京都駅周辺旅行記(ブログ) 一覧に戻る
私には大切な幼馴染みの友人がいます。小学校からずっと一緒にいる友人で、少し離れて暮らしていますが、毎年春には桜、梅雨には紫陽花、秋は紅葉狩りに一緒に行くのを楽しみにしている友人です。その友人と今年の秋は『東福寺』から泉涌寺の塔頭の『雲龍院』を廻ることにしました。<br /><br />今秋、サントリー Bossの宇宙人ジョーンズシリーズのCMで京都が登場しています。タモリさんが秋の京都散策をしていて、次々と美しい名所が出てきます。改めて京都の魅力に気づかせてくれるCMなのですが、途中、 紅葉が美しい渓谷に架かる橋にたたずむ松雪泰子さんが現れ、そしてタモリさんが話しかけ一瞬視線を下げると、なぜか山村紅葉さんに変わっているという場面が・・・<br /><br />これが京都の紅葉の名所の一つ、東福寺の洗玉澗に架かる通天橋から見える美景色です。今まですごい人出に敬遠してきた場所ですが、今年は行ってみることにしました。

晩秋の東福寺から雲龍院あたりまで紅葉狩り♪<その1>

75いいね!

2015/11/30 - 2015/11/30

169位(同エリア3742件中)

旅行記グループ 秋の京都・滋賀へ紅葉狩り

6

85

akiko

akikoさん

私には大切な幼馴染みの友人がいます。小学校からずっと一緒にいる友人で、少し離れて暮らしていますが、毎年春には桜、梅雨には紫陽花、秋は紅葉狩りに一緒に行くのを楽しみにしている友人です。その友人と今年の秋は『東福寺』から泉涌寺の塔頭の『雲龍院』を廻ることにしました。

今秋、サントリー Bossの宇宙人ジョーンズシリーズのCMで京都が登場しています。タモリさんが秋の京都散策をしていて、次々と美しい名所が出てきます。改めて京都の魅力に気づかせてくれるCMなのですが、途中、 紅葉が美しい渓谷に架かる橋にたたずむ松雪泰子さんが現れ、そしてタモリさんが話しかけ一瞬視線を下げると、なぜか山村紅葉さんに変わっているという場面が・・・

これが京都の紅葉の名所の一つ、東福寺の洗玉澗に架かる通天橋から見える美景色です。今まですごい人出に敬遠してきた場所ですが、今年は行ってみることにしました。

PR

  • 京都駅でJR奈良線に乗り換え、1駅目「東福寺」駅で下車。まずは『東福寺』に向かいます。<br /><br />東福寺境内への主な入口は、本町通に面して北から、北門、中門、南門とありますが、三門へ一番近い南門から入り、この門は次の「六波羅門」です。

    京都駅でJR奈良線に乗り換え、1駅目「東福寺」駅で下車。まずは『東福寺』に向かいます。

    東福寺境内への主な入口は、本町通に面して北から、北門、中門、南門とありますが、三門へ一番近い南門から入り、この門は次の「六波羅門」です。

  • 門を入ると、大変立派な「三門」がそびえています。<br /><br />東福寺の三門は、室町時代に建築され、現存する最古の三門だそうです。普通「山門」と表記されますが、東福寺では「三門」と表記するそうです。この意味は「三解脱門」の略で、涅槃に達するために通らなければならない三つの門「空門(くうもん)」「無相門(むそうもん)」「無作門(むさもん)」を指し、「空」「無相」「無作」というのは禅における悟りに至る3境地のことでもあるそうです。 

    門を入ると、大変立派な「三門」がそびえています。

    東福寺の三門は、室町時代に建築され、現存する最古の三門だそうです。普通「山門」と表記されますが、東福寺では「三門」と表記するそうです。この意味は「三解脱門」の略で、涅槃に達するために通らなければならない三つの門「空門(くうもん)」「無相門(むそうもん)」「無作門(むさもん)」を指し、「空」「無相」「無作」というのは禅における悟りに至る3境地のことでもあるそうです。 

