2011/07/24 - 2011/07/24
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Michyさん
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この夏の旅をポルトガルにしたのは、ここを見る為だったのかも。
大げさではなく、今迄数々の世界遺産を目にしてきましたが、このキリスト教修道院の円堂に足を踏み入れた時、身体が震えるような感覚、感動を受けました。
自分が期待していた以上の場所、ガイドブックや世界遺産テキストからは想像出来なかったスケールの世界がありました。
旅するって、こんな感動を探しに行くことなのかもしれないです。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
晴天の日曜日の朝、きれいな青空が広がっていました。
到着の夜は遠くから眺めていたキリスト教修道院。
今日はその内部を見学です。 -
街から丘へとどんどん登っていきます。
-
かつて城塞だったことがよくわかるように、城壁が連なります。
内部はどんなだろう?自然と期待が高まってきます。 -
この修道院が建つ丘のすぐそばには国立の森林公園が広がっています。
昔ここが出来た時にはみんなこの城塞の内側に住んでいたそうです。
昨日歩いたトマールの街が出来る前、12世紀頃の話です。 -
当初はテンプル騎士団によってここの建設が始まり、その本部となりますが、その後はヨーロッパでテンプル騎士団の活動が禁止されることになります。
-
ポルトガル語の名称
CONVENTO DE CRISTO
1160年に建設開始。
1983年に世界遺産に登録されました。 -
広いです。
まだチケット売り場にもたどり着きません。 -
ふと足元を見るとここにもアズレージョ。
綺麗な色です。 -
正門らしきところにたどり着きました。
-
よく見るとかなり凝った彫刻がたくさん見られます。
-
可愛いエンジェルの歓迎を受けていざ内部へ!
-
内部を入るとすぐに回廊が広がります。
こちらの部分は15世紀になってから増築された部分です。 -
マヌエル1世時代に建設された場所にテンプル騎士団時代に築かれた場所、そしてエンリケ航海王子の時代に建設場所と、様々な時代の建築様式がミックスされているのです。
-
こちらはブルーのアズレージョが美しい沐浴の回廊。
ゴシック様式です。 -
-
-
回廊に沿ってチャペル等ありましたが、この部屋の天井はとても高くて見事な装飾です。
-
この修道院で一番古い部分、12世紀に建設されたテンプル騎士団の円堂へやってきました。
-
円堂は、エルサレムのオマール・モスクや聖墳墓教会をモデルとして作られたロマネスク建築ですが、ここに足を踏み入れた時の空気感は他と明らかに違っていました。
-
この空間に漂うもの、ここに立っているだけで圧倒的な存在感が迫ってきます。
-
窓から射してきた光が、ここがとても神聖で特別な場所であることを伝えているようです。
-
-
この円堂の中央には8本の柱が立ち、まわりに回廊、そしてそれを囲む壁、天井はキリストの一生涯を描写した絵画が取り巻きます。
-
テンプル騎士団の活動が禁止された後は、そのメンバーが中心となってキリスト教騎士団が結成されます。 そして1357年には、そのキリスト騎士団がここトマールを本拠地として活動することになりました。
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テンプル騎士団の上級騎士達は決して降伏しないことを誓い、戦死こそが天国の保障であると考えていたとされていて、中世最強の騎士団と呼ばれるほどだったとか。
-
そんな騎士達が戦いに出る前に馬に乗りながらこの回廊で祈りを捧げていたことを想像すると、息が詰まるような緊張感と、そんな場所に今、自分が立っていることへの感動がどっと押し寄せてきました。
-
先を進みましょう。
ジョアン?世の回廊に出てきました。 -
ふと見ると入ってきた門の上部が見えました。
何度観ても素晴しい繊細な彫刻です。
最近修復されたのでしょう、苔生しておらずとても綺麗です。 -
-
内部が広く増築を繰り返しているせいもあって少し複雑で迷ってしまいそうです。
-
ずらりと修道士達の部屋が並びます。
内部は質素な作りで窓があるだけ。
とても狭く20?も無い位でした。 -
ここのアズレージョも美しいです。
-
サンタ・バルバラの回廊の上にありました。
観たかった窓! -
これがマニュエル様式の窓です。
ポルトガルならではの海のモチーフに飾られた窓です。 -
近くでアップで見たら、どなたでしょう?
このマヌエルウインドーにはくねくねとしたロープと共に顔まで付いてました! -
こちらも僧達のドミトリー部分。
かなりの人数で生活をしていたのでしょう。 -
食料倉庫。
確かこの大きな壺にはオリーブオイルを保管していたと書いてあったと覚えています。 -
ここはダイニングだったか何かの教室だったのか、とにかく広いです。
-
お土産売り場を探す内に偶然にもまた回廊に戻ってきました。
-
あまりに感激したから、お別れにまた呼んでくれたのかな?
