2015/08/19 - 2015/08/21
85位(同エリア478件中)
ぱんスキュさん
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2015年8月7日~24日
中国~ウズベク、シルクロード天山北路横断の旅7
羽田→ソウル→ウルムチ(⇔トルファン)→アルマトイ→ビシュケク→ボコンバエバ→ベルタム&ボズ・サルクン→ビシュケク~シムケント(⇔トルキスタン)→タシケント→【ブハラ】→サマルカンド→タシケント→成田
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8月19日
タシケントからウズベキスタン航空利用の空路でブハラへ。砂漠の町・ブハラの夏は前評判通り非常に暑く、持ってきた温度計も作動しないほどであった…(´Д` ;)
紀元前からシルクロードのオアシス都市として交易の重要地点であった古都ブハラの町。見どころの旧市街地は徒歩で回るに程よいサイズで、職人街をぶらぶらしてるだけでもとても楽しかった。
一時期はサーマーン朝というペルシア系ソグド人王朝の首都だっただけあり、ペルシアとイスラームとモンゴル/テュルク系騎馬民族の文化が入り混じっているかのような、古都ならではの趣と雰囲気を感じられるのがよかったです。
ブハラのwiki
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%96%E3%83%8F%E3%83%A9
そしてブハラの町歩きが済んだのち、郊外のギジュドゥヴァンという町にある陶器&スザニの工房へとお邪魔した。ここが美しくも素朴な手仕事の製作品が並ぶ素晴らしい場所でした。静かな場所でまたブハラの町とは違った魅力があるので、是非とも訪れてほしい場所です。なんと体験型ホームステイもできるらしい!
そんなブハラでの楽しい日々の思い出を。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 4.0
- ショッピング
- 5.0
- 交通
- 3.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 25万円 - 30万円
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス タクシー 徒歩 飛行機
- 航空会社
- ウズベキスタン航空 アシアナ航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
ウズベキスタン航空
タシケント空港9:15発、ブハラ空港10:10到着。プロペラ機ながら予定より15分ほど早めの到着。エクスペディアから予約して7980円、快適なフライトでした。
ブハラ空港はまだ新しめで、小さな空港なのになんとターンテーブルがあってビックリ。あんまり必要性を感じないのだけどなぁ…。新しくなった建物のウズベキスタン地方空港 by ぱんスキュさんブハラ空港 (BHK) 空港
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ブハラ空港外観。立派で大きく見えるけど、実際はそんなでもない。売店などは見当たらず、発展途上国の地方空港の雰囲気。
さて、ここからマルシュ(乗り合いバス)でブハラ市街地まで向おうと思ったのですが、バスが何本か出てて迷う…。うーん。
そこで近くにいたおばさまに『ブハラのバハウッディン通りに行きたいんだけど』と尋ねると、1本のバスを止めてくれ、なんと代金を支払ってこれに乗れと言ってくれたのだった…!
おおお、このホスピタリティ溢れる感じ、イスラム圏きたなぁって思いました。もー、本当に感謝です! -
空港と市街地を結ぶと思しきバスの路線図。このままブハラの町へとひとっとび!と思ったが…
安価で便利な交通手段 by ぱんスキュさんマルシュルートカ (乗り合いバス) ブハラ タクシー系
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到着したのはブハラ市街地ではなく、なんとブハラの町の東の郊外にあるバハウッディンナクシュバンド廟…;^_^A
ブハラ市街地のバハウッディン通りだと連呼してたら、その通りの東の果てにある本物のバハウッディン廟行きのバスに乗せられたようでした…。まあタダだし、こういうハプニングも全然あり!