  • 正面2階にかかげられた『玅雲閣』と書かれた額は、室町幕府第4代将軍・足利義持の筆によるもので、女人禁制の為に女編を用いず「妙」が「玅」になっているのだそう。<br /><br />四方の柱は、天正の大地震の時、三門の傷みを心配した豊臣秀吉の大修理の時の柱で、“太閤柱”と呼ばれているそうです。

    正面2階にかかげられた『玅雲閣』と書かれた額は、室町幕府第4代将軍・足利義持の筆によるもので、女人禁制の為に女編を用いず「妙」が「玅」になっているのだそう。

    四方の柱は、天正の大地震の時、三門の傷みを心配した豊臣秀吉の大修理の時の柱で、“太閤柱”と呼ばれているそうです。

  • 勅使門にモミジの葉がかかって秋の彩りが・・・<br /><br />東福寺の創建は鎌倉時代にまで遡り、時の摂政関白であった藤原(九条)道家が、奈良の東大寺の「東」と興福寺の「福」から一文字ずつとって、九条家の菩提寺「東福寺」として造営したことに始まるそうです。

    勅使門にモミジの葉がかかって秋の彩りが・・・

    東福寺の創建は鎌倉時代にまで遡り、時の摂政関白であった藤原(九条)道家が、奈良の東大寺の「東」と興福寺の「福」から一文字ずつとって、九条家の菩提寺「東福寺」として造営したことに始まるそうです。

  • お寺でいただいたリーフレットにある境内の図です。<br />赤線で記した順路で回ることにします。

    お寺でいただいたリーフレットにある境内の図です。
    赤線で記した順路で回ることにします。

  • 三門の次に現れるのは本堂(仏殿)です。

    三門の次に現れるのは本堂(仏殿)です。

  • 斜めから見るとずいぶん違って見えます。

    斜めから見るとずいぶん違って見えます。

  • 本堂正面には木枠がはめられていて、中が覗けるようになっています。<br /><br />(カメラのレンズを木枠の間からそうっと入れさせてもらうと・・・<br />天井に描かれた日本画家の堂本印象作蒼龍図が撮影できました)

    本堂正面には木枠がはめられていて、中が覗けるようになっています。

    (カメラのレンズを木枠の間からそうっと入れさせてもらうと・・・
    天井に描かれた日本画家の堂本印象作蒼龍図が撮影できました)

  • 撮影しても良いかわからないのですが、本尊の釈迦如来立像、脇侍の摩訶迦葉尊者・阿南尊者立像、四天王像が安置されているのも見えました。

    撮影しても良いかわからないのですが、本尊の釈迦如来立像、脇侍の摩訶迦葉尊者・阿南尊者立像、四天王像が安置されているのも見えました。

  • 秋の東福寺と言えば「通天橋」から見える紅葉が一番の見所で、地球調査中の宇宙人ジョーンズのCMなどで紹介される場所です。<br /><br />写真には写っていませんが、参拝受付前には長蛇の列がありました。<br />まずはここから進んで行くことにします。参拝料400円を納め、列の後ろに続きます。

    秋の東福寺と言えば「通天橋」から見える紅葉が一番の見所で、地球調査中の宇宙人ジョーンズのCMなどで紹介される場所です。

    写真には写っていませんが、参拝受付前には長蛇の列がありました。
    まずはここから進んで行くことにします。参拝料400円を納め、列の後ろに続きます。

  • 通路の左右に秋の景色が見えてきます。

    通路の左右に秋の景色が見えてきます。

  • 右手に方丈の建物と紅葉の谷が見えてきます。

    右手に方丈の建物と紅葉の谷が見えてきます。

  • 通天橋の真ん中あたりに出っ張りがあり、ここからの眺めが有名です。<br /><br />橋の上は人・人・人で、順番を待ちます。

    通天橋の真ん中あたりに出っ張りがあり、ここからの眺めが有名です。

    橋の上は人・人・人で、順番を待ちます。

  • これが「臥雲橋」を望む秋景色です。<br /><br />

    これが「臥雲橋」を望む秋景色です。

  • 東福寺には渓谷に架けれた3つの橋があり「東福寺三名橋」と呼ばれるそうです。上流から偃月橋・通天橋・臥雲橋で・・・<br /><br />渡っているのが「通天橋」で、見えているのが「臥雲橋」です。<br />天を通る橋とは粋な名前です!実のところ、修行僧が約20mの渓谷の上り下りの苦労を軽減するために架設されたという橋なのだそうです。