再びこの空間を実感できて幸せです。 -
ここにもマヌエル様式の窓を発見。
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このロープのくねり具合がたまりません。
-
そしてここにも頭部が付いていました。
-
また回廊に戻ります。
-
この修道院は心に響く見ごたえのある建物でした。
ロマネスクにゴシック、そしてルネッサンス、ポルトガルを象徴するマヌエル様式にと増築を繰り返しながらもひとつの信じる心、宗教が一つに結びつけている印象を受けました。 -
そして何といってもポルトガルの宗教の歴史と、それぞれの時代を生きぬいた人々のことを考えさせられる建物でした。
-
長い見学を終えて外に出て
振り返ると、青空にポルトガルの国旗がたなびいていました。
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この旅行記へのコメント (14)
-
- フルリーナさん 2011/12/30 00:12:49
- すてきです
- コメントを書き込んでから
見ている合唱団の本番が続き、そのままクリスマスに突入。
やっと今日からゆっくりできます。
久しぶりにお邪魔して完成した旅行記を拝見しました!
ほんとにすばらしいですね。
修道院が建っている場所って、なにか風景も含めて特別な場所っていう感じがしますが、おしゃしんからでも、この丘の上にある修道院のまわりの清々しい空気が伝わってきます。
ポルトガルは行ったことがないのですが、行ってみたくなりました。
クリスマスシーズンに、すてきなお写真と旅行記、ありがとうございました♪
- Michyさん からの返信 2012/01/10 12:43:42
- 今年もよろしくお願いします♪
- フルリーナさん、こんにちは!
そしてコメントを頂いてから、お返事が大変遅くなってしまって本当にすみません。
トマールの修道院は、ポルトガルの旅で一番良かったと言っても過言ではない程のすばらしい所だったので、コメントを頂いたのがとっても嬉しかったです。
私の写真とコメントだけでは本当の良さが伝わらないのでは?と、心配になるような、誰かにこの良さを知ってもらいたい!と知らせたくなるほどの印象に深く残る場所でした。 そして修道院のみならず、周囲の雰囲気トマールの街の良さもここの魅力でした。
年が明けてもう10日も過ぎてしまい、今更ながらになってしまいましたが、今年もどうぞよろしくお願い致します。
フルリーナさんは今年どんな旅をされるのでしょうか?
また素敵な旅行記を拝見させて頂くのを楽しみにしています。
Michy
-
- beijing-fanさん 2011/11/17 11:31:49
- お邪魔しています。
- Michyさん
今日は、黙って、お邪魔しています。
この間から、ポルトガル旅行を楽しませて貰いました。
正確な記述に恐れいります。次に出かける人には大いに参考になると思います。
僕も行きたいですが、燃油代その他が高いですからね。チョットーです。
又、他の旅先にもお邪魔しますので、よろしくお願いします。
beijing-fan
- Michyさん からの返信 2011/11/18 12:48:43
- コメント、嬉しかったです
- beijing-fanさん、こんにちは♪
そしてようこそです。
> 今日は、黙って、お邪魔しています。
> この間から、ポルトガル旅行を楽しませて貰いました。
>
こちらこそ、いつも黙ってお邪魔してコメントも残さず失礼しております(^^;)
> 正確な記述に恐れいります。次に出かける人には大いに参考になると思います。
ありがとうございます。
参考にして頂けたらとても嬉しいです。
実は旅行をした後で、旅行記アップの際にはガイドブックを読み返し、下調べもして書き込むようにしてるんです。
忘れっぽいし、自分の勘違いも結構ありますし、旅が2度楽しめるので(^。^)
確かbeijing-fanさんがクチコミに富山の森家のことをアップされていましたよね?
森家はちょっと前に行ったことがあって(連れてってもらったのですが)周りの街並みも静かでとても気に入った場所だったので、とっても嬉しかったです。
クチコミを拝見していたら、また行きたくなりました。
ライトレールに乗りたいなぁ〜!
>
> 僕も行きたいですが、燃油代その他が高いですからね。チョットーです。
>
そうですよね、飛行機代が安くても燃料費を入れると急に値が上がったりするから、飛行機を使う旅はもう少し交通費が安くならないかと思う日々です。
> 又、他の旅先にもお邪魔しますので、よろしくお願いします。
>
こちらこそよろしくお願いします。
また私もbeijing-fanさんのところにお邪魔致します。
コメントありがとうございました。
Michy
-
- ひろ★ひろさん 2011/11/06 11:04:19
- これはもう大作です(^O^)
- Michyさん、こんにちは♪
早速の自分の(達の・・・ですね)旅行記への訪問と投票をありがとうございました!
