2015/08/09 - 2015/08/09
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ぱんスキュさん
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2015年8月7日〜24日
中国〜カザフ〜キルギス〜ウズベク、シルクロード天山北路横断の旅3
羽田→ソウル→ウルムチ【(⇔トルファン)】→アルマトイ→ビシュケク→ボコンバエバ→ベルタム&ボズ・サルクン→ビシュケク〜シムケント(⇔トルキスタン)→タシケント→ブハラ→サマルカンド→タシケント→成田
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8月9日(日)
烏魯木斉滞在中、日帰りでトルファンに行ってきました。ここは昔からシルクロードのオアシス都市として交易で栄えたため、古い都市の遺跡が残されています。交河故城と高昌故城などは2014年に世界遺産に登録され、ウイグル自治区の中でも見どころが多い場所です。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%AB%98%E6%98%8C%E5%8C%BA
またここには火焔山という見るからに暑そうな山があり、非常に気温が高く熱い!別名火州とも呼ばれる所以。この日は曇天に恵まれましたがそれでも暑かった…。晴天時は50度近くまで上がるとか…Oh!
そんなトルファン観光、スタート時刻がちょっと遅かったのと開発に次ぐ開発で手持ちの地図が役立たなかったことがあり、くじけそうになりましたが優しい現地の人々に助けられ…交河故城とカレーズ民族園を見ることができました。
そして帰りに見た高速鉄道!これが通ったことにより、トルファンも他のウイグル自治区同様に都市化が進んでしまうのでしょうか…。すこし寂しい気分になりつつ、でも旅行者には便利になるよなぁ…と考えてしまいました。
そんな見どころの多いトルファン1day tripの記録を。ここはいつかリベンジしたいなぁ〜。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- グルメ
- 4.0
- 交通
- 2.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 25万円 - 30万円
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス タクシー 徒歩
- 航空会社
- 大韓航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
8月9日 午前11時半
トルファン行きのバスに乗るため、ウルムチの南バスターミナルへ。ここからウイグル自治区の各都市へ、バス便があります。 -
無事にトルファン行きのチケットをGET。12時発の15時到着、約3時間の道のり。45元也。
しかし観光するには出遅れたなぁ、大丈夫かちょっと心配。 -
烏魯木斉⇔吐魯蕃間のバスは30分に1本と頻発。
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バス車内はまあまあ綺麗でほっとする。そして満員御礼でした。
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座席カバーにはトルファン名物干し葡萄の広告が。こんなとこからもすでに旅情を誘うなぁー!
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乗客は9割方ウイグル人。女性は煌びやかな衣服が目印だ。またウイグル人の子供をいろんなとこで見かけたが可愛い!
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砂漠のような荒野を抜け、途中ガソリンスタンドで休憩。
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トイレ休憩ですが、商店併設で中は豆などが売られていた。ローカル度120%で大変興味深い。
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2時間半くらいでトルファンの町内へ。町の入口でウイグル人乗客(と旅行者のわたし)は下ろされ、iDチェックなどの検査を受けた。
外に出た瞬間、もわっとした熱気!ウルムチよりもずっと熱い…火州トルファンに足を踏み入れたと感じた瞬間だった。あーつーい! -
3時間後、定刻通りに吐魯蕃バスターミナルへ到着。
バスターミナルの壁、これ見よがしにテロ撲滅!のスローガン。 -
