2015/12/04 - 2015/12/04
444位(同エリア4476件中)
キートンさん
昨年は椎間板ヘルニアを発症してできなかった紅葉散策。
今年は紅葉の色付きがイマイチという噂があるし、すでにピークが過ぎた感があるけど、ひょっとしてまだ見頃の場所が残っているかな?
ネットで紅葉の名所を検索すると、まだ「見頃」となっているところが意外と残っている。
「ホントかな?」とちょっと疑いながらも、京都市美術館の「フェルメールとレンブラント展」と二条城の「アートアクアリウム城」も加えての紅葉散策へと出かけました。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- 交通
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 私鉄
PR
-
二条城の「アートアクアリウム城」が17:00からということもあって、自宅をゆっくりめに出発し、阪急嵐山駅に10:40頃到着。
今日の天気予報は、曇り時々晴れで風やや強く、結構寒い。 -
嵐山といえば「渡月橋」。
-
「渡月橋」から桂川上流を望めば、ピークは過ぎたかもしれないが、思っていたよりまだ紅葉は残っていそうな感じだ。
-
嵐山・嵯峨野の紅葉の名所といえば、この数年で「大覚寺」、「常寂光寺」、「天龍寺」、「宝厳院」で紅葉を見た。
その中で「曹源池」が印象に残る「天龍寺」を目指すことにした。
「天龍寺」へと向かう道の側に「蓮池」があり、7月には蓮の花が見られるという。
今はご覧の通りで、向こうに見える濃い色の紅葉が期待を膨らませる。 -
「天龍寺」の庭園の参拝料は500円。
あと100円プラスすれば「大方丈」「書院」「多宝殿」にも入れるので、時間があればその方がお得だ。
前回入っていたので、今回は庭園だけでさらっと見学することにした。 -
印象に残っていた「曹源池」。
紅葉のピークは過ぎた感は否めない。 -
少々物足りなかったので、デジカメに付いているクリエイティブフィルターを「極彩色」にして撮ってみた。
鮮やかではあるけど、紅葉を「極彩色」で撮るのはある意味反則技だな。 -
「曹源池」の対岸。
反則技は封印して、ナチュラルに。 -
「大方丈」の回廊は「曹源池庭園」に面している。
「大方丈」に上れば、有名な「雲龍図」を見れるし、障子窓を額縁に見立てて庭園の景色を見ることができたりする。
やはり時間と100円をけちらず、「大方丈」や「書院」にも入るべきだったなとちょっと後悔・・・ -
庭園の拝観コースで最も標高の高い「望京の丘」あたりの紅葉は、良い感じの色付きになっている木々が残っている。
-
本堂の方向も、なかなか良い感じじゃない?
-
今日は雲が多く、陽がさしたり陰ったりを繰り返している。
時折陽を浴びるモミジが美しい。 -
「天龍寺」の北門を出ると「竹林の小径」。
12月11日から20日にかけて行われる「京都・嵐山花灯路」の準備が進められている。
テストのための点灯なのか、今日は昼間にもかかわらず灯がともった。 -
小径だけでなく、竹林の中もライトアップされるようだ。
紅葉の時期を逃したら、「京都・嵐山花灯路」がねらいめかも。 -
小倉池横を北上して行くと、左手の庭の木立に人形発見。
「アイトワ」という人形工房&カフェテラスらしい。 -
拝観するつもりはなかったが、「常寂光寺」の入口まで来てみた。
ここから見る限り、「天龍寺」よりも紅葉の見頃になっていそうな雰囲気がする。 -
にもかかわらず、「常寂光寺」はパスして「落柿舎」前を通る。
「常寂光寺」とともに「落柿舎」も2010年11月に入ったので、ここもパス。
これから向かうのは拝観したことのない「宝筐院」(ほうきょういん)。
ネットの最新情報でも見頃のピークを迎えているという。
その情報はホントなのか・・・ -
「宝筐院」の入口は、名所というにはかなり地味な門がまえだった。
おまけに「三脚・一脚、大型中型カメラでの撮影禁止」と赤字で大きく表示されていた。
普通の一眼レフやコンデジでの手持ち撮影は問題ないのだが、一瞬入るのをためらいそうになる。
500円の入場券を購入して一歩中に入ると、まさに見頃を迎えた紅葉の庭園が目の前に広がった。 -
