2013/11/17 - 2013/11/17
465位(同エリア2724件中)
キートンさん
紅葉情報が気になりだした今日このごろ。
仕事の合間&好天は、毎年ベストな紅葉とのタイミングが少しずれてしまうんですよね。
今回も少し早いかなと思いながらも、行ける時が行き時だと思って決行することにしました。
紅葉といえば京都、京都でハイキングといえば「京都一周トレイル」、という単純な発想から、そのトレイルを一部取り入れる方向で探してみると・・・
今回は大文字山にしよう!
その前後に紅葉の名所に立ち寄ってみるとしますか。
- 旅行の満足度
- 3.5
- 観光
- 3.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 私鉄
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-
自宅を7時前に出発して、JR山科駅に8時過ぎに到着。
駅から北に10分弱歩き琵琶湖疏水を渡る。
今日の天気予報は午前中は晴れで午後から下り坂。
今のところやや霞がかかっている。 -
駅から15分ほどで毘沙門堂の入口に到着。
紅葉には少し早いかも、という予想だったがこの色付きからして期待が持てるかも・・・ -
急な石段を上ったところに建つ「仁王門」。
寛文5年(1665年)に再興された当時の建立だという。 -
本堂は単層入母屋造り。
拝観料500円。
拝観時間は8:30〜17:00
少し待って8:30ちょうどに入館。
ここは最初に住職の説明と案内がある。
「毘沙門堂」は七福神のひとり毘沙門天を本尊とする天台宗の寺院。
大宝3年(703年)に上京区の相国寺の北に創建された出雲寺が起こりと伝えられ、延暦年間(782〜805)に最澄(伝教大師)が自ら作った毘沙門天を安置したことから「毘沙門堂」と呼ばれるようになったという。
毘沙門天は財宝や福徳を与える神様。 -
「宸殿(しんでん)」
後西天皇の旧殿を賜ったもので、狩野益信の筆による「天井の龍」や「動く襖絵」を見ることができる。(写真撮影禁止)
「動く襖絵」とは、襖絵が勝手に動くのではなく、見る人が移動することで絵が変化して見えるというもの。
例えば、「伸びる机」や「消える雪」など。
また、「鳥が合わない」客間の秘話(これ以上書くとネタバレになるので割愛)などを聞くことができる。
なお、宸殿前の写真に写っている枯れ木みたいなのは「毘沙門しだれ」とよばれる桜の木で、春には桜の名所になる。 -
住職による案内は20分ほどで終了し、あとは自由に見学。
-
「晩翠園(晩翠園)」
谷川の水を引いて滝を造った江戸初期の回遊式庭園。
「心字」の裏文字を形取った池に、亀石、千鳥石、座禅石などが配置されているとか。 -
「本堂」から「高台弁才天」にかけてのモミジがよく色付いている。
-
「高台弁才天」から見た「本堂」。
このあたりはちょうど見頃となっております。 -
イチオシ
「本堂」の入母屋の切妻部の装飾がとても鮮やか。
-
「勅使門」前の坂道。
ここは坂一面に敷き詰められる散りモミジが有名。
でもここのモミジはまだ青々としていてほとんど色付いていない。
散りモミジの見頃は12月に入ってからか? -
1時間ほど毘沙門堂を見学した後、9:30過ぎに「勅使門」前の坂道下から安祥寺川に沿ってさかのぼって行く。
途中の民家のモミジが鮮やか。 -
大文字山へのトレイル入口の標識。
-
山科区安祥寺山119番通報ポイントの標識。
この標識を見かけてるうちは変なコースにそれていない目安になる。
今回のコースではA14くらいまで見かけたかな・・・ -
山科から大文字山へのトレイル前半はかつて車両も通れる道だったのか、コンクリート橋の残骸が複数残っている。
現在はトレイルとして危険な箇所はないものの、倒木も多く充分整備されている状況とは言い難い。
まあ、木々の間から差し込む太陽光が幻想的で良いのだが。 -
倒木をくぐって大文字山へ向かって行くのは間違いなさそうなのだが、「大文字会」って何?
