スペイン巡礼２‐第３日目：エステージャからロス・アルコスへ

2012/04/29 - 2012/04/30

■巡礼行２回目：パンプロナ→プエンテ・ラ・レイナ→ヴィジャテルタ→ロス・アルコス→ログローニョ→バルセロナ

第１日：パンプロナ→プエンテ・ラ・レイナ
第２日：プエンテ・ラ・レイナ→ヴィジャテルタ
第３日：ヴィジャテルタ→ロス・アルコス
第４日：ロス・アルコス→ログローニョ
第５日：ログローニョ→バルセロナ

イラチェの町を過ぎブドウ畑の中を歩くと
やがて巡礼路の右側にワインの出る水場を見つける　

＜これだ　これだ＞
　
しばらく前から探していたのだ
ワインの醸造会社が巡礼者のために作った無料の水道
コックをひねるとワインが出てくる
僕らも少しだけいただく

エリア ログローニョ(スペイン)

• 旅行の満足度: 4.5

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

■４月２９日巡礼３日目：ヴィジャテルタ→エステージャ→イラチェ→ロス・アルコス

昨日歩くはずであったエステージャまでの５ｋｍを加えるとロスアルコスへの今日の旅程は２６ｋｍ
僕らの足で７時間、休みの時間を１時間加えると

＜３時頃にはロス・アルコスに着くよ。キット＞

今日も雨の１日を覚悟しよう。

－３人のドイツ人の女性たちと同じ時間に今朝も出発する－

－３人は僕らより少し早いので先に進んでもらう－

≪ブエンカミーノ≫
（Ｂｕｅｎ　Ｃａｍｉｎｏ）

－それで、僕には道の脇に咲く花の写真を撮る時間ができる－

やはり、花の名前は分からないが

－ホテルらしい建物の脇を通ってエステージャを目指す－

≪こんな不便な場所に泊まる人いるのかしら？≫

―1時間ほど歩いてエステージャの古い教会跡に着く―

ゆっくり休めたので足取りは軽い

≪雨が止んできたのかしら？≫

－でも、教会の大きな門の下で雨宿り－

やはり雨が降ってきてしまった

＜仕方ないね、諦めよう＞

－いつも妻の後姿ばかりなのでたまには颯爽と歩く姿も撮っておこう－

エステージャに続くイラチェの街で

ー前を歩く二人ずれを追い越すー

それくらい今日の僕らの歩くスピードは速い

＜この感じだと２時過ぎには着きそうだよ＞

ーお母さん見つかったよー

イラチェの町を過ぎ
ブドウ畑の中を少し歩くと
やがて巡礼路の右側に
ワインの出る水場を見つける　

ワインの醸造会社が巡礼者のために作ったワインのみ場
コックをひねるとワインが出てくる
それをカップで受けて好きなだけ飲める
ワイン好きならばランチを摂る最適な場所だが
僕らはコップに半分くらい飲んで先へ進む

－しばらく歩くと道は二手に分かれロス・アルコスへ続く－

村の中をつなぐゆるやかな路
森の中へ通じるのぼり路
僕らは誰もいない森の中の路を選ぶ

－途中、森の中の道を戻ってくる母子連れに出会う－

（分かれ道を知りません？）
＜10分くらい下るとありますよ＞

二人は遠い道を歩くために下っていった

－ここにも巡礼路のマークはあるが－

歩く巡礼者は誰もいない。

ーあの山の麓辺りにもう１本の巡礼路が通っているー

－３時間ほど歩いて森を抜けルキン村に下ってくる－

昨日の雨で所々ぬかるんでいる森の中の路は
２～３人のサイクリストに出会っただけの静かな巡礼だった

－巡礼路のマークはあるが巡礼者はここでも見当たらない－

－もうそろそろ村をぬけるはずだ－

＜ここを抜けて少し行くとみんなの歩いている巡礼路だよ＞
≪うれしいわ≫

ーみんなの歩いている道はどこ？－

＜もう少し先だよ＞

けれど、なかなかその道にぶつからない

ー村の中を通る巡礼路にぶつかるー

＜左だよ＞

ーまた雨が降ってきたー

もうとっくに太陽の下を歩くことは諦めているが

≪太陽はどこへ行ってしまったの？≫

やはり、太陽が恋しい

ー少し太陽が顔を出したー

＜バンザーイ＞
≪うれしいわ≫

－再び雨、その中をロス・アルコスに到着する－

ここにはたくさんの宿があるはずなのだけれど
雨の降る午後しかもシエスタで誰も歩いていない

＜早く巡礼宿を見つけて暖かい飲み物を飲もうよ＞
≪！！！！！≫

街に入ってすぐの大きな巡礼宿Casa de la Abuelaに決める

－調味料も食器もある、お湯も出る、それなのに－

≪お茶もコーヒーもないわ≫

宿に着いて白湯だけなのは寂しい

＜次の巡礼はお茶と珈琲は持って来よう＞

しばらく休んでから買い出しに出かける
まだシエスタの最中でどの店も閉まっている
小さなスーパーを見つけたので
明日の果物とパンを手にしたら注意された

（手で触らないで！）