これは良いカメラで脚を使ってじっくり撮影したくなる気持ちがよくわかる。
「宝筐院」のホームページには、過去のマナーの悪い拝観者のトラブルにより脚の持込みを禁止した経緯が記されている。 -
庭園中央の園路を進むと右手に本堂がある。
「宝筐院」は、もともと平安時代に白河天皇(1053〜1129)の勅願寺として建てられ「善入寺」と呼ばれていた。
貞和年間(1345〜50)から夢窓国師の高弟である黙庵周諭禅師が入寺し、門弟の教化を盛んにし、以後は臨済宗のお寺となったという。 -
本堂には本尊十一面千手観世音菩薩立像が安置されている。
合掌。 -
この本堂から眺める庭園の紅葉が見事である。
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京都の名だたる紅葉の名所と比べるとすいているので、本堂でゆっくりできるのも良い。
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ネットの「見頃」情報に少し疑いを持っていたが、これは嬉しい誤算だった。
期待以上だ。 -
こじんまりとした本堂の回廊からの光景。
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庭園中央の石の園路。
この背面の突き当りに、 1348年に四条畷の合戦で戦死した南朝の忠臣・楠木正行の五輪石塔と、室町幕府2代将軍・足利義詮の三層石塔の二つの墓が並んで立っている。 -
下から見上げるアングルがお気に入り。
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落ちモミジ。
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地面を覆う落ちモミジと本堂。
紅葉の名所とはいえ、ちょっとした穴場を発見した気がして満足の「宝筐院」だった。 -
13:00過ぎに嵐電嵐山駅に到着。
ここから嵐電と地下鉄東西線を乗り継いで、東山に向かう。 -
東山のコンビニの屋外テーブルで簡単に昼食を済ませて、「神宮通」を北へと向かう。
やがて巨大な鳥居が見えてくる。 -
その鳥居の東側に「京都市美術館」がある。
-
お目当ては「フェルメールとレンブラント・17世紀オランダ黄金時代の巨匠たち」。
入場料1500円。
絵画全60点。
内容別では、風景画、建築画、海洋画、静物画、肖像画、風俗画など。
所蔵先別では、アムステルダム国立美術館と個人が大半で、メトロポリタン美術館、ロッテルダム美術館、ロンドン・ナショナルギャラリーほかが3〜4点づつといった感じ。 -
当然のことながら展示室内は撮影禁止。
下記のURLの「展示会の構成と主な作品紹介」で、10のカテゴリー別各1作の作品を見ることができる。
http://www.mbs.jp/sekaigekijo/
これを言っちゃ身も蓋もないが、フェルメール作は「水差しを持つ女」の1点、レンブラント作は「ベローナ」の1点とレンブラントに帰属(意味がよくわからん)「マルハレータ・デ・ヘールの肖像」のみ。
タイトルを「17世紀オランダ黄金時代の巨匠たち〜フェルメールやレンブラントもあるよ」みたいなものに改めた方が誤解が少ないと思うのだが・・・
ただ、売店で「真珠の首飾りの少女」や「天文学者」などの代表作の複製画が見られた。 -
フェルメールとレンブラント展は全60作品だったので、1作1分かけたとして1時間少々でひと通り見ることができた。
二条城の「アートアクアリウム城」が始まる17:00までまだ2時間程度あるので、東山から蹴上付近を散策することにした。
東方向に向かいインクラインを横切って行く。 -
南禅寺の「三門」を左に見ながら進む。
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「三門」を過ぎてから右に入ると琵琶湖疎水の水道橋がある。
ここは拝観料不要で、寺社仏閣とは異なるレトロな土木構造物が見られる場所として、お気に入りなのである。 -
このあたりのモミジは黄色い状態で、このまま落葉するのかな?
