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 山中湖ロッジ滞在2日目はすでに満開のピークを越しつつある河口湖畔の桜を見に出かけた。夕食後、仮眠を摂ってから、ふたたび真夜中に起き出して精進湖へ。十三夜の月夜で星空撮影には具合がよろしくないが、月光に照らされた富士山の撮影が目的である。<br /> そのまま、ロッジには戻らず、夜明け前に富士宮市の田貫湖へ。この日は、田貫湖でダイヤモンド富士が見られる日なのである。残念ながら今回のダイヤモンド富士は不発だった。<br /> 朝、8時過ぎにロッジに戻り、清掃。10時半にチェックアウトし、帰宅途中、富士吉田登山道入り口にある富士桜群生地に立ち寄ってから帰宅。<br />今回は、比較的天候に恵まれ、富士山がよく見えた3日間だった。<br /><br />

桜と富士山を撮り歩く (2) 河口湖の桜、精進湖の月夜の富士、田貫湖のダイヤモンド富士

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2016/04/19 - 2016/04/20

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旅行記グループ 山中湖ロッジ滞在記

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玄白

玄白さん

 山中湖ロッジ滞在2日目はすでに満開のピークを越しつつある河口湖畔の桜を見に出かけた。夕食後、仮眠を摂ってから、ふたたび真夜中に起き出して精進湖へ。十三夜の月夜で星空撮影には具合がよろしくないが、月光に照らされた富士山の撮影が目的である。
 そのまま、ロッジには戻らず、夜明け前に富士宮市の田貫湖へ。この日は、田貫湖でダイヤモンド富士が見られる日なのである。残念ながら今回のダイヤモンド富士は不発だった。
 朝、8時過ぎにロッジに戻り、清掃。10時半にチェックアウトし、帰宅途中、富士吉田登山道入り口にある富士桜群生地に立ち寄ってから帰宅。
今回は、比較的天候に恵まれ、富士山がよく見えた3日間だった。

旅行の満足度
5.0
同行者
カップル・夫婦(シニア)
交通手段
自家用車

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  • まず向かったのは河口湖南岸にある富士御室浅間神社。富士山周辺の各地に点在する浅間神社の中でも最も古い浅間神社である。本宮と里宮からなる。本宮は文武天皇3年(699年)に藤原義忠が富士山2合目に創建したと伝えられている。その後、富士山噴火による炎上や自然環境の厳しさから腐朽が激しく、その度に皇室や武田家など地元有力武将により再興されてきた。1974年に保存のためにここ里宮の地に遷祀された。<br />国指定の重要文化財であり、ユネスコ世界遺産の構成要素の一つにもなっている。<br />知名度があまりないせいか、観光客はほとんどいない。しかし境内には見応えがある桜があり、隠れた桜の名所である。

    まず向かったのは河口湖南岸にある富士御室浅間神社。富士山周辺の各地に点在する浅間神社の中でも最も古い浅間神社である。本宮と里宮からなる。本宮は文武天皇3年(699年)に藤原義忠が富士山2合目に創建したと伝えられている。その後、富士山噴火による炎上や自然環境の厳しさから腐朽が激しく、その度に皇室や武田家など地元有力武将により再興されてきた。1974年に保存のためにここ里宮の地に遷祀された。
    国指定の重要文化財であり、ユネスコ世界遺産の構成要素の一つにもなっている。
    知名度があまりないせいか、観光客はほとんどいない。しかし境内には見応えがある桜があり、隠れた桜の名所である。