そしてここがまた素晴らしいところだったので結果オーライで★こういうことがあるから旅はたのしいのだ! -
近影。空の青に入口のタイルの青が映えて、とても美しい。大きさもあり、のっけから圧倒されます。
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入口をくぐり廟へと続く道へ。たくさんの地元参拝客で賑わっていました。
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バハウッディンのお墓。イスラム教の神秘主義教団ナクシュバンディー教団の創始者だそうで、この辺りでは人気を博したお人だとか。
トルキスタンのコジャもそうでしたが、中央アジアのイスラム化には神秘主義教団が大きな役割を果たしている。
https://kotobank.jp/word/%E3%83%90%E3%83%8F%E3%82%A6%E3%83%83%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%B3%E5%BB%9F-673028 -
この廟の敷地内にある建物はどれも装飾が非常に美しく、とても見ごたえがありました。例えばこんな東屋の屋根一つとっても細かい色つけと文様。
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彩色されていない部分も、気の遠くなるような細かい彫刻が施されています。
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また園内は緑に溢れており、平和で穏やかな空気に満ちています。ちなみに入場料は取られませんでした。
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こういう人工池=ハウズのあるアプローチとか、いかにもイスラム的な庭園の造りだとおもう。灼熱の中の涼。
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中の建物は土産物屋として使われているところもあり、絵に描いたようなイスラムおじちゃんたちがたくさんいらっしゃいました。イスラムおじちゃんスキにはたまりません笑
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そして珍しいことに、女性専用の祈りの間がありました。同じ建物で男性と女性を分けるのは良くある形態だけど、全くの男子禁制なプレイヤーズルームはとてもレア。イスラム圏を旅していて初めて見ました。
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奥の方にあった願いの木と呼ばれる桑の古木。触ると子宝に恵まれるということで、女性たちが集まってペタペタと触れていました。わたしも触ってみた。ご利益あるといいなぁ!
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記念撮影中の家族。この廟は、トルキスタンのコジャ廟と同じように中央アジアではメッカに次ぐ聖地だそうで、地元人に大人気。
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バハウッディン廟はさほど広くないため、ざっと見学するだけなら1時間もあれば十分です。
廟の対面には駐車場やバスターミナル、売店と食堂など集まった建物があります。ここでブハラ市街地行きのマルシュを探す。 -
マルシュ乗り場でブハラガラードとか言っていると、市街地行きと思しきマルシュの運ちゃんが。ん、でもマルシュの路線番号が違うみたいだけど…
運ちゃん『大丈夫大丈夫、これマルシュだけどタクシーにもなるから、目的地まで乗っけてやるよー』
ええええ、マルシュが路線無視して自由に走るのとか初めて遭遇w これがウズベクのスタンダードなのか…自由だなー!
で、マルシュの番号表示をひっくり返って外から見えないようにして出発です笑 -
20分ほどで真の目的地・ブハラ市街地のバハウッディン通りに到着。20000スムとかかかった記憶が。やはりマルシュよりお高め。
バハウッディン通りにある宿、ロスタム&ズクラ。ここに2泊お世話になりました。ウズベクならではの内装が素敵な相部屋形式の宿 by ぱんスキュさんアッサラーム ブティックホテル ホテル
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ロスタム&ズグラの中庭。
木と石で作られた建物にぐるりと囲まれて、とても心地よい空間。宿も家族経営でアットホームな雰囲気で、とっても居心地良く過ごせました。オススメです!
午後1時半、ここで試しに気温を測ってみると…まさかのエラー表示! なんと暑すぎて温度計が機能してないという( ;´Д`)
宿のおばちゃん曰く、これでもまだ気温は下がってきた方らしく、6月とかはもっともっと暑いらしい…ウソー、今でも灼熱感たっぷりなのに、参るなぁ…。 -
そしてこの宿のステキなところは、4ドルの別料金で美味しい家庭料理を用意してくれることろ!レストラン系の外食続きに飽きてたところなのでうれしかったなぁー!しかも毎日メニューが変わるの。
この日はトマトサラダ、バクラジャン(ナス)の煮物、パンなど。 -
ウズベキスタンのお味噌汁的存在なショルバ、これは毎日でました。しみじみ美味しい。
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マントゥ。サワークリームがかかってロシア式のペリメニ。マントゥとペリメニ、両方の単語で通じたのが実にシルクロード的です。
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ガルブッツィ=ロシア語でロールキャベツ。ロシアなどスラブ圏からの影響が伺えるメニューだ。キルギスやカザフよりもバリエーション豊かかも。
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そして、はいー出ましたビール!
