２０１２：雨降りスロベニア２２　トリエステ→ミラノ→ヘルシンキ→中部空港＜終＞

2012/11/02 - 2012/11/09

＜観光大国イタリアの実力＞

　ついに最終旅行記です。ミラノからヘルシンキへと飛行機を乗り継ぎ帰国します。

　この写真はミラノ大聖堂のもの。この旅行はあくまでもスロベニア旅行で、イタリアは通り道です。ゴリツィアやトリエステは地理的、文化的にもスロベニア西部と係わりが深く観光の対象と見ていましたが、ミラノまで来るともうその片鱗もありません。ですから当初はミラノ観光一切なしのつもりでしたが、時間をつくってここだけ見てみました。

　私としてはスロベニアのこぢんまりした雰囲気が大好きで、見て来た場所も他の人に紹介したいものばかりです。
　しかし、夫からは「スロベニアの博物館って、博物館じゃなくて郷土資料館だぞ。もっとイタリアでいろいろ見て来ればよかったのに」と言われ、友人には「ミラノの写真が一番いいじゃん」と言われました。
　ゴージャスな観光地か素朴な街か。それは好みの問題なのですが、なんだかんだ言ってイタリアですね〜。さすがです。私も大聖堂には感度しちゃいました。

　
＜旅程＞
　11月2日金曜　中部国際→ヘルシンキ→ミラノ　　ミラノ泊
　11月3日土曜　ミラノ→列車→ゴリツィア→バス→ノヴァゴリツァ　観光　　ノヴァゴリツァ泊
　11月4日日曜　スロベニア観光　ノヴァゴリツァ泊
　11月5日月曜　スロベニア観光　ノヴァゴリツァ泊
　11月6日火曜　ノヴァゴリツァ→列車→コペル　　コペル泊
　11月7日水曜　コペル→バス→トリエステ→列車→ミラノ　　ミラノ泊
☆11月8日木曜　ミラノ→ヘルシンキ
☆11月9日金曜　中部国際

凡例：現地地名の(v)は直前の子音の上にv。
　　　現金支払いは１ユーロ＝約107円。

エリア ミラノ(イタリア)

• 旅行の満足度: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 15万円 - 20万円
• 交通手段: 高速・路線バス 飛行機
• 旅行の手配内容: 個別手配

＜ミラノ到着＞

　イタリア鉄道の急行列車「FrecciaBianca」（白矢号）は、本当に急行なのかと怪しむほどの速度で運行。時々駅でない場所で停車したり徐行したりしたのですが、到着時間は遅れなかったのであれが正規の速度なんですよね。

　列車の速度はともかく、運賃はなんと９ユーロと考えられない安さ！運よく最安のプロモーションをゲット出来たんです。急行列車に４時間以上乗って９ユーロって安すぎ。これも直行便のなせる技です。それでも空席が多かったので、よほど人気のない時間帯だったのでしょうか。

　ミラノ中央駅到着は21:35。駅前のスタンドで缶ビールを買ってホテルへ。

＜再びホテルアマデウスへ＞

　行きと同じホテルを予約していました。

　しかし、今回は別館のような場所にある部屋で、前回とは部屋の仕様が全く違いました。
　良い点は、中庭に面しているので静か。部屋が広い。設備が新しいこと。
　欠点は、部屋が広いくてベッドと荷物置きやテレビが遠すぎること。フロントへ行くのにいちいち本館の入口の鍵を開けてもらわなければいけないこと。そしてこのバスルーム。
　シャワーにカーテンも仕切りもないので、使用すれば便器に必ず水がかかります。このタイプにはどうにも慣れません。

　

＜ホテルの朝食＞

　これも部屋の写真です。

　翌朝11月８日。午前の飛行機なので８時にはチェックアウトの予定。ミラノ観光なんて全く時間がないと端からあきらめていました。ホテルで朝食をとり、早めに空港へ向かうつもりです。
　
　朝食は７時からとなっていたので５分過ぎくらいに食事場所へ行ってみました。すると「朝食は15分から」とウェイトレスさん。イタリアンタイムだなあ〜

　10分程度のことだからこのまま待とうと、一度はソファに座りました。が、しかし待てよ、本当に15分で朝食が始まるのか？待った揚句食べられるものはパンとコーヒーだけじゃないのか？だったら朝食にかける時間で大聖堂にくらい行けるんじゃないのか？と言う気持ちになってきました。

＜地下鉄に乗って＞

　というわけで、大聖堂へ行くことにしました。

　駅で切符を買い、ミラノセントラルから地下鉄を乗り継いで大聖堂へ。ミラノは切符裏が磁気ですね。いままでイタリアで裏が磁気の切符は買ったことがありませんでした。やっぱり大都会ですね。

