2015/04/19 - 2015/05/01
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2011年4月ピレネー山脈のフランス側のすそ野サンジャンピエドポーを出発し、2015年5月サンチャゴデコンポステーラに到着する。いろいろな国の方との出会いを楽しみながら、それほど苦労をすることもなく此処までやって来れた。
ピレネー越えで疲れ切ってしまった僕らを拍手で迎えてくれた優しい方々。
グレゴリオ聖歌の響くロンセスバジェス修道院の夜のミサ。
巡礼者しか訪れないだろう名もない教会の小さなマリア像。
未だ雪の残るオカの山道で僕らにワインをくれた優しいスペイン人。
ブルゴスでの不思議な出会い。
カルサーダ・デル・コトでの幸運な偶然の積み重ね、啓示。
僕らの思い出に深く残ったのは、美しい景色でもなくまして荘厳な教会でもなく、それぞれの場所での一期一会の出会いであった。
僕らの記憶の中に忘れられない思い出としていつまでも残るだろう。
- 旅行の満足度
- 5.0
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 4.5
- 交通
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- 鉄道 徒歩
- 航空会社
- エールフランス
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
■London-Madrod-Chamartin
4月19日ロンドンを経由して、マドリッド・チヤマルティン駅前の Hotel Trypチヤマルティンへやって来る。
駅に近くて朝食が美味しく、とても安いので僕らのお気に入りのホテルだ。
鏡に書いてある言葉は
(Bienvenido a Madrid)(ようこそマドリッドへ)
明日朝の特急で前回の巡礼の終着地アストルガをめざす。
<・・・・>夫の言葉
≪・・・・≫妻の言葉
(・・・・)二人以外の方々の言葉ホテル マドリード チャマルティン アフィリエーテッド バイ メリア ホテル
-
■4-20:Madrid-Astorga-foncebadon
朝の特急でマドリッドからアストルガに到着し、丁度駅前に止まっていたたった1台のタクシーでフォンスバドンにやってくる。タクシー代30ユーロ、右にある巡礼宿モンテ・イラーゴの宿賃8ユーロ(朝食込)、ディナー8ユーロ。
<幸運な一日だね>
≪????≫
<個人のアルベルゲにしては安いし、駅前でタクシに乗れたんだから>
1階にある食堂のテーブルで珈琲を飲んでいると宿の主人が僕らに話しかけてくる。
(日本人かい?仏教徒だよね)
<そうだよ>
彼はヨガに心酔していていろいろなことを説明してくれる。カリグラフをあげようとしたのだが機会を失ってしまった。夕食はいつもの巡礼者定食、今夜のメインはパエジャだ。
隣合せたカナダ人に聞く。
<どこからスタートしたのですか?>
(st-jean pied-de-portからだよ)
<ピレネーの雪はどうだった?>
(とても多かったので迂回したよ。二人亡くなったようだよ)
真偽のほどは確かではないが大変な雪であったようだ。 -
■4-21:foncebadon-molinaceca
1500mの峠を越える1日、アルベルゲで朝食をとり7:45出発。
空は晴れ渡っており、廃屋のような村を抜けて強い風が吹いている。
昨日、宿に着いてから下見した道を峠を目指して歩き始める。
日本のお地蔵さんへお賽銭を上げるような感覚で妻は寄付をだす。
<誰に?> -
■4-21 Morinacecaを目指して、峠の最高点辺り
<エッチラ、オッチラ>
≪少し速いかしら?≫
<大丈夫だけど、でもゆっくり行こうよ>
山の上のほうはまだ雪が残っているが歩く道は雪が解けており、たくさんの花が咲き始めている。
今日の僕らの足取りは軽い? -
■4-21 Morinacecaを目指して、峠を越える
峠を越え、モリナセカへ下るあたりで背の高い木の上のほうに十字架を見つける。
この旅で初めての二人の写真を写してもらう。
<たまにはいいよね>
≪そうね≫
<Gracias Buen camino>
(Buen camino)
≪Buen camino≫ -
■4-21 Morinaceca,arbergue Sante Marina、
峠を越えて14時30分、町のはずれにあるアルベルゲ・サンタ・マリーナに到着する。
英語のできないアルベルゲの主人は数年前に四国巡礼をしており、僕らにその時の新聞を見せてくれる。
まだ、宿泊客は到着していないのでシングルベットに隣合せて二人くつろぐ。
夕食は10人のみ、簡単な自己紹介、ここで初めて妻のカリグラフを夕食後に紹介する
