2014/07/15 - 2014/07/15
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Michyさん
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北ウェールズの旅は、更に西へと進みます。
城壁にかこまれた中世の雰囲気が残る小さな町コンウィ。
そこにあるのは世界遺産にもなったコンウィ城。
「天空の城ラピュタ」の舞台の参考にされたというウェールズ。
それはこのコンウィ城だったのかしら?
お城だけではありません。 イギリスで一番小さな家、幽霊が出るという噂の豪商の邸宅、かわいいティールームも沢山ありました。
イギリスで一番小さな家は、おもちゃのような2階建てです。
究極のシンプル・ライフはこんな感じなのかも?
物にあふれた生活を少し見直したくなる場所でした。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
宿泊先に決めたのはColwyn Bayという町です。
ウェールズ語ではBayはBaeなのですね。
”べェ”って発音するのかな? -
目的地であるコンウィや、その次に行くカナーヴォンへのアクセス等考えて選んだ場所でしたが、それは正解でした。
-
無人駅ではありませんが、ひっそりとした駅のホーム。
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ホームから海が見えます。
電車の中から海を眺めながらこの駅に近づいてきた時、イギリスの海を見たのは久しぶりだなぁ〜と感動しました。 -
駅のアナウンスはウェールズ語。
全然聞き取れず、不安になっていると、次に英語が流れてきてホッとしました。 -
駅前はこんな感じでとても賑やか。
海もあるので、少しだけリゾート地っぽい雰囲気もしています。 -
本日お世話になるホテル。
B&Bのような家庭的な雰囲気です。 -
泊まるのは狭い階段を上がったところの最上階のお部屋です。
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今回宿泊したホテルのリビングにいた猫ちゃん。
すぐに目が合いました。 -
コンウィ駅は無人駅。
乗り換えも電車の中で車掌さんに確かめます。 -
こちらコンウィ駅前の広場、ランカスター・スクエアです。
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快晴。
空が青いと気持ちも上がります。
さて、どこから歩きましょうか。
まずはコンウィ川へ向かいましょう。 -
メインストリートにはお洒落なカフェやレストラン、お土産物屋さんなど並んでいます。
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良く見かけたかもめ。
かなり人に慣れていました。 -
まずは川沿いに建っているイギリスで一番小さな家に向かいました。
この赤い建物です。 -
うぅ〜っ!狭い!
エントランスから入ってすぐに壁って感じです。
漁師のロバート・ジョーンズさん(写真の肖像画の方)が1900年まで実際に住んでいたとのことですが、彼の身長は1m90?もあったとか…。
なのにここは信じ難い天井の低さ。
2階もありますが、そこにはベッドもあり寝室になっていました。 -
その漁師さんが住む前は、年老いた夫婦も住んでいたというから驚きです。
確かに料理もできるスペースあり、生活はできそうですが…。
トイレはあったかなぁ〜?