吐魯蕃バスターミナル、正面より。左右には商店や銀行がずらっと並ぶ。
吐魯番地区バスセンター バス系
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そしてもわっと横たわる熱気。曇り空なのにかなーり暑い暑い!気温を測ると36度、この後38度くらいまで上がりました。バックの火州、の文字もさらに熱さを誘うな…。
同じく夏に訪れた友人たちによれば、晴れてたら45度にもなるとのこと…!帰国してからラッキーだったねと言われましたが、それにしても暑い(汗)。
トルファンには火焔山という、かの『西遊記』に炎の燃え盛る山と記述された真っ赤な山があり、本当に炎が噴き出してるわけではないけれど、灼熱の地としてふさわしいロケーションである。
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/火焔山 -
バスターミナル前の売店。その名もズバリ『火焔山』。
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そしてトルファン名物・葡萄棚を模したお店。これはフェイクの蔓でした。
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バスターミナルの近辺はバザールがあり、ブラブラ見てるだけでも面白い。
プラスチック製品が山積みになったお店。 -
果物市場でズラーッと並ぶスイカ・ハミ瓜(ハミグワ)・謎瓜などなど。ウイグルの夏は暑く、たくさんの汗をかき脱水症状に陥りやすい。
こういった果汁の多い果物を食べることが、文字通り『命を繋ぐ』ことになるのだ。そして、それを後で身をもって体験することになるとは… -
こうやって畑から運んでこられたりする。三輪トラックというやつかな。
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他にも色とりどりの果物たちが並ぶ。汗をかいたら水ではなく果物を食べることが、身体のカリウムなどのミネラルを失わずにすむ最良の方法だ。ポカリスウェット代わりとも言える、暑い国の大事な知恵。
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バザールの傍の道で寝転ぶ人々…。
旅行者?はたまた誰かを待ってる?なんか可笑しくて謎に満ちたお気に入りの1枚。 -
もちろんここもウイグルなので、こんなブラーンな商店も。しかしこの熱さで肉が悪くならないか心配。今日中に食べないとヤバそうな感じがする。
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この並びには、食肉の看板を掲げた建物が並ぶ。室内が空っぽのところを見ると、どうやら屠畜処理店のようです。
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ほど近くに、ウイグル名物やんろーパイ(羊のパイ=ウイグル語でゴシ ナン)の売り場発見。しかも鉄板で焼きたてアツアツなの!1つ7元(=140円)のプチプラが嬉しい。
焼き手は優しいおじいちゃん。ここにうっかり携帯電話を置き忘れてしまったのですが、『おーい日本人の方、忘れ物ですぞ!』と追っかけて呼んでくれたのだ!わわ、感謝である。 -
中身はジャガイモとやんろー(羊)の塊肉で、ジューシーで食べ応えありました。1つで充分の満たされっぷり!
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少し大きめの建物が並ぶ一角には、小間物などを扱うマーケットホールがいくつも並ぶ。
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電光掲示板などもあり、電子機器などの扱いもあるようだ。なかなかカオスな建物で、中には入りませんでしたが気になる。
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その他にも小綺麗な建物が建築中。壁の葡萄の蔓模様がトルファンらしさを表現。
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写真を撮ってたら、通りすがりのお子がポーズを決めて走っていった。のどかやなー!
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こうしてバスターミナル前の道をウロウロしてて、トラブル発生。
手持ちのガイドブックの地図を見ると、現在のバスターミナルの位置が異なることに気づく…えっー!
