
2015/06/30 - 2015/06/30
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sanaboさん
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ブヴロン・アン・オージュは林檎酒の醸造所やリンゴ農家が点在する
ノルマンディ・オージュ地方の ”シードル街道” 沿いにあります。
『フランスの最も美しい村』と『花の村』にも認定されており
人口は230人ほど。
周辺にはリンゴ畑と牧草地の長閑な田園風景が広がっています。
村はかつては畜産で潤っていたそうですが、鉄道の廃線とともに
過疎化し寂れてしまったとか。
1970年代半ばに村興しのための観光客の誘致が図られ
今では多くの観光客が訪れる人気の村となりました。
本当にどちらを向いても絵になる可愛らしい街並みです。
☆☆☆ 旅程 ☆☆☆
6/24(水) (午前)羽田発JL045 ⇒ (夕方)パリCDG着《パリ泊》
6/25(木) CDG空港にてレンタカー・チェックアウト → アミアン《泊》
6/26(金) アミアン → ジェルブロワ → ルーアン《泊》
6/27(土) ジヴェルニー観光《ルーアン泊》
6/28(日) ルーアン → オンフルール《泊》
6/29(月) トゥルーヴィル・シュル・メール観光《オンフルール泊》
★6/30(火) オンフルール → ブヴロン・アン・オージュ
→ モン・サン・ミッシェル《泊》
7/01(水) モン・サン・ミッシェル観光《モン・サン・ミッシェル泊》
7/02(木) モン・サン・ミッシェル → カンカル → サン・マロ《泊》
7/03(金) ディナン & サン・シュリアック観光《サン・マロ泊》
7/04(土) サン・マロ → トゥール《泊》
7/05(日) アンボワーズ城 & シュノンソー城観光《トゥール泊》
7/06(月) トゥール → シャンボール城 → シャルトル《泊》
7/07(火) シャルトル → ヴェルサイユ《泊》
7/08(水) ヴェルサイユ宮殿観光 → (夜)パリCDG発JL046 ⇒ (機中泊)
7/09(木) (午後)羽田着
(旅行時 1ユーロ≒139円)
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- グルメ
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- レンタカー
- 航空会社
- JAL
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
オンフルールからモン・サン・ミッシェルへ移動する途中、
ブヴロン・アン・オージュに立ち寄りました。
(Bouvron-en-Auge の日本語表記はブヴロン・アンノージュだったり
ブヴロン・オン・オージュだったり様々です) -
こちらが『フランスの最も美しい村』協会に
認定されていることを示す畏れ多い(?)標識
『フランスの最も美しい村 (Les Plus Beaux Villages de France) 』
協会は、村の歴史的遺産の保護や観光に基づく村の発展などを
目的として1972年に発足しました。
2015年現在、155の村が『フランスの最も美しい村』に
認定されています。
認定を受けるためには、村の人口が2000人以内であること、
2ヶ所以上の歴史的保護区域または歴史的建造物を有すること、
歴史的遺産が活用されていること、などの条件があり
認定後でも基準を満たさなくなれば認定を抹消されてしまいます。 -
下の黄色い標識は『(美しい)花の村 Villagae Fleuri』の
”3つ花レベル”に認定されていることを示しています。
※ 『花の村 Village Fleuri』 と 『花の町 Ville Fleurie』があります。
フランスにおける『花の村(町)』コンクールの歴史は長く
かつては政府観光局による主催でしたが、1972年に
CNFF(フランス全国花委員会)が創設されました。
花マーク1つから4つの格付けにより
現在約1500の村や町が認定されています。 -
"Route du Cidre" と書かれた『シードル街道』の標識には
リンゴが描かれています。
ノルマンディ地方は気候と土壌が葡萄栽培には適さないため
リンゴ栽培が盛んで、そのリンゴから作るシードルやカルヴァドスは
ノルマンディーの特産品です。
*** シードルとカルヴァドス ***
シードルはリンゴを発酵させて作る果実酒で、日本語のサイダーの
語源でもあります。
9世紀頃、ノルマンディーに侵攻し定住したノルマン人(ヴァイキング)
たちが野生のリンゴの木を見つけ、醸造して作ったのが起源だと
言われています。
生産量世界一は意外にもフランスではなくイギリスなのだとか。
シードルを蒸留したリンゴのブランデーがカルヴァドスです。 -
「村の中心広場」
広場の中央は縦長三角形の中州のようになっており
写真はその先端から見ている感じです。
右側の道が私たちが走って来た県道のD49で
左側は広場を囲む西側の道。 -
(広場の中心と東側)
1870年に鉄道が敷かれ、村はずれには駅があったそうです。
周辺の牧草地で飼育した牛を都市へ輸送し、当時の村は
潤っていたとか。
ところが第一次世界大戦後に鉄道が廃線になると
村の人口が減少し、次第に過疎化してしまいました。 -
(広場東側)
第二次世界大戦中はドイツ軍に占拠されたこともあったそう。 -
広場の中心に建つこの大きな屋根の建物は、1975年に
