2012/11/02 - 2012/11/09
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binchanさん
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<またもやタクシー移動>
SvetaGoraからタクシーでKromberkという町へやってきました。
タクシー移動は贅沢だし、女性一人で利用するのは危険な場合もあるかもしれません。でも、タクシーに乗ると運転手さんと雑談が出来るし、その町のことについて聞くことが出来るので楽しいです。
<旅程>
11月2日金曜 中部国際→ヘルシンキ→ミラノ ミラノ泊
11月3日土曜 ミラノ→列車→ゴリツィア→バス→ノヴァゴリツァ 観光 ノヴァゴリツァ泊
11月4日日曜 スロベニア観光 ノヴァゴリツァ泊
11月5日月曜 スロベニア観光 ノヴァゴリツァ泊
☆11月6日火曜 ノヴァゴリツァ→列車→コペル コペル泊
11月7日水曜 コペル→バス→トリエステ→列車→ミラノ ミラノ泊
11月8日木曜 ミラノ→ヘルシンキ
11月9日金曜 中部国際
凡例:現地地名の(v)は直前の子音の上にv。
現金支払いは1ユーロ=約107円。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 15万円 - 20万円
- 交通手段
- タクシー 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
<Grad Kromberk>
SvetaGoraから15分程で到着です。料金は16.85ユーロ。
クロンベルク城というのは内部がゴリツァ博物館となっている建物で、中世からこの地方の有力者の住居でした。ゴリツァを治める伯爵の居城はイタリア側にあるゴリツィア城です。
NovaGoricaから東へ数キロで、徒歩では厳しい距離。4番のバスに乗って行けますが本数はあまり多くありません。 -
<ゴリツァ博物館>
この地にクロンベルク城が最初に建てられたのは13世紀の初め。その後17世紀にこのようなスタイルの建築となり、二度の世界大戦によって荒廃、その後修復を重ね現在に至っています。
近年では2001年から2005年にわたって屋外の円形劇場が作られました。
そして現在も館内の整備が進んでいて、2012年12月には展示が充実するんだそうです。 -
<順路>
館内は来月の展示改修に向けて作業中。職員さんたちがバタバタしているのを尻目に見学しました。
特にチケット売場はなく、事務所で2ユーロを支払いチケットを買います。
展示は1st floorと2nd floor。日本式に言えば2階と3階です。 -
<19世紀の部屋>
2階の展示室へやってきました。
Joz(v)ef TomincとFranc Kavc(v)ic(v)という画家の絵が、19世紀の家具とともに展示されていました。
どういう画家なのかはわかりません。 -
<中世バロックの部屋>
同じく2階。
キリスト教美術を中心に古そうなものが展示されている部屋でした。 -
<20世紀の部屋>
同じく2階。
現代にこの地域で活躍する芸術家の作品が展示されていました。 -
<3階(2nd floor)へ>
廊下や階段はいかにもお屋敷といった感じ。同じ城といっても城塞のような武骨さはありません。 -
<歴史展示>
3階は二度の世界大戦の時代について展示されていました。
この地域とこの近代の戦争は切り離せないようです。NovaGoricaで集めたパンフレットに何度「between th world wars」というフレーズを見たことでしょう。 -
<第一次世界大戦>
NovaGoricaのあるPrimorska地方は現在ではイタリアとスロベニアに分かれているわけですが、そのどちらもが当時はオーストリア・ハンガリー帝国の領土だったはず。第一次世界大戦についての展示は、スロベニアではオーストリア軍側の目線でなされていました。
では、イタリアのゴリツィアだとどうなんでしょうか?当時オーストリア軍が戦っていたのは主にイタリア軍です。
実際はそちらで博物館などに行っていませんが、もしかしたら違う視点からの展示がされているのではないかと、ふと思いました。
-
<親切な学芸員さん>
セミナールームも3階にありました。学校の社会見学とかで使うのでしょうか。
展示を見ていたら学芸員の女性が「なにかお手伝いすることは?」と聞きに来てくれたので、バス停の場所を聞いてみました。タクシーは帰してしまったのでこのあとはバスで帰らなくてはいけません。
バス停の場所はわかったものの、次のバスは2時間後。それまで時間をつぶせるカフェなどはないとのこと。じゃあ途中まで歩こうかななんて考えていたら、その方が「私の車で送ってあげる」と。今日は入館者が少ないから特別ね、とのことでした。
