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国道365号線を南下すれば関ヶ原に至るのだが、その手前で、芭蕉の句碑があると云う観音寺に立ち寄る。<br /><br />芭蕉の句碑は観音寺の惣門を入ると目の前に見える。<br /><br />観音寺惣門前の右手奥の杉山の梢の上に、伊吹山が予想以上に大きな姿を見せる。<br /><br />残念ながらかなり部分雲に隠れていたが、それでもその美しい容姿を想像するには十分。<br /><br />芭蕉は伊吹山のもつ孤高の美しさにうたれて句を詠む。<br /><br />  其のままに 月もたのまじ伊吹山 芭蕉<br /><br />この観音寺には豊臣秀吉と石田三成が因縁の出遭いをしたエピソードが残る。<br /><br />鷹狩の途上この寺に立ち寄った秀吉に寺の小僧であった三成が秀吉の要請で茶を3杯持て成す。<br /><br />三成は秀吉にそ3度の茶を、秀吉の体の状態を勘案し、温度や量や器をすべて変えて供する。<br /><br />秀吉は甚く感銘し、住職に乞い三成を部下として取り立てる事になり、ついには秀吉の懐刀と云われるようになる。<br /><br />観音寺の惣門脇の美しい池の淵に沿って伸びる参道の入り口があり、参道を少し進んだ所に、三成が秀吉に供する茶を点てるための水を汲んだと曰く付きの井戸があった。<br /><br />石段の参道を登ると正面に本堂が控え、辺りには伊吹山四大護国寺と云われる、山寺らしい風格が漲っている。<br /><br />近江(滋賀県)の旅もここで終わり、いよいよ結びの地大垣のある美濃(岐阜県)に入る。<br /><br />芭蕉は美濃に入る前に、観音寺の南東にある宿場・春照に宿を取ったらしい。<br /><br /><br />

奥の細道を訪ねて最終回(第16回)27豊臣秀吉と石田三成出遭いの場所・観音寺

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2012/10/21 - 2012/10/21

486位(同エリア554件中)

WT信

WT信さん

国道365号線を南下すれば関ヶ原に至るのだが、その手前で、芭蕉の句碑があると云う観音寺に立ち寄る。

芭蕉の句碑は観音寺の惣門を入ると目の前に見える。

観音寺惣門前の右手奥の杉山の梢の上に、伊吹山が予想以上に大きな姿を見せる。

残念ながらかなり部分雲に隠れていたが、それでもその美しい容姿を想像するには十分。

芭蕉は伊吹山のもつ孤高の美しさにうたれて句を詠む。

  其のままに 月もたのまじ伊吹山 芭蕉

この観音寺には豊臣秀吉と石田三成が因縁の出遭いをしたエピソードが残る。

鷹狩の途上この寺に立ち寄った秀吉に寺の小僧であった三成が秀吉の要請で茶を3杯持て成す。

三成は秀吉にそ3度の茶を、秀吉の体の状態を勘案し、温度や量や器をすべて変えて供する。

秀吉は甚く感銘し、住職に乞い三成を部下として取り立てる事になり、ついには秀吉の懐刀と云われるようになる。

観音寺の惣門脇の美しい池の淵に沿って伸びる参道の入り口があり、参道を少し進んだ所に、三成が秀吉に供する茶を点てるための水を汲んだと曰く付きの井戸があった。

石段の参道を登ると正面に本堂が控え、辺りには伊吹山四大護国寺と云われる、山寺らしい風格が漲っている。

近江(滋賀県)の旅もここで終わり、いよいよ結びの地大垣のある美濃(岐阜県)に入る。

芭蕉は美濃に入る前に、観音寺の南東にある宿場・春照に宿を取ったらしい。


同行者
一人旅
交通手段
観光バス 新幹線 JRローカル
旅行の手配内容
ツアー(添乗員同行あり)

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