    冨士御室浅間神社 寺・神社・教会

  • 本宮

    本宮

  • 本宮境内。撫で牛が鎮座している。

    本宮境内。撫で牛が鎮座している。

  • 本宮。

    本宮。

  • 里宮。<br />本宮と対峙する位置に建てられている。本宮と里宮を結ぶ線の延長上に富士山があるのだが、ここからは見えない。

    里宮。
    本宮と対峙する位置に建てられている。本宮と里宮を結ぶ線の延長上に富士山があるのだが、ここからは見えない。

  • 拝殿奥に、神鏡が置かれている。

    拝殿奥に、神鏡が置かれている。

  • 里宮本殿

    里宮本殿

  • 桜と里宮拝殿

    桜と里宮拝殿

  • 本宮と里宮の間を横切る参道の一つ。散り桜が参道を覆っている。

    イチオシ

    本宮と里宮の間を横切る参道の一つ。散り桜が参道を覆っている。

  • 参道脇の水たまりに浮かぶ花筏。

    参道脇の水たまりに浮かぶ花筏。

  • 本参道の入り口まで来た。

    本参道の入り口まで来た。

  • 御室浅間神社の隣に常在寺という寺があった。そちらにも足を延ばしてみる。

    御室浅間神社の隣に常在寺という寺があった。そちらにも足を延ばしてみる。

  • この寺も桜がいっぱい。

    この寺も桜がいっぱい。

  • 境内の散り桜

    境内の散り桜

  • 里宮裏手の河口湖畔の駐車場に戻ると、一陣の風が吹き花吹雪出現。

    里宮裏手の河口湖畔の駐車場に戻ると、一陣の風が吹き花吹雪出現。

  • 河口湖北岸の美術館通りに移動。相変わらず良い天気で真っ青な空と桜のコントラストが美しい。ところが、富士山の周りだけ雲が発生。富士山が隠れてしまった。

    河口湖北岸の美術館通りに移動。相変わらず良い天気で真っ青な空と桜のコントラストが美しい。ところが、富士山の周りだけ雲が発生。富士山が隠れてしまった。

    河口湖 自然・景勝地

  • 富士山の雲が切れるまで、湖岸をぶらぶらして適当に桜を撮影。

    富士山の雲が切れるまで、湖岸をぶらぶらして適当に桜を撮影。

  • 富士五湖の中でも一番観光地化している河口湖の北岸。大勢の観光客が桜を愛でたり、桜の下で記念写真撮影を楽しんでいる。<br />

    富士五湖の中でも一番観光地化している河口湖の北岸。大勢の観光客が桜を愛でたり、桜の下で記念写真撮影を楽しんでいる。

  • チャイナドレスを着て撮影中の中国人女性。<br />英語が通じたので、コマーシャルフォトの撮影かと聞いてみた。そうではなく観光記念写真だという。だったら写真を撮ってブログにアップしてもよいか尋ねるとOKだというので、遠慮なく撮影させてもらった。

    チャイナドレスを着て撮影中の中国人女性。
    英語が通じたので、コマーシャルフォトの撮影かと聞いてみた。そうではなく観光記念写真だという。だったら写真を撮ってブログにアップしてもよいか尋ねるとOKだというので、遠慮なく撮影させてもらった。

  • そうこうするうちに、富士山の雲が取れるかと思っていたが、なかなか晴れない。<br />お茶でもしながら、雲が取れるのを待とう。<br />「オルソンさんのいちご」というレストランカフェで一服。玄白としては珍しく、パフェなんぞを注文。<br />このカフェ、池田あきこさんという絵本作家の猫のダヤンというキャラクターが活躍する作品を展示している「河口湖木ノ花美術館」に併設されている。絵本には食指は動かないので、美術館はパス。<br />

    そうこうするうちに、富士山の雲が取れるかと思っていたが、なかなか晴れない。
    お茶でもしながら、雲が取れるのを待とう。
    「オルソンさんのいちご」というレストランカフェで一服。玄白としては珍しく、パフェなんぞを注文。
    このカフェ、池田あきこさんという絵本作家の猫のダヤンというキャラクターが活躍する作品を展示している「河口湖木ノ花美術館」に併設されている。絵本には食指は動かないので、美術館はパス。

    オルソンさんのいちご グルメ・レストラン

  • 待つこと1時間半。ようやく雲が取れて富士山が姿を現した。

    イチオシ

    待つこと1時間半。ようやく雲が取れて富士山が姿を現した。

  • 雲は取れたが、風が強く湖面はさざ波がたっているので、富士山の湖面への映り込みはないのがちょっと残念。なかなか、パーフェクトな条件には恵まれないものだ。

    雲は取れたが、風が強く湖面はさざ波がたっているので、富士山の湖面への映り込みはないのがちょっと残念。なかなか、パーフェクトな条件には恵まれないものだ。

  • イチオシ

  • ロッジに戻り、遅めのランチのあとは、昼寝タイム。

    ロッジに戻り、遅めのランチのあとは、昼寝タイム。

  • 夕方、定点撮影ポイントにしている山中湖畔の山中湖交流プラザきららがある平野へ。<br />この日は夕焼けにはならず、平凡な夕暮れの富士山。<br />山中湖の主のような白鳥が陸に上がっていた。山中湖の白鳥は渡りはしないで、一年中山中湖に住み着いている。