オーストラリアからきているジムさん夫妻
スペイン人の小さな女性一人
ベルサイユに住んでいるフランス人一人
モンテ・イラーゴで一緒だったドイツ人とカナダ人の一人旅の男性
よく知らない女性二人、欲しい人たちにカリグラフを1枚づつ渡す。 -
■4-22 Morinaceca-Ponferada-Cacabelos
町から町へ進む巡礼路の1日、ポンフェラダの古城の前で雨が降り始めトイレタイム。バルでカフェソロとカフェラテをいただく。
<やっぱりオレンジジュースだね>と後悔する。
カカベロスへ入る直前に今度は雷雨、次の村ピエロスまで行く予定であったがカカベロスのホステル、サンタ・マリアにチェックイン、45ユーロ
夕方、ブラブラと散歩に出かけ、バナナ4本、リンゴ、オレンジを買って戻る。
ほとんど巡礼者と出会わない1日であった。このホステルも巡礼者は誰もいない。
泊まっているのは僕ら二人とスペイン人の老夫婦だけのようだ。
混んでいるのも嫌だが寒々しいところも嫌だ。今夜は手持ちの食材で夕食 -
■4-23:cacabelos-ambasmestas
雨の中をアンバスメスタスを目指して出発する。
今日も村から村へ続く道を進む。 -
■4-23:cacabelos-ambasmestas
途中の森の中で彫刻家の工房を見つける。
<こんな工房が欲しいね>
≪どんな人が住んでいるのかしら?≫
<さー、分からないよ>
とりとめのない言葉が続く。 -
■2-23:ambasmestas、albergue Camynos
アストルガから100km歩いてアンバスメスタスの巡礼宿カミーノスに宿をとる。
サンチャゴデコンポステーラまで残り180km。
宿に入るとグレゴリオ聖歌のような心休まる音楽が流れていて、いつもとは少し雰囲気が違う。
ディナーの時にグレゴリオ聖歌なのかどうか主人に尋ねる。
(似ているけどちょっと違うよ。サンチャゴデコンポステーラで手に入るよ)
都会で食べるような素敵なディナー、心が安らかになる音楽、静かな僕らだけの部屋、これまでの巡礼宿とは違う雰囲気が漂う夕げを僕らは楽しんでいる。
明日はガリシア州への最後の峠オ・セブレイロを越える1日。
今夜はきっとプレゼントに違いないと勝手に思い込む。
朝出かけるときに主人とシェフは僕らに話しかけてくる
(ソニー スペインで二人共は働いていたんだよ)
<へー、ソニーは面白かった?>
(サンチャゴデコンポステーラのテレビ取材班はここに泊まったよ)
と写真を見せてくれた。俳優を中心に8人くらいが写っていた。 -
■2-24:Ambasmestas-O・cebreiro-Fonfria
雨の降る中をオ・セブレイロ峠を越えて最後の州ガリシアに入る。
長かったカステージャ・イ・レオンの大地を振り返ることもできずにあとにするのは少し寂しい。 -
■2-24:O・cebreiro、Bar
峠のバルでタコの料理とボカデージョ、オレンジジュース、コーヒーを注文する
注文品が届いて何時も分かる
≪この料理、私たちには多すぎるわ≫
フランスパン付きのプルポ料理一人分で僕ら二人には十分な量だ。
ボカデージョは夕食に持ち帰る。
峠を下ったリナレスで峠を馬で登っていったフランス人のライタに出会い一緒にタクシーでフォンフリアの巡礼宿フェレイロスまでやってくる。
雨のためなのかホステルは満員なのでフェレイロスに決め、一番端の2段ベッドを確保する。 -
■2-24:Fonfria、Bar
バルで休んでいると最初の巡礼宿であったドイツに住む夫婦がやってくる
いろいろな話をして最後にカリグラフをあげる。
奥さんがドイツ人、旦那さんが飛行機の嫌いなオランダ人、
<日本へ行くならシベリア鉄道しかないね>と話しする。
この二人とはこれから後、行く先々で出会うことになる、 -
■4-25:Fonfria-Samos
太陽が出てきたリ、雨が降ったりの1日。
途中の山道で
(人間はトイレ禁止)
の看板を見つける。
バルのない山道で我慢でき無くなるのだろう。 -
■4-25:Samos
今日も雨の1日、サモス修道院のとなりのホステルDomus Itenerisの2人部屋に宿を決める.宿賃30ユーロ、朝食は無いが巡礼者のための設備は整っている。
今回の巡礼の半分以上が過ぎ、あと残りは130kmほどだ。
明日通り過ぎるSarriaから歩くと丁度100kmを超えるのでSarriaにはたくさんの巡礼宿がある。
夕方、どこからともなくミサの歌声が聞こえてくる。
(キリエ・エレイソン)(クリステ・エレイソン) -
■4-26:Samos-Sarria-morgade
朝の間は雨、昼歩いているときは晴れ、宿に着くと雨
洗濯はできないが理想的な巡礼の一日、
ようやく足が慣れてきたのだろうか?