イスラム圏なのにこのユルさ!いやー、素晴らしいですね。リシュスコエ =リシュ風と書いてありますが、素性はナゾ。爽やかで美味でしたがアルコール度数が10.5度と地味に高い。 -
デザートは砂漠の命綱のスイカがたんまりと。これで日中に失われた水分とカリウムを補給するのだ。
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宿の外に出てブハラの町をブラブラ。そこはすでに旧市街地でした。
人々の格好がイスラム教国とは思えないほど鮮やかで華やか。昔風情の古都ブハラを味わえる by ぱんスキュさんブハラ歴史地区 旧市街・古い町並み
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そしてチャイハネ。チャイを嗜むイスラムおじーちゃんたちが可愛くみえます。
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ブハラでは暑い日中は宿で休み、涼しくなるときに町の散策に出ました。
とはいえこの町、日が沈むのが7時ごろとヨーロッパなどと比べて比較的早い。そして気温が夕方になってもなかなか下がらない…。体力に気を付けつつ、無理のない範囲で町歩き。
そんな中で憩いの場として機能していたのが、中心にあるラビハウズという人工池。この周りは気温も気持ち下がり気味。ソ連以前の時代にはこのハウズと呼ばれる池はもっとたくさん存在していたらしいが、埋め立てられてしまったらしい…。
http://illumination.web.fc2.com/bukhoro/bukhoro_14.htmブハラの中心地かつ憩いの場 by ぱんスキュさんラビハウズ 滝・河川・湖
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日中でも木陰と噴水のお陰で涼しげな雰囲気。それでも暑いんですけどね。
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ラビハウズの周囲にはレストランやチャイハネ、露店が並んでおり、人々が集うには絶好のスポットとなっている。
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ラビハウズのほとりにある、みんなの人気者ナスレッディン・ホジャの像。ポーズがなんか妙でウケるw。彼は西アジアの一休さんとも呼べる、ユーモアあふれた坊さんだったそうな。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8A%E3%82%B9%E3%83%AC%E3%83%83%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%9B%E3%82%B8%E3%83%A3 -
このラビハウズの周りにはモスクやメドレゼ(神学校)などが建っており、かの有名なバチ当たりメドレゼ、ナディール・ディヴァンベギ・マドラサもここにあります。
http://illumination.web.fc2.com/bukhoro/bukhoro_10.htm罰当たりメドレゼ・ブハラ編 by ぱんスキュさんナディール ディヴァンベキ メドレセ 史跡・遺跡
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入口の門上部のアップ。見事に顔が描かれています。偶像崇拝を禁じるイスラム建築の中でこんなバチ当たりな造りなのはこことサマルカンドのシェルドル・マドラサだけです。
いやーホント自由だな、中央アジアのムスリムは!こういうのダイスキ★ -
そして中の建物は土産物屋として機能してるという…こんな光景をアラブのムスリムが見たら卒倒しそうです、いやはや。
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町の中には運河が流れており、オアシス都市ならではの憩いの空間です。
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路地裏でも子供たちが遊んでいる、なんとも平和な光景。ブハラの町がのんびりほっと一息つけるのは、こういう路地と水辺のお蔭かもしれない。
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そしてオヤジたちはというと、川っぺりでバックギャモンに興じている…この辺はアラブのムスリムと変わらなくて一安心(笑)。
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なんか遺跡らしき場所もチラホラありましたが、表示が小さかったりしてよくわかりませんでした。観光地なのに結構テキトーでいい感じです。
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ラビハウズから更に西へ、タキと呼ばれる屋根付きバザールの方へと進みます。この辺りから土産物屋の表示が増えてくる。
昔風情の古都ブハラを味わえる by ぱんスキュさんブハラ歴史地区 旧市街・古い町並み
