2016/07/09 - 2016/07/09
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deracineさん
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この旅行記のスケジュール
2016/07/09
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徒歩での移動
バルセロナで一番の目抜き通り、グラシア通りを散歩しつつカサ・ミラへ
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徒歩での移動
カサ・ミラからカサ・バトリョへ移動
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カサ・ミラ&カサ・バトリョはいずれも20世紀初めガウディが設計あるいは改築したものでカサ・ミラについては現在も居住者がいます
一般的に建築物は直線を基本にしていますが、このガウディの設計した邸宅は自然界の姿に倣いほとんど直線を排した斬新なデザイン
全てがゆがんでいるか、曲がっているという奇妙なもので人の目を惹くこと間違いなし!
両邸宅とも世界遺産に指定されており夏のシーズンは混雑必至!
そこで好きな日に見学できるチケットをネット購入、おかげで並ばずスイスイと見学できました
波立つような外観が特徴のカサ・ミラvs七色に輝く屋根&外壁がユニークなカサ・バトリョ
あなたはどちらがお好みですか?
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カサ・ミラのチケットは下記公式サイトよりネット予約した
https://www.lapedrera.com/en (英語版)
チケットは次の4種類がある
1)日中のプレミアムチケット・・・発券後半年以内であれば好きな日時に待たずに入場できる。オーディオガイド、ビジュアルガイド付き
2)日中の一般チケット・・・・・指定日時に入場、オーディオガイド付き
3)日中&夜の組み合わせ・・・・2)の内容+夜の屋上テラス見学
4)夜の屋上テラス見学
見学日時が自由に選べる1)を選択、現地に入ってからネット予約した
入場時には返信メールに添付されているQRコードを提示すればOK。バルセロナはIT化が進んでいる -
イチオシ
カサ・ミラは「バルセロナのシャンゼリゼ」と言われるグラシア通りに立つ豪邸マンション
グラシア通りとプロベンサ通りの交点の角地に位置する
施主はペドロ・ミラ・イ・カンプス・セヒモン氏で邸宅兼高級マンションとして設計
敷地面積1,835平米、建築面積1,323.54平米
地上6階+屋根裏、地下1階
建築史上初めて地下駐車場を備え、オーナーであるミラ家の住宅は1,600平米、賃貸用住宅でも400平米もある
波打つようなファーサードは石を積んでから更に石工にノミでカーブを整えさせた
このことから当地ではカサ・ミラというよりラ・ペドレラ(石切り場)と言った方が通じるそうだ
またこの波のように大きくうねる外観にはエピソードがあり、ガウディ38歳の時海辺で恋に落ちその恋人に「地中海の美しさを建築で表現して見せる」と約束した
残念ながら恋は成就しなかったが、これを実現したのがカサ・ミラとも言われている -
入場するとスタッフに屋上から見学するよう案内されたのでエレベーターで屋上に上がった
するとそこには奇抜な煙突群(煙突、換気口及び階段室)が、、、、
日本語のオーディオ・ガイドによるとガウディは屋上に数本の煙突しかないのを髪の毛が少ない人間の頭に例えて滑稽だと考えこのように賑やかにしたそうだ
中央の階段室は風圧を逃げるためらせん形をしており頂上には四本腕の十字架を抱く
また左端の煙突群は「勇者たち」と呼ばれ、兜を着けたローマ兵をイメージしている -
屋上テラスから未完の大聖堂サグラダ・ファミリアが見えた
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屋上階段出口からもサグラダ・ファミリアが覗ける
これはガウディが意識的にそのように設計したとのこと
ところでこの写真を撮る際隣国の観光客がいつまでも場所を独占して立ち去らないので困っているとアメリカ人女性(だと推測する)が毅然とした態度で「そこを空けてくれませんか」と大声で要求し、立ち去らせた
堂々としていて見習うべき態度だった -
カサ・ミラの屋上階段室
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階段室の耳のようなところからバルセロナで一番高い場所ティピダボの丘が見える
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人の顔のようなカサ・ミラ屋上の煙突(左端)
その右はガラス瓶を割って貼りつけた煙突 -
屋上から見たグラシア通り
赤い二階建てオープンバスが走っている -
カサ・ミラの立面図が屋上にあった
中庭は3か所ある -
屋上から階段を下りて屋根裏に入った
屋根裏はカテナリーアーチになっている -
カタロニアの伝統的レンガ工法、カタランボールトで造られた屋根裏階
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屋根裏にはカサ・ミラの模型があった
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グラシア通りの反対から見た断面
地下は駐車場として設計 -
子供部屋
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同じく子供部屋
人形の部屋があった。「部屋の中の部屋」 -
アイロン室
メードが使用するアイロン台やミシンがあった -
寝室、案外質素なベッドだ
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台所、モデルルームを見るかのようにこのカップルは熱心に部屋の造りを吟味していた
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書斎
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ダイニング
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上のダイニングを逆方向から見たところ
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パティオ
カサ・バトリョほど派手ではないが壁には彩色が施されている -
海藻をイメージさせるベランダ手すり
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バスルーム
