2015/08/08 - 2015/08/10
14位(同エリア217件中)
ぱんスキュさん
- ぱんスキュさんTOP
- 旅行記299冊
- クチコミ1444件
- Q&A回答12件
- 883,942アクセス
- フォロワー111人
2015年8月7日~24日
中国からウズベクへ、シルクロード天山北路横断の旅2
羽田→ソウル→【ウルムチ】(⇔トルファン)→アルマトイ→ビシュケク→ボコンバエバ→ベルタム&ボズ・サルクン→ビシュケク~シムケント(⇔トルキスタン)→タシケント→ブハラ→サマルカンド→タシケント→成田
-----
8月8日
ソウルでの板門店&中央アジア街散策を終えた後、夜のフライトで新疆ウイグル自治区の州都・烏魯木斉へ飛ぶ。
ウイグル自治区の州都であるウルムチはすでに大々的な開発がなされ、昔のようなシルクロードの風情はなくなったと言われている。その中でもウイグル人文化を色濃く残しているウイグル人街を中心に散策。現在進行形のウイグル人の生活を深く知ることができたのだっだ。
また次の目的地であるアルマトイ行きのバスの切符を手に入れるべく、ロシアンマーケットにも潜入。漢字・アラビア文字に加えキリル文字があふれる風景に、一体どこの国にいるのか分からなくなるくらい、クラクラするインパクトと怪しさを覚える。
民族独立やその押さえ込みなどで色々と問題がある地域のウイグル自治区…その何処か後ろ暗い影を落としつつも、ウイグル人×漢民族×中央アジア周辺国との文化の交錯具合がとても美しく、それがこの街の魅力にも繋がっているのだと思います。とても充実した訪問になりました。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 3.0
- グルメ
- 4.0
- ショッピング
- 3.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 20万円 - 25万円
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス 徒歩
- 航空会社
- 大韓航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
8月8日 23時半
ソウル・仁川国際空港から4時間半、ウルムチ国際空港へ到着。
入国審査に30分ちょっとかかり、遅い時間になり心配するもここはウイグル自治区。ウイグル時間といって、中国標準時の北京時間より-2時間のローカル時間が使われているらしい。当然ながら非公式ですが。ウルムチ地窩堡国際空港 (URC) 空港
-
ローカル時間で22時。とはいえ、それでも遅い時間である。ウイグル在住の知人に相談すると迎えに来てくれるとのことで、ご厚意に甘えることに。
空港から市内への道は3段もの高速道路が交差しているという、開発されまくった道です。 -
ホテルは烏魯木斉市内のウイグル人街にある美玉大飯店。ウイグル人が経営のため、エキゾチックな雰囲気がプンプン薫ってくる。異国情緒満載でイイ!
メイユー ホテル (美玉大飯店) ホテル
-
室内も館内もデコレーションがイスラムちっくで素晴らしい!イスラム好きにはたまりませーん!
メイユー ホテル (美玉大飯店) ホテル
-
ホテルの窓から見える烏魯木斉の街。発展しつつある漢族の街と、年季の入ったウイグル人街のコントラスト。この街の現在進行形を象徴するかの光景だった。
-
朝食会場。宿泊客もウイグル人が多く、煌びやかな衣装に身を包む女性たちの美しさに目を惹かれる。
おお、ついにシルクロードに来たなぁという感じ。 -
朝食の料理も中華とウイグル料理が半々位の割合で出されており、スープも羊味などあり。中央アジア料理やトルコ料理に通ずるものがある。
-
2015年夏は、中央アジアはじめ世界各地で記録的な猛暑が記録された。ここウルムチも例外ではなく、中国東方航空のFBで、なんとウルムチ空港で82℃をマークした画像があげられていた…。かなり戦々恐々としつつ旅支度&ついでにヤケクソで温度計を持参するすることに。
ところがこの日、ウルムチには珍しいまさかの雨。そして気温も一気に下がり、26℃という肌寒い位のお天気に!なんとまあ...知人には『あなたが日本から雨を連れてきたんだね〜』なんて冗談を言われる。 -
まず観光の前に、明日の夜のアルマトイ行きの長距離バスチケットを入手する必要が。やってきたのはウルムチのロシアンマーケット。ガイドブックにはまず載らない、ディープすぎる位ディープな場所
場所は、延安路ぞいの延安公園の南側一帯になります。 -
なにが凄いって、この場所は中国語・ロシア語・ウイグル語が入り乱れているということ。看板だってご覧のとおりキリル文字がデカデカとお出迎え!