    東福寺には渓谷に架けれた3つの橋があり「東福寺三名橋」と呼ばれるそうです。上流から偃月橋・通天橋・臥雲橋で・・・

    渡っているのが「通天橋」で、見えているのが「臥雲橋」です。
    天を通る橋とは粋な名前です!実のところ、修行僧が約20mの渓谷の上り下りの苦労を軽減するために架設されたという橋なのだそうです。

  • 「臥雲橋」にも多くの人々が景観を楽しんでいるのが見えます。

    「臥雲橋」にも多くの人々が景観を楽しんでいるのが見えます。

  • 通天橋は、方丈から開山堂に至る渓谷「洗玉澗」に架けられた橋廊。<br />下を見ると、水路がありいろんな彩りの木々が覆いかぶさっています。

    通天橋は、方丈から開山堂に至る渓谷「洗玉澗」に架けられた橋廊。
    下を見ると、水路がありいろんな彩りの木々が覆いかぶさっています。

  • ほぼ橋廊を渡ったところから見た方丈方面。

    ほぼ橋廊を渡ったところから見た方丈方面。

  • 開山堂まで屋根のある廊下(歩廊)が続いています。

    開山堂まで屋根のある廊下(歩廊)が続いています。

  • これは「開山堂」前のお庭です。<br /><br />開山堂は、江戸期(1823年)に建立された建築物で別名は「常楽庵」。<br /><br />屋上に楼閣がある珍しい建築様式です。<br />

    これは「開山堂」前のお庭です。

    開山堂は、江戸期(1823年)に建立された建築物で別名は「常楽庵」。

    屋上に楼閣がある珍しい建築様式です。

  • 石と植栽の組み合わせが美しいお庭です。<br /><br />ここの苔はとても大ぶりで見ごたえがありました。

    石と植栽の組み合わせが美しいお庭です。

    ここの苔はとても大ぶりで見ごたえがありました。

  • 右に見えるのは「普門院」で・・・<br /><br />参道の通路を挟んで反対側に、白砂で砂紋が描かれている前庭があります。

    右に見えるのは「普門院」で・・・

    参道の通路を挟んで反対側に、白砂で砂紋が描かれている前庭があります。

  • 縦縞と横縞が交互になっている砂紋がとても美しい!

    縦縞と横縞が交互になっている砂紋がとても美しい!

  • 「普門院」は、寝殿造風の建物で、開山聖一国師が常住した方丈で・・・<br /><br />&quot;開山堂&quot;の名前の通り、普門院を含め「常楽庵」は東福寺で最初に建てられた古い建物だそうです。<br /><br />お庭の周りに沿ってぐるりと回り、次に進みます。

    「普門院」は、寝殿造風の建物で、開山聖一国師が常住した方丈で・・・

    "開山堂"の名前の通り、普門院を含め「常楽庵」は東福寺で最初に建てられた古い建物だそうです。

    お庭の周りに沿ってぐるりと回り、次に進みます。

  • これは「愛染堂」で、朱塗りの八角円堂です。<br /><br />南北朝時代の建築物で、万寿寺から移築されたのだそう。中に愛染明王を祀っているそうです。

    これは「愛染堂」で、朱塗りの八角円堂です。

    南北朝時代の建築物で、万寿寺から移築されたのだそう。中に愛染明王を祀っているそうです。

  • 愛染堂を通り過ぎると、通天橋の下に広がる渓谷の散策路があります。

    愛染堂を通り過ぎると、通天橋の下に広がる渓谷の散策路があります。

  • 散り紅葉が積もった洗玉澗

    散り紅葉が積もった洗玉澗

  • よく見ると、くすんだ色の落ち葉が多かったです。<br />今年の秋はかなり暖かい日が続き、紅葉の色づきがイマイチのようです。

    よく見ると、くすんだ色の落ち葉が多かったです。
    今年の秋はかなり暖かい日が続き、紅葉の色づきがイマイチのようです。

  • 赤い万両の実が可愛い♪

    赤い万両の実が可愛い♪

  • 反対側

    反対側

  • 洗玉澗の紅葉と通天橋

    洗玉澗の紅葉と通天橋

  • 通天橋の出っ張りは写真を撮る人でいっぱいです!