＜地下鉄からのアクセス抜群＞
　
　ホテルを出たのが7:10頃、ここに到着したのが7:27でした。

　地下鉄を出るといきなり大聖堂前の広場です。

＜早朝の大聖堂＞

　荷物検査があるとか服装チェックがあるとか聞いていて、なんだか面倒くさそうなので、中に入るつもりはありませんでしたが、人々がすんなり入っていくのを見て私も入ってみまることに。入口に警察のような人が何人か立っていますが、特に何かをチェックされることはありませんでした。

　中に入って見ると、さすがミラノ大聖堂。ステンドグラスの美しさと言ったら、荘厳さはその極みって感じです。さらに、行われていた礼拝のチャントが堂内に響き渡ってなんとも幻想的でした。礼拝者をそういう気分にさせるために、大聖堂は建てられるんですよね。

＜ガッレリア＞

　聖堂前の広場に面してこのガッレリアがあります。聖堂をしんみりと見ていたら、こちらを見る時間はなくなってしまいました。

　こういった観光地には老人の物乞いが階段などによく座っています。
　ユーロの小銭はもうどうせ使わないし…、と一瞬思いました。自分は道楽でこんなところを観光していて、なんだか申し訳ない気持ちになるんですよね。こういう観光客の心理をついて、彼らはこういう場所にいるのでしょうね。教会の前で日常的に施しをする習慣があるところもありますし。でも、物乞いのバックにもし組織とかがあったら…と思い直しました。
　
　結局、使わなかった小銭は空港の寄付ボックスに入れました。

＜チェックアウトして＞

　再び地下鉄でホテルまで戻り、チェックアウトして駅へ。

　ホテルの近くにはこんなお店もありましたよ。

＜マルペンサ空港へ＞

　中央駅から空港へは、２社の空港行きバスがあります。往路はたマルペンサバスで来たので、復路は違うバス会社（マルペンサシャトル）にするつもりだったのですが、マルペンサバスの熱い呼び込みにまたまた負けてしまいました。あの熱い感じが、イタリアって感じでいいんですよね〜

　料金は10ユーロ。8:10中央駅発のバスに乗って、空港に到着したのは9:10でした。平日の朝だったせいか、市内が少し渋滞していたように思います。

＜空港にて＞

　ホテルで朝食を食べ損ねたので空港のカフェで朝食。
　カプチーノとサンドイッチで８ユーロ。無駄な出費と言えば無駄な出費ですが、大聖堂見物と引き換えだと思えば安いものです。

　空港のロビーで行きにお会いしたマダムに再会しました。同じくヘルシンキ便に乗るのだそうです。この６日間フィレンツェでお仕事だったマダムのお話では、今年は11月上旬にしては暖かく、イタリアの人も異常気象だと言っていたのだそうです。

＜ヘルシンキへ＞

　11:25発フィンエアAY794でヘルシンキへ。出発は若干遅れましたがおおむねスケジュール通り。
　機内は割と空いていて、窓側の３列席独占でした。

　この便もやはり日本へ帰る団体客がたくさん乗っていました。フィンエアは本当にアジア⇔ヨーロッパの乗り継ぎに力を入れているのですね。ヨーロッパ内路線でも、日本語（乗り継ぎ便によっては他のアジア言語）でのアナウンスがあってもいいんじゃないかと思うほど、アジア人比率高いです。

＜ヴァンター空港もクリスマス準備＞

　ヘルシンキに無事到着。

　今年から日本人を実験台（？）に運用している、非ＥＵパスポート保持者の自動出国審査（入国時は不可）。やってみましたよ。
　日本語が出来るスタッフが丁寧に教えてくれるので戸惑うこともありません。ただ、日本人が利用できるゲートは限られているので日の丸マークのあるゲートに進むこと。あらかじめ機内誌でやり方を読んでおくのもいいです。
　
　ところで、ヴァンター空港では乗り継ぎの際手荷物検査がありませんでした。往路ミラノ行きに乗るときはあったと思うのですが…。ってことはミラノの空港でお酒とか買ってくることが出来ると言うこと？てっきり飛行機の乗り換えの度に手荷物検査があると思っていました。

＜結局おみやげは…＞

　最後の空港、ヘルシンキで買いました。茶色いほうのお菓子（チョコ菓子）がおいしかったです。
　ノンシェンゲンエリアの店で買いましたが、シェンゲンエリアにはさらに多くの店があります。時間に余裕がある場合は、出国する前にそちらに寄るとショッピングが楽しめるでしょう。

　中部国際空港へのAY079便は17:15出発。ミラノ便から待ち時間１時間40分というベストな乗り継ぎです。
　この便も座席に余裕があり、窓側２列独占。「宇宙兄弟」「To Rome With Love」「Little fockers」と３本の映画を見て過ごしました。

　中部空港へは予定より少し早く到着。10時半には空港の外に出ることができました。

　今回も楽しい旅行でした。最後まで読んでいただいたみなさまありがとうございます。