2014/12/13 - 2014/12/13
85位(同エリア174件中)
ぬいぬいさん
何も予定のなかった今年のGWから始めた東海道ウォーク。
夏の暑い時期にサボっていたせいで、箱根の峠越えが秋になってから。
なんとか年内までに愛知県に入りたい。
そう思って秋から再開したものの、まだ富士山のあたりをウロウロ
12月紅葉も一段落して特に出かける予定もなかった土曜の朝、一ヶ月ぶりに歩いてきました。
今回は東田子の浦からスタートして、吉原宿・蒲原宿。ゴールは由比宿と3つの宿場町を歩き抜ける計画。
距離にすると約23キロほど。
だんだんと自宅からの距離は離れてきたこともあり、スタート地点までの移動時間がかかるようになり、その分
スタート時間が遅くなり、この日は家を7時に出発し、スタートの東田子の浦に到着したのが10時すぎ。
田子の浦から蒲原まではあまり宿場町の名残らしきものはなさそうなので、一気に蒲原まで行って、旅籠や本陣の残る
蒲原でのんびりして、日が暮れるまでに由比に到着。
そんなイメージで街道歩きをスタートしました。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- JRローカル 徒歩
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朝7時過ぎに家を出たのですが、普通の電車を乗り継いでの移動、スタート地点の東田子の浦へ到着したのは10時過ぎ
移動時間に3時間かかりました。 -
距離が伸びていくに従い、スタート地点までの移動時間も、交通費もだんだんかさんでいくようになり、冬に入って日が暮れるのが早くなったこともあり、実際に歩けるのは6時間程度。
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この日の予定は、吉原宿・蒲原宿を抜けてゴールを由比に設定
距離にすると約24キロになります。 -
箱根の峠越えがあったりで、1日の平均歩行距離が20キロを切っている状態で、今日は比較的平たんな道のりということもあり、久々の20キロ越えのウォーキングになります。
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前回の三島から東田子の浦までは、東海道の名残の景色もほとんどなく単調な道でしたが、今日予定しているのは蒲原も由比もそれなりに古い街並みが残っている趣ある宿場町。
楽しみです。 -
最初に立ち寄ったのはこちらの妙法寺
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ここは古くから富士山信仰が行われ、毘沙門堂は富士登山修験の道場だそうです。
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旧東海道は東海道線の踏切を渡って左の吉原駅に向かって進みます。
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現在の吉原の街は製紙工場だらけ。
あちこちで紅白に塗り分けられた煙突から煙が上っています。 -
この辺りは田子の浦の海も近いのでトレジャーボートが係留されています。
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昔は田子の浦といえば製紙工場から排出されたヘドロの公害問題を小学校の社会の時間に勉強した記憶がありますが、今は工場周辺の川の水も結構きれいになっています。」
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こちらは左富士神社
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東海道を京都方面に歩いていくと、常に富士山は右側に見えるのですが、唯一このあたりだけ左側に見える場所があります。
雲に隠れて見えにくくなっていますが、真ん中の電柱の後ろに富士山があります。 -
広重の吉原宿の浮世絵の中にも松並木の左側に富士山が描かれています。
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こちらは平家越の石碑
治承4年源頼朝が富士川をはさんで平家軍と対陣し、夜半源氏の奇襲に驚?いた水鳥が一斉に飛び立って、それを源氏軍と勘違いした平家軍は退却したという伝説があり、その場所がこちらだそうです。 -
イチオシ
目の前の工場の一角には、建物好きの私の琴線に触れるレンガ造りの趣のある倉庫がありました。
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今の東海道はまっすぐ伸びていますが、旧東海道は吉原の街を迂回してかなり遠回りの道になっています。
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こちらは吉原の街の商店街。
歩道には立派なアーケードの屋根がついていますが、ほとんどのお店はシャッターが下りているシャッター通りになっていました。 -
吉原の街は、長男が大学院を出てすぐに配属された研究所のある町。
3年近くこちらに住んでいましたが、たびたび東京に帰ってきた気持ちがようやくわかったような・・・。 -
海のそばを歩いているので今日は魚を食べよう。由比の桜エビ尽くしのランチを食べたい、そう期待していたもののゴールの由比の到着は夕方になりそうなので、ここでガッツリ焼肉のランチを。
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おなかも満たされてパワー復活。
街道ウォーク再開です。 -
昔製紙業が盛んだったころはかなりの賑わいを見せた町だったのでしょうが、こちらも閉まっているお店が多いようです。商店街の向こうに富士山
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格子戸のなんとなく旧街道の商店といった風情の建物発見
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このあたりから道のあちこちにこの常夜灯をよく見かけました。ここから旧東海道は新道と分かれ右にそれていきます。
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富士川の鉄橋が見えてきました。
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この富士川は熊本の琢磨川、山形の最上川と並ぶ日本三大急流の一つになっているそうです。
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川の向こうに見える富士山 でかい
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富士川を渡ると東海道は左に曲がりますが旧道は右に曲がってすぐに左の山側に登って行きます。
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この辺はすごく道がわかりにくく、旧東海道の表示も全くないので地図を持っていないと旧東海道をたどっていくことは困難です。
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だらだらした坂道を登って行くと振り返ると富士山がきれいに見えました。
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常夜灯このあたりもあちこちにありました。
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この岩淵一里塚のところでクランク下道はまっすぐ富士川駅につながっていますが、右手の富士川郵便局の手前で旧道は右に入ります。