そりゃあもう、遠慮なくお言葉に甘えることにしましたよ。たった3日間のスロベニア滞在ですっかりのんびり気分になっていたので、2時間くらいどうにでもなりそうでしたが、こうして現地の方とお話したり出来る機会は大事にしなくてはいけません。 -
<円形劇場>
庭や円形劇場を少し見て、その後車に乗せてもらってNovaGoricaへ。
その間に博物館やこの地域に関するお話をうかがうことができました。また、私が昨日VilaBartolomeiに行ったけれど入れなかったと知ると、「じゃあこれから私が連れて行って、向こうの人に見学できるよう言ってあげましょう」ということに。
いや〜、人さまのご厚意はむげにしちゃあいけませんねえ。ラッキーな展開になりましたよ。 -
<Vila Bartolomeiへ>
まずは隣の図書館へ。ここで事務員さんに話を通してくれました。Kromberkの学芸員さんとはここでお別れ。ありがとうございました。
この図書館はスロベニアの芸術文献が最も充実しているとされているんだそうですよ。 -
<かつては秘密警察の監獄>
Vila Bartolomei、最初はこの地域の裕福な家の邸宅でしたが、第二次大戦後接収され、こんな穏やかではない目的に使用されていたとパンフレットに書いてありました。う〜ん、秘密警察(UDBA)か〜。
ここで事務員さんから学芸員さんにバトンタッチ。鍵を開けて中に入れてもらいました。
看板の表示によるとこの時間なら開館しているはずですが、通常は施錠して、人が来たら開けるというシステムなのですね。
入館料は2ユーロ。 -
<庭の木と空>
晴れているのがうれしいので、ついつい空にカメラを向けてしまいます。 -
<1階(Grand floor)の展示>
Solkanで発掘されたランゴバルド時代(6世紀くらい)の遺物。この旅行中、中世以前の展示物を見るのは初めて。ソチャ川東岸、駅のあるあたりの遺跡だそうです。
館内は鍵を開けてくれた学芸員さん(歴史学者だそうです)がガイドしてくれました。英語の単語を思い出しながら、丁寧に説明していただきとても楽しかったです。
一人でじっくり見るのもいいですが、説明付きはやっぱり面白! -
<2階(1st floor)の展示>
これらの絵は18〜19世紀にかけて、土地の農民が副業で描いていたんだそうです。
ガラス板の裏側から絵を描いています。ナイーヴアートの一種でしょうか。こういった絵を教会や巡礼者に売っていました。
-
<修復のお仕事>
薄いガラスに粗末な絵の具で描かれ、しかも巡礼者が持って歩いたりしていたため、多くの絵はひどく損傷した形で発見されるようです。それを修復、研究するのもこの博物館のお仕事。
各階では展示物と同時に、発掘や修復の様子も細かく紹介されています。 -
<陶器>
次の階は陶器の展示でした。
ぼけてしまってますがこれらが一番古い時代のものとのこと。はっきりした年代は忘れてしまったのですが、せいぜい13とか14世紀くらいのものだった記憶です。 -
<生活用品など>
このフロアでは陶器だけでなく、他の食器、ガラス製品や生活用品(鍋とかアイロンとか)も展示されていました。 -
<地域別に>
発掘、発見された地域別に展示されているものもありました。 -
<修復道具>
最後のフロアは修復についての展示。
この博物館は小さいながら8名(非常勤含む)の修復専門家がいて、陶器、絵画、家具など様々なものを手がけているのだそうです。
その手法や過程を1フロアを使って紹介していました。 -
<発掘の様子>
発掘の様子も紹介されていました。
発掘して、検証して、破片をつなぎ合わせて全体の形を想像して、そしてレプリカを作る。現物は元の状態を保てるように保存して、展示はレプリカというのが多いんだそうです。 -
<Vila Bartolomeiの看板>
入口にあった看板には展示内容が簡単に紹介されています。スロベニア語ですけど。
案内してくれた学芸員さんに見送っていただいて、NovaGoricaへ。 -
<駅へ>
住宅街を通り抜け、線路沿いから駅へ。
線路沿いの通りPromajska ulicaには斬新な建物が多いように思います。たとえばこんなビル。これはマンションでした。 -
<これも住宅>
なんだかカッコいい集合住宅ですね。
-
<これは?>
このビルは高さがあって結構目立ちます。住宅ではなさそう。 -
<おやつのつもりが…>
時刻は11時。ちょっとおやつにパンを、と思って買ったら馬鹿でかい!顔の長さくらいあるパンで、中にチーズが入ってます。
これを駅のベンチで食べ、すっかりおなかいっぱい。しかもその時は食べきれず夜までコツコツ食べつつ持ち歩きました。食べきったのは夜8時。結局晩御飯もこのパンってことで…。さみし〜
この後はイタリア側のゴリツィアへお出かけです。旅行記は「イタリア」のカテゴリーになります。
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