巡礼行４－３）：カリオン・デ・ロス・コンデスからテラディージョス・デ・ロス・テンプラリオス越えてカルサディージャ・デ・ロス・エルマニージョス

2014/05/01 - 2014/05/03

巡礼行４回目　
去年利用したパリからの夜行列車が無くなってしまった。
見知らぬ街に立ち寄ることを諦めてマドリッドからブルゴスへ直行する。

スペインの乾燥した中央台地メセタを進む巡礼路
麦畑の中の一本道を進むこれまでの巡礼で最も苦しい旅
前を見ると進めなくなってしまうので僕らは自分の足元だけを見て進んだ。

第１日目：haneda→london→Madrid
第２日目：Madrid→burgos→hornillos del camino
第３日目：hornillos del camino→San Anton→Castrojeriz
第４日目：Castrojeriz→boadilla del camino
第５日目：boadilla del camino→carrion de los condes
第６日目：carrion de los condes→Terradillos de los Templarios
第７日目：Terradillos de los Templarios→Calzadilla de los Hermanillos
第８日目：Calzadilla de los Hermanillos→Mansilla de las Mulas
第９日目：Mansilla de las Mulas →leon
第１０日目：leon→villavante
第１１日目：villavante→astorga
第１２日目：astorga→madrid
第１３日目：madrid→paris→ｈａｎｅｄａ

ヴァージン・デル・プエンテの公園でくつろぐ。
＜今日もセルベサを飲みたいね＞

エリア レオン(スペイン)

• 旅行の満足度: 4.5

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

■５月１日巡礼行４　６日目：
カリオン・デ・ロス・コンデスからテラディージョス・デ・ロス・テンプラリオスへ

テラディージョス・デ・ロス・テンプラリオスまで２８ｋｍ。
ホテルサンチャゴの部屋で朝食をとって７：４０出発
この時間になると巡礼者は歩いていない。

ーカリオン・デ・ロス・コンデスは大きな町だー

街はずれに来てもまだ大きな家が並んでいる。

ー街はずれの道標ー

これから先,１７ｋｍ離れているcalzadilla de la cuezaまで村はない。

ー小麦畑の中を通る１本道を１日中進むー

＜小麦畑の中の１本道なので道標なんていらないのにね＞

でも間違っていないことが確認できるのはありがたい。

途中の街道脇の林の中に椅子が１０客くらい置いてある場所に着く。
車で来た露天商が商売しているのだ。
搾りたてのオレンジジュース、パン、熱々のチュリソを買って
木陰の椅子に座っていただく。

≪美味しいわ≫

ー遺跡なのか？新しい建築物なのか？ー

ーレディゴスー

テラディージョス・デ・ロス・テンプラリオスまであと３．５ｋｍ
僕らの足で１時間。

ーテラディージョス・デ・ロス・テンプラリオスに到着ー

村の入り口にあるロス・テンプラリオスにチェックイン。
大きな巡礼宿で僕らの部屋は４人部屋、室内にシャワーが付いているのは嬉しい。
あとから、オランダの若者が一人やって来た。

明日の目的地はカルサディージャ・デ・ロス・エルマニージョス
距離は２３．６ｋｍ

ー少し休んでから広い庭でくつろぐー

(Hola Buen Camino)
≪オラ　ブエンディア≫

今日もたくさんの人が僕らの前を通りすぎて先へ進んでいく。
僕らはもうここから動きたくない。

≪お嬢さん、スモ・デ・ナランハ（生オレンジジュース）とセルベサ（生ビール）の小をください≫

妻が好きな飲み物を注文する。

≪ワオー・・美味しいわ≫
＜セルベサ、僕にもちょうだい・・・美味しい！！！＞

これから先、僕もセルベサを注文する。

ー夕食は巡礼宿のきれいなレストランで巡礼者定食のディナー

ワイン１本、パスタ、サラダ、メインの魚（妻用）又は豚肉（夫用）

ーそれから、デザートのヨーグルト、アイスー

合計１９ユーロ
北に来るに従ってだんだんと食事代が安くなってくる感じがする。

バナナ２本とリンゴ、ジュースに珈琲を追加で注文する。
合計５．５ユーロ

≪少し高いわ≫
＜そんなことないよ＞

■５月２日巡礼行４　７日目：
テラディージョス・デ・ロス・テンプラリオスからカルサディージャ・デ・ロス・エルマニージョス

－モラティーノス村の食糧貯蔵庫ー
丘の上から煙突のような空気抜きが突き出ている。

ーピエトロさん、どうかしたの？ー

ミラノ人のピエトロが僕らの前を足を引きずりながら歩いている。
見ると足が赤く腫れあがっていて、苦しそうだ。

≪休まないの？≫
（休むと歩けなくなったしまうのでゆっくり進むよ）
よほど悪いのだろう。
次の巡礼宿で会えるだろうと考えて別れたが
彼に会うのはこの時が最後になってしまった。

－ヴァージン・デル・プエンテー

木陰の沢山ある中を進む。

≪ここは公園なのかしら？≫

ーヴァージン・デル・プエンテの小さな教会ー

周りに村があるわけではなさそうなのに

ーサーグンの街に入るー

今日歩く街道筋で一番大きな村

＜レストランもバルも沢山ありそうだよ＞
≪もう少し先へ進みましょ≫

－サーグンの先のセア川の畔ー

ーカルサーダ・デル・コトを越えて旧道へ進むとー

こんな風景に出会う。
きっとこの家の子供が描いただろう。
窓の内側に言葉が見える。

（Ｂｕｅｎ　Ｃａｍｉｎｏ）(素敵な旅を）

旧道に入ったとたん巡礼路を歩くのは僕らだけになってしまった。
コトからカルサディージャ・デ・ロス・エルマニージョスまで約７km
疲れた僕らの足で２時間。

ー太陽の照り付ける道を１時間くらい歩いてようやく木陰を見つけるー

≪休みましょ≫

しばらく巡礼のマークを見ていないので僕は心配になってきている。

＜道を間違えたのだろうか？＞

多少の心配をしながら先の道を見るとはっきりといつもの青い標識が見える。

＜あそこにあるじゃん＞

でも振り返って妻に話してからもう一度探しても
標識は見えなくなってしまっていた。

≪あなたの目の錯覚だわ≫

ーさっき青い道標が見えた近くに行くと奥まった場所に古びた標識を見つけるー

その標識の横に立って振返っても道を見る事はできなかった。
あまりきれいとは言えないが
白や黄色の沢山の花が咲いていたのはこの場所だけだ。

偶然の積み重ね？
不思議な現象が起こる場所？
それとも誰かのいたずら？

いずれにしても、僕の心配事は無くなり、肩の荷が軽くなった。

ーようやく着いたカルサディージャ・デ・ロス・エルマニージョス村ー

日本から予約のできた唯一の巡礼宿ヴィア・トラハーナにチェックイン。
ツインの部屋代３０ユーロ、ディナー１０ユーロ、朝食４．５ユーロ合計５９ユーロ
２食とも内容の豊富な美味しい食事ではあった。