2012/12/14 - 2012/12/19
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旅人のくまさんさん
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ペナン島に向かう途中立ち寄った、ブキッメラのオランウータン保護島の紹介です。ボルネオの森林火災の影響で疎開したオランウータンです。45頭のうち、15頭ほどが公開されていました。地元では、オランウータンを人間と同じように、『人(にん)』の単位で数えるそうです。(ウィキペディア、るるぶ・マレーシア)
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早速オランウータンに出逢いました。地元では、オランウータンを人間と同じように、『人(にん)』の単位で数えるそうです。(同上)
(追記)2014年12月、アルゼンチンの裁判所は、生まれた時から動物園で育てられてきた28歳のオランウータンを、『人間ではない人』として認め、『不当な監禁から解放されるべき』という判決を下しました。 -
織の中に入っているのは、目の前のオランウータンではなく、見学している私達です。オランウータンが人を見学している立場です。そのような造りの見学コースでした。(同上)
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頭上に張られた綱で遊んでいたオランウータンの光景です。まだ子供のような身体つきをしていました。綱渡りの練習中といった光景でした。(同上)
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オランウータン保護島の『リカバリー・ルーム』の説明パネルの光景です。生まれたばかりの赤ちゃんオランウータンにミルクを飲ませたり、おむつを取り替える場面が紹介されていました。母親猿に代わっての、育児介護の場面のようでした。(同上)
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綱渡りの綱が張られ、地上から梯子が渡してあった場所の光景です。推測も入りますが、母親猿が子猿に綱渡りを教えている場面に見えました。小猿はまだ怖がって、母親猿にしがみついていました。(同上)
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先程の親子猿に比べて、こちらの小猿の方が少し年上のようです。親猿を、真似て、綱渡りを楽しんでいる風に見えました。この後、綱渡りの写真を紹介しながら、オランウータンの特徴を8つに分けて紹介します。(同上)
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〇特徴その1 (分布):
オランウータンの生息地は東南アジア、ボルネオ島とスマトラ島です。現地の人たちからは『森(ウータン)の人(オラン)』と呼ばれていたことから、この名前が付きました。
オランウータンは長年一種だけだと考えられていましたが、現在はボルネオ島に生息するボルネオ・オランウータンとスマトラに生息するスマトラ・オランウータンの2種です。(同上)
(追記)2017年に新たに発見されたタバヌリ・オランウータンを含めて3種類となりました。タバヌリ・オランウータンは、インドネシアスマトラ島北スマトラ州の南タパヌリ県に生息するオランウータンです。タパヌリ・オランウータンは存在自体が最も古く、スマトラ・オランウータンは300 万年前にタパヌリ・オランウータンから分かれたと言われています。(あにまろーる他) -
イチオシ
〇特徴その2 (大きさ):
オランウータンは種類によって大きさが違います。ボルネオ・オランウータンは、オス96~97センチ、メス72~85センチです。体重はフランジオス60~85キロ、アンフランジオス30~65キロ、メス30~65キロです。
スマトラ・オランウータンは、フランジオス60~85キロ、アンフランジオス30~65キロ、メス30~45キロです。フランジとはオスの顔にあるヒダの事で、強いオスになるほどフランジが発達していきます。(同上) -
〇特徴その3 (食性):
オランウータンは樹の上で生活する生き物です。樹上で生活する霊長類の中では最大の種と言われています。食べ物は果実が中心で、熱帯雨林の育つ野生のマンゴーやドリアン、マンゴスチン、イチジクなどを好んで食べます。
果物の他には、若葉や新芽、昆虫、樹皮、鳥の卵なども食べます。(同上) -
イチオシ
〇特徴その4 (寿命):
オランウータンの子供は、2~3年で離乳して長くても4年程度は親と一緒の巣で過ごします。4年を過ぎる頃から、親の周りに自分の巣を作り徐々に自立していきます。5~8年ほどで乳歯から永久歯に変わり、この頃になると完全に独立します。
オスは8~15年、メスは6~1年で性成熟し、メスは6~8年の間隔で出産します。寿命は野生で30~50年、飼育下では50年以上と言われています。たいへんに長寿な生き物です。(同上) -
〇特徴その5 (行動性):
オランウータンは、家族や社会生活を営まないで単独で生活をします。広い範囲をゆっくり移動し、樹木にぶら下がって木と木を渡り歩きます。オスは広い行動範囲を持ち、大きな声で叫んだりします。
枝を掴むときは、後ろ足も真横に大きく広げる事ができます。腕は足よりも長く、広げると2メートルを超えます。握力が大変強く、飼育されているオランウータンが直径1センチの鉄棒を折り曲げたこともあります。(同上) -
〇特徴その6 (性格):
オランウータンは、あまり争いを好みません。ただ、フランジのあるオス同士は激しい争いをする傾向にあり、ついには相手を殺してしまう事もあります。フランジの無いオスに対しては寛容で、攻撃対象にしない特徴もあります。
メスは8歳で性成熟しますが、中型から大型のオランウータンはほとんどが子連れです。いつも子供を脇に抱えて面倒を見ています。(同上) -
〇特徴その7 (知能):
オランウータンの知能は人間で考えると3~4歳児くらいです。チンパンジーはとても知能が高いことで知られていますが、オランウータンも高い知能を持っています。チンパンジーにできる事は、ほぼオランウータンにもできると考えられています。
