2013晩秋、イギリス旅行記2(5/44)：11月30日(3)：シェイクスピア所縁の地、アン・ハサウェイのコテージ

2013/11/29 - 2013/12/04

　シェイクスピア所縁の家、奥さんのアン・ハサウェイのコテージ紹介の締め括りです。保存状態のよい豪農の民家が、NPO法人が管理するシェイクスピア記念館として生まれ変わっていました。

エリア イギリス

階段を登って2階も見学することができました。天井板のない屋根裏のような場所ですが、それなりに立派な造りでした。年季が入ったイスとテーブルです。

2階部分は水平移動することができました。区画ごとに、当時を偲ばせるベッドがセットされていました。

部屋の一番隅に当たる部分の光景です。干し物が無造作に置かれ、今でも生活しているようなセットになっていました。

同じ場所からの撮影です。部屋の隅では1メートルもないような高さになっていましたが、大きな窓から、ふんだんに外光が採り入れられていました。

2階の窓のアップ光景です。外からの侵入防止のために、頑丈な金属枠が使われていました。

この部屋も当時のままの什器類が置かれているようです。右側ベッド、華が置かれた隅の丸いテ―ブル、椅子等です。使途が分からない品も2つほどありました。

この部屋にもベッドが設えられていました。すぐにでも民宿として使えそうな真白なシーツでした。

2階の見学を終えて、1階に戻りました。パネルで紹介してあったコーナーです。花とガーデンに関するものでした。

こちらのパネルも花とシェイクスピアに関するものです。シェイクスピアと花、シェイクスピアの花、オペラの花等のタイトルがありました。

シェイクスピア作品と花に関するモチーフで造られた磁器揃えのようです。1970年の年代が記されていました。

室内の見学を終えても、もう少し時間の余裕がありました。もう一度庭や建物の外観、付近の黄葉等の見学です。一部で修復工事が行われていた母屋の光景です。

母屋に対して、納戸と呼んでいい建物でしょうか、母屋の高い建物部分は、17世紀に増築された部分とされます。

もう一度、母屋の建物光景です。アン・ハサウェイが生存していた頃には平屋の建物で、煙突なども後代に造られた物です。ただし、1899年に死去した初代管理任のメアリー・ベーカーの時代からは、コテージは100年以上そのまま保存されてきたようです。

分厚い茅葺の屋根の母屋とは、また違った造りの建物部分です。桧皮葺とも違っていました。壁は赤レンガ造りでした。

果樹園の光景です。既にリンゴの採りいれが終わっていました。木の剪定も日本のリンゴ園とはかなり違うようです。

小鳥のえさに取り残されたリンゴでしょうか。赤く色付いていました。日本のリンゴと比べますと、かなりの小型のリンゴでした。現生種に近いようです。

アン・ハサウェイが少女時代のコテージは、現在のような花を楽しむガーデンではなく、畑に近い光景だったと想像されています。

思わず日本の旧石器時代の竪穴式住居を連想しました。蔦のような木を上手に育てて屋根と壁を作り、その中に休憩用の椅子がありました。竪穴式住居は、世界的には新石器時代に盛んに造られたようです。

庭の一角にあった木製の柵と門です。左手に先ほど紹介した、竪穴式住居のような休憩小屋が見えます。

現在の『アン・ハサウェイのコテージ』は1982年から、シェイクスピア・バース・プレイスが購入し、管理を行っています。この果樹林に続く芝生もその一部のようです。シェイクスピアの生家を含めた5箇所の家を管理する英国の非営利団体、NPO法人のようです。

『アン・ハサウェイのコテージ』越しに眺めた、空に向かって伸びた幾筋もの飛行機雲の光景です。新しく生まれた細い筋と、次第に広がって薄くなった筋とが交錯していました、

見学を終えての帰りです。お土産品展の中を通る通路になっていました。絵葉書類です。絵葉書ではなく、シェイクスピアに関する日本語公式ガイドを買い求めました。

各種のグッズの内の一部分だけの紹介です。日本語公式ガイドは、購入する前から値引きしてくれることをお聞きしていました。

駐車場付近から見上げた『アン・ハサウェイのコテージ』の光景です。この呼び方は公式ガイドブックに倣いました。

『アン・ハサウェイのコテージ』の周りの黄葉の紹介です。この樹はまさに見頃でした。

黄葉した樹木の先端部分のアップ光景です。カシワに似た葉の形をしていますが、正確な樹種は分かりません。ドングリが出来るブナ科の仲間には間違いないようです。

駐車場に散り敷いた黄葉の光景です。1週間か10日もすれば、黄葉の木立は、冬木立に変わってしまいそうです。

黄葉の樹越しに眺めた、『アン・ハサウェイのコテージ』の建物光景です。葉が茂っている時には、ほとんど隠れてしまいそうです。

尖端部分に少しだけ黄色の花残った大木の光景です。葉をアップしてみましたら、お結び型のポプラの葉によく似ていました。

『アン・ハサウェイのコテージ』の周りの建物光景です。シェイクスピアの名声が高まったことで、このショタリーの村も様相が変わったかも知れません。