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ウズベキスタン全土で頭を悩ますのが、お金の確保について。なんとこの国ではクレジット決済できる店が皆無に近く、外国のクレジットカードはキャピタルバンクのATMでしかキャッシングができないのであった。うわーん…。
やっとの思いでブハラの町で見つけたキャピタルバンクの対面型の窓口ですが、何故かここではキャッシング不可能だった…何故。ラビハウズから南側の路地の辺りにあった。
この後キャピタルバンクのATMを別に見つけて一安心。それにしてもお金に関しては不便すぎるなあ...。 -
ラビハウズの西にある、タキと呼ばれるドーム型の屋根で覆われたバザール。
http://illumination.web.fc2.com/bukhoro/bukhoro_15.htmブハラならではの買い物スポット by ぱんスキュさんタキ (タキ ザルガラン、タキ サラファン、タキ テルパクフルシャン) 市場
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中にはウズベクの特産品の刺繍布スザニや絣織のアトラスなどを使った商品や、絨毯などといった中央アジア的な品物が並ぶ。オリエントな異国情緒あふれる光景。
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ウズベクの名産刺繍布スザニ。こちらはマシンメイドの製品なので、安いものから1ドル程度で買うことができます。ハンドメイドのものに比べ質はそれなりですが雰囲気は出ます。にしても鮮やかだなあ。
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そしてスザニ屋の隣にひっそりとあった、ワインテイスティングの看板…。ここでも酒を飲めるらしいw。多分飲み放題ですね。
このほか某ホテルの地下にも同じような看板がありました。さすが酒飲みイスラム教国!そしてウズベクのワインはなかなかに美味だから困ったものです。 -
毛皮の帽子売り。この殺人的に暑い時期にどこの誰がこれを買うというのだ…と店主は考える気はないのだろうか。。。
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タキ内部だけでなく、その周りの小道にも売店があって見てるだけでも楽しい。ここはまた職人街にもなっている。
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シルクロードっぽい装飾品や金物製品を扱うお店。テントが素敵だったのでパチリ。
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ブハラ名物、コウノトリのはさみ。コウノトリはブハラの町のシンボル的存在で、巣が作られた家は幸福になるとの言い伝えがあるそうだ。ウズベク全土でもここでしか買えないお土産。写真のようなざっくりとした形を作ってから、磨き上げて徐々にハサミにしていきます。
形や大きさなどいろいろな種類があります。自分はオスメスのペア1対を買いましたが、25ドルで商談成立。ハサミ屋は何件かあるので交渉しましょう。職人さん直売のお店で買うのが信用出来て良いと思います。 -
お隣のメタルワーク屋さん。大小の金属の皿に細かい文様を掘って色を付けていく。とても美しいです。
このおにーさん、とてもフレンドリーで笑顔がステキなんですが、とっても商売上手でしたw。おにーさんにまんまとのせられて、コーランの経文の掘られたプレートを15ドルで購入。でも品物はとても良かった。 -
メタルワーク実演中。下絵を描いたところに専用のノミと金槌で少しずつ模様を刻んでいく。目と神経を酷使するため、1日3時間くらいずつしか進めることができないらしい。ちょっと間違えただけでも失敗するので非常に気を遣う。
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職人になるための修業ノートを見せてもらった。もちろん最初から掘るわけではなく、まずはこのような細かい文様をノートに正確に写していく作業から始めるそうだ。うわー、とっても細かくて目がしょぼしょぼする…。
そのほか実際にノミと金槌を握らせてくれたりとかして、とてもノリの良いお店でした。タキ内の出口辺りにあったお店です。 -
ウズベクのもう一つの特産布・アドラス。ウズベクといえばこちらの方が有名かな。シルクの絣織物で、現地の人は服やストールにして身に着けていました。この激しく暑い気候に、また派手目の色あいがとても似合うんだなー。
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この土産物通りを歩くたびに聞こえてきた、『オネーサン、ドウゾミテイッテー!』と日本語で呼びかける女の子の声。よくよく探してみると、日本語勉強中の可愛いお嬢さんのお店でした。土産物屋なのに全くすれてなく、とても純真な女の子たちでビックリ。ちなみに日本語のほかにもウズ語英語タジク語が話せるらしい。多才やなー!