    通天橋の出っ張りは写真を撮る人でいっぱいです!

  • 散策路を上がってきました。<br /><br />ここにも美しいモミジの木々がありました。

    散策路を上がってきました。

    ここにも美しいモミジの木々がありました。

  • 光を受けて透けるモミジ葉

    光を受けて透けるモミジ葉

  • 幹から出ているモミジが可愛い♪

    幹から出ているモミジが可愛い♪

  • 踏みしめるとカサコソ鳴りそう〜〜

    踏みしめるとカサコソ鳴りそう〜〜

  • 洗玉澗の紅葉を楽しんだ後、方丈庭園を見に来ました。<br /><br />東福寺方丈には、東西南北に四つの庭があり、「八相成道(お釈迦様の生涯における八つの重要な出来事)」に因んで「八相の庭」と呼ばれているそうです。<br /><br />以前に苔と方形の石で市松模様の美しいお庭を見たことがあり、それを是非見たいと思っていました。

    洗玉澗の紅葉を楽しんだ後、方丈庭園を見に来ました。

    東福寺方丈には、東西南北に四つの庭があり、「八相成道(お釈迦様の生涯における八つの重要な出来事)」に因んで「八相の庭」と呼ばれているそうです。

    以前に苔と方形の石で市松模様の美しいお庭を見たことがあり、それを是非見たいと思っていました。

  • 廊下を進むと、左手に大きな石が配置された南庭が見えてきます。

    廊下を進むと、左手に大きな石が配置された南庭が見えてきます。

  • リーフレットによると<br />&quot;八相の庭&quot;は、東西南北の四つの庭に配された、「蓬莱」「方丈」「瀛州」「壷梁」「八海」「五山」「井田市松」「北斗七星」を、「八相成道(お釈迦様の生涯の八つの重要な出来事)」に因んで命名されたそうです。

    リーフレットによると
    "八相の庭"は、東西南北の四つの庭に配された、「蓬莱」「方丈」「瀛州」「壷梁」「八海」「五山」「井田市松」「北斗七星」を、「八相成道(お釈迦様の生涯の八つの重要な出来事)」に因んで命名されたそうです。

  • 左のほうの石組みを中心に、蓬莱神仙思想において、仙人が住み仙薬や財宝があると信じられた、「蓬莱」「方丈」「瀛州」「壷梁」の四仙島が表現され・・・

    左のほうの石組みを中心に、蓬莱神仙思想において、仙人が住み仙薬や財宝があると信じられた、「蓬莱」「方丈」「瀛州」「壷梁」の四仙島が表現され・・・

  • 奥の築山は「五山」が表され、白砂の渦巻きで「八海」の荒波を表現しているのだそうです。

    奥の築山は「五山」が表され、白砂の渦巻きで「八海」の荒波を表現しているのだそうです。

  • 方丈の建物は前面に広縁があり、その前に広がる南庭を楽しむことができます。<br /><br />庭の正面に立派な門、「恩賜門」が設けられています。かつて大火で焼失した時、天皇が費用を提供し再建されたという恩賜門は、大変華麗な装飾が施され目を引きます。

    方丈の建物は前面に広縁があり、その前に広がる南庭を楽しむことができます。

    庭の正面に立派な門、「恩賜門」が設けられています。かつて大火で焼失した時、天皇が費用を提供し再建されたという恩賜門は、大変華麗な装飾が施され目を引きます。

  • 透し彫りが繊細でとても美しいです!

    透し彫りが繊細でとても美しいです!

