２０１２：雨降りスロベニア２１　トリエステ（イタリア）

2012/11/02 - 2012/11/09

＜スロベニアから＞

　帰りもイタリアを経由です。

　スロベニアの沿岸都市Koper（コペル）からバスでトリエステへやってきました。
　午前中はスロベニアの港町を観光し、国境を越えてトリエステへ到着したら、その次は列車でミラノへ。

　今日は陸路での大移動日です。

＜旅程＞
　11月2日金曜　中部国際→ヘルシンキ→ミラノ　　ミラノ泊
　11月3日土曜　ミラノ→列車→ゴリツィア→バス→ノヴァゴリツァ　観光　　ノヴァゴリツァ泊
　11月4日日曜　スロベニア観光　ノヴァゴリツァ泊
　11月5日月曜　スロベニア観光　ノヴァゴリツァ泊
　11月6日火曜　ノヴァゴリツァ→列車→コペル　　コペル泊
☆11月7日水曜　コペル→バス→トリエステ→列車→ミラノ　　ミラノ泊
　11月8日木曜　ミラノ→ヘルシンキ
　11月9日金曜　中部国際

凡例：現金支払いは１ユーロ＝約107円。

エリア トリエステ(イタリア)

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 15万円 - 20万円
• 交通手段: 高速・路線バス 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

＜トリエステ中央駅＞

　ここから直通の急行でミラノへ向かいます。

　列車の時間まで３時間ほどあるので街を少し観光することに。

＜駅にて＞

　今回の旅行ではイタリアのゴリツィアの町も観光しました。ゴリツィアは比較的のんびりした町で、町の規模はスロベニアのノヴァゴリツァよりかなり大きいのですが、町の賑やかさなどはあまりギャップを感じませんでした。

　しかしトリエステはさすがに都会です。

　駅に入ったとたん、アヤアシイ人に「お金ください」と声をかけられてしまいました。ちょっとボケっとしているとすぐにその手の人が近寄ってきちゃうんです。すっかりスロベニアボケしてました。
　気合いを入れ直して、目的地へサクサクっと向かいます。
　

＜荷物預かり所＞

　ホームに向かって左手奥に荷物の預かり所がありました。たしか３ユーロくらいだったはず。

　身軽になっていざ市内観光へ！

＜まずはタバッキで＞

　バスの切符を買わなくてはいけませんね。

　往復分２枚を買いました。１枚1.15ユーロです。

　トリエステについてもあまり調べていなかったので、手元にある資料は「歩き方」のトリエステのページ見開き２Ｐ分だけ。

　とりあえず駅を出て停まっている路線バスを見たら、行き先が「Sun Giusto」と書いてありました。歩き方に載っている城のある場所だ！
　さっそくそれに乗車。城だからきっと高台にあるのでしょう。坂道は出来るだけバスで上りたいものです。

＜サンジュスト城＞

　で、行きついたのは丘の上の城塞。

　ここはPiazzale delle Milizie (Square of the Troops)（広場）で、バス停はこの広場の前にありました。

　これは第一次世界大戦のモニュメントらしいのですが、当時オーストリア・ハンガリー帝国の領土だったトリエステ。この兵士たちはイタリア、オーストリアどちらの兵をかたどっているのでしょう。それとも敵味方問わず、犠牲になった兵士たちを弔うものでしょうか。

　

＜城はお休み中？＞

　http://www.turismofvg.it/rnode/11468?UrlBack=aHR0cDovL3d3dy50dXJpc21vZnZnLml0L0xvY2FsaXRhL1RyaWVzdGU%3D
　このサイトによると城（内部に博物館がある）は現在休館中のようです。
　今回の旅行では飽きるほど城を見たので、はじめから入る気はなかったんですけどね。

　ここはローマ時代の遺物が並べられている広場。これらの遺物はここで発掘されたわけではなく、別のところで出たものをここに展示しているのだそうです。
　

＜町の眺め＞

　城塞からはこんな眺めが楽しめます。

　こんな高台までバスであがって来れれたのはラッキー。あとは下るだけですからね。

＜サンジュスト聖堂＞

　城の隣は聖堂です。

　バラ窓があったので近づいて見てみようと思ったのですが、あたりには人が少なく、男の人が一人こちらをじっと見ていたので、早めにその場を離れました。
　ああ、イタリアって感じ…