そんな会入ってないし、ここを歩くのに会費を払わないといけないのか? -
毘沙門天から歩き始めて30〜40分で休憩していると、家族連れのハイカーに追いつかれた。
今日は日曜日なので下界(京都市内)は観光客でごった返しているだろうが、このトレイルでは今のところほとんど人に会うことはない。 -
毘沙門天から歩き始めて1時間程で山の尾根に出てそこからしばらく尾根沿いを上ると、「京都一周トレイル」に合流した。
「京都一周トレイル」は、蹴上・日向大神宮から大文字山に上るルートなので、今まで歩いて来た山科からのトレイルは実は「京都一周トレイル」ではなかった。
しかしここからは「京都一周トレイル」のルート上を歩くことになる。
尾根沿いのトレイルは木立で視界がきかないが、目的地にだいぶ近付いて来たことになるので気分良く歩ける。
このあたりまで来るとハイカーやトレイルランをする人たちによく出会う。 -
11時前に大文字山の山頂に到着。
ここは標高466mで、山科から400m近くの標高差を上ってきたことになる。
山頂は木製ベンチがいくつか設置してあり、ハイカーたちでにぎわっていた。
京都側の展望が開けているが、残念ながら霞で市街地が鮮明に見えない。
これだけ霞が濃いと、400m近くの標高差を上って来た甲斐がない。
ここは長居せず、さっさと大文字火床へ進むことにした。 -
大文字火床へのトレイル。
日曜日でもあるので、このあたりはますますハイカーと出会うことが多くなってくる。 -
大文字山の山頂から約15分で大文字火床のてっぺんに到着。
突然のように眼下に京都の市街地が広がる。
大文字山の山頂に比べると、霞も薄らいで市街地がかなり鮮明に見渡せる。
ランチにするのに絶好のポイントだ。 -
大文字火床で市街地を見下ろしながらランチタイム。
眼下には紅葉の並木が続く白川疎水通り、その先に京都大学のキャンパスが望める。
この方向の山麓に銀閣寺(東山慈照寺)があるが、山の陰でここからは見えない。 -
「大文字火床」とは、毎年8月16日に行われる「五山の送り火」でかがり火を点すところ。
「五山」というからにはこの大文字山の他に、「松ヶ崎妙法」、「舟形万灯籠」、「左大文字」、「鳥居形松明」と4箇所ある。
大文字にはこのような火床が75箇所あるが、ここが「大」の字の最も上(二画の頂点)の火床となる。 -
イチオシ
久しぶりにお気に入りのジオラマモードで撮ってみた。
-
少し下りてみるとひときわ大きな火床があった。
ここが「大」の字の一画・二画・三画の交点になるところのようだ。 -
「大」の字の一画沿いに少し南に行くと、眼下に三画の右はらいの火床が点々と続いている。
-
ススキも秋を感じさせるもののひとつ。
大文字火床も満喫したので、そろそろ喧騒の下界へ降りるとするか・・・ -
12時前に大文字火床から下山を始めた。
トレイルでは続々とハイカーが上って来る。 -
銀閣寺から大文字火床へのトレイルはよく整備されていて歩きやすいが、階段が多く全体的にやや急なトレイルだ。
迷うようなルートではないので安心して上れる。 -
大文字火床から30分弱で銀閣寺に到着。
せっかくなので見学していく。
拝観料500円。
拝観時間は8:30〜17:00(3/1〜11/30)
銀閣の前にあるのは「錦鏡池」。 -
「銀閣寺」(東山慈照寺)は臨済宗相国寺派に属する禅寺で、建立は文明14年(1482)室町幕府八代将軍足利義政による。
紅葉の時期の日曜日とあって結構混雑している。 -
本堂の前に広がる「銀沙灘(ぎんしゃだん)」。
幾何学模様をしたこの砂州は、創建当時からあったのではなく、江戸時代中期頃から造られた。
月待山から流れてくる水をひいた錦鏡池に溜まった白川砂の処理に困っていたところ、1人の知恵者が平らにしたり砂盛りして庭の景観にすることを考え出したのだという。 -
銀閣寺境内のモミジ。
緑から橙色、赤へと変わっていく途中で色彩豊か。 -
陽を浴びるモミジ。
-
ルミックスLX7の撮影モードのひとつ「クロスプロセス」という機能を使って撮影してみた。
「クロスプロセス」とは「意外な発色で独特の雰囲気に仕上げるフィルター」だという。
見た目の自然の色とは違ってくるが、彩度が強く面白い色合いになる。 -
銀閣寺境内の展望所からの眺め。
-
「観音殿」とも呼ばれる「銀閣」。
足利義政が鹿苑寺の舎利殿(金閣)を模して造営した楼閣建築。
書院造につながる和風の住宅風意匠が取り込まれており、東山文化の代表的建築物。