-
このマーケットの一角にある建物に入る。看板には口岸の文字があり、港、国境、税関、という意味がなのだけど、ここはそのどれでもない。なんだろう…。そして上にはウイグル文字の記載が。
-
中に入る。
と、スーパー怪しい空間が広がっていた…。顔つきは明らかにウイグル人なのに、看板はロシア語。聞こえる言語もロシア語。なにこのオロシャ度MAXの場所…。 -
奥は雑居ビルのようになっている…。ここをひたすら進み、とある部屋の一室へ。
-
そこはカザフスタン行きのチケット代理店でした。ウイグル人のにーさんに乗車の日付などを告げると、どこかに電話してくれあっという間にチケット発券。ちなみにこのにーさんとはロシア語で話してました。まさかウイグルでロシア語話す機会があるとはビックリだ。
カザフ族」などの中央アジアやロシアを相手にした商売をしているウイグル人は、こうしてロシア語ペラペラな人達も存在するとのこと。 -
チケットはフォーマットに手書きのもの。明日は2台バスが出るそうで2号車、一番いい席にしておいたよ、とのことで、2下という入口すぐの席をゲット。ラフマット(ありがとう)!
下席=460元(約1万弱) -
チケットも無事入手できたので、ロシアンマーケット界隈をブラブラ。写真のКРАЗというのはロシアのトラックメーカーで、写真のお店は車のパーツ売り場でした。
しかしこれでもかという位のキリル文字・ウイグル文字・感じのミックスっぷりに、ここがどこの国だか一瞬分からなくなる。このカオスっぷりが最高です! -
ここは生活雑貨屋さん。看板だけ見てるともはや中国でもウイグルですらもない…完璧にオロシア国でござる。
-
この日はそのままトルファン観光に行くことに決めていたので、今度は烏魯木斉の南バスターミナルへ。高速鉄道だと約1時間と早いのだけど、もう昼前でちょうど良い便がなくバス便をチョイス。ちなみにバスだと約3時間かかる。
バス (ウルムチ市) バス系
-
南バスターミナル内部。主にウイグル南部行きのバスが出発する。中はウイグル人だらけでした。どうやら漢民族は鉄道を使用するようだ。その辺りの事情は次のトルファン旅行記を参照。8月10日は昼からトルファンに日帰り旅行。
-
この日は結局終電の高速鉄道でトルファンからウルムチへと戻ってきた。
深夜0時近い烏魯木斉駅周辺。まだまだ人がたくさんいて活気がある。ウイグル時間だと22時なので、まだまだ夜はこれからなのかも。ウルムチ南駅 駅
-
烏魯木斉駅から歩いてホテルまで向かう。烏魯木斉駅周辺は立体交差の道路が複雑怪奇に絡み合っていて、東西の大通りに出るまで一苦労…。なんとか南にぐるっと回り、高速通り沿いに一直線にスタスタ、夜の散歩。
結構暗い道も歩いたのですが、巷で言われている噂とは違って治安の悪さは感じません。街角にちょこちょこ公安の車がいるのも一因かも。東欧のほうがよっぽど危険&警戒度は上でした。ちょっと拍子抜け。とはいえ地元女性の1人歩きは見られなかったので自己責任で。 -
こんなハイウェイが何本も通っています。高層ビルとネオンのキラキラとした夜景が印象的。立体交差をいくつか越えて、30分弱へホテルへ到着。
-
さて8月11日。この日の夜にウイグルを離れてアルマトイへ。夜まで時間があったので、ウルムチの町を主にウイグル人街を中心に散策。
-
烏魯木斉の現在を象徴するかのような一枚。
モスクの背景には超高層ビルがずらーり。ウルムチまで鉄道が通ったことで漢民族が押し寄せ、年々開発が進みつつあります。今後、地下鉄やさらなる高速鉄道が延伸の予定です。 -
わーいモスクだモスクだ―!テンション上がるー!頭にスカーフを巻いていざ突撃!しようとするも、入口がクローズ…。聞けばお祈りの時間しか開いていないとのこと…。多分テロ対策の一環なんでしょう。中国公安はウイグル人たちが集う機会を減らしたいのだろう。開かれてないモスクって他の国では見かけないのでちょっとショックだった。
ウイグル人が北京標準時間より-2時間のウイグル時間にごだわっているのも、日の出/日の入時刻がイスラーム教の礼拝時間に関わってくるからなんだなあと理解した瞬間だった。 -
モスク=漢語で清真寺。葬儀などの業者のPR看板。
-
ウイグル人街にある新興住宅地。高層ビルには漢民族だけでなくウイグル人も住んでいる。一階部分にあるスーパーマーケットに入ってみます。
-
中は大きなスーパー。ウイグルらしくレーズンなどの干しブドウや木の実などの量り売りコーナーあり。
-
またトルコ風のスイーツショップもあった。ウイグルではちょっとしたトルコブームなんだそうだ。ひょっとして同じ民族として経済的な協力関係があるのかもしれない。
-
続いて庶民的な昔ながらのウイグル人街をぶらりぶらり。色々なお店が軒を連ねていて、眺めているだけで楽しい。
-
フルーツの屋台を街角の至る所で見かけました。ブドウ、バナナ、スイカ、そしてウイグル名物ハミウリetc...
