２０１５年の締めくくりの旅は１７回目の東海道ウォークから　　赤坂宿～岡崎宿　　

2015/12/27 - 2015/12/27

一昨年の５月から始めた東海道ウォーク　日本橋をスタートしてゴールの京都三条大橋までは約５００キロ
そんなに距離があることも考えずに歩き始めたものの、なかなか距離が進まず年内に愛知県までは歩きたい。
そう思っていましたがシルバーウィークでようやく愛知県に突入し、総歩行距離も３００キロを超え、残りが２００キロを切るようになると、ようやくゴールのイメージができるようになってきました。
今回の年末年始の休暇は７日間。
元旦の朝に帰宅する日程で組んだ２０１５年の締めくくりの旅の行程は、最初の２日間を東海道ウォーク、３日目を新しくなった姫路城、４日目が天空の城、竹田城、５日目を天空の聖地、高野山にそんな予定を立てて旅はスタート。
こちらでは初日の東海道赤坂宿から岡崎までの東海道ウォークを紹介します。

エリア 岡崎(愛知)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: JRローカル 徒歩

朝５時前に起きて始発電車に乗ってこの日のスタート地点　赤坂宿に到着したのは１１時過ぎ。

東海道ウォークも３６番目の宿場町までようやくたどり着きました。
現役の旅館だった旅籠　大橋屋も昨年３月廃業。
今は市に寄贈され公開されていますが、年末なのでこの日は閉まっていました。

東海道を日本橋から歩き始めたのは2014年のゴールデンウィーク

ゴールの京都三条大橋まで495キロもあることを考えずに始めてしまった東海道ウォークですが、いつゴールできるのかも全く見当のつかない状態でしたが、長い長〜い静岡県を通り過ぎると、これは途中でやめたら行かないそんな気持ちが強くなってきました。

でもサラリーマンの身では連続してのウォークングはさすがに不可能
週末の予定のない日を選んではウォーキングを行い、16回歩いて300キロを超えるところまで進んできました。

でも長い道のりの中、こんな街並みばかり続くのであれば
歩いていて楽しいのですが・・・

大半が何もない畑や田んぼの中や、横をダンプが通り抜けるような道。
そんな道が延々と続くと、気持ちがだんだん沈んできてもはや楽しむというよりも、修行の気持ちに近い状態

この日も赤坂宿を抜けるとそんな道が続いていました。
しかも今回は30リッターのリュックに5泊6日の荷物を詰め込んでなのでほとんどトレーニングの状態

白い花をつけた木が向こうに見えます。
どうやら桜のよう

花びらの小さな冬桜ですね

ここから旧道に入り次の藤川宿へと向かいます。

なんとなく宿場町風情を感じさせる街並みに

こちらは徳川家康が幼少期に手習いを受けたという古刹宝蔵寺

徳川家にゆかりのあるお寺で本堂には葵のご紋が入っていました。

ここにはなぜか新選組の近藤勇の首塚があります。
近藤勇は東京板橋の刑場で斬首、首は京都三条大橋西に晒されましたが同士が持出して近藤勇ゆかり京都誓願寺に持ち込み、その住職がこの法蔵寺の住職になったため、土方歳三ら新選組の同士達とこの寺に埋めたと言われているそうです。

首塚の目の前には松平家の墓所があり、家康の父親松平広忠のお墓があります。

小さいながら家康を祀った東照宮

お寺なので神仏混合の名残ですね

思いのほか寄り道してしまったのでしばしスピードアップを

日本橋から７８番目の本宿一里塚の跡
312キロ地点を通過しました。

宇都野龍碩邸跡に残る長屋門です。
18世紀半ばの宝暦年間に本宿で開業したしたあのシーボルトの孫弟子にあたるお医者さんの家

ここからいよいよ37番目の宿場町、藤川宿へと入ります。
宿場町の江戸側の入り口を示す東棒鼻跡

通りはなんとなく宿場町風情に変わりました

3階建ての建物は人形屋さん

問屋場のあった跡

この辺りが町の中心　米屋

藤川宿の本陣は石垣だけ残っています。

銭屋の連子格子

こちらは脇本陣の門　奥の小さな建物は藤川宿の資料館になっています。

こちらは京都側の宿場の入り口「西棒鼻跡」

藤川宿の松並木

十王堂の隣にある「芭蕉句碑」
藤川宿名産品のむらさき麦を詠んだ句は
　「爰も三河　むらさき麦の　かきつばた　はせを」

こちらは屋敷塀と門を復元した大岡越前守陣屋跡
江戸町奉行での大岡裁きが有名ですが、後に大平藩一万石の大名となって三河を治めるため、この地に陣屋を置いたそうです。

日本橋から79番目の大平の一里塚　　ここは南側だけきれいな状態で保存されています。これで316キロ地点通過

この辺りから今日のゴール地点の38番目の宿場町岡崎宿に入りました。

東海道の中でも三番目に規模の大きい宿場町として栄えた岡崎宿は、「岡崎の二十七曲がり」と呼ばれ、屈折の多い町並みの長さでも有名でした。

何でそんなに曲がりくねった道を造ったのかは城までの距離を延ばして防衛上有利にする為のもの

歩くものにとっては町中に入って直線距離ならわけのない近さなのに迷惑なだけなのですが・・・

この日の街道ウォークで見つけた近代建築は、赤レンガと御影石を組み合わせた特本格的なルネッサンス様式建築の大正6年に建てられた旧岡崎銀行本店。

左に曲がったと思えば今度は右

10個目の曲がり角　お城を目指しているのですがなかなか近づかない

ちょっとずるしてお城にショートカット

岡崎城に隣接する龍城神社
家康を祀る東照宮の一つです。
ここで本日初めての御朱印をいただきました。

ちょっと到着が遅かったので岡崎城の最終入場時間が過ぎてしまい外から眺めるだけに

岡崎城の南側を流れる乙川にかかる殿橋の上からの夕暮れ

たそがれ時でいつもの間に先ほどの岡崎城もライトアップされています。

初日の宿はＪＲ岡崎駅のそばのマイホテルオカザキ

比較的新しいホテルで部屋もきれいで快適でした

wi-fiも無料で最上階にサウナ付きの展望浴場があって歩き疲れた体を癒してくれました。
2日目の明日は、岡崎宿から熱田神宮のそばの宮宿まで約30キロ歩く予定です。