巡礼行３-６）:ベロラドからアヘスへ、オカの山道の美味しいワインと心優しいスペイン人

2013/05/01 - 2013/05/02

■巡礼行３回目；パリを経由してブルゴスへ。
そこから列車を乗り換えて去年の終着地ログローニョへ戻る。

第１日目：パリＣＤＧ空港→アウステルリッツ駅
第２日目：アウステルリッツ駅→ベルサイユ駅→アウステルリッツ駅
第３日目：アウステルリッツ駅→ブルゴス駅→ログローニョ駅→ナバレッテ
第４日目：ナバレッテ→ナヘラ
第５日目：ナヘラ→サント・ドミンゴ・デ・ラ・カルサーダ
第６日目：サント・ドミンゴ・デ・ラ・カルサーダ→ベロラド
第７日目：ベロラド→アヘス
第８日目：アヘス→ブルゴス
第９日目：ブルゴス→アウステルリッツ駅→ＣＤＧ空港
第１０．１１日目：ＣＤＧ→成田

優雅なグランクラスの旅と素朴な巡礼行

小さな村の小さなマリア像に感動し
コロンビアからやってきている旅の大好きなマリアと出会う。

寒いオカの山道で革袋に入ったワインをいただく
最高においしい飲み物とスペイン人の優しさに感激してしまう。

そしてブルゴスの親切で優しいお爺さんと
偶然出会った僕のかよった大学の先生のお母さん

僕らはますますスペインの田舎が好きになってしまった。

＜＊＊＊＊＊＞夫の言葉
≪＊＊＊＊＊≫妻の言葉
（＊＊＊＊＊）二人以外の言葉

ブルゴスの手前の村アヘスを目指して進む。

エリア ブルゴス(スペイン)

• 旅行の満足度: 4.5

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

ーベロラドからアヘスまで２９ｋｍ－

オカの山道が途中にあるので僕らの足で８時間

＜疲れたら手前のサン・ファン・デ・オルテガに泊まろう＞
≪ＯＫ、マリアにはどこかで会えるかしら？≫
＜きっと、どこかで会えるよ＞

だが、マリアとの邂逅は昨日が最後であった。

ービジャフランカ・モンテス・デ・オカの街を通り越し、オカの山道へ進むー

－この道がオカの山道への入口－

巡礼路の標識がなければキットこの細い道には入っていかないだろう。

ー決して高い山ではないがー

どこまでも続く平らな山
こんな山のほうが僕らにはきつい。

－平らな山道の所々に残る雪解け水－

雪解け水をよけて進むけれど
靴の中はもうビショビショだ。

＜僕の靴下はビショビショだけどお母さんは？＞
≪濡れてないわ≫
＜君の靴のほうが高いからね＞

ー未だ所々に雪の残るオカの山道を歩いている時ー

ひとりのスペインの巡礼者に出会う。
彼はまず妻に皮袋に入っているワインをすすめ

（こうやって飲むんだよ）

と飲み方を教えてくれる。
次は僕の番だ。
口を付けずに革袋を斜めに傾けワインを流し込む。

＜ワヲー、美味しいね＞

それは今まで飲んだどんな飲み物より美味しかった。
僕らには感動を伝えられるスペイン語の語彙がない。

＜Muy amable＞≪ Gracias≫＜ブエンカミーノ＞

とだけ伝えてまだ先の長いアヘスへの道を進む。

ーサン・ファン・デ・オルテガ修道院に着くー

まだ僕らは歩けそうだ。
修道院の中を見てみたいがアヘスまでまだ４ｋｍある。

＜ゆっくりはできないから先を急ごう＞
≪ＯＫ≫

１０分ほど休んでアヘスを目指す。

ーアヘスの巡礼宿、エル・パハール・デ・アヘスー

僕らがアヘスの着いた時、予定していた３時をとっくに過ぎてしまっていた。

＜すみません、今晩二人泊まれますか？＞
（ＮＯ）

最初の巡礼宿では断られてしまった。
少し進むと、エル・パハール・デ・アヘスの看板が見えた。

≪あのお宿はどうかしら？≫

個室ではないが、それに近いきれいな部屋に泊まることができた。
だが、この巡礼宿でマリアの資料を無くしてしまったので
僕らから連絡の取りようが無くなってしまった。