お家の前にはウェールズの民族衣装をまとったお姉さまが立っています。 -
川沿いにはパブもあって、開放的な雰囲気でちょっとしたリゾート気分を味わえます。
城壁を歩いてお城まで行きましょうか。 -
ウェールズの世界遺産、グウィネスのエドワード一世の城群と市壁群。
そのお城のひとつがここコンウィ城です。
(ちなみにグウィネスとはウェールズのことです) -
エントランスから上へ上へと登って行きます。
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お城といっても残っているのは城壁と塔の部分。
8つの塔があってそれぞれに部屋が残っています。 -
部屋が残っていると言っても石がむき出しになっているだけです。
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明らかに住まいというより、要塞としての役目が強かった印象を受けます。
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このお城はイングランドの王であるエドワード一世がウェールズを征服するための拠点となったお城とこのこと。
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エドワード一世はウェールズを始めスコットランドやフランスなどの近隣の国と数々の戦いを重ねてきた王で、イギリスでは名君と称されているそうです。
-
今、こうして旅行記を書くにあたって改めて色々と調べてみました。
エドワード一世に関することと彼が作った城が載っています。
↓
http://en.wikipedia.org/wiki/Edward_I_of_England -
イギリスやウェールズの歴史に書かれた本を読み進めていくと、イギリスがU.K. ”グレートブリテン及び北アイルランド連合王国”となり英語が話される迄には、多くの戦いと侵略が繰り返されたということ、そして色んな国からの侵略とその影響を受けながら言語も変化を遂げて、現在こうして英語を話すまでに至っていることを知りました。
-
そしてこの国の歴史を知るにつれ、なぜ今でもウェールズ語が話されているのかが、なんとなく理解できるような気がしました。
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イギリスという島、ブリテン島にゲルマン民族が流れてくるまでは、そこには既にケルト人が住んでいたということ。
ケルト人にしてみれば、後からやってきて勝手に侵略をしてきたよそ者に対しては良い感情を持たないのも納得です。 -
そしてイギリス(イングランド)よりウェールズの歴史の方が長いという、民族的なプライドがあるのも当然のことでしょう。
それは昨年旅をしたスコットランドでも感じました。
言葉としてはウェールズ語ほど違う言語ではありませんが、お札はまだスコットランド紙幣を使っているし、スコットランド人としてのプライドを大切にしていました。 -
だからウェールズもスコットランドもEnglishと呼ばれることへの反感があるのかもしれません。
イギリスはあくまでもU.K.もしくはG.Bであって、彼らは今でもウェールズ人、スコットランド人なのでしょうね。 -
あらーん!もう出口です。
”あらーん”と言うのでしょうか?
ウエールズ語の出口の綴り、これは覚えました(笑) -
イギリスの歴史、ウェールズのことを調べていくと、現代の宗教問題による国の争いに通じるものを色々と考えさせられました。
こういうことってもう少し旅の前に予習として下調べしておくべきですね、いつも旅行記を書きながら一人反省会です。
そうすれば旅もより充実したものになったでしょう。 -
メインストリートへ戻りましょう。
次に向かうのは興味深々、幽霊も出る!?というう噂の16世紀の邸宅プラス・マウルです。 -
さて、やってまいりました噂の豪商のお宅です。
エリザベス朝時代を象徴するタウンハウスとしては、現存する中でも貴重な建物だそうです。 -
こちらは入ってすぐのエントランス・ホール。
とても明るい印象です。
それもそのはず、建物の修復はかなり本格的で細かな部分をしっかり再現しています。 -
建てられたのが1576年から85年。
当時ではかなりの費用をかけて作ったのでしょう。 -
台所もこんなにリアルに再現されています。
私は初めてイギリスの肉屋さんの店頭で、ウサギの逆さ吊りを見た時の衝撃を思い出しました。 -
当時はどんなものを食べていたのでしょうか?
こちらは裕福な家庭ですからきっと何人もの使用人がここで調理をしていたのでしょう。 -
この漆喰の壁や天井の修復にはかなり時間をかけた様で、修復の様子がビデオ室で流れていましたが、あくまでも当時のままに戻すことを目的とした職人技には感嘆でした。
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上の階に移って、ここはお針子さんか使用人の部屋だったか記憶がありませんが、まるでさっきまでそこに人が居たような雰囲気がします。
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明るい光が射す窓際の作業テーブルには編みかけのレース。
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そしてこちらは食べかけの食事のテーブル。
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そして寝室へと移ります。
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大広間に来るとふわり青々とした匂いが漂いました。