地球の歩き方最新号も、ロンプラも、旅行人シルクロード(これは古いから仕方ない)も、すべて今の場所と違うところにバスターミナルのマークが(汗)
ここで迷い、ただでさえ少ない観光時間をロスすることに。うう…。しかも暑くて熱くて半ベソ気味でウロウロ探索(泣)。
※追記…この旅の一ヶ月後、2015年9月に新しい【地球の歩き方・シルクロード編】が登場、新しい地図が載っていますので是非参考に!でもまた数年後には変わるかもしれません… -
正解はバスターミナルを背にして右側へ進み、マーケットが並ぶ道を過ぎると綺麗な舗装路・高昌中路出るのでそこを左へ。すると街の中心と思しき所へ出ます。写真の道を参考に。
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吐魯蕃の街の中心部。現在進行形で開発が進んでおり、広い道にビルが立ち並ぶ。
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車とバイクと商業ビル。地下部分にもバザールのような売店が並んでいた。エキゾチックな雰囲気は無い。
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なんとメイソウ発見!ダイソーのパクリとも言われているあのショップがここトルファンにも!驚き。
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とはいえ、ウルムチに比べたらまだまだノンビリ感はある。
三輪自動車の荷台に座って移動する人々、トルファンではこの光景をよく見かけました。 -
しかしここにも開発の波は確実に押し寄せている…。
折しも2014年に認定された世界遺産【シルクロード・長安-天山回廊の交易路網】の中に、トルファンの高昌故城や交河故城が含まれたことにより、この町を整備しさらなる観光客を呼び込もうとしている野心が感じられた。 -
そしてガイドブックを頼りに、旅行会社が入っているホテルの方角を目指して歩いていったのですが、なんと更地になっていた(泣)。
か、開発の波…。トルファンの見どころは町から離れており、旅行会社で車のチャーターをしないと行くことは難しい。ああ、どうしたら…。 -
とりあえず町一番の郵便局とそのそばにあるホテルらしき建物に行くも、日曜だったためかクローズ(泣)。本格的に路頭に迷いだす…うっうっ…。
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ここまで来て世界遺産を見ずに帰るとかバカみたい…と全ベソかきつつ、郵便局の傍に建っていた一軒の小さな行商宿と思しき建物に、ダメ元で入ってみる。
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するとそこの主人(漢民族)が、中国人には珍しく英語が話せる方だった!訳を話すと『日本人?韓国人?』と聞かれ、日本人だと答えるとなんと日本語ができるウイグル人のエージェントを呼んでくれたのだ!
わー、わー、感動。宿には何の得にもならないのに…。主人に厚く御礼と少しばかりの記念品を差し上げ、やってきたエージェントの彼・Mさんと話す。
すると『あなたはまずウルムチ行きの列車の切符を買い、車を借りる必要があるね。後ろに乗って。』と言われ、なんと図らずも異国でバイク二人乗り!さて、どうなるんでしょう! -
彼に連れて行かれたところは、町の一角にあるチケット代行売り場と思しき場所。あまりに地味すぎて絶対に自分では分からないなこれは。
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チケット売り場は10人以上の行列ができていたが、幸運にもMさんの知人が最前列にいたらしく、そのコネでゴボウ抜きさせてもらい即チケット購入。
なんとも中国らしい展開!周りにはたっぷりお礼を言う。 -
吐魯蕃北駅-烏魯木斉南駅の時刻表。吐魯蕃北駅とは新しくできた高速鉄道用の駅で、ウルムチとの約250kmの距離を約1時間で結ぶようになった。
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高速鉄道のチケット。22:19の終電を取ってもらいました。2等席で49元(+手数料5元)と、バスとそんなに変わらないプライス。でも時間はこちらの方が断然短くて便利。
ただウイグル人が乗るには荷物検査など厳しいようで、漢民族の利用が圧倒的に多いようだ。 -
無事チケットも押さえ、続いて車のチャーターの手配。
もうすでに4時を回っており、これから観光できる場所は少ない。しかもこの時間からだと車チャーター自体も微妙だという感じでしたが、1人のワゴン運転手と話を付けてきてくれた。
比較的近場の交河古城とカレーズ博物館、最後は吐魯蕃北駅まで送って500元(約1万)。正直高いと思いますが、もう仕方ないかと思って手を打つ。やってきたのは12人乗りの大型バン!これを1人で貸切に(笑)。
最後にMさんに『あのう、アレンジ料はおいくらでしょうか…』と恐る恐る尋ねてみると、『え、そんなの要らないよ。ワタシ、旅行会社の人間じゃないし、アナタがトルファンを楽しんでくれたらそれでいいんだよ〜。』とのビックリな返事が!!!