今日の午後は足どりがそう重くはなかった。
サンチャゴデコンポステーラまで残り100kmの場所でスペイン人夫婦と一緒になる。マドリッドに住んでいてレオンからスタートしここまで7日で来たとのこと、僕らよりずっと早い。
モルガーデの宿 CASA Morgade では韓国からの若い夫婦と一緒になる。
≪若いのにどうしてそんな長い休みが取れるの?≫
(夫は会社の経営者なの) -
■4-27:Morgado-Portomarine-ventas de naron
今日も雨の巡礼の1日、昼には止むと思っていたが宿に着くまで降り続けた。
ここポルトマリンはたくさんの巡礼宿のある大きな町だが
僕らの行程と合わないので通り過ぎる
あと残り76km、僕らは4日間で歩く。
≪少しゆっくり過ぎないかしら≫
<そうだけど、巡礼者のためのボタフメイロには参会しようよ>
巡礼者のためのボタフメイロは金曜日の夕方から始まるので僕らはそれに合わせて歩いている。 -
■4-27:Morgado-Portomarine-Ventas de naron
ほぼ500mおきに古い道標が立っており、僕らの遅いスピードが直ぐ分かる。
<2〜3kmおきでいいのにね>
≪ほんまやね≫
今夜の宿カーサ・モラールでも昨日の韓国人夫婦と一緒になる。
部屋でくつろいでいると雨が止み、青空が顔を出した。
<急いで、急いで>
ひさしぶりに青空の下で洗濯。
今夜もツインの部屋を選ぶ。1部屋30ユーロ。
最初の巡礼の時は公営のアルベルゲばかりに泊まっていたのに、その頃と比較すると随分贅沢だ。 -
■4-28:Ventas de Naron-Melide
今日は久しぶりの雨の降らない1日
カサノバかレボレイロまでの予定であったが途中で出会った韓国の学生と歩いていたらここまで来てしまった。
メリデの町に入る手前で僕らは少し休み、彼には先に行ってもらった。
今日はバスタブのある宿に泊まりたかったのでHotel Xaneiroに宿をとる。
部屋代30ユーロ、ディナー8ユーロ、それなのにきれいなホテルであった。
荷物を置いて街の散歩に出かける。
戻る途中で最初はフランス人ライター、一緒に来た学生。
それから少し歩いて韓国人の夫婦にも出会い、お互いに飛び上って喜ぶ。
<こんなの普段では信じられないよね>
明日の分を今日歩いてしまったので、明日の歩行距離は16km4時間、
昼には巡礼宿に着いてしまいそうだ。 -
■4-29:Melide-Arzua
昨日、韓国人の学生と歩いていたら自然とメリデまで来てしまった。
≪専門は何をしているの≫とか
≪両親は心配しているでしょ≫とか
妻が色々と質問をしていた。
アルスーアに早く着きすぎてしまうので今朝は9時頃にHotel Xaneiroを出発する。 -
■4-29:Melide-Arzua
今日も晴れの1日、ガリシア州のゆったりとした田舎道をのんびりと歩く。
時間はたっぷりあるし
途中にはバルもありそうだし
それに太陽が出ている。
明日の天気はどうだろう。 -
■4-29:Melide-Arzua
1時40分に今夜の巡礼宿オ・アルベルゲ・デ・セイレムに着いてしまった。
僕らが今日の最初の客だそうだ。
(どのベッドを使ってもいいわよ)
一番端っこの広い独立した2段ベッドに決めてから街の散歩へ出かける。
それほど広くない街なのですぐに中心部は一周してしまった。
一旦、宿にへ戻り、途中で見つけたタコ料理の店にディナーに出かける。
プルポ料理、スペイン風オムレツ、サラダ、フランスパン、ビール*2杯で15ユーロ
(味はどう?)
