2016年夏、山中湖ロッジで避暑（３）　～ロケハンを兼ねて三ツ峠軽登山～

2016/08/09 - 2016/08/09

山中湖ロッジ滞在3日目は、富士山撮影ポイントの一つ、三ツ峠へロケハンを兼ねて登ってきた。三ツ峠山の一つ、開運山からの富士山は宝永火口のような出っ張りがなく左右対称のなだらかな山裾が広がっている。山容の形の美しさでは、この方向からの眺めが最高ではなかろうか。山中湖ロッジから登山口駐車場まで一時間弱、そこから1時間半ほどの山歩きで頂上に行けるので、昼間ではなく早朝のフォトジェニックな富士山撮影も十分可能だ。
富士山と三ツ峠を結ぶ線を北に延長したところにある雁ヶ腹摺山(がんがはらすりやま）からの富士山は、旧五百円札でも使われた風景で、そちらも機会があれば登ってみたいところだ。

エリア 富士吉田(山梨)

• 旅行の満足度: 4.5

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: 自家用車

山中湖ロッジから、登山口まで車で約一時間。河口湖駅から旧国道137号（現県道708号、通称御坂みち）三ツ峠バス停まで富士急行の路線バスも通じている。そのバス停からさらに林道を登り切ったところが登山口。
登山口はトイレ完備、駐車場は20数台（2か所に分かれている）は停められる。

真夏の暑い時期なので、歩いている人は少ないだろうと思っていたが、駐車場は２／３以上埋まっていた。首都圏から近いし、簡単に登れて、富士山の眺望抜群ということで、人気があるようだ。

ずいぶん広い登山道だ。車高が高い４駆なら車で登れそうだ。実際、山小屋に物資を運んだ車とすれ違った。

あまり高山植物の花は咲いていない。写真を撮るでもなく、もくもくと歩く。途中、地図に「ベンチ」と記載されているところに来た。確かにベンチがある。地図に書かれた標準タイムは４０分となっているが、３５分で到着。我が家にしては珍しいことだ。

ベンチを過ぎると花が目につくようになった。途端に歩くスピードが落ちる。

シモツケ（だと思うが・・・）

群落というほどではないが、レンゲショウマがたくさん咲いているところがあった。
日本固有の種で、つぼ型の花の半分が紫になっていて気品がある花である。園芸愛好家に人気が高い花だという。

蕾から咲はじめのレンゲショウマ

レンゲショウマ

ハクサンフウロ？？

クガイソウ　or トラノオ？？

ハクサンシャジン　or ツリガネニンジン？

？？？

追記　ハクサンシャジン　（琉球熱さんにご教示いただきました）

？？？

追記　ジャコウソウ　（琉球熱さんにご教示いただきました）

ヤマアジサイ（？）

？？？

追記　ウスユキソウ　（琉球熱さんにご教示いただきました）

？？？

追記　これもハクサンシャジン　（琉球熱さんにご教示いただきました）

？？？

クガイソウ（？）

山小屋「四季楽園」の車が降りて来た。登山口に物資を取りにいくのだろうか。

？？？

　追記　ミツモトソウ　（琉球熱さんにご教示いただきました）

シモツケソウ。
三つ峠では、シモツケとシモツケソウの両方が見られた。ちょっと見にはよく似た花だが、シモツケソウは草、シモツケは木である。

ホタルブクロのようだが？？

「ベンチ」を過ぎてしばらく行くと、道は二手に分かれる。左手は開運山、右手は木無山方面に通じる道。稜線に出て木無山への途中、「展望地」と記載されたところがあるので、そちらにまず行ってみる。

ウスユキソウ

？？？

追記　コウゾリナ　（琉球熱さんにご教示いただきました）

ノアザミ

木無山に向かう稜線上の展望地に到着。

展望地からの富士山の眺望

？？？

追記　ウツボグサ　（琉球熱さんにご教示いただきました）

展望地から少しだけ進んだところにも絶壁の岩場があって、ここからの眺望も素晴らしい。
高所恐怖症の連れ合いは、近寄ろうともしない。

ここはロッククライミングの練習場になっているのか、岩にロープを結び付ける鉄製の杭が打ち込まれている。

木無山頂上は、植生保護のため、立ち入り禁止になっているようなので、ここで引き返して開運山に向かう。
なお、木無山、開運山、御巣鷹山の３つのピークを総称して三ツ峠山と総称している。