-
スモモ売りの屋台。こういう光景大好き。
-
どこかでハミウリ(ハミグワー)食べたいなと思っていたら、路上で切り売りしてる商人発見。1つ3元(60円)のお手頃プライスだけど、思ったより甘くなくガッカリ。
この後中央アジア各国でも見かけたのでリベンジしました。 -
この商店の並ぶ通りは買い物客で賑わっていて活気がありました。もちろん通行人は100%ウイグル人です。漢民族とは完全に住み分けされているようだ。
-
ウイグル料理の代表格・ポロ(=ウイグル風ピラフ)。ドラム缶内で燃やされた火で豪快に炒め煮されていた。中央アジアにもプロヴという似たような米料理がありましたが、ここで見たのは中華鍋のような鉄鍋で作られていたのが特徴的でした。
-
またムスリム用のハラールフードのファーストフード店もありました。左上の清真というのがムスリムという意味です。
-
そしてイスラム教徒の料理と言えば、欠かせないのが羊肉。こんな感じで店先にぶらーんと吊り下げられていました。。。
※この後4〜5枚、屠殺の写真等を載せます。苦手な方はスクロールしてください。 -
散策中に肉屋が羊の屠殺をしているところに出くわしたので、許可をもらって撮影するさせてもらいました。
-
イスラームのお祈りを唱えた後、頸動脈を切って血抜きをしていきます。屠畜者はまだ若い男の子ですが、素早く手慣れた様子。上手に切らないと暴れだしたり羊を苦しませることになるので熟練が求められます。
遊牧民族の間では羊を解体できるのは1人前の証とされているため、彼の顔も誇らしげでした。お疲れさまでした。 -
こうして血抜きされたのち、毛皮を綺麗に剥いで内臓を出します。こうして食肉としてお店に並べられてゆきます。ありがとうございました。
-
内臓の部分はモツとして売られたり調理されたりします。中央の丸皿がそう。
-
また少々グロ系として、ウイグル人伝統医療に使われる薬屋さんを発見。トカゲ・蛇・亀をはじめとして、何やら得体のしれない動物の干物がぶらーん、と…。うう。しかも数店舗あり。
-
さてこの辺でグロイのは終了。街散策を再開します。
-
金物屋街一帯。ある店の軒先で羊肉の串焼きに使う鉄串を発見。
-
お向かいの金物屋では、モスクをかたどった鋳造物を発見。
-
曲線が多用された装飾が美しい!店などのインテリアデコレーションに使われるっぽい感じでした。
-
ある商店ではドライフルーツやナッツの量り売りをしていました。レーズンだけで6種類ほどあり、うち半数は葡萄の名産地で名高いトルファン製、残りはウズベキスタン製だとのこと。お願いして少し味見させてもらうことに。
-
大きいのがアーモンド、小さいのは杏子のタネ。杏子の種子、初めて食べましたがアーモンドよりもふんわり甘みと酸味がある。自分はアーモンドの方がスキかなー。
-
商店の中には、こんな風に鍋にギッシリ詰められて売られているものもあった。ナッツ大好きの身にはたまりません!