≪とっても美味しいわ≫
親切なレストランのおばさんが僕らに話しかけてくる。
僕らに分かるのは最初の二言、三言だけだ。
≪もう少ししゃべれたら良いわね≫
<!!!!> -
■4-30:Arzua-O Pedrouzo
今日は雨の1日、傘をさして歩くのは僕らのみ、日本人とすぐ分かるに違いない
(コンニチハ)
とたまに声をかけられる。
オ・ペドローソのペンション、ウナ・エステージャ・ドローダに14時ころ到着。
すぐ前のマーケットでスープとカップラーメンを買い、夕食は5.5ユーロ。
食堂には飲み物やパン、食器が用意されており、買ってきたスープをおいしく食べる。
バスタブに水は貯められないが素敵なペンションだ。
明日は最後の1日だが1日中小雨のようだ。 -
■5-1: O Pedrouzo-Monte do Gozo−Santiago de compostella
巡礼最後の1日
朝から雨の中を出発する
歩く途中にバルが1時間毎くらいにあるので
雨の中の巡礼もそうは苦にはならない。
モンテ・ド・ゴソに着く
ここから大聖堂を眺めることを楽しみにしていたが何も見えない
≪仕方ないわ≫
<・・・・・> -
■5-1: O Pedrouzo-Monte do Gozo−Santiago de compostella
モンテ・ド・ゴソの丘にある小さな教会
僕らの知る中で最も何もない教会であった。
中に入った時一人の女性が祈りを捧げていた。
その脇で僕らも手を合わせる。
名もない教会は優しさに満ち溢れていた。 -
■5-1: Santiago de compostela
雨の中、14時頃サンチャゴデコンポステーラに到着、
巡礼事務所で30分ほど並び証明書をもらう。
最初のころに思っていた感動はこの時、僕らにはなかった。 -
■5-1: Sanchago de Compostela
僕らが到着したときサンチャゴデコンポステーラ大聖堂は建物全体の改修中であった。 -
■5-1: Santiago de compostera、Parador
パラドールにチェックイン
部屋がまだ用意されていないのでバルでビールを飲みおつまみを食べながら15分ほど待つ。
Amigosの特典、すべて無料
Amigos cardで予約したので天蓋のあるジュニアースウィートが用意されていた。素晴らしいパラドールの最高のジュニアースウィート by hiroworldさんパラドール ラス レエス カトリコス ホテル ホテル
-
■5-1:Santiago de compostera, Catedral
19時頃、ボタフメイロの始まる30分前に大聖堂に出かける、
横の小さな扉から大聖堂へ入ると席はほとんど埋まってしまっていたが
僕らは空いていた一番後ろの席に座ることができた。
後ろの階段が人でいっぱいになる頃、カトリックの典礼に従うミサが厳かに始まる。
初めに参会する巡礼者の国と出発地点、それぞれの国の人数が呼び上げられる。
(Pied de port,japon 2 *****)
それから修道女がミサの一節を歌いそれに続くように参会する人々に促す。
(マリア ビィルジナ ********)
(アレルヤ ******)
意味は分からないけれど静かに口ずさもう。
最後に大きな香炉に火が入れられボタフメイロが始まる。
厳粛さの中、僕の上を香炉が通り過ぎ、精神が研ぎ澄まされ、感動が広がる。
<僕らはまだ旅の途中だよ>
こんな風に思い出のぎっしり詰まった巡礼が終わる。
明日は僕らの終着地フィニステッラ岬へ向かう。
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