巡礼行３-５）:サント・ドミンゴ・デ・ラ・カルサーダからベロラドへ、一期一会の出会い。

2013/04/30 - 2013/05/01

■巡礼行３回目；パリを経由してブルゴスへ。
そこから列車を乗り換えて去年の終着地ログローニョへ戻る。

第１日目：パリＣＤＧ空港→アウステルリッツ駅
第２日目：アウステルリッツ駅→ベルサイユ駅→アウステルリッツ駅
第３日目：アウステルリッツ駅→ブルゴス駅→ログローニョ駅→ナバレッテ
第４日目：ナバレッテ→ナヘラ
第５日目：ナヘラ→サント・ドミンゴ・デ・ラ・カルサーダ
第６日目：サント・ドミンゴ・デ・ラ・カルサーダ→ベロラド
第７日目：ベロラド→アヘス
第８日目：アヘス→ブルゴス
第９日目：ブルゴス→アウステルリッツ駅→ＣＤＧ空港
第１０．１１日目：ＣＤＧ→成田

優雅なグランクラスの旅と素朴な巡礼行

小さな村の小さなマリア像に感動し
コロンビアからやってきている旅の大好きなマリアと出会う。

寒いオカの山道で革袋に入ったワインをいただく
最高においしい飲み物とスペイン人の優しさに感激してしまう。

そしてブルゴスの親切で優しいお爺さんと
偶然出会った僕のかよった大学の先生のお母さん

僕らはますますスペインの田舎が好きになってしまった。

＜＊＊＊＊＊＞夫の言葉
≪＊＊＊＊＊≫妻の言葉
（＊＊＊＊＊）二人以外の言葉

サント・ドミンゴ・デ・ラ・カルサーダのパラドールを後にする。

エリア ブルゴス(スペイン)

• 旅行の満足度: 4.5

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

ーサント・ドミンゴ・デ・ラ・カルサーダ大聖堂の尖塔ー

この時、僕らにはまだ教会の主人に挨拶する習慣は無かったので
そのまま大聖堂の前を通りすぎる。

パラドール デ サント ドミンゴ デ ラ カルサダ ホテル

ーサント・ドミンゴ・デ・ラ・カルサーダの街を過ぎた上り坂の途中に大きな十字架を見つけるー

今朝はなぜかこの前で手を合わせてしまう。

＜これは木じゃないよね＞

たぶんコンクリートだろう。
だが、その素朴さが今のこの雰囲気にあっている。

ー今朝もまた雨が降ってきたー

≪土砂降りじゃないだけいいわ≫

ーサント・ドミンゴ・デ・ラ・カルサーダの次の村グラニョンー

前を数人の巡礼者が歩いている。

ーグラニュンを通り越しレデシージャ・デル・カミーノへ向かうー

≪あの道を越えていくのね≫

遥か彼方まで続く道

ーグラニョンの次の小さなな村レデシージャ・デル・カミーノー

雨宿りのために小さな教会へ入ると
昨日、丘の上で出会った女性が端の席で祈りをささげている。

堂内へ流れ込むわずかな光
素朴に置かれている小さなマリア像
ロウソクの光に揺れる祭壇
僕らは感動してしまった。

ー巡礼者しか訪れないだろう質素な教会だがー

パリのノートルダム寺院よりも遥かに高貴で
比べられないほど優しい場所であった。

ー昨日、サント・ドミンゴ・デ・ラ・カルサーダを見下ろす丘で出会ったマリアさんー

教会を出ると雨が止んでいた
すぐ前にある小さな公園で休んでいると先程の女性がやってくる
僕らは挨拶を交わしその一人旅の女性と話し始める。

≪何処から来たの？ご両親は心配しているでしょ≫
＜仕事は何をしているの＞

コロンビアから来ている彼女は僕らの上の娘と同じ年頃で
娘と同じように世界中を一人旅している

（はやく結婚してほしいと両親は望んでいるけれど今は旅を愛しているの）

僕らも娘にそう望んでいるので
何時かその両親とスペイン語で話してみたいものだ

ー先を歩くマリアと妻ー

二人で何を話しているのだろう？
その日一日
僕らはまるで旧知でもあるかのように彼女と行を共にする。

ービロリア・デ・リオハに入るー

僕らの周りには誰も歩いていない。

≪いつものことだわ≫
＜今日はマリアがいるよ＞

ーそして次の村ー

やはり、人はいない。

ーマリアは教会の運営する巡礼宿へー

彼女が泊まるのは町に入ってすぐの教会の経営する巡礼宿
僕らは少し先の個人経営の巡礼宿へ

≪また明日　ブエンカミーノ≫　
（Ｂｕｅｎ　Ｃａｍｉｎｏ）

きっと明日どこかで出会えるだろうと考えて分かれたが
彼女と再会することはなかった。

ー僕らは個人経営の巡礼宿を探して進むー

≪私たちのお宿はどこかしら？≫

僕らの宿は巡礼路沿いだ。

＜もう少し先にあるよ＞