美術館・ギャラリー

ー巡礼路とは反対の方向に歩く私たちにひとりの老人が話しかけてきますー

（巡礼宿を探しているのかい？）
≪いいえ、今夜ロサ・デ・リマ駅からパリへ向かいますの≫

そのようにお答えすると（駅はとても遠いから）と言って
私たちをわざわざ一番大きな始発のバス停まで連れて行こうとします。
マドリッド始発の夜行列車に乗るので時間は十分ありますし
歩いて駅まで行きたかったのですが
彼の心からの親切に感謝して１５分ほどの路を案内していただきます。

（駅まで行くのでこの二人をお願いします）

彼は近くの人に私たちのことを何度も頼んでいるようでした。

ー≪先程の老人が私たちと同年輩の二人ずれの女性と話をしています≫ー

二人は近づいてきて話しかけてきました。

（kon nichiwa）

片言だけれど久しぶりに聴く夫以外の日本語
娘さんが東京の大学でスペイン語を教えていっらしゃるそうです。

＜東京のどこの大学ですか？＞　
（Sophia）
≪Sophia？あなた知っている≫
＜Sophiaは僕が勉強した大学です！＞

老人との出会いから始まる奇遇に驚いてしまいます。
時間はアッという間に過ぎてしまい私たちの乗るバスがやって来ました。

＜アディオス＞≪アディオス≫　（Adios．Buen　Viaje）

ブエン　ビアへ（素晴らしい旅を）なんてすてきな言葉でしょう。
私たちはスペインの田舎の町がますます好きになってしまいました。

ー僕らの乗る夜行列車、パリ・オーステルリッツ駅行き００４０７列車ー

グランクラスのフルコースディナーを楽しんでいると
陽気なスペイン人が話しかけてくる。

（ブルゴスはどうだった？）
≪大聖堂は素晴らしかったわ。でも他は分からないの≫
＜巡礼の途中で寄っただけなのでね＞

そのように話すと彼は巡礼のことを色々と尋ねてくる。

＜３年前にサンジャンピエドポーを出発して、今年はブルゴスまで＞
≪２年後にはサンチャゴデコンポステーラに着くわ≫

（ワオー）彼は何度も僕らをハグする。