えー!これ、完全なご厚意だったんですね…。先の宿の主に差し上げたちょっとした記念品を彼にも強引に渡し、感謝感激の中、バンは出発する。 -
途中でこんな風景が笑。
軽トラに人が乗るという光景は日本の田舎でもあるある。わたしも子供のころ、友達の家の軽トラに乗せてもらったなあ…と思わず回想。 -
10分ほど走った後、交河故城へ到着。まだ開いていて一安心。
交河故城 城・宮殿
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入口でチケットを購入、70元(1400円)。年々値上がり傾向にある模様。
入口付近には休憩所もあり、団体用の集合・解散用としても機能してるっぽいが、ただ椅子と広いスペースがあるだけ。テレビも置いてあったが写らず、ビジターセンター的機能はない様子。 -
交河故城のチケット。航空写真が載っているがとても大きい敷地であることが分かる。
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交河故城入口。ここでチケットを見せ敷地内へ。
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入るとまずは交河故城の全景地図と、ちょっとした土産物屋などのテントがありました。
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交河故城の全景地図。見ると分かるようにとても広い!じっくり回ると2時間コースですが、暑いし次の予定もあるしで1時間くらいを目途に散策することに。
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土産物屋と並んでスイカジュースを売るお店も。屋根のない炎天下を延々歩き続けなければいけない交河故城では、これは神の恵みの甘露のごとくありがたーい飲物である。散策後にお世話になりました。
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さて交河故城へ。これからひたすら歩き続ける1時間!
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入り口そばには館内周遊用のツアーバスらしきものを見かけましたが、団体でないと乗れないようだ。
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★交河故城とは…?★
かつてのオアシス国家・車師国、そして征服者の高昌の王城の跡地。城の下に川が流れているためこの名前が付いた。世界遺産の1つです。詳しい説明はwikiを参照。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%A4%E6%B2%B3%E6%95%85%E5%9F%8E -
建物はすべて版築(はんちく)と呼ばれる方法で土から作られている。堅牢で高い土壁が見るものを不思議な気分に誘う。
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案内板は英語・中国語・ウイグル語の3か国語で記載されており便利。
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この遅めの時間にも関わらず、中国人の団体ツアー客が次々に入ってくるのを見た。観光地として定番コースであり、ウルムチからの日帰りツアーでも立ち寄るスポット。ただし団体ツアーだと滞在時間が短く、奥の方まで行くことはできない。
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遺跡の建物は修復中の物がチラホラ。しかしここにある建物のほとんどがすでに原型をとどめておらず、土くれのタワーが残るのみ。栄枯必衰の理…。
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うまく説明できないけれど、なんだかヨルダンのぺトラ遺跡にも似た雰囲気。あれをだいぶ小さくしたような…。そびえ立つ謎の建築物や手つかずの荒野が広がるところが、そう思わせるのかな。
あ、あと暑さ!日光を遮るものが一切ない遺跡なのもぺトラとおんなじ。日中は大変に暑いので帽子と水は必須。おバカなわたしは両方とも置いてきてしまった…。でも曇り空に助けられました。でなければ、絶対熱中症になってたな…。 -
こんな階段もありますが、大したものはなく。
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ただ往時を偲ばせる土の塊群が立ち並ぶのみ。あああ。
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どうせなら一番奥まで行ってみようと思い、一心不乱に奥を目指す。
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塔林と呼ばれる箇所。ここがどうやら交河故城の果てらしい。ここにはかつて101ものストゥーパ(仏塔)が建っていたとのこと。交河故城は仏教遺跡としても非常に価値のある場所なのだ。そして交易で大変栄えた土地だったんだなと実感。
とりあえず拝んだ後、元来た道を引き返す。 -
交河故城の敷地内、立ち入れない場所を眺める。ああ、かつては商人たちが行き交い賑わっていたこの王城街も、今はただの土塊…。
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約1時間の滞在の間に身体中の水分がすっかり飛んでいてしまう…しかも奥の方は人気がなく、万が一倒れたら絶対に見つけてもらえなさそう(泣)。気力を振り絞って歩き、入口付近のスイカジュース屋さんに駆け込んで復活!はあ、命拾い…。
もう一度言います、夏に訪れる場合は必ず帽子と水を持参のこと! -
