2016/07/10 - 2016/07/10
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deracineさん
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南仏プロバンスの小都市 Aix-en-Provence(エックス・アン・プロバンス)は人口が約14万人と小さいがフランスではパリに次いで美しいと言われる街です
その人口のうち学生が4万5千人を占める学園都市でもあります
名前の由来となった Aix とは紀元前123年、ローマの執政官ガイウス・セクスティウス・カルウィヌス(Gaius Sextius Calvinus)が、この地を「アクアエ・セクスティアエ」(セクスティウスの水、の意)と命名したのが起源、すなわち昔から水に恵まれた土地だったのです
なおフランスには他にも Aix 冠する都市があり、これと区別するため Aix-en-Provence(=プロバンスのAix)と呼んでいます。東京の武蔵小金井のようなものです
またポール・セザンヌゆかりの地としても知られています
紀元前123年にローマ人によって街が作られ12世紀から18世紀にかけてはプロバンス伯爵領の都として発展しました
エクサン・プロバンスは「プロバンスの水の街」を意味し地下水が豊富な土地柄であることから、街中に大小100を超える噴水があります
また17世紀から18世紀ごろの建物がよく保存されているのも特徴
毎年夏には世界的に有名なオペラの祭典エクサン・プロバンス国際音楽祭が開かれます
この美しい街に4泊しマルシェなどでショッピングをしたり大聖堂やタペストリーミュージアムなど見てまったりと過ごしました
ただしこの田舎の平和に見える町でもテロの影は忍び寄っており少し不愉快な思いをすることになったのは残念でした
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まずは街の中心ド・ゴール広場にそびえる大噴水 Fontaine de la Rotonde
1860年に街に入る玄関口として建設され、噴水の直径は32m、受水盤までの高さ12mという大きなもの
一番上にはそれぞれの都市の機能を意味する次の3つの彫像がある
正義・・・エックス・アン・プロバンスのミラボー通りを向いている
農業・・・マルセイユ
芸術・・・アビニヨン -
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女神像のアップ
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噴水の後ろにはこの街出身の画家、ポール・セザンヌの彫像がある
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背中には絵筆とキャンバスの入ったカバンを背負っている
前方に街中を周遊するプチ・トランが見える
観光案内所もあるここが出発場所なのだろう -
「ミラボー大通り起点の噴水」
この地方は、もともとサント・ビクトワール山に代表されるように石灰岩質の地盤が多く、地下水がたまりやすい
紀元前123年に古代ローマの執政官ガイウス・セクスティウスがここに初めて街を築いたのも、その豊富なわき水が目当てだった
生活用水や農耕牧畜など、わき水は街が発展していく上で欠かせない資源だった
17世紀になると、そのわき水を利用する場所として、また水量を調整する装置として趣向を凝らしたさまざまな噴水が作られた -
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ミラボー大通りのほぼ中ほどにあった「9つの噴き出し口の噴水」(Fontaine des 9 Canons)
大きな貯水槽の割には真ん中のモニュメントは小さめ、しかしその名の通り9つも噴き出し口を持つ噴水
アルル山脈へ向かって移牧する羊たちの喉の渇きを潤すために12世紀頃に設置された水飲み桶としての噴水だったそうだ
当時は十字型の貯水槽が腕のように伸び、より多くの動物が同時に水を飲めるよう設計されていましたが1691年の修復の際、車通りを良くするために取り除かれた -
この清掃車が走り回っているおかげでミラボー大通りはゴミも少なく綺麗だった
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ド・ゴール広場から始まるミラボー大通り(Cours Mirabeau)は樹齢400年を超えるプラタナスが植えられた世界屈指の美しい並木道
1664年、四輪馬車を通すため城壁を壊し造成された
見た目に美しいだけでなく強い日差しの照りつける暑い夏には緑陰を提供してくれて特にありがたい -
Fontaine du Roi René ミラボー通りの終点にある小さな広場
ここには「エクスの善人王」と呼ばれるルネ王の像が噴水となっている
ルネ王はブドウ栽培を奨励し百年戦争で荒廃した領地の復興に尽力した
プロヴァンスで作られていたマスカット葡萄の房を左手に持ったルネ王が微笑みを浮かべ街を見守るかのように建っている -
噴水は水遊びが大好きな子供たちの遊び場でもある
かわいい帽子をかぶった双子の女の子が水に手を入れて遊んでいた -
こちらの幼い女の子はトップレスになっていた
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ミラボー大通りを抜けて北に進み旧市街に入り Place de Prêcheurs(プレシュール広場)に歩いていくとマルシェが開かれていた
その向こうにはオベリスクのような塔を持つ噴水が見えた -
「説教者の噴水」(Place de Prêcheurs)
後ろはマドレーヌ教会 (Eglise Sainte-Madeleine) -
エクサンプロバンスの中心地を囲む外周道路まで歩くとベルガルド広場に出た
広場の真ん中に立つ噴水がベルガルド広場の噴水(Fontaine de la Place Bellegarde) -
噴水の上にはエックス出身の画家フランソワ・マリウス・グラネの銅像が飾られている
マロニエの実がなっていた -
噴水の受水盤ではハトが暑いのか、水浴びを楽しんでした
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他にも数えきれないくらいの噴水があった
これはロトンドから北西に伸びるエスパリア通りを少し進んだところにある立派なな噴水 「オーギュスタン噴水」(Fontaine des Augustins) -