-
2015年現在、ウルムチの街は地下工事中の箇所がチラホラ。来年2016年から地下鉄が通るとのことで、すでに地下部分の掘削は終え、今は駅舎などの部分を作り始めているそうだ。
-
隙間から覗いた建設現場。まだまだ完成には程遠いように見えるけど、中国人民の得意技・人海戦術で間に合わせるのかな。
-
また地上部分にはすでにBRTという市内高速移動システムがあり。どんどん便利になっていく裏側には、漢民族主体による開発事業とウイグル人の迫害が。
元々東トルキスタンとも呼ばれておりウイグル人たちの居住地域だったのが、近年は資源の採掘という観点から共産党のテコ入れがなされ、開発がすすめられている。ウルムチのウイグル人人口比もどんどん下がってきている。詳しい記載はwikiを参照ください。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%96%B0%E7%96%86%E3%82%A6%E3%82%A4%E3%82%B0%E3%83%AB%E8%87%AA%E6%B2%BB%E5%8C%BAウルムチBRT バス系
-
お昼はウイグル料理レストランでウイグル料理。
-
内装も店員も客もウイグル人。日本人は漢民族と間違われやすいので、とにかく『メン ヤポンルック!』と事あるごとに主張して、日本人アピールしておくのが吉。
-
もちろんここではラグメンを!シルクロード一帯にも同じ料理はありますが、ウイグルのラグメンが一番美味しいらしい。実際ここで食べたラグメンがこの旅行中で一番でした。汁少な目がウイグルラグメンの特徴。ちなみに替え玉制度ありです笑
-
そして羊の串焼き(シシカバブ)も頂きます。やはり捌きたての羊肉屋がそこいらにあるお国柄、大変美味しい羊焼きでした。
-
リアルなウイグル人街の散策を一通り終えたので、次は国際大バザールと呼ばれる中国政府がテコ入れして作ったバザールに行きます。
新疆国際大バザール (新疆国際大巴扎) 市場
-
敷地内にはラクダとか巨大水差しのオブジェとかあったりして、ちょっとテーマパーク風味である。
-
中は広々とした空間で、いかにもエキゾチックな造りになっている。リアルウイグル人街に比べると観光客向けのバザールといった風情。
新疆国際大バザール (新疆国際大巴扎) 市場
-
ウイグルナイフを売るお店。
しかしながらかつてはウイグル人男性が腰にぶら下げていたこのナイフは、当のウイグル人には大分前に所持が禁止され、携帯していると公安に捕まるらしい。なんてこと…。というわけで現在は土産用に成り下がっているのだった。お店のおじさんも漢民族だったし。
ちなみに中央アジアの牧民男性はナイフを腰にさしてました。この差を思うと切ない。 -
ウイグル人女性の間に伝わるウイグル鏡。キラキラとした装飾が特徴的で美しい。こちらは特に禁止されていないが、南の田舎の地域に行くと頭のスカーフは禁止されているそうだ。ウルムチでは何故かOKみたい。
-
ウイグルの民族弦楽器・ダンブラ。手に取って見せてもらいましたが、5弦のうち2弦ずつの塊になっている面白い構造。この音色が絡み合って複雑な音を出す。ちゃんと弾くには専門の練習が必要らしい。
-
別の民族楽器屋。ここはバザールの奥にあり、売り手もちゃんとウイグル人でした。
ダンブラの他にも、2弦のドゥタールという楽器や、ラワープ、ギジェク、ホシュタルなどという撥弦楽器がある。バリエージョン豊富!