  • 西側には方形に刈り込まれたサツキと砂地、蔓石で区切られ市松模様になっています。<br /><br />これは、古代中国の田制の「井田」から名を取り「井田市松」と呼ばれるのだそうです。

    西側には方形に刈り込まれたサツキと砂地、蔓石で区切られ市松模様になっています。

    これは、古代中国の田制の「井田」から名を取り「井田市松」と呼ばれるのだそうです。

  • 庭の向こうに「通天橋」が見えます。

    庭の向こうに「通天橋」が見えます。

  • 北庭へ続く途中に「通天台」と呼ばれる舞台がありました。<br /><br />先ほど、通天橋を渡っていた時に見えた方丈の建物がこの「通天台」だったようです。

    北庭へ続く途中に「通天台」と呼ばれる舞台がありました。

    先ほど、通天橋を渡っていた時に見えた方丈の建物がこの「通天台」だったようです。

  • 通天橋方面

    通天橋方面

  • 北庭にやってきました。ここが見たかった市松模様の庭です!

    北庭にやってきました。ここが見たかった市松模様の庭です!

  • &quot;小市松の庭園&quot;と呼ばれる苔と板石で表された斬新な市松模様の庭。<br /><br />このマス目は、108つあると言われていて人の煩悩がここで解放されて悟りに近づくような意味合いがあるのだそうです。

    "小市松の庭園"と呼ばれる苔と板石で表された斬新な市松模様の庭。

    このマス目は、108つあると言われていて人の煩悩がここで解放されて悟りに近づくような意味合いがあるのだそうです。

  • サツキが咲く頃は緑とピンクの共演でさらに美しいのでしょうね。

    サツキが咲く頃は緑とピンクの共演でさらに美しいのでしょうね。

  • 北庭を見て残すは、東のお庭です。

    北庭を見て残すは、東のお庭です。

  • 東庭は南庭と廊下を挟んで反対側にあり・・・<br /><br />雲を表す白砂の渦巻きの中に円柱の石が立つ姿で表現されています。

    東庭は南庭と廊下を挟んで反対側にあり・・・

    雲を表す白砂の渦巻きの中に円柱の石が立つ姿で表現されています。

  • これは&quot;北斗七星&quot;が表され、「北斗の庭」と呼ばれているそうです。<br /><br />後方には天の川に見立てた生垣が配置され、夜空が足元に広がっている、というイメージなのだそう。

    これは"北斗七星"が表され、「北斗の庭」と呼ばれているそうです。

    後方には天の川に見立てた生垣が配置され、夜空が足元に広がっている、というイメージなのだそう。

  • 方丈庭園を鑑賞した後、塔頭の一つ『龍吟庵』にやってきました。<br /><br />龍吟庵へは洗玉澗に架けられた三橋の一つ「偃月橋」を渡っていきます。

    方丈庭園を鑑賞した後、塔頭の一つ『龍吟庵』にやってきました。

    龍吟庵へは洗玉澗に架けられた三橋の一つ「偃月橋」を渡っていきます。

  • 「偃月橋」<br />木造橋廊で1603年(慶長8年)の建てられたそう。<br />「日本百名橋」の一つだということです。

    「偃月橋」
    木造橋廊で1603年(慶長8年)の建てられたそう。
    「日本百名橋」の一つだということです。

  • 大明国師こと無関普門によって開かれた「龍吟庵」は、国師が病に伏してから死去するまでの間、住まいとして利用されていたそうです。その住居跡に建つ「龍吟庵」の方丈は、現存する最古の方丈として極めて貴重な建築だということです。<br />

    大明国師こと無関普門によって開かれた「龍吟庵」は、国師が病に伏してから死去するまでの間、住まいとして利用されていたそうです。その住居跡に建つ「龍吟庵」の方丈は、現存する最古の方丈として極めて貴重な建築だということです。

  • 門を入って左に進むと、方丈の入口があります。

    門を入って左に進むと、方丈の入口があります。

  • 通常一般公開されていないそうですが、11月に特別公開されています。<br />何人か揃うとグループとなり、お寺の方が説明してくださいます。<br /><br />この方丈前の前庭は南庭<無の庭>と呼ばれ、一木一草も用いない白砂を敷いただけの庭です。味気ない気がしますが、それが&quot;悟りの境地&quot;を表しているようです。本当のところ説明がないとわかりません(^^;)