ホテル同様バスタブとトイレの間に何の間仕切りもないのは日本人としては抵抗を感じる -
カサ・ミラも商魂たくましくショップを通過しないと出られないようになっていた
いつものように土産物は何も買わなかった -
カサ・バトリョもカサ・ミラ同様、並ぶ必要のない優先チケットを下記の公式サイト
からネット予約した
https://www.casabatllo.es/ca/
これも入り口でスマホ画面の QR コードを見せるだけでよい -
カサ・バトリョは既存の建物を繊維業で財をなした D. Josep Batlló i Casanovas(ジュゼップ・バッリョ・イ・カザノバス) が施主となって1904-1906年に改装、これをを手掛けたのがガウディ
上の写真はカサ・ミラの屋根裏展示室にあったカサ・バトリョの建築図面 -
カサ・バトリョの建築模型
グラシア通りに面したファサード(右)とその裏側(左)
なお裏側は2階から始まるので5階分しかない -
同じく断面模型
階段室は二つあるがいずれも天井まで吹き抜けとなっている -
カサ・バトリョもカサ・ミラ同様グラシア通りに立つが、こちらは角地ではなく
隣にはカサ・アマトリエルが立つ
夏で街路樹が茂っているので道路越しでは視界が妨げられる
1階は事務室、主階である2階はバトリョ家の住宅に、そして3階以上からは賃貸住宅となっている -
イチオシ
熱帯の魚の鱗のようなカラフルなタイルで葺かれた屋根
ファサードも七色に輝いている -
入場口に並ぶ人々
土曜日朝の9時半だったが既に多くの人々が入場券を求めて並んでいたが、、、 -
優先入場券(FastPass)を持っていたので並ぶこともなく直ぐに入れた
ただしスマホに入れたはずの入場切符画面がなかなか出てこず、やっとiPad mini にも保存していたメール画面を提示して事なきを得た -
1階から2階に上がる階段
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1階のバトリョ家専用階段
ドラゴンの脊髄のような階段手すりが印象的 -
海中の泡を彷彿とさせる天井ライト
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2階(魚眼レンズ使用)部分。ドアや窓、照明に至るまで一切直線を排したデザインだ
自然を建築に取り入れたガウディの思想がよく表されている -
直線を極端に排除したデザイン
ガウディ曰く、「自然界には直線は存在しない」と -
2階のダイニングルーム(魚眼レンズ使用)
グラシア通りと反対側は広い中庭(ルーフテラス)につながっている
天井にはミルククラウン(=ミルクを滴下したときにできる王冠のような盛り上がり)のアクセントがあった -
2階の広いルーフテラス
隣との境界壁には破砕タイルの縁取りやら山型のオブジェがあった -
カサ・バトリョのグラシア通りと反対側のファサード全景
グラシア通り側同様、カラフルな破砕タイルで装飾されている -
上の場所を魚眼レンズで撮った
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2階の廊下とドア
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3階へのラセン階段、立ち入り禁止だった
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2階
オーディオガイドと電話の両方を耳に当て忙しそうなマダム -
明かり取りのための中庭
明るくするために下の階ほど窓を大きくしている -
あたかも海の中にいるような錯覚に襲われた
カラフルなバブルのようなデザインの掃き出しテラス窓 -
メイン居間の壁から天井は大きな渦を巻いており、渦の中心にシーリングライトを配している
またステンドグラスがはめ込まれた欄間もカーブを描いており、ドアはこのカーブに合わせた左右が2枚折の観音開きとなっている -
やはり泡を連想させるような木製の欄間
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イチオシ
この邸宅の最大の見せ場はここ、バトリョ家のメインサロン
上げ下げ式の窓を開けるとテラスに早変わりするという -
カサ・バトリョは「骨の家」とも言われる
この2階にあるベランダを支える柱はまさしく人骨のようだ -
メインサロンを超ワイドレンズでとらえた
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集合住宅の階段を上がっていく
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このあたりから吹き抜け(1)になっていてスペイン独特のパティオを形成している
二つあるパティオは下に行くほど明るい色のタイルにして下の階でも明るさが保てるように設計している -
水面のように波立った模様を施したパティオに面したガラス
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パティオ(2)を3階より見上げたところ
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パティオ(2)を上から見下ろしたところ
下に行くほど青色が薄くなっているのが分かる
またサービスバルコニーがついている -
屋根裏階 マッピングをやっている
カサ・ミラ同様カタラン・ボールト天井になっている -
屋上からはカタロニア美術館とオリンピック・モニュメントがよく見えた
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屋上への出入り口(左)と換気口(右)
イルミネーション用だろうか、豆電球の配線が少し目障りだった -
出入り口上部の換気口(左)と「ドラゴンの背中」(右)
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「ドラゴンの背中」と「4本腕の十字架」
グラシア通りから見える屋根の一番高い部分
確かに恐竜の背中のように見える -
ドラゴンの背中に寄りかかり下のグラシア通りを見下ろした
「バルセロナのシャンゼリゼ」と言われる高級住宅地グラシア通りを見下ろして一杯飲めば気分は最高だっただろう
個人旅行でガイドもなく地球の歩き方やその他ガイドブックだけを頼って何とか天才建築家ガウディの代表的住宅建築を見学した
彼の奥深い建築哲学をたった1回きりの見学で理解することはとても不可能のように思える
また機会があれば更に事前に勉強して再訪したい
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旅行記グループ 南欧・美の旅・・・・ガウディ建築、満開のラベンダー、アルル衣裳祭など見どころ満載だった
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