2014/10/03 - 2014/10/03
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kojikojiさん
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今回の旅ではバガンのパペット・シアターに始まり、マンダレーの劇場と各地で人形劇を観て廻りました。マンダレーでは人形工房にも行くほど惹かれるものがありました。最後にヤンゴンに戻ってあまり時間が無かったのですが、現地の旅行会社のミャンマーPLGさんに予約をお願いしました。行ってみて分かりましたが、ヤンゴンのパペット・シアターはとても小さく、少人数のための劇場です。最大で10人くらいが限界でしょう。名前は「HTWE OO MYANMAR Traditional Puppet Theatre」というところです。午後4時に開演だったのですがギリギリの時間に到着しました。劇場にはお客は誰もいませんでした。劇場の人に尋ねてみるとこの日のお客は我々だけでした。つまり我々の為だけに予約を受けてくれたと言う事です。時間に遅れずに良かったです。まずミャンマーのマリオネットの構造や材質についてのレクチャーがあり、部材の数やストリングの本数など教えてもらいました。そして10の演目が演じられます。本来は村の祭りなどで4日4晩演じられる人形劇のダイジェスト版を45分で見せてくれます。小さい劇場なので楽団はいないのですが、人形を操る技術はここが1番だと思いました。まるで生きているのではないかと思えたほどです。すでに2回も観劇していたので妻は最初は乗り気ではありませんでしたが、演目が始まると大感激で2人で引き込まれていきました。2人だけなので写真は気兼ねなく撮れましたが、演目が終わるたびに決めのポーズを少し長めに取ってくれるので助かりました。終了後にも全ての人形をもう1度出して写真を撮らせてくれました。そして操り方を教えてもらい、記念写真をみんなで撮って終了です。料金は1人10,000チャットと申し訳ない金額です。いろいろお願いして時間もオーバーしていたので少しお礼を渡しました。ここは時間があったらぜひ行ってほしい劇場です。ただ事前に予約は必要です。HPにある時間に必ず開演している訳では無いのでご注意ください。HPからも予約できます。(質疑のメールもすぐに回答が来ます。)
http://www.htweoomyanmar.com/
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 4.5
- ショッピング
- 4.5
- 交通
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 20万円 - 25万円
- 交通手段
- 船 タクシー 徒歩 飛行機
- 航空会社
- ベトナム航空 バガン航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
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「ストランド・ホテル」からタクシーを飛ばして、アロン地区(ヤンゴン市内の東側)まで向かいます。住宅街のなかにありますが、非常に分かりにくいです。劇場を想像して行くと絶対に分かりません。大きな1戸建ての2階に横断幕がある程度です。住宅の大きなリビングといった感じです。中に入るとお客は我々だけ、というか我々の為だけに予約を入れてくれたそうです。
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この劇団のポリシーとして女性の人形は女性が操り、男の人形は男性が操ります。馬は重たいので男性が操りますが、ちゃんとシンボルが付いています。
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人形についての説明もありました。木製の人形の素材はGmelina arborea、日本だとヤマネとかメリナと呼ばれる木で、成長が早いのでパルプの材料として使われるものです。また柔らかいので加工性に優れるそうです。
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パーツの数は14個が基本だそうです。そして操る紐(ストリング)の数は右手に6本、左手で5本の合計11本だそうです。ここの劇団のパペット・マスターは20年前までバガンで技術指導していたそうです。バガンのレストランの傀儡使いは彼の弟子になる訳です。
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神様へお供えを奉納するところから始まるのは各地共に同じです。
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イチオシ
始まってすぐにここの人形の動きが生きているように滑らかなのに驚きます。
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3人のナッ神の踊りが始まると、どんどん引き込まれていくのが自分でも分かります。妻も同じ気持ちだったようです。彼女たちは宮中の女中さん達で、赤いストールとロンジーがお約束の衣装です。
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ウーシンジャーと言う名前のドリンキング・ナッです。操っているのがパペット・マスターのおじいさんで76歳の現役です。この人の傀儡回しはすごいです。
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白馬も重要な登場キャラクターですが、とても大きいので非常に重たいです。操る紐の数も多いので扱いは難しようです。
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実際はこのように素早く動いています。
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イチオシ
こちらは蛇王のナーガと戦うガロンです。ミャンマーでガロンと呼ばれる鳥はインドネシアではおなじみのガルーダです。
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最後の決めのポーズを少し長く取ってくれているので写真が撮りやすいです。猿たちは喧嘩をして走り回っているので写真には残しにくいです。
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これは赤鬼と青鬼です。赤鬼は菜食主義者で緑の鬼は肉食だそうです。
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とってもユーモラスな踊りです。
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衣装の美しさではこの鬼たちが一番かもしれません。
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この劇団では人形も造っているそうです。
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イチオシ
一番好きなのはこの錬金術師です。上から吊っているだけなのに足を踏ん張って力が入っているように見えるのはすごいです。
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人間と人形が完全にシンクロしています。
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途中から人形は生きていて意思を持って勝手に動いているだけではないかと思えてきます。
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錬金術師は魔術を使って棒の上に浮いたり宙を舞ったりします。傀儡回しも同じように回転するので体力のいる仕事です。
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一番優雅なのがこの2人の舞いです。マハーバーラタの登場人物でもあります。
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イチオシ
空を飛ぶように現れます。その優雅さに引き込まれます。
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お揃いの衣装がとても美しいです。
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女性はナガールの女王でウィマラで、男性はナガールの王でエイランダティです。
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セリフはありませんが、寄せては離れ、離れては寄ってという2人の愛情を感じることが出来ます。
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そして浮遊したまま舞台から消えていきます。
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この2人の踊りも優雅でした。
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ミャンマーの人の正装は今でもこのような衣装です。