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「水道橋」というからには、上部は水路となっている。
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疎水に沿ってさかのぼり、蹴上方面へと向かう。
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琵琶湖疎水の水を蹴上発電所へと送る2本の太い管。
陽が西に傾き、このあたりは山陰となったが、市街地は西日に照らされている。 -
インクライン上部から市街地に向けての風景。
京都市美術館から約1時間散策して、16:00頃地下鉄蹴上駅から二条城へと向かった。 -
時間があったので烏丸御池で下車して、二条城までの一駅分歩いた。
12月の日は短く、16:30にもならないのに黄昏時へと向かっていた。 -
前売り券を持っていれば直接入場口に並べばよいが、持ってなかったので16:30頃チケット売り場の窓口に並ぶ。
16:45頃からチケット販売開始で、購入後入場口の列に並んだが、すでに結構な列になっていた。
前売り券を購入してきた人が思いのほか多かったようだ。
日が落ちるとかなり寒くなっていた。
入場開始が17:05頃で私が入場できたのが17:15頃だったかな?
金曜日でこれだからかなりの人気だ。 -
最初に「アートアクアリウム城」の見取り図。
左の「リンパリウム」から始まり、右下の「お茶席」「おみやげ」で終わる順路。
一応順路はあるが、出口から出ない限り戻ることも可能。
ただし、会場内にトイレがないので入場する前に済ませておく方がよい。 -
「リンパリウム」
日本特有の建具である「襖」をモチーフとした幅3.6m、高さ1.8mの作品。 -
「ギヤマンリウム」
透明な多面体でプリズム効果をもらたす「プリズリウム」の、横方向のプリズム効果をねらった新たな試みだという。 -
「リフレクトリウム」
凹レンズ、凸レンズ、二重レンズなど様々な見え方のレンズをアクアリウムに施した新作だという。 -
「ビョウブリウム?」
12面屏風に花鳥風月で12カ月の季節を表すプロジェクションで動く屏風絵を映し出すという。 -
「キモノリウム」
「京友禅」の着物を水槽に埋め込み、着物の柄を生きた金魚とプロジェクションマッピングで表現している。 -
「大奥[御殿スペシャルバージョン]」
江戸を象徴する「大奥」を表現した、幅約3mにわたる複合的な作品。 -
両側はともかく、真ん中の水槽が見事。
-
「ボンボリウム」
アクアリウムを照明に見立てたシリーズ。
江戸時代から現代に至るまで親しまれている雪洞(ぼんぼり)をイメージしているという。 -
「金魚品評」のひとつ。
小さくて丸っこいぽっちゃり度が可愛いやつ。 -
「金魚品評」のひとつ。
ちょい悪おやじっぽいやつ。 -
「花魚繚乱文様図の間」
金魚を織り込ませた着物のコレクションと、「いけばな」の池坊とのコラボレーションが生み出す空間。 -
「水中四季絵巻」
プロジェクションマッピングにより投影された日本の四季の中を錦鯉が泳ぐ、全長8mの作品。 -
雪景色に錦鯉の空中浮遊。
季節外れのこいのぼり的ミスマッチが面白い。 -
この日は、「アートアクアリウム feat.ニーナ・クラヴィッツ」と題して、18:00〜18:10/DJ HIDE、18:10〜18:55/DJ ニーナ・クラヴィッツの公演が催された。
テレビカメラも入っていたようで、「ビョウブリウム?」前の舞台周りは大勢の観客で盛況となっていた。 -
18:30頃、二条城を後にして今日の予定を終了した。
すでに期待薄と思っていた紅葉は、「宝筐院」が期待以上に見事で、オランダ黄金時代の絵画とアートアクアリウムも鑑賞できて、満足いく1日となった。
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