続いてカレーズ民族園へ。ここはカレーズと呼ばれる地下水路を観光用に展示・解説している博物館です。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%AB%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%AB%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%BA%E6%A5%BD%E5%9C%92カレーズ民族園 テーマパーク・動物園・水族館・植物園
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チケットブースで入場券購入、40元也。
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中はいかにもオアシス〜楽園〜な雰囲気を醸し出している造り。
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カレーズとは、の看板、日本語でも説明書きありで助かる(ただしちょっとだけ微妙)。奥に見えるのが地下水路・カレーズ。
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昔の人たちの暮らしの様子の展示。
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噴水に佇む女神。なんか解説があったようでしたが忘れてしまいました。後ろにあるのが博物館、さっそく中へ入ります。
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博物館内。なかなか良くできた作りでした。
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最初の解説文に日本語有。大抵は英語・中国語のみだった。
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昔のトルファンのジオラマ。タクラマカン砂漠の御膝元で葡萄などの豊かな作物を作れたのは、このカレーズがたくさん引かれていたからだそうです。凄いな!
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ここに訪れた政治家たち。この施設ができるときなど政治家たちが尽力した、的なことが書かれていた。
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螺旋を下りるようにして地下水路へ向かいます。ちょっと暗いし水場があるので気をつけよう。
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カレーズの水路の1つ。中国語表記だと坎儿井なんですね。
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地下水路の見学の終わりにはモスク調の建物があり、土産物の売店コーナーになっていた。
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ここにはカレーズの地下水をすくって飲めるコーナーがあり、汚染されていないという表示がありつつも皆戦々恐々として口に入れていれてました。試しに飲んでみましたが、冷たくて普通に美味しい。お腹を壊すこともありませんでした、
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地上に上がって出口へ。民族衣装を着て撮影できるコーナーあり。
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最後は葡萄棚をくぐって出口へ。この道の終わりには葡萄の絞り売りのコーナーがあって美味しそうでしたが、閉館間際で店じまいしていました。
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葡萄棚の葡萄はたわわに実っている。当然ながら食べちゃダメみたいです。
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閉館時間を過ぎていたため、ドライバーさんがわざわざ迎えに来てくれました。
現在18時、まだ電車の時間まで余裕があったので、ドライバーの電話経由でMさん伝手に蘇公塔まで回ってほしいと頼むも、終電だし電車に乗り遅れるといけないから早めに駅に向かいなさい、とお断りされる。残念。 -
代わりにドライバーさんがカレーズ民族園のすぐそばにあるローカル食堂に連れていってくれました。おお、羊串の炭火焼だ!
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ウルムチに続き、ここでもローカル度120%な展開にワクワク。チープな椅子に机、現地のご飯屋の王道です。
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ここではドライバーさんと同じものが出てきました。羊肉汁麺らしきもの、ラグメンとはまた違った味わいで、中華料理だけど羊肉、みたいな。
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ヤカンで出されたお茶はどこかほんのり甘かった。なんだろこの懐かしい味、どこかで飲んだことあるんだけどなー、と思い出せずにいたのですが、あとで別の店で飲んでアンズが入ってるんだと分かりました。暑い地域では甘いお茶が身に染みる。
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また先ほど見かけた、やんろー(羊肉)串焼きも頂きました。これも香ばしくて羊すきにはたまらないなあー!