足元を見たら…。 -
わぁ、ちゃんと編んであります。
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最初にこの建物を建てたロバート・ウィンが亡くなった後、その遺産相続の問題もあって、この館は様々な人の手に渡ります。
18〜19世紀にかけては裁判所や安価な住宅として利用されて1881年には25世帯が住んでいたとのことです。 -
1880年代になって、カンブリアの王立芸術アカデミーが建物の状態を心配し、建築家のアーサー・ハーバート・ベイカーに委託し、建物の調査して修理を実施し始めたそうです。
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こうして現在当時の生活を知ることができるまでに、地道な修復作業がされてきたことに感謝しつつ、噂の幽霊の存在は気になりながらも、きっといるのは間違いのないだろうと、見学の中で不思議な確信と気配を感じました。
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ずっと歩き続けたので、ここでお楽しみのお茶の時間としましょう。
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お城の見学へ向かう途中に見かけたティー・ルームに行ってみました。
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おなじみのスコーンとお茶のセット、クリーム・ティーです。
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アフタヌーン・ティーではありませんが、2段のトレイに運ばれてくるだけでこんなにも優雅な雰囲気になります。
お茶もポットにたっぷりで嬉しいな♪ -
時は既にお茶の時間のピークを過ぎてしまった夕方です。
夕陽が射すティー・ルームは数人のお客さんだけでとても静かでした。 -
駅に戻る前に、もう一度あの家が見たくなりました。
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綺麗なお花が並んでいたお宅の前を過ぎると…。
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そうです、また見に来てしまいましたイギリスで一番小さな家。
民族衣装を着たお姉さんもお土産のスタンドもなくなって、観光客の姿もありません。
そこにはひっそりと赤い壁が確かに存在していました。
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この旅行記へのコメント (4)
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- わんぱく大将さん 2014/10/28 10:42:49
- スペインの中のカタルニアと言う感じの?
- Michyさん
どこも民族の誇りでしょかね。 スコットランド、ウェールズもそうですが、カタルニア、バスク、キリがないですね。 こちらは選挙が無くなりました。
大将
- Michyさん からの返信 2014/11/03 14:24:06
- RE: スペインの中のカタルニアと言う感じの?←そうです!
- 大将さん
スコットランド独立の選挙やカタルニアの独立など、日本にいてなんとなくわかったようなつもりでいる自分とは違って、みんなそれぞれ切実なんだろうなぁって気がします。
でも旅をしていて、実際にウェールズ語を話せる人達の多いのには驚きました。
Michy
-
- Oakatさん 2014/08/28 21:01:17
- 目指せ、世界遺産制覇!
- Michyさん、こんばんは!
シェールズベリーのアイアンブリッジ、ウエェールズのポントカサス水路橋、コンウィ のコンウィ城と世界遺産を訪ねる旅を拝見しました。いつもの事ながらいい旅をしていますね。知的好奇心をそそられます。私はどちらかと言うと自然の脅威とか美しさみたいなところに目が行ってしまうのですが、そういった自然遺産的なものに文化遺産を含めて世界遺産を勉強してみたくなりました。世界遺産を通じてその土地、その街、そこに住む人々に触れるってのはロマンがありますよね・・・近くの本屋で時々本を探しているのですがまだいい本に巡り合えていません。お奨めの本があったら教えてください・・・
実際に海外に行ってその場に立つのは難しいと思うので、せめて本の中で旅をしてみようと思うのですが・・・
oakat
- Michyさん からの返信 2014/08/29 17:36:58
- 目指したいです、世界遺産制覇!
- Oakatさん、こんにちは!
Oakatさんから”いい旅”だとコメントを頂けるなんてとても嬉しいです!
今回も”なんでそんなところへ行くの〜?”みたいに言う友人が多かったものですから(^^;)>
自分の興味のあるテーマに沿って動いているだけで、友人から見たら橋や朽ちたお城なんて面白くなさそうな場所かもしれませんね(笑)そんなわがままな旅ですが、旅行記を見てもらえるだけで有難いです。
Oakatさんの旅行記にあるような自然と対話するような旅も大好きです、本当に素晴しいと思います。
ずっと昔から南米に行きたいと思っているのも、憧れであるイグアスの滝を実際に見てみたいという夢があるからです。
やはり南米は休みの期間に余裕がないとなかなか行けないですね・・・。
話がそれましたが、自然遺産・世界遺産に関するお奨めの本ですね、帰宅したらじっくり本棚を眺めた上で別メールでお送りしますね(^。^)
Michy
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