    通常一般公開されていないそうですが、11月に特別公開されています。
    何人か揃うとグループとなり、お寺の方が説明してくださいます。

    この方丈前の前庭は南庭<無の庭>と呼ばれ、一木一草も用いない白砂を敷いただけの庭です。味気ない気がしますが、それが"悟りの境地"を表しているようです。本当のところ説明がないとわかりません(^^;)

  • 方丈は室町前期に建てられたもので、応仁の乱以前の古制を残す日本最古の方丈建築で・・・<br /><br />平安時代の建築である寝殿造から室町時代に武士の建築として発展した書院造へと至るその過渡期のもので、2つの特徴を残す貴重な建造物なのだそうです。

    方丈は室町前期に建てられたもので、応仁の乱以前の古制を残す日本最古の方丈建築で・・・

    平安時代の建築である寝殿造から室町時代に武士の建築として発展した書院造へと至るその過渡期のもので、2つの特徴を残す貴重な建造物なのだそうです。

  • 稲妻模様の竹垣の奥には・・・

    稲妻模様の竹垣の奥には・・・

  • 西庭<龍の庭>がありました。<br />

    西庭<龍の庭>がありました。

  • 龍吟庵の名前が表すように、龍が海から顔を出して黒雲に乗って昇天する姿を石組みによって表現しているそうです。

    龍吟庵の名前が表すように、龍が海から顔を出して黒雲に乗って昇天する姿を石組みによって表現しているそうです。

  • 左の2つの尖った石は龍の耳で、その前の石は頭部を表し、右に円を描くように尾が続き、頭の前の大きめの石が尻尾なのだそうです。

    左の2つの尖った石は龍の耳で、その前の石は頭部を表し、右に円を描くように尾が続き、頭の前の大きめの石が尻尾なのだそうです。

  • 黒い砂は黒雲を表し、龍が海中から黒雲を得て昇天するイメージのようです。

    黒い砂は黒雲を表し、龍が海中から黒雲を得て昇天するイメージのようです。

  • こちらの竹垣にも稲妻模様が施されています。<br /><br />この模様についてお寺の方が<br />「ラーメンのどんぶりをはじめ、中国料理の食器につけられている渦巻きのような模様は正式には「雷文」といい、かみなりの稲妻を表したものです。中国では古来、かみなりは天の意志を表すものとして、おそれ、あがめられてきた・・・」とお話しされていました。<br />

    こちらの竹垣にも稲妻模様が施されています。

    この模様についてお寺の方が
    「ラーメンのどんぶりをはじめ、中国料理の食器につけられている渦巻きのような模様は正式には「雷文」といい、かみなりの稲妻を表したものです。中国では古来、かみなりは天の意志を表すものとして、おそれ、あがめられてきた・・・」とお話しされていました。

  • 方丈の裏手には大明国師を祀る開山堂があり・・・<br /><br />東には<不離の庭>と言う庭がありました。<br /><br />この庭は、大明国師が幼少の頃、天然痘にかかって山中に捨てられた時、二頭の犬が国師の身を狼の襲撃から守ったという故事を石組みで表しているのだそうです。

    方丈の裏手には大明国師を祀る開山堂があり・・・

    東には<不離の庭>と言う庭がありました。

    この庭は、大明国師が幼少の頃、天然痘にかかって山中に捨てられた時、二頭の犬が国師の身を狼の襲撃から守ったという故事を石組みで表しているのだそうです。

  • 手前の4つの石(写真では3つ)は狼で、横たわる石が大明国師を守るように白犬と黒犬が、その向こうにも狼がいる全9石という設定で配された石。<br /><br />鞍馬の赤石を砕いた石が敷かれた珍しい色合いの庭で、雨が降ると赤色が濃くなるそうで、お寺の方が「是非雨上がりに訪ねてください」とおっしゃっていました。