ポルトガル編は超大作・大河ドラマになりそうですネ(^v^)
奥がとっても深い!
コメントにも重みがあります。
これからも楽しみにしてますヨ!!
Michyさんの他の旅行記共々一緒に拝見させて頂きます(^O^)
それではまた。
ひろ★ひろ
- Michyさん からの返信 2011/11/07 18:21:50
- どうもありがとうございます!
- ひろ★ひろさん、こんにちは♪
いつも優しいコメントをありがとうございます。
そしていつもひろ★ひろさんの旅行記で温泉に行った気分になってます(笑)
> ポルトガル編は超大作・大河ドラマになりそうですネ(^v^)
> 奥がとっても深い!
> コメントにも重みがあります。
ちょっと今回訪れた建物は強烈な印象だったので、旅行記にも力が入りすぎました(^^;)かなり自分の思い入れの強い内容になったのでは?と、ちょっと反省しています。
夏のポルトガル旅行の旅行記をスローペースで書いている内に季節はもう秋。
先月行った軽井沢の旅行記を慌ててアップし始めたところです。
良かったらお立ち寄り下さい。
またそちらの旅行記で癒されに伺います(^。^)
Michy
-
- フルリーナさん 2011/11/02 23:03:11
- こんばんは
- 続きを楽しみにしています♪
- Michyさん からの返信 2011/11/03 00:27:58
- こんばんは!
- > 続きを楽しみにしています♪
わぁ、嬉しいです。
ここの修道院、書きたいことが沢山あって、支離滅裂な文章になりそうなので、ちょっと整理しています(^。^;)
この週末までには仕上げたいと思っています。
また覗きにいらしてください。
コメント頂いてとても嬉しかったです。
どうもありがとうございました。
Michy
-
- まめニコさん 2011/10/31 23:05:08
- 知らなかった〜
- Michyさま
こんにちは。UP楽しみにしていました!
こんな場所があるんですねー。
トマールという地名すら知りませんでした。
円堂の部分は、写真からもひんやりとした空気感というか、
厳かな(というのでしょうか)雰囲気が伝わってくるようです。
震えるほどの感動を得ることができたってすてき!
旅をしていると、ときどきそういう風景に出会うことがありますよねっ。
Michyさまがそんな場所に出会われたって、読んでいてなんかうれしくなっちゃいました(^ ^)
まめお
- Michyさん からの返信 2011/11/01 00:15:40
- ここ、本当に行って良かったです!
- まめおさん、こんばんは!
ご無沙汰してます、お元気ですか?
そしてコメントをありがとうございます。
やっとこの旅行記を作ることが出来て本当に良かったです。
>
> こんな場所があるんですねー。
> トマールという地名すら知りませんでした。
私も最初のポルトガル旅行では知らなかったのです。トマールの街は、お祭りのことを知っていましたが、世界遺産の勉強をしたお陰で、この修道院の存在を知ることになりました。
世界遺産の中で行ってみたい興味ある場所のひとつとして気になっていました。
>
> 円堂の部分は、写真からもひんやりとした空気感というか、
> 厳かな(というのでしょうか)雰囲気が伝わってくるようです。
厳かな雰囲気、伝わっただけでも嬉しいです。
私は円堂の全てに圧倒されました。
建物の見学でこんな気持ちになったのは久しぶりでした。
思い入れがあって再び訪れるとか、豪華さや広さに驚くとかってありますが、動けなくなるような…立ちすくんでしまうような感じでした。
>
> 震えるほどの感動を得ることができたってすてき!
> 旅をしていると、ときどきそういう風景に出会うことがありますよねっ。
>
今回はぶるるっと震えました〜(笑)
そうですね、雄大な風景、鮮やかな夕焼けの色、輝く海の波の光、自然の力ってとってもパワーがありますよね。
建物から出るパワーを感じましたよ。
ここはパワースポットだ!なんて言いたい位です(^。^)
> Michyさまがそんな場所に出会われたって、読んでいてなんかうれしくなっちゃいました(^ ^)
わぁ〜い!こちらも嬉しいです。
色々と書きたいことがまとまらなくて、旅行記は相変わらずののろのろペースですが、写真をUP出来る段階までこれて良かったです。
仕上げるのにもう少し時間がかかりそうですが、まだトマールには続きの旅行記も考えてますので、お暇な時に覗いてやってください。
まめおさんのコメント、嬉しかったです♪
Michy
-
- たらよろさん 2011/10/26 19:19:56
- すごく広そう。。。
- こんばんは〜Michyさん。
編集途中に勇み足ごめんなさい〜
この修道院を見るためにポルトガルへ、、、と思わせるくらい、
下調べ段階でもかなり素敵な修道院だったんですね〜〜
そして実際にその中に入っての感動!!
