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金前寺の西側一帯が気比の松原からも望めた金埼山。<br /><br />この余り大きいとは云えないが、敦賀湾に向かって断崖を形成している山の頂上に、かって気比氏の城・金ヶ崎城が建ち、天下の左右に係わる戦の故事が数多く残っていて驚かされる。<br /><br />南北朝時代には後醍醐天皇の皇子恒良親王と尊良親王を守護した新田義貞一族と、足利氏との戦い。<br /><br />戦国時代には織田信長と浅井・朝倉との戦い。<br /><br />金ヶ崎宮は正に新田軍と足利軍の激戦の跡で、新田軍は敗れ、尊良親王ら300人は籠城から半年後、城に火を放ち自害する。<br /><br />後醍醐天皇の皇子恒良親王は逃亡の末とらえられ、京都で没する。<br /><br />金ヶ崎宮は明治に入り、新田軍と足利軍の激戦5百50年後に地元の人々の強い要望で建立され、尊良親王と恒良親王を合祀した社。<br /><br />芭蕉は金前寺を訪れたであろうと思われるが,金ヶ崎城跡をも訪れたかは不明。<br /><br />当日は雨模様の天候で、また明治時代に創建された金ヶ崎宮は当然まだその姿を現してないこともあり、金ヶ崎城跡は訪れてないのかもしれない。<br /><br />我々はまずかなり急な石段を登り、金ヶ崎宮を訪れる。<br /><br />鳥居を潜ると境内には正面に神楽の舞台があり、その奥に本殿が建つ。<br /><br />思いがけず本殿の右脇は見事な旗印が並び、神輿も置かれている。<br /><br />我々が金ヶ崎宮を訪れた10月20日は、「御船遊管絃祭」当日に当たり、延元元年(1336)10月20日尊良、恒良両親王以下の将士が、管絃の船を海に浮かべて、紅葉を愛で月を賞したという故事に由来して、延々と続く祭日で、地元の人たちが出発前の準備に追われていた。<br /><br />その忙しい最中神主さんが我々を出迎え、敦賀湾を望む境内の一角で、金ヶ崎宮の由来などをお話頂き、最後に「ここは恋愛の神様。何時までも恋心を大事にして行ってください」と締めくくる。<br /><br />境内にはここで亡くなった多くの武士達を祀る”絹卦神社”もある。

奥の細道を訪ねて最終回(第16回)14敦賀散策その5新田軍と足利軍の激戦の跡地に建つ金ヶ崎宮

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2012/10/20 - 2012/10/20

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WT信

WT信さん

金前寺の西側一帯が気比の松原からも望めた金埼山。

この余り大きいとは云えないが、敦賀湾に向かって断崖を形成している山の頂上に、かって気比氏の城・金ヶ崎城が建ち、天下の左右に係わる戦の故事が数多く残っていて驚かされる。

南北朝時代には後醍醐天皇の皇子恒良親王と尊良親王を守護した新田義貞一族と、足利氏との戦い。

戦国時代には織田信長と浅井・朝倉との戦い。

金ヶ崎宮は正に新田軍と足利軍の激戦の跡で、新田軍は敗れ、尊良親王ら300人は籠城から半年後、城に火を放ち自害する。

後醍醐天皇の皇子恒良親王は逃亡の末とらえられ、京都で没する。

金ヶ崎宮は明治に入り、新田軍と足利軍の激戦5百50年後に地元の人々の強い要望で建立され、尊良親王と恒良親王を合祀した社。

芭蕉は金前寺を訪れたであろうと思われるが,金ヶ崎城跡をも訪れたかは不明。

当日は雨模様の天候で、また明治時代に創建された金ヶ崎宮は当然まだその姿を現してないこともあり、金ヶ崎城跡は訪れてないのかもしれない。

我々はまずかなり急な石段を登り、金ヶ崎宮を訪れる。

鳥居を潜ると境内には正面に神楽の舞台があり、その奥に本殿が建つ。

思いがけず本殿の右脇は見事な旗印が並び、神輿も置かれている。

我々が金ヶ崎宮を訪れた10月20日は、「御船遊管絃祭」当日に当たり、延元元年(1336)10月20日尊良、恒良両親王以下の将士が、管絃の船を海に浮かべて、紅葉を愛で月を賞したという故事に由来して、延々と続く祭日で、地元の人たちが出発前の準備に追われていた。

その忙しい最中神主さんが我々を出迎え、敦賀湾を望む境内の一角で、金ヶ崎宮の由来などをお話頂き、最後に「ここは恋愛の神様。何時までも恋心を大事にして行ってください」と締めくくる。

境内にはここで亡くなった多くの武士達を祀る”絹卦神社”もある。

同行者
一人旅
交通手段
観光バス 新幹線 JRローカル
旅行の手配内容
ツアー(添乗員同行あり)

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