『わたしたち、地球の歩き方にも載ったんだよー!』と教えてくれたので探してみると、なんと扉ページの写真を飾ってました。とても素直で親切だったので、ここでお土産物を買うのもいいと思います。夏は20時くらいまで開いていました。 -
この通り沿いにあったオススメのチャイハネ、シルクロード・ティーハウス。ちょっと小高いところにあります。
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数種類から選べるスパイスチャイとお茶請け4種類で15000ソム(約3ドル)。このお茶請けもお茶のブレンドもすべて手作りでとても美味!
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そしてイスラームの異国情緒たっぷりの店内の雰囲気がとても良く、小上がりの席でまったーりできて最高。時が経つのを忘れてしまうほどにリラックスできました。
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そしてさらに先に進んだ所にあるポイー・カラーン広場。ブハラの象徴であるカラーン・ミナレットとカラーン・モスクがそびえ立つ。
http://illumination.web.fc2.com/bukhoro/bukhoro_2.htmブハラの町のシンボルの大きな塔 by ぱんスキュさんカラーン ミナレット 寺院・教会
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カラーン・モスクの対面にあるのはミル アラブ メドレセという現役の神学校。残念ながら内部は立入禁止。
カラーン広場にあるメドレゼ by ぱんスキュさんミル アラブ メドレセ 史跡・遺跡
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カラーン・モスク。青空に負けないほどのイスラームブルーが美しく、そしてあまりに巨大な建築物。
ブハラ1の大モスク by ぱんスキュさんカラーン モスク 寺院・教会
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カラーン・モスクの中庭。中もとても広く、約1万人が同時に礼拝できるとのこと。ムスリム以外は入場料がかかります。
http://illumination.web.fc2.com/bukhoro/bukhoro_3.htm -
建物内は基本的に入れないので、中庭をぐるっと一周して終了。遠くに見える丸いブルーのドーム頭が目立ちます。
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カラーン・ミナレット&モスクの前の通り。バザール等もあり、ローカルエリアと観光エリアが入り混じっています。こういったところもブハラの面白いところ。
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★お役立ち情報★
この通りにあるシルクカーペット屋さん。この店の外壁にATMがあり、ブハラの旧市街地でお金をキャッシングできるのはここだけかと思われます。 -
キャピタルバンクのATM。クレカでドル札がキャッシングできるが、中にお金が入ってなくてできないこともあるらしい…。この辺はインシャアッラー(神のみぞ知る)。
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通り沿いのバザール。絨毯売り場のスケールに圧倒される…。サイズ感が半端ないです。
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そのほかにも、金銀細工・小物類を売る商店があり。時間が遅かったからか食品系は見かけませんでした。
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さらに先に進んだところにあるアルク城。歴代のブハラのハーン(王様)の居城で、その起源は少なくとも紀元前4世紀まで遡るらしい。
http://illumination.web.fc2.com/bukhoro/bukhoro_4.htm
ここまで来てブハラ観光は終了。とにかく暑くて長時間歩きまわるのが辛かったなあ…。ブハラのハン(王)の居城地 by ぱんスキュさんアルク城 城・宮殿
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夜20時。
これくらいの時間になるとようやく日が落ちて涼しくなる(といってもまだまだ暑い)。町に人が闊歩しだし、昼とは違った賑わいを見せていた。 -