    手前の4つの石(写真では3つ)は狼で、横たわる石が大明国師を守るように白犬と黒犬が、その向こうにも狼がいる全9石という設定で配された石。

    鞍馬の赤石を砕いた石が敷かれた珍しい色合いの庭で、雨が降ると赤色が濃くなるそうで、お寺の方が「是非雨上がりに訪ねてください」とおっしゃっていました。

  • 『龍吟庵』を後にし、方丈近くに戻り・・・<br /><br />次に「東福寺三名橋」の最後の橋「臥雲橋」に向かうため、写真にある「経蔵」横から「日下門」を通り、一旦外に出ます。

    『龍吟庵』を後にし、方丈近くに戻り・・・

    次に「東福寺三名橋」の最後の橋「臥雲橋」に向かうため、写真にある「経蔵」横から「日下門」を通り、一旦外に出ます。

  • 白壁に沿って歩いていきます。

    白壁に沿って歩いていきます。

  • 「臥雲橋」が見えてきました。

    「臥雲橋」が見えてきました。

  • 橋には通天橋方面の写真を撮るたくさんの人が・・・

    橋には通天橋方面の写真を撮るたくさんの人が・・・

  • 「臥雲橋」から見える「通天橋」方面。<br /><br />通天橋の背後の建物は東福寺の方丈です。

    「臥雲橋」から見える「通天橋」方面。

    通天橋の背後の建物は東福寺の方丈です。

  • 臥雲橋を抜けると、東福寺の塔頭が並んでいます。<br />このお寺は『一華院』で、「和菓子・抹茶」が通りに面して置いてありました。

    臥雲橋を抜けると、東福寺の塔頭が並んでいます。
    このお寺は『一華院』で、「和菓子・抹茶」が通りに面して置いてありました。

  • なんとも魅力的!!<br />でも私たちはお昼ごはんをまだ食べていなかったので、他を探すことに・・・<br /><br />

    なんとも魅力的!!
    でも私たちはお昼ごはんをまだ食べていなかったので、他を探すことに・・・

  • この後、泉涌寺の素敵な塔頭の『雲龍院』に向かい、途中でランチを食べました。<br /><br />長くなるので、続きはその2で・・・

    この後、泉涌寺の素敵な塔頭の『雲龍院』に向かい、途中でランチを食べました。

    長くなるので、続きはその2で・・・

この旅行記のタグ

75いいね!

利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。 問題のある投稿を連絡する

旅行記グループ

秋の京都・滋賀へ紅葉狩り

この旅行記へのコメント (6)

開く

閉じる

  • たらよろさん 2015/12/20 11:24:23
    美しい京都のお庭
    こんにちは、akiko様
    はじめまして♪

    私も東福寺の苔の市松模様、大好きなんです〜
    紅葉に命をかけて、
    ほかのすべての花を絶ってしまわれたようですが、
    苔は素晴らしいものが残ってますね。
    今年の紅葉は少し残念だったようですが、このお庭だけでも十分満足♪

    勝手にフォローさせていただきましたが、
    今後ともよろしくお願い致します。

    少し早いですが、良いお年をお迎えくださいね♪

      たらよろ

    akiko

    akikoさん からの返信 2015/12/20 22:36:55
    RE: 美しい京都のお庭
    たらよろさま

    メッセージどうもありがとうございます。

    > 私も東福寺の苔の市松模様、大好きなんです〜
    > 紅葉に命をかけて、
    > ほかのすべての花を絶ってしまわれたようですが、
    > 苔は素晴らしいものが残ってますね。

    苔ってとても惹かれますよね。苔は観ているだけで不思議と癒される魅力があって大好きです。最近は"苔ガール"と呼ばれる方たちもいらっしゃるようですね。特に東福寺の北庭は、市松模様で綺麗ですねー☆ 

    > 今年の紅葉は少し残念だったようですが、このお庭だけでも十分満足♪

    そうですね。しかも方丈庭園は個性的なお庭があと3つあるので、紅葉はさておいても訪問する価値ありですね!私は今回初めての訪問だったのですが、是非また四季それぞれの時に訪れたいと思いました。