ワレモコウかな

三ツ峠山荘

三つ峠山荘 宿・ホテル

開運山を望む。電波塔が建っている右側は頂上だ。ここに登って運が開けると良いのだが・・・

山小屋「四季楽園」　通年営業しているそうだ。河口湖町と都留市、笛吹市の間に横たわっている山塊をする人たちが利用するのだろうか。

四季楽園 宿・ホテル

山小屋の前のベンチ。利用料￥１００を徴収されるので、スルーして、開運山へ。

富士見荘という山小屋が四季楽園の隣にあったが、廃業しているようだ。

山小屋から開運山頂上までは、ちょっと急傾斜。道が荒れているので修復工事の真っ最中。

開運山頂上。
大勢の登山客でごった返している。

祠があれば、賽銭をあげて運が開けるように祈願しようと思ったが、この石碑があるだけだった。

開運山から絶景富士山。
夜明けの紅富士、霧が出たときの河口湖町の灯りと富士山など、フォトジェニックな富士山の情景を想像して期待が膨らむ。いつ実現できるかわからないが・・・・

富士山だけでなく360度の眺望が望める。

河口湖北岸の山並み。中央は、この付近の最高峰黒岳（標高1792m)。ちなみに開運山の標高は1785mだ。

御巣鷹山にも足を延ばしてみる。

オオカメノキの実。秋になると赤い実は黒くなる。

アキノキリンソウ？

キヌメリガサタケ？　もしそうだとすれば食べられるキノコだが、まったく自信なし。

ヘビイチゴ？

御巣鷹山頂上？　電波塔がたっているが、どこが御巣鷹山頂上かよく分からない。
眺望はきかない。

コオニユリが一輪

マルバタケブキ？

？？？

花の名前は調べてもよくわからないし、分かってもすぐに忘れてしまう。困ったものだ。

？マークを付けた花の名前、ご教示いただけると幸いです。

追記　フジグロセンノウ　（琉球熱さんにご教示いただきました）

この旅行記へのコメント （4）

• 琉球熱さん 2016/09/04 19:21:46

  三つ峠でレンゲショウマ

  玄白さん。こんにちは
  
  往路、全く同じコースを冬に登りました。
  富士山の絶景スポットとして、通年写真家たちが集まる山だそうですよ。
  夏場は考えていませんでしたが、レンゲショウマが見られるとは驚き！それならば私も行ってみたい(笑)
  東京近郊だと御岳山周辺が有名なんですが、レンゲショウマのシーズンになるととんでもない混雑になるので、見たくても見ることができません。
  
  復路は河口湖畔へロープウェイで下りましたが、この道がまたとてつもなく退屈で･･･(笑)
  
  さて、花の名前ですが、
  
  ハクサンフウロ？？の次の「？？？」は、クガイソウかトラノオでは？花は終わってますね。
  
  「ハクサンシャジン？？」はツリガネニンジンかも。両者よく似ています。
  その次の「？？？」はハクサンシャジン、
  その次の「？？？」はジャコウソウ、
  「ヤマアジサイ」の次の「？？？」はウスユキソウ、
  「？？？」もハクサンシャジン、
  次の「？？？」はクガイソウ、
  次の「？？？」はミツモトソウ、
  「ホタルブクロ」の次の「？？？」はウスユキソウ、
  次の「？？？」はコウゾリナ、
  次の「？？？」はウツボグサ、
  「アキノキリンソウ」の次の赤系の「？？？」はフジグロセンノウ、、、
  
  こんな感じでしょうか？
  断定はできませんが。特に、ツリガネニンジンとハクサンシャジンの区別は、、私もいまだにいい加減です(笑)
  
  

  玄白さん からの返信 2016/09/04 23:09:05

  RE: 三つ峠でレンゲショウマ

  琉球熱さん、こんばんは
  
  三ツ峠は富士山撮影ポイントとしてよく知られているので、いつか自分でもフォトジェニックな富士山を写したいと思ってロケハンに出かけた次第です。
  （昼間ではあまり絵にならないので、あくまで下見です）
  
  花の名前、ご教示ありがとうございました。さっそく旅行記に追記しておきました。
  
  玄白
  
  
  

  琉球熱さん からの返信 2016/09/04 23:47:44

  たびたび失礼いたします

  玄白さん、さっそく追記されたのですね、早業！
  
  ところで、「これもハクサンシャジン」の次の「花期が終わったクガイソウ」ですが、これはクガイソウではないと思います。
  正解が分かればよいのですが、これは私もわかりません<m(__)m>
  
  ちなみに、冬場の三つ峠から見る富士山も良いですよ！

  玄白さん からの返信 2016/09/05 13:47:51

  RE: たびたび失礼いたします

  訂正間違いでした。
  再訂正しておきました。　ありがとうございます。