学習能力が高く、自分で考えて行動ができます。手で水をすくったり、Tシャツを与えると見よう見まねで着てみることもあります。また、鏡に映る姿は自分だと認識できます。(同上) -
〇特徴その8 (生息数):
オランウータンは、生息地の森が急速な消失によって絶滅の危機に瀕しています。オランウータンの個体数は100年間でおよそ80%減少したと言われています。主な原因は、違法伐採や農地開拓によって生息地が減少したことです。
また、ペットにすることを目的にした違法な密猟や密輸も後を絶ちません。温暖化による気候の変化も大きな要因になっています。(同上) -
〇特徴:その他1:フランジとアンフランジジ雄
オランウータンには顔の大きなフランジ雄とそうでないアンフランジ雄がいます。フランジ雄はロングコールという声を出し、他のフランジ雄に自身の存在を誇示します。フランジ雄同士が出会うと喧嘩になり、ほとんどのフランジ雄が顔や目の周り、指をケガしていて、個体識別の手がかりとなります(国立科学博物館人類研究部)。(同上) -
〇特徴:その他2:子育て(その1)
オランウータンは母乳を飲む期間がほ乳類で一番長く、生後 6カ月から固形物を食べ始めますが、3 歳くらいの乳歯が生え揃った後も 6~8 歳くらいまで母乳を飲んでいます。長い期間母乳で育てられるのは東南アジアの熱帯雨林では食べ物である果実が数年に一度しか実らない種が多いためです。(同上) -
〇特徴:その他2:子育て(その2)
不足する栄養を補うために母乳が重要だと言われています。オランウータンの子どもの生存率は比較的高く、その理由は体が大きく捕食者が少なく、単独で生活するため感染症になりにくいことや、樹上はウイルスや細菌が少ないためです。父親は子育てについては母親を協力することはなく、遺伝子を提供するだけです。(同上) -
〇特徴:その他3:種の違い(その1)
スマトラ・オランウータンは白っぽい体毛で、顔は面長、体はほっそりしています。ボルネオ・オランウータンは丸っこい顔で体毛は短く、でっぷりとした体形が特徴的です。ボルネオ・オランウータンは樹皮を剥いで食べますが、スマトラ・オランウータンは樹皮を食べません。(同上) -
〇特徴:その他3:種の違い(その2)
これはスマトラ島ではボルネオ島に比べて果実生産量が多く、安定しているため樹皮を食べる必要がないからと言われています。スマトラ島が火山性土壌で、土壌栄養が豊富なため、果実生産量が多いと言われています。果実の実り具合はオランウータンの社会性にも影響しています。(同上) -
〇特徴:その他2:種の違い(その3)
果実の実り具合が不安定なボルネオ島では 1 頭単独で生活することが多く、実り具合が安定しているスマトラ島では 2 頭のオトナ雌が連れだって行動することが多いとされます。(同上) -
イチオシ
〇特徴:その他2:種の違い(その4)
スマトラ島のオランウータンは、小枝でドリアンの一種のタネをかきだして食べています。しかし、ボルネオ島では道具を使うオランウータンは見られず、枝にドリアンをたたきつけて固い果皮を割って食べます。また、スマトラ島ではスローロリスを食べますが、ボルネオ島では肉食の報告はほとんどありません(以上)。(同上) -
オランウータン保護島から眺めた、湖上のバンガロー風の光景です。高床式の二階建てのようでした。ネット情報でも紹介されていたホテルのようです。(同上)
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帰りのボートがやって来ました。ピストン輸送の船のようですが、乗客の姿はありませんでした。オランウータン保護島からの帰りの便も、10分ほどの同じコースになるようです。(同上)
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船着き場の待合室に表示されていた『テレマカシー(ありがとう)』の言葉です。小さい頃に父から教えて貰った、戦争時の任地のインドネシアの言葉です。心を込めてお礼を言うときには、『テレマカシー、バニャ・バニャ』とも教えて貰いました。マレー語として、インドネシアとマレーシアで使われているようです。(同上)
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接岸場所に古タイヤが利用されていた、小規模な桟橋光景です。個人宅ではなく、ホテル当たりの桟橋になるようです。案内標識も設けられているようでした。ここからは乗船した帰りの船便の中からの撮影です。この桟橋もオランウータン保護島の施設の一部かも知れません。(同上)
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少しズームアップした、オランウータン保護島から眺めた、湖上のバンガロー風の建物光景です。高床式の二階建でした。バンガローではなく、しっかりした造りの建物群でした。(同上)
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帰りの船便の中からの光景が続きます。湖畔のなだらかな山と、その裾野に見えていた建物群です。陸路ではなく湖上からのアクセスらしく、ここにも桟橋が設けてあるようでした。(同上)
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裾野に見えていた建物群のズームアップ光景です。左後ろに見えていた小山の右手前に、もう一回り小さな小山がありました。その小山には、段々畑か、急傾斜地の保護施設にも見える横筋が、何本もありました。(同上)
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三角屋根の建物のズームアップ光景です。同じように古タイヤを並べた桟橋になっていました。その背後には、空色の平屋が連なっていましたので、推測ですがアクティビティの拠点施設かも知れません。(同上)
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湖上に浮かんだ4羽の鳥さんの光景です。アヒルやマガモのようでしたが、交雑した鳥のようにも見えました。アヒルはマガモを家畜化したもので、アヒルとマガモの交配種がアイガモです。カルガモも交雑するようです。(同上)
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