    夕方、定点撮影ポイントにしている山中湖畔の山中湖交流プラザきららがある平野へ。
    この日は夕焼けにはならず、平凡な夕暮れの富士山。
    山中湖の主のような白鳥が陸に上がっていた。山中湖の白鳥は渡りはしないで、一年中山中湖に住み着いている。

    山中湖交流プラザ「きらら」 名所・史跡

  • 早々に撮影は切り上げ、ロッジに戻り、夕食。

    早々に撮影は切り上げ、ロッジに戻り、夕食。

  • そして、夜中の12時半起床。精進湖に行く前に、もう一度平野に立ち寄ってみた。<br />十三夜の月に照らされた富士山。ふもとには御殿場方面から雲が流れ込んでいる。

    そして、夜中の12時半起床。精進湖に行く前に、もう一度平野に立ち寄ってみた。
    十三夜の月に照らされた富士山。ふもとには御殿場方面から雲が流れ込んでいる。

  • 月も入れて・・・<br />月明りにも負けず輝いている星は木星

    月も入れて・・・
    月明りにも負けず輝いている星は木星

  • 精進湖へ移動。真夜中の一時間のドライブだ。連れ合いはロッジで夢の中・・・<br />月明りに照らされた富士山がよい具合だ。完全な水鏡ではないが、逆さ富士も見えている。<br />精進湖の周りは、左側に街灯が一つあるだけで、人工の明かりが少ないので、満月が近いわりには、星も結構写っている。

    精進湖へ移動。真夜中の一時間のドライブだ。連れ合いはロッジで夢の中・・・
    月明りに照らされた富士山がよい具合だ。完全な水鏡ではないが、逆さ富士も見えている。
    精進湖の周りは、左側に街灯が一つあるだけで、人工の明かりが少ないので、満月が近いわりには、星も結構写っている。

    精進湖 自然・景勝地

  • かすかではあるが、天の川も撮影できた。

    かすかではあるが、天の川も撮影できた。

  • 長時間露光で星の軌跡を撮影。左右の明かりは車のヘッドライト。<br />

    長時間露光で星の軌跡を撮影。左右の明かりは車のヘッドライト。

  • 頂上からたなびくような雲が出現。<br />風がおさまり、逆さ富士がはっきりしてきた。

    イチオシ

    頂上からたなびくような雲が出現。
    風がおさまり、逆さ富士がはっきりしてきた。

  • しかし、わずかの間に風が出て、逆さ富士は消滅。<br />そろそろ、ダイヤモンド富士を見るために田貫湖へ移動しよう。

    しかし、わずかの間に風が出て、逆さ富士は消滅。
    そろそろ、ダイヤモンド富士を見るために田貫湖へ移動しよう。

  • 40分ほどのドライブで田貫湖オートキャンプ場に到着。<br />驚いたことに、ダイヤモンド富士撮影のために訪れたカメラマンで、湖岸一帯は大渋滞。3〜400台の車が狭い道の路肩を埋め尽くしている。<br />左側の明かりは、すべて車のヘッドライトだ。湖の畔は、ほとんど三脚で埋め尽くされている。ようやく、わずかな隙間に入れさせてもらい、撮影準備に取り掛かる。

    40分ほどのドライブで田貫湖オートキャンプ場に到着。
    驚いたことに、ダイヤモンド富士撮影のために訪れたカメラマンで、湖岸一帯は大渋滞。3〜400台の車が狭い道の路肩を埋め尽くしている。
    左側の明かりは、すべて車のヘッドライトだ。湖の畔は、ほとんど三脚で埋め尽くされている。ようやく、わずかな隙間に入れさせてもらい、撮影準備に取り掛かる。

  • 東の空が明るくなってきたが、ふもとには雲がわいてきた。この雲が上昇するとまずいな〜という声が周りから聞こえてくる。

    東の空が明るくなってきたが、ふもとには雲がわいてきた。この雲が上昇するとまずいな〜という声が周りから聞こえてくる。

  • 頂上付近に薄雲がかかってきた。

    頂上付近に薄雲がかかってきた。

  • 6時10分、富士山頂上から太陽が顔を出す。しかし、薄雲がかかっているので、期待した光芒は現れず。残念!

    イチオシ

    6時10分、富士山頂上から太陽が顔を出す。しかし、薄雲がかかっているので、期待した光芒は現れず。残念!