下にはダップというタンバリンのような打楽器が並べられている。 -
上からぶら下がるたくさんの瓢箪。独特の絵付けが異国情緒を誘う。
-
剥製屋、なんてものもあり珍しくパシャリ。しかし帰国後、中国語の分かる友人から『写真撮るなって書いてあるよw』とツッコミを受けました…す、すみません…。
-
国際大バザール内。建物がいくつもありかなり広い。ここには客側も商店側もウイグル族・漢民族ともに一定数いて、商売をしたり観光したりしている。
-
国際大バザール内のモスク内部。驚いたことに、モスク内部が商店で埋め尽くされている…。その収益でモスクを維持しているとのことだけど、アラブや東南アジアなど他のイスラム教地域ではありえない使い方だったのでかなりビックリ。
この先のカザフやウズベクでも同じノリでモスク内で商売をしており、ちょっと下カルチャーショックであった。 -
外から見れば立派なモスクなんだけどなあ…このモスクも礼拝所はお祈りの時間にしか開かないらしい、残念。
-
行きかう人々と周りの食堂から上がる肉を焼く煙。これぞリアルなウイグルの生活だ。
-
続いて国際大バザールの裏手にある二道橋市場というバザールへ。ここは解放路と天池路にかかっていた二道橋に由来するバザールで、元々は中央アジアとの交易を担っていた古く歴史のある市場でした。ところがここも中国政府によって元あった市場は取り壊され、情緒のない官製市場へと再開発されてしましました。しかしなんで元あるものを生かそうとしないんだろうな…。残念。
二道橋市場 市場
-
二道橋市場。ここでもトルコ製品が進出している様子がうかがえる。
-
ここの地下は絨毯バザールになっており、至るところ絨毯屋で埋め尽くされていました。ここで買って日本にも送ることができるらしいが、手織りの良い物はやはり高い。
-
この一帯の散策を終え、ホテルに戻る途中にカラフルなビルが。しかし現在では使われてない様子だった。あとから調べてみると、ここは世界ウイグル協会のラビア・カーディル総裁の持ち物であったが、共産党と対立し当局に差し押さえられたということだ。全部で3つのビルがありました。
-
かつては商業用ビルとして使われていたのだが、当局に差し押さえられてからは廃墟になっている。彼女の息子はいまだに刑務所に入れられてるとのことだ。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%83%93%E3%82%A2%E3%83%BB%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%AB
この他にもウイグル人富裕層に中国当局が目をつけているようで、不当逮捕や財産没収などが横行しているらしい。ウイグル人亡命者が増えているのはそういった背景があるようだ。 -
烏魯木斉は確かに目覚ましい経済発展を遂げているが、その裏ではウイグル人への嫌がらせや押さえつけがかなり進行していることが、街の端々から感じられた。自分の土地なのに自民族以外の人々が我が物顔に歩く様子を、当然ながらウイグル人たちは好ましく思っていない雰囲気が伝わる。
ウイグル人街の端にあった、八路軍(中国共産党)が初めてウイグル自治区にやってきた記念館と記念碑。これをウイグル人たちはどのように眺めているのだろうか。 -
そして街道には一定間隔で公安や武警の車が治安維持と称して配備されていた。もちろんテロ対策だということは分かるが、ウイグル人街を歩いていても物騒な感じは微塵にも感じなかった…。この対立の空気感は見えないところでとても重くこの街にのしかかっていることが肌感覚で分かる。
街には『五族協和』の民族融和のポスターが掲示してあるも、それはあくまで中国側の『融和』であり、どこまで信用できるのかはとても怪しい。。。
と色々なこと考えさせられたウイグル自治区訪問になったのでした。お次はウイグル屈指の観光都市。トルファンの現状をお伝えします。
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
旅行記グループ
2015夏 シルクロード天山北路横断の旅
-
前の旅行記
シルクロードde紙芝居★~ウイグル・中央アジアの概略をつかもう! 2015年夏・シルクロード天山北路横断の旅...
2015/08/07~
烏魯木斉
-
次の旅行記
灼熱の街・火州トルファン、世界遺産と開発されつつある現在 2015年夏・シルクロード天山北路横断の旅3
2015/08/09~
吐魯番
-
初韓国★念願の板門店&ソウル中央アジア街探訪~2015年夏・シルクロード天山北路横断の旅1
2015/08/07~
ソウル
-
シルクロードde紙芝居★~ウイグル・中央アジアの概略をつかもう! 2015年夏・シルクロード天山北路横断の旅...
2015/08/07~
烏魯木斉
-
ウルムチのリアル・ウイグル・ライフ&怪しさ満点ロシアンマーケット ~2015年夏・シルクロード天山北路横断...
2015/08/08~
烏魯木斉
-
灼熱の街・火州トルファン、世界遺産と開発されつつある現在 2015年夏・シルクロード天山北路横断の旅3
2015/08/09~
吐魯番
-
ウルムチ→カザフスタン・アルマトイ、実録!30時間夜行バスの珍道中 ~2015年夏・シルクロード天山北路...
2015/08/10~
烏魯木斉
-
アルマトイ、ソビエトの幻影を追うかつての首都 ~2015年夏・シルクロード天山北路横断の旅5
2015/08/11~
アルマトイ
-
キルギス最高伝説序章:アルマトイからキルギス・首都ビシュケクへ、国境越えなど ~2015年夏・シルクロード天...