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この少し腰を落として肩より肘をあげて踊る仕草がミャンマーのマリオネットの魅力だと思います。
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最後は男性が女性を抱きかかえたお姫様抱っこで終わります。
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妻が一番好きなのが霊媒師のナッ・カウ・ダウです。
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コミカルな踊りがたまりません。そしてこの決めポーズです。
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ウーシュエイ・ユーと言う男性の道化師もユーモラスです。
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表情豊かと言うか眉毛も目も髭も動くのです。
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傘を持ってコミカルに動き回ります。
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イチオシ
衣装や道具にミャンマーらしさが現われています。「ひょっこりひょうたん島」のドン・ガバチョを思い出します。
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そしてトゥーモウと言う女性は彼の奥さんです。
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写真では分かりにくいですが、女性がお尻をフリフリするのです。そしてそこへ後ろから顔を近づけます。台詞が無いのですが、動きを見ているだけで面白いです。
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そして最後は踊り出します。
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最後は笛や太鼓がピーヒャラ、ドンドン。
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実際に音が出る訳ではありませんが、動きは本格的に演奏しているようです。
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全員作家で大団円のうちに45分のパペット・ショーは終わります。
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最後に皆さんと記念写真を撮らせていただきました。普通はここで終わりになると思います。
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座長さんにお願いしてパペットを全部見せてもらいました。「写真も撮らせてもらいましたが、動きが早いのでちゃんと写っているか心配です。写っていないと日本に帰ってから悲しい思いをするのでもう一度写真を撮らせてください。」とお願いしました。
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快く承知して下さり、順番に見せてもらいました。
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こうやって近くから見せてもらわないと細かい表情やメイクなど分かりません。ストリングで顔が傷つかないようにカバーがしてあります。
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ネーと呼ばれる笛が口元から離れない工夫もされています。手を上げても大丈夫な訳です。
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イチオシ
こちらはリンクインというシンバルの係の女性です。
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そしてオーシイというドラム。動きが決まっています。
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顔の描き方がとても綺麗です。
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ウーミンジューもキャラが濃いです。
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ドリンキング・ナッは酔っぱらったナッ神です。民間信仰が身近にあることを感じさせてくれます。
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イチオシ
パペット・マスターと共に。
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馬は大きいので操るのが大変そうです。ストリングの数も多いです。
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単純な動きしか出来なさそうですが、自分で毛繕いしたり芸達者です。
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ガルーダ(ガロン)はナーガと戦う人形なので嘴や体が傷だらけです。
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決めポーズがカッコいいです。
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同じくナーガも傷だらけです。動きが早いのでこうやって見せてもらわないとディティールは分かりません。
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喧嘩ばかりしている猿たち。
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赤鬼と青鬼も再登場しました。
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また違ったポーズを見せてくれます。インレー湖の漁師のようなバランスで立っています。
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綺麗な衣装です。
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大好きな錬金術師です。
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ナガールの女王でウィマラとナガールの王でエイランダティはまたしても空を飛んで入場です。
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本当に生きているような視線を感じます。
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決めポーズがかっこいいです。
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ちょっと小首を傾げたり、微妙な操作が人間らしさを感じさせます。
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2人揃うと絵になります。
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妻にポーズを取ってもらいました。これは劇団の人にも大受けでした。この写真は劇団のフェイスブックに載っています。
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イチオシ
今度ミャンマーに行く機会があったらこの人形を買って来たいです。
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そして操り方教室が始まりました。妻は器用なようですぐに出来るようになりました。
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私はパペット・マスターに教えてもらいましたが、単調な動きしか出来ませんでした。劇団を主宰するキン・マウン・トゥエさんは2006年に劇場をオープンさせましたが2007年のサフラン革命や2008年の台風ナルギスの襲来などが重なり、観光客が激減して劇場も閉鎖されたこともあったそうです。
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見送りに出てくれたキン・マウン・トゥエさんと記念写真を撮りました。後ろの建物の2階が劇場です。普通の住宅ですので分かりにくいです。この後タクシーをつかまえて値段交渉までしてくれました。「サヴォイ・ホテル」まで1,500チャットで帰ります。今回3回観たパペットの中では最高に技術の高い所でした。国際的なフェスティバルにも招聘されている劇団です。最高の思い出になりました。
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