＜バラ窓＞

　望遠で撮影してみました。中から見たらきれいでしょうね〜

＜並木道を下って＞

　聖堂の脇の坂道を下りてゆきました。素敵な並木道ですが、さびしげな通りなのでやはり緊張感をもってキビキビと歩きます。

＜やっと人通りのある場所へ＞

　坂は教会の前で終り、その先は階段になっていました。昔は崖だったんでしょうね。

　これはサンタマリアマッジョーレ教会前の階段上からの眺めです。

＜トリエステの路地＞

　適当に路地を歩いてみました。

　イタリアの街はやっぱりおしゃれ。お店のショーウィンドーなんかを見て回るだけでもウキウキしてしまいます。

＜街の模型＞

　歩いていたら見かけました。

　これがあった小さな広場で、集会か何かの準備をしていました。男の人たちが20〜30人集まっていて、警察車両まで待機していたので、デモか何かでしょうか。この場合もその場を早めに離れました。

　それにしてもスロベニアのコペルからたった40分バスに乗っただけで、こうも街の雰囲気が変わりますかね。まあ、都市の規模の違いだと言われれば、それだけのことなのかもしれませんが…
　スロベニアは「見た目スロベニア人」の人ばかりでしたが、トリエステは様々な人種・民族が入り混じっている感じ。これは国の違い？それとも歴史の違い？

＜クリスマスイルミネーション＞

　ちょうど取り付け作業中でした。あと一週間後だったらイルミネーションが見られたんでしょうか。（夜に滞在してないと意味ないけど…）

＜ウニタ・ディタリア広場＞

　狭い路地からふいにこの広場に出ました。なんて壮大な広場なんでしょう。一方が海なのでスカっとする解放感があります。

　ここトリエステがイタリアに復帰したのは1954年のこと。第二地大戦が終わったあとも紆余曲折があり、復帰が遅くなったわけです。その時もめた相手の一つが当時のユーゴスラビア。同じ国境付近の町とはいえ、住民同士は和平的であったゴリツィアとは違った、複雑な歴史があるそうです。

＜広場を取り囲む建物＞

　上の写真が市庁舎。この写真は県庁舎のビルです。

　この広場はオーストリアの雰囲気が漂っていると何かで読みましたが、オーストリアに行ったことがないので私にはわかりません。でもローマやフィレンツェとは違う雰囲気が感じられます。

＜広場のモニュメント＞

　このごっついモニュメントはイタリア的かな。

　

＜トリエステ港＞

　広場の一方は港に向けて開かれています。

＜モニュメント＞

　港にはモニュメントがありました。この兵士と対になって座っている女性の像もあります。

　２つの大戦はこの地域に大きな爪痕を残したんだなあと、記念碑などの多さからも感じます。

　

＜豪華客船＞

　なんだかものすごく大きな船が停泊していました。かっこいいな〜

＜埠頭＞

　海に突き出した埠頭は人々の憩いの場。
　海風吹きっさらしですが、釣り人だけでなくただ座っている人などもいました。

＜港側から見た広場＞

　広々とした感じが伝わりますか？

　広場を離れ駅に向かって歩きます。

＜大運河＞

　工事中でした。

　

＜Vittorio Veneto広場＞

　運河からローマ通り沿いに歩いていたらここに出ました。

＜リベルタ広場＞

　駅前の広場まで戻ってきました。
　
　広場にはエリーザベト（イタリアではどう発音するのでしょう？）の像がありました。言わずと知れたオーストリア・ハンガリー帝国の皇妃です。トリエステにとって彼女はどんな人物なのでしょうか。

＜駅の表示板＞

　駅にもどって荷物をピックアップ。夕食用のサンドイッチを駅の中のスーパーで購入。ミラノ到着は21:25予定ですからね。

　こういう表示板を見ているときなどにも、またまたアヤシイ人が声をかけてきます。駅員さんが厳しく注意してくれましたが、いなくなるのはその時だけで、またすぐ戻ってきます。こんな人目の多いところなので、危険ではなさそうですが…

＜ミラノへの列車＞

　17:02発のFrecciaBianca9748はミラノ中央駅への直行便。始発から終点まで４時間23分乗車します。

　ついに帰り道。なんだかんだいって、トリエステまではスロベニアの続きって感じだったんですけど、ミラノに戻ったらどっぷりイタリアです。