イノシシの噴水
賑やかなマルシェがあるリシュルム広場にあった
この噴水はフィレンツェにあるピエトロ・タッカの作品「ポルチェリーノ」のレプリカで、鼻の頭をなでると幸運を招くとか、、
みんなが撫でるので鼻だけが光っていた -
Fontaine Marcello Drutel
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Fontaine d'Albertas アルベルタの噴水
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市庁舎の手前にあるリシェルム広場 (Place Rochelme) ではマルシェが開かれていた
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ひろばの一角にひっそりと立ち民衆を見守る聖母子像
彩色されて綺麗だった
日本でいえばお地蔵さんのようなものだろうか -
気候の温暖なプロバンスのマルシェにはおいしい食材があふれている
連日の暑さと歩き疲れてあまり食欲もない私はマルシェで新鮮なフルーツを求めてホテルで食べた
量り売りが基本だが桃は1個でも売ってくれた -
かわいい人形も売られていた
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市庁舎広場
旧市街の中心に位置するこの広場は市庁舎とそれに隣接する時計台で囲まれており、時計台は北の門を兼ねている
市庁舎は17世紀半ばに、また時計台は1510年に鐘楼として建設され、1661年には季節を表す四つの天文時計が追加された -
市庁舎前の広場の噴水は1755年に以前からあったローマ時代の柱を利用して造られた
残念ながら水は止められていた -
この南仏の一見平和そうな街にもテロの影が、、、
自動小銃を手にした兵士が市庁舎前を巡回していた -
日曜日のミラボー大通りでは朝市が行われていた
セザンヌの故郷だけに絵画を売っている店もあった -
エクサン・プロバンスには魅力的な洋服屋がたくさんある
ある雑誌の調査では「フランスでもっともショッピングに誘惑される街ナンバーワン」に選ばれたこともあったそうだ
この地方の古都でもあるエクサン・プロバンスにはセレブが多く暮らし、昔から一流のブランドが競って支店を出していた
それでこの街の女性はパリの女性に負けないぐらいおしゃれに敏感だといわれている・・・・・
街を歩いていても若い女性だけでなく、小さな子どもからおばあさんまでみんな思い思いのオシャレを楽しんでいるようだ
ラベンダーショップのお姉さんがアンニュイな顔をしてラベンダーを袋に詰めていた -
サン・ソヴール大聖堂( Cathedrale St.Sauveur サン・ソヴールとは聖なる救世主の意味)
ローマ時代の寺院跡に建てられた大聖堂で5~17世紀の建築様式が見られる
セグウェイに乗って観光している人々がいた -
正面のポルタイユは16世紀のゴチック様式
高い一本の鐘楼などはアビニヨンのノートルダム・デ・ドン大聖堂と同じだ -
日曜の朝だったのでミサが厳粛に行われていた
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聖堂内の案内図
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ここには12世紀のロマネスク様式の美しい教会があるがガイドツアーのみ参拝が可能だった
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その美しいと言われる回廊を扉の隙間から覗き見た
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聖堂内の色鮮やかなステンドグラスを鑑賞した
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本陣裏手の周歩廊のステンドグラス
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南の翼廊にあるステンドグラス
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聖水で十字を切り参拝する信者
少し疲れたので教会内の椅子に座って休んでいたらいつの間にか日曜朝のミサが始まり、退出することもできず図らずもミサに参列してしてしまった
経験するとキリスト教も仏教と類似点が多いことが分かった
日本人もお寺や神社では手水で手を洗い、口を漱いで身を清める
聖水は自分が受洗していることを再認識するためらしい
またミサの途中で子供が振り香炉を持って参拝者を回ったり、寄付を募ったりするのも興味深かった -
この街を15世紀に統治したルネ国王はエクサン・プロバンスをパリに対抗する文芸の都にするべくこの大聖堂にパイプオルガンを寄贈した
その由緒あるパイプオルガンを使用して荘厳なミサが執り行われた -
カトリックの教会なので聖母子像が多くあった
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ここにも聖母子像があった
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地球の歩き方によるとこの街の見どころとしてタピストリー美術館が紹介されている
大聖堂の隣なので入ってみた -
17~18世紀のタピストリーを収蔵しているそうで、これは「ドンキホーテ物語」というもの
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離れてみると絵かと見紛うような出来栄えで、近くでアップでみるとなるほど織物だということが分かる
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この剣を持った男がドンキホーテらしい
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他にも多くのタピストリーや中世の衣装などが展示されており男性の私でも興味深かった
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旅行記グループ 南欧・美の旅・・・・ガウディ建築、満開のラベンダー、アルル衣裳祭など見どころ満載だった
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