ラビハウズのまわりで集う家族連れ、カップル、友人などなど…。夜の団欒といった感じです。ライトアップもバンバンされていて危険な雰囲気は皆無。
ブハラの中心地かつ憩いの場 by ぱんスキュさんラビハウズ 滝・河川・湖
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ラビハウズ周りのレストランではDJ&カラオケショー!とっても賑やかでお祭り騒ぎ。滞在中は毎日こんな感じだったので、夏場は恒例なのかもしれない。
とにかく昼間より人が多くてビックリ。夜が本番と言わんばかりで、ヨーロッパの夏にも通じる光景だった。 -
そしてなんと立ち飲みビアバーを発見!ウズベク凄いなあ。中をチラ見しましたが、客が若い男性のみだったため入店せずに退散。カップルとかなら大丈夫だと思います。
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少し足を伸ばしてカラーン・ミナレットまで。この辺りはお店も少ないせいかとても静か。信者のおじちゃんたちがモスク内でお祈りしていた。そして地元の子どもたちも走り回って遊んでおり、大変ピースフルな空気。
ブハラの町のシンボルの大きな塔 by ぱんスキュさんカラーン ミナレット 寺院・教会
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ここから観光スポットのない路地の方に足を向けると、そこはローカルの人々が住まうエリア。商店の客引きたちとは違って、とてもシャイででも温かい雰囲気で。ここでも子どもたちが走り回って遊んでいたなあ。のどかである。
ブハラの旧市街地はザ・観光地!という、ある種日光江戸村的ムードがあるけれど、一歩路地に入るとこういった姿があるのがスキです。
こんな風にして滞在時は毎日のように夜は散歩をして過ごしました。女性1人でも全く問題なかったです。さて、明日はいよいよギジュドゥヴァン行きだ。 -
8月20日、朝7時。
おはようございます。灼熱の町ブハラを制するには、早朝煮物起きて行動するのが良いよね、という話になり珍しく早起き。今日はギジュドゥヴァンという町にある陶器工房へ向かいます。
宿の朝食がまた豪華で、ノン(パン)にカーシャ(蕎麦の実のお粥)にオムレツにソーセージにお野菜に…朝からボリューム満点★ウズベクならではの内装が素敵な相部屋形式の宿 by ぱんスキュさんアッサラーム ブティックホテル ホテル
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キッチンにはホウロウのたらい一杯のジャム。もちろん自家製、美味ったらありゃしない!
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宿で再開したHさんと一緒に、まずはギジュドゥヴァン行きのバスが出るブハラのバスターミナルまで向かいます。バハウッディン通りからオートバグザールというロシア語表示のある61番マルシュに乗る。700スム。
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ブハラのバスターミナル。ここでバスを乗り換える。
安価で便利な交通手段 by ぱんスキュさんマルシュルートカ (乗り合いバス) ブハラ タクシー系
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キリル文字でギジュドゥヴァンと書かれたバス。Fの文字とかはウズベク語独特の文字です。片道約1時間、2000スム。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AE%E3%82%B8%E3%83%A5%E3%83%89%E3%82%A5%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%83%B3 -
ブハラから幹線道路をひたすら走ること約1時間、こんな青い看板が見えてきたら目的地の陶器工房はすぐそこ。この先を左に曲がる角にあります。
ブハラから約1時間、陶器工房とメドレゼの町 by ぱんスキュさんギジュドゥヴァン 散歩・街歩き
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バスの運転手に『ここで下してください』とお願いするも、何故かニェートというお答えが…!ど、どうして…。そのまま5分ほど走りギジュドゥヴァンのバスターミナルに到着してしまう。
仕方なしにその辺にいたおばちゃんに事情を話すと、どこからかタクシーを捕まえてきてくれ行き先を指示してくれたのであった。ここでもウズベクおばちゃん強し!ワンメーターの4000スムで無事に工房へたどり着く。 -
工房へと至る小路。本当にここにあるのかなあ…と不安になったその時...