「銀閣」と呼ばれているにもかかわらず、外壁に黒漆は塗られているが銀箔は使用されていない。 -
イチオシ
「銀閣」と「錦鏡池」。
-
「向月台(こうげつだい)」も「銀沙灘」と同様、白川砂を盛上げたもの。
この上に坐って東山に昇る月を待ったものだいう説がある。
富士山山頂に少し似ているので、逆さ富士っぽく撮ってみた。 -
1時間弱銀閣寺を見学した後、外に出てみると銀閣寺参道は凄い人波だった。
-
銀閣寺参道を琵琶湖疏水まで下りて来ると、そこから疏水沿いに「哲学の道」が続いている。
「哲学の道」を南へと歩く。 -
「哲学の道」を1.5kmくらい南下しきると「永観堂」(禅林寺)に到着。
ここは紅葉の名所として名高いが、今回は外から少しだけ見える「多宝堂」を見上げて、あっさり通過。 -
「永観堂」をパスしてやって来たのは「南禅寺」。
巨大な「三門」には500円で上れるようで、多くの観光客が上っている。 -
「南禅寺」の「三門」前のモミジ。
-
「南禅寺」で個人的にお気に入りなのが、この琵琶湖疏水の水道橋「水路閣」。
明治23年完成、延長93.2m、幅4.06m、水路幅2.42m、レンガ造りのアーチ構造。 -
ここに来たらお決まりの構図っていうのがあるのだが、今日は人が多すぎて撮れる状態ではない。
代わりにというのもなんだが、昭和レトロ風にモノクロで撮ってみた。
「昭和の写真です」といっても通用しそうだが、よーく見ると明らかに昭和とは異なる部分がある。
写真を写す人のカメラの構え方が昭和ではない。 -
南禅寺境内にある「高徳庵」(最勝院)の入口。
菱型に並べた畳石が印象的。 -
紅葉もいいが、イチョウの黄葉も秋らしい。
-
南禅寺境内の中でも紅葉が見頃を迎えていそうな「天授庵」。
ここに入ってみることにした。
拝観料400円。
拝観時間は9:00〜17:00
なお、11/15〜11/30の17:30〜21:00はライトアップもされている。
拝観料500円。 -
「天授庵」の書院にあがることはできないが、玄関先から書院越しに書院南庭が遠望できる。
これがなかなかの絶景なのである。 -
本堂前庭に続く菱型の畳石の園路。
南禅寺はどうやらこの並べ方がお好きなようだ。 -
「本堂前庭」の枯山水と紅葉。
「天授庵」は南禅寺を開山した無関普門を奉祀する南禅寺の開山塔で、山内で最も由緒のある寺院。
南禅寺山内に開山の塔所がないことを遺憾に思った虎関師錬は、暦応2年(1336年) に光厳上皇から塔所建立の勅許を得、翌年天授庵が建立された。 -
苔に縁取られた菱形の畳石に白砂の枯山水と赤・橙色の紅葉はベストマッチング。
バックが青空なら申し分ないところなのだが、残念ながら先ほどから曇りがち。 -
イチオシ
この時期この本堂前庭と書院南庭が日没後にライトアップされるが、薄闇に浮かびあがる紅葉と枯山水はさぞかし美しいことだろう。
-
本堂に入ることはできないが、本堂の縁側に腰掛けることは許されているので、腰掛けながらこの庭園を愛でる拝観者が多い。
-
「本堂前庭」から「書院南庭」へ。
-
「書院南庭」は杉や楓がうっそうと茂る池泉回遊式庭園で、明治時代に改修されているが南北朝時代の面影を残しているという。
この後晴れそうならライトアップも見ようかと思っていたが、天気が下り坂のようだったのでやめにした。 -
南禅寺から白川に沿って河原町へと向かう。
白川に沿いは落着いた街中を通るが、祇園あたりまで来るとまた観光客が増えはじめる。 -
祇園四条から鴨川に架かる橋を渡る。
鴨川の川辺に腰掛けるカップル(カップルとは限らないが)には「鴨川等間隔の法則」が成り立っている。
次に腰掛けようとするカップルは、「等間隔」というには広すぎるあそこに座るに違いないことは容易に想像できる。 -
鴨川を渡った先斗町通には、まだ午後4時過ぎだというのに早くも店の提灯に灯がともっている。
その店といえば、関西の我々の年代はついついあのCMを思い出してしまうのである。
http://www.youtube.com/watch?v=bqz7uFI0Gew
今回は「紅葉ハイク」といいながら、ハイキング中には紅葉はほとんど見られなかったものの、「毘沙門堂」、「銀閣寺」、「南禅寺」では紅葉ピーク前ながら楽しむことができた。
京都の紅葉は何度行ってもまた行きたくなる魅力に満ちている。
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