曲がり角にはA3程度の紙に描かれた表示がありましたが、見過ごしてしまい富士川駅の手前の歩道橋まで行ってしまいまた戻ることに -
しばらく行くと東名高速をくぐって進んでいきます。
このあたりから民家も途切れ人の姿をほとんど見かけなくなりました。 -
道があっているのかちょっと不安。
ipadの地図を頼りに進んでいきますがだんだんバッテリーが減ってきてゴールまで持つか微妙な感じ。 -
東名にそってしばらく進むと高架になった橋があり、この橋を渡ると静岡市に入ります。
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清水区とあるので、政令指定都市になる前は清水市だったのでしょうね。
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高台なので鉄塔の向こうには駿河湾の海が見えてきました。この坂を下りると15番目の宿場町 蒲原宿です。
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蒲原の一里塚は今はなくて普通の民家に小さな祠と石碑が建っているだけ
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北条新三郎の墓の看板に誘われて右の階段を進んでいきます。
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山の中にしばらく入っていくと見つかりました。
樹がうっそうと茂っていてまだ日が暮れていないのに、もう夕方のように薄暗く不気味な感じ。北条早雲の孫で蒲原城主だったようですが、なぜこんな山の中にポツンとお墓があるのか? -
蒲原宿に入ってすぐにある水力発電の導水管
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こちらは天保9年に建てられたという木造3階建ての蔵
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路地の奥にはなまこ壁の土蔵が
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その手前の商家の壁は煉瓦積み
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こちらのなまこ壁の家は佐野屋
塗り家造りという耐火性の高い建物。 -
こちらは昔の旅籠の和泉屋
向かって右側が休憩所になっています。 -
昼食以外ノンストップでここまで歩いてきたので座敷に上がってコーヒーブレイク。
ここは休憩所部分は市が管理していて、隣の鈴木商店というタバコ屋さんで老夫婦が今もお住まいだとか。
この建物築200年以上経過しているもので、内部も一部耐震補強がされていました。 -
目の前は本陣跡
現在の建物は明治に建て替えられたもので、先ほどの和泉屋よりもずっと新しいものだとか。 -
この建物は明治42年に建てられた総欅造りの家。
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柱や梁、一枚板の戸袋に至るまで欅で作られているそうです。
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2階の窓にはめられたガラスは、波打つような歪みのある手作りガラスを使用。
ちなみに日本で初めてガラスが生産されたのが明治40年なので、できたてほやほやの最先端の建築資材を使った家なんでしょうね。 -
建物大好きな私の目に留まったのがこちらの洋館
内部は無料公開されているので見学することに -
この建物は江戸から明治にかけて建てられた町家を、大正の初めに洋風建物にリニューアルした旧五十嵐歯科医院
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1階はすべて畳敷きの和室になっています。
年代物の金庫の内側には桐の引き出しが付いています。
ここに入れ歯の材料に使った金(GOLD)を保管していたのだとか。 -
床の間付の部屋は待合室として使っていたそうです。
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四季を表現した襖絵も見事
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今はどこに行っても歯医者さんがありますが、大正時代には歯医者さんは少なく、当然治療費も高額だったようで遠くから泊りがけでお金持ちたちが治療に通ったようで一番奥には宿泊施設として使っていた建物もありました。
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2階が診察室と待合室
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診察室の奥は技工室 ここで入れ歯などをつくっていたようです。
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部屋の隅に置かれた診察椅子
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屋根のかけ方が複雑になっていますが、明治・大正・昭和のそれぞれの時代に増改築を繰り返した結果がこの形状になっているとか。
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あまりのんびりしているとゴールの由比に到着する前に日が暮れてしまうのでこの辺で切り上げて先に進むことに。
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蒲原駅に今日のゴールを変更しようと一瞬弱気な気持ちになりましたが、由比まであと3キロの看板に後押しされて、蒲原駅をスルー
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蒲原駅を通り過ぎたところで昭和の初めの匂いがプンプンする洋館を発見
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本日のゴール 16番目の宿場町 由比宿に到着
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由比の中心地にある本陣公園。
江戸時代、由比宿には本陣1軒と脇本陣1軒、旅篭屋が32軒あり、相当な賑わいをみせていたそうです。 -
その目の前にある正雪紺屋
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ここは江戸時代初期から400年も続いている紺屋
昔日本史の時間に習った由比正雪の乱の主人公 由比正雪の成果だそうです。 -
これは藍染を行った藍甕
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これは大正14年に庚子銀行本店として建てられた由比で始めての鉄筋コンクリート造の建物。国の有形文化財登録されています。
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由比宿の中心部から由比の駅までは歩いて20分ほど
帰りの電車の時間を確認するとあまりのんびりしている時間がなく、桜エビを味わうことは断念。 -
ようやく本日のゴール 由比駅に到着。
東海道線の上りの発車時間まで10分足らずのため、由比名物桜えびを味わうことができず、駅前のお店でお土産に釜上げの桜えびとシラスを買って帰りました。ようやくここで日本橋から150キロの地点に
年内は年末に京都に向かい途中、由比から府中宿(静岡駅)まで歩く予定です。
目標の年内愛知県突入には程遠い状態ですが、来年中にゴールの三条大橋到達をめざし東海道ウォークは続いていきます。
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