2015/08/13~
ビシュケク
-
キルギス最高伝説2:イシククル湖畔・ボコンバエバで牧民家庭に大興奮のホームステイ ~2015年夏・シルクロー...
2015/08/14~
イシククル湖周辺
-
キルギス最高伝説3:Camp Jaichyで大興奮の鷹狩祭り~2015年夏・シルクロード天山北路横断の旅8
2015/08/15~
イシククル湖周辺
-
キルギス最高伝説4:キャンプ・ベルタムでユルタに宿泊&ボズ・サルクンで初乗馬!~2015年夏・シルクロード天...
2015/08/15~
イシククル湖周辺
-
再びカザフへ国境越え・第3の都市シムケント&トルキスタンの世界遺産 ~2015年夏・シルクロード天山北路横断...
2015/08/16~
シムケント
-
ウズベキスタンの首都タシケント散策とゆるムスリムな酒事情 ~2015年夏・シルクロード天山北路横断の旅11
2015/08/18~
タシケント
-
職人の町・古都ブハラ&ギジュドゥヴァンの陶器・スザニの工房巡り~2015年夏・シルクロード天山北路横断の旅1...
2015/08/19~
ブハラ
-
シルクロード最終章:ティムールの都・青の都市サマルカンド~2015年夏・シルクロード天山北路横断の旅13
2015/08/21~
サマルカンド
旅行記グループをもっと見る
この旅行記へのコメント (4)
-
- L16dFさん 2018/10/08 19:36:18
- 82℃
- はじめまして。
「ウルムチ空港で82℃をマークした画像があげられていた」とのことですが、摂氏ではなく華氏(82℉)の間違いだと思います。
華氏82度なら摂氏約27.5度なので、ウルムチの気候として通常の水準です。
というか82℃だったら人間はとても生きていられません......。
- ぱんスキュさん からの返信 2018/10/08 22:53:59
- RE: 82℃
- L16dFさま
はじめまして。
コメントありがとうございます^_^
ウルムチ空港の気温の件ですが、それがなんと摂氏だったんですよ…(@_@)
当時の中国南方航空の公式FBより
https://www.facebook.com/158057330907594/posts/956991204347532/
わたしも何度も見返してしまいましたが、滑走路の照り返し等もあり摂氏82.8度という恐ろしすぎ数字が出たみたいです…。
この中でお仕事をされていた空港スタッフ、尊敬します!
ぱんスキュ
> はじめまして。
>
> 「ウルムチ空港で82℃をマークした画像があげられていた」とのことですが、摂氏ではなく華氏(82?)の間違いだと思います。
> 華氏82度なら摂氏約27.5度なので、ウルムチの気候として通常の水準です。
> というか82℃だったら人間はとても生きていられません......。
-
- ホワちゃんさん 2016/03/10 19:58:51
- ワイルド〜!
- ぱんスキュさん
羊さん。。。^^;
ぱんスキュさん、すごいですね!
よく見ることができましたね。
私は微妙かも。
でも、なかなかない機会なので見てしまう可能性も無きにしも非ず。
ところで、あのぶら下がっている動物の?マラカスのような白っぽいのは何でしょうか?
ホワちゃん
- ぱんスキュさん からの返信 2016/03/21 22:23:41
- RE: ワイルド〜!
- ホワちゃんさま
ご無沙汰しております。
なかなか日本ではない機会に遭遇し、知人からも写真を撮りなと勧められての撮影でした。
改めて見ると結構凄い絵面ですね…。
あの時のあの空間だと、不思議と馴染んで気にならなかったのですが。
ぱんスキュ
> ぱんスキュさん
>
>
> 羊さん。。。^^;
> ぱんスキュさん、すごいですね!
> よく見ることができましたね。
> 私は微妙かも。
> でも、なかなかない機会なので見てしまう可能性も無きにしも非ず。
> ところで、あのぶら下がっている動物の?マラカスのような白っぽいのは何でしょうか?
>
> ホワちゃん
>
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
この旅行で行ったホテル
-
メイユー ホテル (美玉大飯店)
3.1
この旅行で行ったスポット
もっと見る
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
旅行記グループ 2015夏 シルクロード天山北路横断の旅
4
76