南欧・美の旅(12)　眺望抜群、でも乗り越しに注意！　二階建てオープンバス・東ルート体験記

2016/07/07 - 2016/07/07

海外旅行の際、市内観光に乗降り自由な二階建てオープンバスをいつも利用しています

バルセロナにはそのようなバスが２社運行しておりどちらにするか迷いましたがBarcelona City Bus Tour にしました

理由は斬新なデザインのビル Torre Agbar トレ・アグバルを通るからです。るるぶバルセロナも同バスを紹介しています

今までこのようなオープンバスをパリ（2009年）、ワシントンDC及びニューヨーク（2012年）、ロサンゼルス（2015年）と世界各都市で経験しました

それらと比較してバルセロナの特徴は

1)運行本数が多く、すぐ次のバスが来て便利
2)夏は 9:00〜20:00 と運行時間も長くて利用価値が高い
3)バス内で Wi-Fi が使えるのもグッド、また日本語ガイドの音質も良かった
4)2階席は窓ガラスもなく視界良好　ハイアングルから街の風景を写せる（これは他のオープンバスも同じ）加えるにバスセロナのバスは二階席に可動式の幌が装備され日よけされている席もある


一方このようなバスの一般的な欠点として

1)一方通行なので乗り過ごすと降りて歩いて引き返すしかない
2)タクシーと異なり観光地の目の前で止まってくれない（特にグエル公園）

一番賢い利用法は乗りっぱなしで街を一周することでしょう（所要時間2時間）

同バスのルートはサグラダ・ファミリアなどを巡る東ルート（＝グリーンルート）とオリンピックスタジアムなどを巡る西ルート（＝オレンジルート）の二つです

2日間かけて両ルートを制覇しました

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今回はサグラダ・ファミリアやグエル公園、カサ・ミラ＆カサ・バトリョなどガウディの手がけた建築群と彼の先生だったドメネク・イ・モンタネール作サン・パウ病院を通る見どころの多い東ルート（＝緑のルート）編です

最後にこのバスを利用した感想を述べました

エリア バルセロナ(スペイン)

同ツアーバスは両ルートとも始発駅はカタロニア広場で始発時間は9時

なおハイシーズンは途中駅からでは乗れないという噂もあったのでホテルから近いこのカタロニア広場から始発バスに乗った

事前にネットで同社HPから予約した

ネット予約するとシニア（65歳以上）の場合連続した2日間有効の切符が30.6ユーロ

予約時返信メールにバウチャーがついており、それを印刷したものを運転手提示するとこの切符を発行してくれた

なおこの切符には車内で利用できるWi-Fiのパスワードが記載されている（カットしています）

乗り場のそばには案内所もあり、ここあるいは運転手からも切符を入手できる

既に多くの乗客が眺めの良い二階席に陣取っていた

乗車時イヤホン、地図及びいろいろな割引切符入っている冊子及びイヤホンをくれる

これを座席そばのイヤホンジャックに差し込み15番を選択すると日本語ガイドが聞ける

ガイドの声は比較的鮮明で説明も分かり易かった

バスはまず南下しゴシック地区を走る

立派なツインタワーの建物が見えたが見逃したので後悔していたが帰国後 Googl earthで調べてみたら郵便局だった(汗；）

しかし郵便局と言っても日本と異なり「天井のステンドグラスとモザイクもうっとりするほどの美しさ」だそうだ・・・バルセロナウォーカーより

バルセロナはこのように立派な建物が多く、私のような素人はよく騙される

ポルト・ベイと呼ばれるバルセロナのおしゃれなベイエリアとして再開発された地区

中央の白いビルはワールドトレードセンター

ロイ・リキテンスタインのポップなモニュメントと中央郵便局

地元FCバルセロナのユニフォームを着こんだ少年が乗り込んでいた

やがてバスはバルセロネータと呼ばれるバルセロナの渚を走る

パームツリーの合間から美しい渚が見えた

1992年のオリンピック時に再開発されでできたオリンピック村

ツインタワーが目印

ヨットなどが係留されていた

大きなクジラのモニュメントが目印、水族館

やがてお目当てのトーレ・アグバルが見えてきた

この一風変わった外観のビルがTorreAgbar

バルセロナ水道局のビルで市内で三番目に高い

フランス人建築家 Jean Nouvelの設計で、噴水とサグラダ・ファミリアからインスピレーションを得たというが地元ではその形から坐薬とかもっと下品な連想をする輩もいるという

似たビルとして新宿のコクーンワターやロンドンのガーキン（柿の種）などがある

バルセロナ市内と郊外を結ぶトラムと呼ばれる最新式の超低床路面電車

日本と異なり踏切がないようだ

バルセロナを斜めに走るディアゴアル大通りは未だ工事をしていた

サグラダ・ファミリアが見えてきた

ツインタワーが南に見えた

サグラダ・ファミリアでは受難のファサード前で長時間停車する

近くだと見上げる形になるので写真を写す場合はむしろこのバスの二階席から撮った方がよく撮れる

この方法で撮った写真はサグラダ・ファミリア編でご覧下さい

バスはやっと動き出し次の観光スポット、サン・パウ病院に向かう

ところがサグラダ・ファミリアに比べると観光客には知名度の低いサン・パウ病院で降りる人は少ないのか誰も降りなかった

ここで大失敗！　降車時は少し前に二階席から降りて一階に常時いるスタッフに告げないとパスされるのだ

バスは一方通行のため反対方向に走るバスはなく、次のバスに乗って一周し改めてサン・パウ病院で降りると2時間もかかってしまう

止む無く次のグエル公園で降りて一駅歩くことにした

こうしてたどり着くのに苦労して訪れたサン・パウ病院については別記事をご覧ください

バスに乗っていて気付いたのだが日本と違って信号が道路の真ん中近くに配置されている

こうすれば街路樹に妨げられることなく視認性は良いと思われるが車高の高いクレーン車などの特殊車両はどうするのだろう？

バスはバルセロナのメインストリートの一つ、グラシア通りに入りカサ・ミラが見えてきた

カサ・ミラは角地にあり、こちらの方が見栄えがした

カサ・ミラでは下車せずに終点のカタロニア広場まで乗り続けた

それに対しカサ・バトリョは思ったより狭い土地に建てられ、電車で両側の人に押されているかのように窮屈に感じられた

カサ・バトリョはバルセロナを立つ最終日に観光した

ホテルの近くに帰ってきた

バルセロナは立派な建物が多く何かの歴史的建造物かと思ったら単なる（と言っては悪いが）高級ブランドショップだったりすることが多い

この点素人には慣れないと目標となるランドマークが多すぎて迷いやすくて困った


さてこのオープンバス・東ルートを利用しての感想だが正直言ってあまり利用価値がない

乗り過ごした苦い経験のせいかも知れないがこのルート中の自分の行きたい観光地、例えばサグラダ・ファミリアであれば直接地下鉄あるいはタクシーで行った方が簡単で速い

特にグエル公園はバス停からも遠く使い勝手が悪い。タクシー利用がベスト

この手のバスは移動用ではなく、あくまで観光バスで一番賢い利用方法は「乗りっぱなしの車窓観光用」である

ただ普通の観光バスと異なり二階の窓ガラスがない座席から撮影できることからザックリと手早く建物などの風景を撮影するのには向いている

そして自分の気に入った場所があって１〜２か所くらいは途中降りてじっくり観光する、、、、そういう使い方がベストと思う