  • ロッジに戻る途中、しつこく河口湖に立ち寄ってみた。昨日は行かなかった産屋ケ崎へ。<br />ここの桜はすでに終わっていた。代わりに柳(?)か何かの新緑と逆さ富士を一枚パチリ。

    ロッジに戻る途中、しつこく河口湖に立ち寄ってみた。昨日は行かなかった産屋ケ崎へ。
    ここの桜はすでに終わっていた。代わりに柳(?)か何かの新緑と逆さ富士を一枚パチリ。

  • ロッジに戻り、朝食、室内清掃をしてから11時頃チェックアウト。<br /><br />帰路途中、吉田口富士山登山道入口にある中の茶屋という富士桜群生地に立ち寄ってみた。<br />写真には撮らなかったが、文字通り茶店があった。1707年創業の古い休み処だそうだが、訪れたときは閉まっていた。<br />富士山登山が麓から登るのがふつうだったころは、登山の休憩処としてにぎわっていたというが、今は麓から登山する人は激減し、2009年以降休業していたが、15代当主が2012年に富士吉田市に売却し、2013年から営業再開したそうだ。

    ロッジに戻り、朝食、室内清掃をしてから11時頃チェックアウト。

    帰路途中、吉田口富士山登山道入口にある中の茶屋という富士桜群生地に立ち寄ってみた。
    写真には撮らなかったが、文字通り茶店があった。1707年創業の古い休み処だそうだが、訪れたときは閉まっていた。
    富士山登山が麓から登るのがふつうだったころは、登山の休憩処としてにぎわっていたというが、今は麓から登山する人は激減し、2009年以降休業していたが、15代当主が2012年に富士吉田市に売却し、2013年から営業再開したそうだ。

  • 特に公園としてきれいに整備されているわけではなく、カラマツの自然林の中に富士桜数千本が自生している。

    特に公園としてきれいに整備されているわけではなく、カラマツの自然林の中に富士桜数千本が自生している。

  • ベンチなど休憩できる設備はないが、連れ合いがロッジをチェックアウトするとき作って持ってきたサンドイッチを、富士桜を眺めながら倒木に腰かけてほおばる。<br />

    ベンチなど休憩できる設備はないが、連れ合いがロッジをチェックアウトするとき作って持ってきたサンドイッチを、富士桜を眺めながら倒木に腰かけてほおばる。

  • フジザクラ、別名マメ桜またはハコネザクラともいう。名前の通り、富士山周辺、箱根付近に多く自生する日本固有種。分布地域はフォッサマグナに沿った本州中部地方に限定されている。<br />名前が示す通り、花はソメイヨシノなどより一回り小さく、地味な印象の桜だ。木も大きく育つことはなく、せいぜい樹高は10m以下である。

    フジザクラ、別名マメ桜またはハコネザクラともいう。名前の通り、富士山周辺、箱根付近に多く自生する日本固有種。分布地域はフォッサマグナに沿った本州中部地方に限定されている。
    名前が示す通り、花はソメイヨシノなどより一回り小さく、地味な印象の桜だ。木も大きく育つことはなく、せいぜい樹高は10m以下である。

  • ソメイヨシノのような派手さはないが、自然のままに群生しているさまは、素朴で飾らない美しさがある。フラワーパークのような人手で作られた花もきれいで悪くはないが、自然が作り出したこういう花の風景が好きだな〜。

    ソメイヨシノのような派手さはないが、自然のままに群生しているさまは、素朴で飾らない美しさがある。フラワーパークのような人手で作られた花もきれいで悪くはないが、自然が作り出したこういう花の風景が好きだな〜。

  • 富士山が見えるところはないか、探し回ったが、カラマツや松に邪魔されて、なかなか見えるところが見つからない。ようやく見えるところを発見。しかし、富士山があまりに巨大なので、頂上付近だけが木々の間から辛うじて見えるだけだ。

    富士山が見えるところはないか、探し回ったが、カラマツや松に邪魔されて、なかなか見えるところが見つからない。ようやく見えるところを発見。しかし、富士山があまりに巨大なので、頂上付近だけが木々の間から辛うじて見えるだけだ。

  • イチオシ

  • 一時間ほど、群生地の中をぶらぶらしてから、帰宅の途についた。<br /><br />今回の山中湖ロッジ滞在は、天候に恵まれ富士山がよく見えラッキーだった。

    一時間ほど、群生地の中をぶらぶらしてから、帰宅の途についた。

    今回の山中湖ロッジ滞在は、天候に恵まれ富士山がよく見えラッキーだった。

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