身体が震えるような感覚、感動−
ってすごいことだよねぇ〜〜〜
大自然を目の前にしてならそういう感想を持つのもわかるような気がするんだけれど、建築物でそのように感じるほどの素晴らしさ。。。
これはコメントを楽しみにしてないとっ!!
待ってますね〜〜
たらよろ
- Michyさん からの返信 2011/10/28 19:28:37
- 広かったですよぉ〜!
- > こんばんは〜Michyさん。
> 編集途中に勇み足ごめんなさい〜
ようこそ、たらよろさん!
こちらこそ、どんどんペースが落ちてしまってなかなか旅行記が仕上げられない状況で失礼しております。
>
> この修道院を見るためにポルトガルへ、、、と思わせるくらい、
> 下調べ段階でもかなり素敵な修道院だったんですね〜〜
> そして実際にその中に入っての感動!!
>
> 身体が震えるような感覚、感動−
>
> ってすごいことだよねぇ〜〜〜
>
はい、ここは久しぶりに鳥肌が立つような感覚になりました。
なんていうのでしょうか?この八角になった円堂はその昔、戦う修道士達が出発の時、馬に乗りながら祈りを捧げた場所だとのこと。
命を落とすかもしれないこれからの戦いに向けて、ここを馬で回ったと想像するだけで震えてしまいました。
> 大自然を目の前にしてならそういう感想を持つのもわかるような気がするんだけれど、建築物でそのように感じるほどの素晴らしさ。。。
本当にお城のように広い修道院でしたが、行ってみて正解でした。
ガイドブックからは全然想像できないほどのスケールの大きさで、本当に素晴しい世界遺産でした。
>
> これはコメントを楽しみにしてないとっ!!
> 待ってますね〜〜
>
わぁ〜、頑張らなくっちゃ!
まだ旅行記を載せたいのが沢山あるのに、全然進めない(><)
なるべく早くコメント入れますね♪
是非またお寄りください!
Michy
-
- zzr-cさん 2011/10/26 16:20:39
- お城のよう
- Michyさま こんにちは!
こちらの建物はキリスト教修道院と云う事ですが、
説明がなかったら外観はお城そのものですね!
天使の彫刻は赤ちゃんに羽が生えたようで可愛らしいですね^_^
驚いたのは壁画です。
彫刻とは打って変わって衝撃的な磔のような
矢を打たれてるのとかありました。
中も修道院というイメージとはかけ離れたほど広いですね。
ちなみにあのリボンのような彫刻?はどうやって作ったんでしょう?
不思議ですねぇ〜
最後の写真を見て確信しました、やっぱりお城だって(笑)
じぃ〜
- Michyさん からの返信 2011/10/28 12:53:38
- お城みたいな広さでした!
- > Michyさま こんにちは!
>
> こちらの建物はキリスト教修道院と云う事ですが、
> 説明がなかったら外観はお城そのものですね!
>
そうなんです。
その昔は要塞だったとかでこの街が出来た時にはみんなこの要塞の内側に住んでいたそうです。
> 天使の彫刻は赤ちゃんに羽が生えたようで可愛らしいですね^_^
>
こういうかわいい彫刻を見つけるとほっとします(^。^)
> 驚いたのは壁画です。
>
> 彫刻とは打って変わって衝撃的な磔のような
> 矢を打たれてるのとかありました。
キリストの生涯を描いた絵画がずらりと壁にあって、この回廊は作りといい、絵画といい、素晴らしい場所でした。
> 中も修道院というイメージとはかけ離れたほど広いですね。
>
そうなのです!でも見ごたえ十分でして、さすが世界遺産だわ!って納得しました。
> ちなみにあのリボンのような彫刻?はどうやって作ったんでしょう?
> 不思議ですねぇ〜
>
マヌエル様式と言うそうですが、ロープをくねらせたようなくねくねとした様式の窓が沢山あって、それを見つけながら歩くのは楽しかったです。
> 最後の写真を見て確信しました、やっぱりお城だって(笑)
>
そうです、お城みたいなものですね、でも住んでいたのは戦う修道士達、キリスト騎士団でした。
ここを旅したお陰でキリスト教騎士団の歴史とか調べて、色々と興味が広がりました。
またのんびりペースですがコメントを入れていきますので、また見に来てください。
Michy
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