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立派な邸宅が見えてきました。これがギジュドゥヴァンの陶器工房です。
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住所は地球の歩き方に書いてあったのですが間違ってました。KARKIN55というのが正確な住所のよう。エントランスの住所表示。
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中は緑濃いお庭が広がる静かな空間。突然の来訪にも快く対応してくれたのは、工房の6代目陶芸家アブドゥッロさん。18世紀から続く由緒ある工房です。
ちなみに案内してくれるアブドゥッロさんも奥様も英語が話せます。
HPはこちら
http://folkceramic.uz/ブハラから約1時間、陶器工房とメドレゼの町 by ぱんスキュさんギジュドゥヴァン 散歩・街歩き
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壁には立派な作品が掲げられていました。どれも素敵!
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さっそく工房の中を見学させて頂きました。まずは整形の部屋から。ろくろを使って器を生み出している様子です。形作ったあとは乾燥させていました、
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またこんな手作り感あふれるどこかヌケてる動物?たちのオブジェも。表情とかがたまらなくカワイイ…!
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そして地中に掘られた穴。これが焼成窯だということです。かなり伝統的な造りとみた。
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外では器に釉薬をかけるおじさんが。手が真っ赤っかだよ!おじさんの手によって、器たちが見る見るうちに色づいていきます。
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陶器工房の一室には、スザニの工房もありました。こちらは奥様が作られているとのこと。図案もオリジナルで、一針ずつ手縫い作業で仕上げています。
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優しくも複雑な糸の色は、すべて植物を使って染色している自然の色だとのこと。バザールの市販品のものとはまた違った発色で、手がかけられたものだということが一目で分かるクオリティ。。
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そして工房にはギャラリーが併設されており、主にウズベク国内から集められた陶器と布たちが飾られていました。
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こちらの工房の特徴は、黄色を基調とした優しい色合いと、星などの素朴な味わいのある模様。そのなかでも珍しく複雑な模様を描いた大皿がありました。どこか素朴な雰囲気は残っています。
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こちらの青い陶器は有名なリシタン焼のもの。ウズベクの陶器といえばこのリシタン焼を思い浮かべる人も多いと思います。リシタンの工房はフェルガナバレーにあります。
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面白皿。人の顔とかを描いた作品ですが、どこかユーモラスなところに製作者のセンスが表れています。全体的にここの工房のはどこかカワイイ感じだなー。
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水差しなど。竜のモチーフはシルクロードならではだ。でもやっぱりどこかユーモラスな表情。このセンス、嫌いじゃない。
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一番奥にはご家族の写真などが飾られています。
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そのショーケース内に、『地球の歩き方』と元外交官でウズベキスタン大使の中山恭子議員の『ウズベキスタンの桜』が一緒に展示されていた。よくよく聞いてみると、『ウズベキスタンの桜』の表紙のスザニを作られたのが、この工房のお母様だったそうです。とても細かい文様で美しい装丁なので見てみてください。
http://nakayamakyoko.net/modules/cherry/content0001.html -
その他にも伝統布の展示もあり。
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その中で一番びっくりしたのが、こちらのカザフ族のトゥスキーズ!カザフやキルギスではしばしば見かけたこの遊牧民の証ともいえる布が、どうしてここウズベクに〜!?
驚いて尋ねてみると、これはカラカルパクスタン共和国のものだということでした。カラカラパクの方にもカザフ族が逃げていき定住したらしい。事実、カラカラパクスタンの25%はカザフ族が住んでいるとのこと。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%A9%E3%82%AB%E3%83%AB%E3%83%91%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%B3%E5%85%B1%E5%92%8C%E5%9B%BD -
こちらはペルシャ由来だったかな?の細長い織物。文様に何か意味がありそうで、やはり織物や刺繍の文化は奥深いです。
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そしてなんとこちらの工房はホームステイもできるらしい!2泊3日でここに泊まり、陶器造りやスザニメイキングの実習ができるとのこと。なんてステキなんだー!
部屋を見せて頂けるということで、喜んで見学させていただく。エントランスのキッチン兼リビング。窓の形が印象的だけど、絨毯やスザニ、お皿の展示も負けず劣らず素晴らしい、なんとも贅沢で豊かな空間! -
ベッドルーム1
とても可愛くて静かな空間、一目で気に入ってしまった。 -
ベッドルームその2
これまた静かで落ち着いた空間。壁のタイルが良いよね。もしここの存在を知ってたら、ブハラ旧市街よりもこちらの方に泊まってたよ〜ってくらい、素敵なお部屋たちでした★ -
シャワーと洗面所は近代的で安心。とても居心地良さそうだー!