50キロほど離れたブーズヴィル (Berzeville) という村から
解体して移築されました。 -
広場中心はかつては村人たちのための朝市などが立つ場所でしたが
当時の村長ヴェルミュゲン氏により、村興しのために観光客を
誘致するための建物として移築されました。
建物内には観光案内所が設置され、グルメレストラン
『パヴェ・ドージュ』も誘致されました。
(現在は観光案内所は公共パーキングのお隣に移り、代わりに
ショップが入っています) -
レストラン『パヴェ・ドージュ Le Pave d'Auge』は
ミシュランの1つ星を獲得しており、シェフがお料理を
披露する旅番組を見たことがあります。
元々ここで食べる予定はありませんでしたが
今日は定休日でクローズです(月曜と火曜が定休日) -
『パヴェ・ドージュ』と広場西側の建物
-
広場の西側から見て行きましょう。
手作り石鹸のお店ですが、閉まっていました。
観光地なので日曜日に営業して火曜日が定休なのか
それともお昼休みでクローズしてるのか、どっちかしら… -
両脇のトールペイントの絵に目を引かれました。
左側はお洗濯をする女性、
右側には入浴する女性が描かれています。
(石鹸のお店ですので~。笑) -
今は午後1時少し前で、広場に面したカフェやレストランの
テラス席には人が沢山いるのですが、歩いてる人は誰もいなくて
写真だとゴーストタウンのように見えるかも!? -
ショッキングピンクの大きな植木鉢と
ピンクのシェードが可愛いお店
歩道にオブジェとして置かれているのは
お肉をグリルするためのもの? -
旅番組や雑誌などによく登場するクレープリー
本当はここでランチしたかったのですが
残念ながらクローズでした。
(やはり村のショップやレストランは火曜定休が多いらしい) -
看板が可愛らしくて印象的☆
-
正面はシャンブル・ドット(民宿)ですが
建物の下を通り抜けて
観光案内所やパーキング方面へ出られます。 -
寄せ植えが見事ですね~☆彡
-
屋根の上には・・・
-
立派な馬車の風見が。
-
広場を取り囲むコロンバージュ様式の建物は
15~17世紀のものだそうですが
丁寧にメンテナンスされて綺麗に保たれています。 -
温もりを感じるコロンバージュの建物に
カフェの赤いパラソルがよく映えます! -
広場北側の建物
-
可愛らしい窓辺だけれど、ゼラニウムがお疲れ気味なので
3つ花マークの『花の村』としてはもう少し頑張ってほしいで~す! -
お隣の建物は
おとぎの国に出てきそうな可愛らしさ☆彡 -
小物や雑貨を扱うショップなのですが
村でもかなり目立つ存在です。 -
ブヴロン・アン・オージュと書かれた
民族衣装の顔出し写真用のボードもありました。 -
ロバちゃんの看板や窓辺がメルヘンな雰囲気
-
正面(広場南側)は歴史的建造物に指定された
17世紀の建物で、村長さんがお住まいだそうです。 -
(広場東側)
-
右側の建物は食料品店
-
食料品店の店頭に沢山の籠が並んでいます。
看板のタッチが先ほどのクレープリーと似ているので
同じ方が描かれたのかもしれませんね。 -
村を歩く観光客の姿が見えないと思ったら
ここに全員集合している感じでした(笑) -
私たちもこちらでランチすることに。
(オープンしている唯一のレストランでした)Restaurant Cafe Forge 地元の料理
-
ヨーロッパの人たちは暑くても寒くても
本当~に外のテラス席が大好き!
私たちはいつものごとく店内の涼しいテーブル席に座りました。
ボードに書かれているのがメニューです。 -
主人はサーモンの冷製を。
作り置きできそうなお料理ですが、美味しかったようです。 -
私がいただいたのはノルマンディーの家庭料理のような
リンゴとハムとシャンピニオンをシードルのソースで煮たもの。
不思議なお料理でしたが、美味しかったです。 -
村を貫く県道のD49が村のメインストリート
-
手入れの行き届いたピンク色のゼラニウムが綺麗な
素敵なお家がありました。
写真右端に小さく写っているのは↓ -
美しいトールペイントの標識
"le Clos fleuri" とは『花の咲く囲い庭』という意味合いです。 -
グーグルマップを見ると "Le Clos Fleuri" という文字と
ベッドのマークがあったので、シャンブル・ドットのよう。 -
門の奥のお庭を覗くと、お家の方が
「中へどうぞ~」と言って下さったので
お邪魔しま~す♪ -
わぁ~、可愛らしい佇まい☆彡
道路に面した建物同様、こちらの棟も
シャンブル・ドットのお部屋のようです。 -
ストライプの外壁と白い扉が可愛らしい
メルヘンチックなほのぼの空間です。 -
最後に村をもう一巡りしましょう。
(といっても、見どころはこの広場周辺だけなのですが)
ようやく村を散策する観光客の姿を見かけました~。 -
手作り石鹸のお店のガラスに
向かい側の建物が映り込んでいます。
窓辺のお花もセンス良く植えられていて、お洒落なショップです。
クローズしていて残念! -
数日前に、同じく『フランスの最も美しい村 』に認定されている
ジェルブロワという《薔薇の村》を訪ねました。
そのジェルブロワを ”素顔の美しい清楚な村娘” に例えるなら・・・
ブヴロン・アン・オージュは ”ばっちりメイクして
民族衣装を着て、旅人が来るのを待っている村娘” ・・・みたいな?
どちらも美しいけれど、結婚するならやっぱりジェルブロワ。
でも、ブヴロン・アン・オージュとも一度はデートしてみたいっ。
そんな印象を抱いて、これからモンサンミッシェルへ向かいまーす!
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