これは全部ドライバーさんにごちそうになりました。車代が少し高めの相場だから気を使ってくれたのかもしれない。いずれにせよありがたい、ごちそうさまでした。 -
午後8時、車は吐魯蕃北駅を目指して走る。駅に至る道は広々としている。
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吐魯蕃北駅(吐魯蕃北站)に到着。2014年にできたばかりの高速鉄道専用の新しい駅で、とても大きい!そして敷地が広い!さらに今までの電車駅より街から近い!(たった15kmの距離) この駅が近い将来輸送の要になってきそうです。
吐魯蕃北駅 駅
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敷地内には現在建築中の建物たち。
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看板。出来上がっていない施設もたくさんあるのだけど、将来的にはバスターミナルや旅行会社なども敷地内に入れる予定らしい。一大交通要所になりそうだ。
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そしてとてもクリーンで現代的な建築は、失礼ながら中国の物とは思えない構造。スケールの大きさといい、この高速鉄道事業にかける中国の想いが伝わってきます。
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夕日が沈みゆく駅を眺めながら、ここでドライバーさんとはお別れ。いろいろお世話になりました。
さて、烏魯木斉に帰ろう。 -
1階のゲートと2階の入口で荷物検査とチケット確認あり。チケットがない人は入口脇のチケットブースで買えます。20時の時点で22時の烏魯木斉南駅行きはまだ2等席が余っていました。
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待合室。個人商店のキオスクやファーストフード店があり、なかなか快適かつ充実している。なにより部屋もトイレもとても綺麗で新しく気持ちがいい。
電車の出発時間が近づくとアナウンスが流れ、人が改札に集まってくるので切符の確認をしてホームへ。この日乗る便は結局30分ほど遅れて到着、待ちくたびれたー。 -
高速鉄道駅ホーム。巨大で新しい構造がとても目を引く。いまだピッカピカしてる。
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アナウンスのち、高速鉄道がホームに入ってきました。この列車はハミから来た和楷号というらしいです。最新型の新幹線式車両に驚き!ちなみにこの鉄道は蘭州まで伸びる予定らしい。
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中に入ると乗客は圧倒的に漢族多し。ウイグル族に対しては駅での持ち物チェックが厳しく、漢民族はゆるゆるなんだそうだ。車内氏も車内広告も漢語のみで、ウイグル語の表示はどこにもなかったのが印象的。
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駅やホーム同様、車内も新しくてかなり快適。遅めの時間にも関わらずたくさんの乗客で賑わっていました。1時間後、無事に烏魯木斉駅まで帰ることができました。
烏魯木斉に帰ると夜だったこともあり、外気はすっかり涼しくなっていた。火の国トルファンでの思い出は、その暑さと共に人々のやさしさが今でもしっかりと刻まれています。
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この旅行記へのコメント (2)
-
- durianさん 2015/10/02 19:26:30
- すごいなぁ
- ぱんスキュさん
こんにちは〜〜
いよいよシルクロード始まりましたねぇ。その昔、石坂浩二のナレーション
でのNHKのシルクロード見てましたがといっても、もう記憶が全然有りま
せん。(年ばれそうだ)トルファンってそんなに灼熱の場所とは知りま
せんでした。
最近は発展が早すぎて我々の旅行者のバイブル”地球の歩き方も”あまり役に
立たなかったのですね。でもぱんスキュさんの思いが通じて優しい人にも巡
り会え観光出来たのはよかったです。その辺の場面、目に浮かびます。
行けば何とかなってしまうって分かりますが、暑いなか無事”烏魯木斉”に戻
って来れて良かったです。
durian
- ぱんスキュさん からの返信 2015/10/04 15:51:20
- RE: すごいなぁ
- durianさま
こんにちは。いつもご訪問くださりありがとうございます★
NHKのシルクロードシリーズ、私の周りでも見ていた方多し!です笑
自分自身は見たことがないのですが、日本人にとっての【シルクロード】というイメージは、皆さんそこから始まったんだな〜と思いました。
トルファンはこの秋にようやく【地球の歩き方】が改訂され、諸々更新されたのでホッとしてます。これで路頭に迷う旅人が少なくなる…。ただ情報が不十分な部分もたくさんあるので、この旅行記で補えればと思います。
しかし後から振り返ると、本当にラッキーでした。ご心配頂き感謝です!
ぱんスキュ
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