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キッチンの壁には1枚1枚手焼きしたタイルがはめ込まれており、手仕事の温もりが残るあたたかい空間。あーーーー、ここの子になりたい!と心の底から思ったのでした笑。
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最後はお買い物ターイム!ということで売店で陶器とスザニを見て回る。1点1点模様が違うので、2人して真剣に見て回りました。
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陶器たち。素朴なものが多く日常使いにはピッタリ。これで1つ3〜4ドルだから買うしかない!ハンドメイド品なので、たまに欠けてるものとかが混ざってるのでよく見て決めよう。それもまた味だったりするのだけど。
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スザニも1つ1つが違う模様に違うサイズで迷いまくり。スザニは25ドル〜くらいから、高いもので100ドル越え!バザールの物よりお高め。その分モノはしっかりしており、長く愛用できそうなクオリティです。とても繊細な色使いです。
ウズベキスタンのお店の例にも漏れず、こちらもクレジットカード使用不可のため、多めの現金を予め用意されることをオススメします。 -
スザニを配したカバンは15ドル〜。こちらもすべて一点もので、色使いも刺繍のモチーフも独特だけど淡い色調で普段使いしやすそうです。脇のアドラスがまたウズベクっぽい雰囲気で良いです。
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最後にお茶とお茶菓子まで頂き、そしてギジュドゥヴォンのバスターミナルまで送って下さいました!わー、本当に至れり尽くせりで、素敵なところでした。雰囲気も静かで落ち着いてて最高です。素敵な思い出を胸に、ブハラの町へと戻りました。
タシケントにも同工房の直営ミュージアムと売店があり、時間があればそちらも見てみたかったなぁ。ウズベクならではの内装が素敵な相部屋形式の宿 by ぱんスキュさんアッサラーム ブティックホテル ホテル
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8月21日
おはようございます。楽しかったブハラ滞在もあっという間に終わり、いよいよ最終目的地のサマルカンドへ出発です。
今日もまた豪華な朝食で、最後までブハラを堪能する。 -
ブハラの鉄道駅は10kmほど離れた離れたカガンという町にあります。予めヴァグザール(鉄道駅)行きの52番・263番マルシュの存在を確認しておいたのですが、時間が怪しかったためタクシーを利用。宿に呼んでもらって20000スム、約20分。ちなみにマルシュだと700スムで済みます。
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ブハラ鉄道駅。周りにお店はほぼ無いため、事前に食料や水などは準備しておいたほうが良いです。
ここで朝一のシャルク号に乗って約3時間、旅の最後の目的地サマルカンドへ。ブハラ旧市街地から約15km離れた郊外駅 by ぱんスキュさんブハラ駅 (カガン駅) 駅
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ホームへの入口。まずここで荷物検査をする。
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続いてチケットとパスポートチェックあり。
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それが終わってようやくホームへと入れます。いざシャルク号へ!
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切符は日本からウズベクの旅行代理店アドバンツアーさんにお願いしました。1等切符で20ドル、現地で買うと10ドル弱です。
http://www.advantour.com/jp/uzbekistan/trains.htm
HPには日本語表示がありますが、やり取りは基本的に英語かロシア語です。とても親切で仕事の早い旅行会社で信頼がおけました。
チケットはタシケント受け取りで、泊まっていたグルナラGHまで持ってきてもらいました。しかも不在だったため、グルナラさんが立て替えてくれてたという…多謝! -
車内。係員にチケットを見せると適切な車両を教えてくれます。
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1等車。3人掛けでブハラを出た直後は空いていましたが、途中から満員に。有料でチャイサービスあり。
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こんな感じの荒野を進みながら、一路サマルカンドへ。
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