    > 勝手にフォローさせていただきましたが、
    > 今後ともよろしくお願い致します。

    うれしいです♪こちらこそどうぞよろしくお願いします^ ^

    たらよろさんも素敵なクリスマスを、そして良いお年をお迎えください(^^)♪

    akiko
  • こあひるさん 2015/12/09 15:58:27
    CMはここ・・?
    akikoさん、こんにちは。

    へ〜〜!CMは東福寺だったのですね〜(といっても京都のお寺についてはまだよくわからない〜〜)。

    境内に渡り廊下が巡り、いくつもの趣向を凝らしたステキなお庭があり・・・そして3つの渓谷があるなんて・・・なかなか面白そうなロケーションのお寺のようですね。

    しかし・・・京都のお寺はさすがにすごい人ですね〜〜。今までakikoさんがなんとなく避けてきた理由がわかるような気がします。でも、人がたくさん来るってことはそれなりの理由があるのですね〜。

    こあひる

    akiko

    akikoさん からの返信 2015/12/09 22:33:09
    RE: CMはここ・・?
    こあひるさん、こんばんは〜♪

    > へ〜〜!CMは東福寺だったのですね〜(といっても京都のお寺についてはまだよくわからない〜〜)。

    そうなんですよ〜 BOSSの京都のCMは清水寺・東福寺・先斗町・龍安寺などが次々と登場してくるのですが、紅葉の谷に架かる橋は東福寺の「通天橋」なんです。松雪泰子さんが山村紅葉さんに変わる場面は面白いですよねー

    > 境内に渡り廊下が巡り、いくつもの趣向を凝らしたステキなお庭があり・・・そして3つの渓谷があるなんて・・・なかなか面白そうなロケーションのお寺のようですね。

    東福寺は、京都一伽藍が大きいらしく、小さめですが、3つの渓谷もありますし、方丈庭園は東西南北の庭に個性的な庭があったりして人気のお寺なんです。しかも、東福寺の近くには、泉涌寺や大人気の伏見稲荷大社もあるので、結構楽しめるエリアだと思います。

    > しかし・・・京都のお寺はさすがにすごい人ですね〜〜。今までakikoさんがなんとなく避けてきた理由がわかるような気がします。でも、人がたくさん来るってことはそれなりの理由があるのですね〜。

    そうなんです。東福寺の通天橋の出っ張りの部分などは超人気スポットで、BOSSのCMのようにはいきませんでした。でも本物を見ることができて満足でした^ ^

    観光客がいっぱいでもやはり京都は素敵で、京都通いはやめられません(笑)

    akiko
  • らるたんさん 2015/12/04 09:47:16
    東福寺
    akikoさん、こんにちは。

    桜の時期同様に、
    京都の一番美しい季節を
    akikoさんの旅行記で、
    堪能することができました。

    あのコマーシャルは、
    東福寺だったのですね。

    今回も詳しい解説付きで、
    ちょっと教養を深めた気分になれました。

    akiko

    akikoさん からの返信 2015/12/04 22:05:33
    RE: 東福寺
    らるたんさん、こんばんは。

    うれしいメッセージありがとうございます♪
    京都は四季折々、本当に美しいので
    何度も足を運んでしまいます。

    Bossの秋の京都のコマーシャル、なかなか美しいですよね。
    あの歩廊橋の場面は東福寺の通天橋です。
    今回訪れた東福寺は、紅葉期間中いつもすごい人出だと聞いていたので、行ってみたいけどまたいつかと後回しにしていました。今回コマーシャルを見て、やっぱり通天橋からの秋景色を見たいと思い、友人に話したところ、『行ってみよう!』ということになりました。

    > 桜の時期同様に、
    > 京都の一番美しい季節を
    > akikoさんの旅行記で、
    > 堪能することができました。

    本当にうれしいコメントです!
    ありがとうございます(⌒▽⌒)
    東福寺のあと訪れた「雲龍院」も素敵だったので、<その2>も見ていただけたらうれしいです。

    akiko

akikoさんのトラベラーページ

コメントを投稿する前に

十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?

サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)

報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。

旅の計画・記録

マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?

フォートラベル公式LINE@

おすすめの旅行記や旬な旅行情報、お得なキャンペーン情報をお届けします!
QRコードが読み取れない場合はID「@4travel」で検索してください。

\その他の公式SNSはこちら/

タグから国内旅行記(ブログ)を探す

PAGE TOP