2009/12/09 - 2009/12/09
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SUR SHANGHAIさん
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今日はルクソールからアスワンへと向かう日。
その途中のナイル川沿いにある遺跡群を見学しながら、南下を続けようと思っているSUR SHANGHAIとその旦那。
初めは列車を使ってみようか、という案も出たけれど、それだと途中の遺跡が見られなくなるので、車を雇って行ってもらおうと思います。
さて、気になるそのお値段は?
SUR SHANGHAIたちが寄ってもらおうと思っているのは、エドフのホルス神殿とコム・オンボのコム・オンボ神殿。それに時間が余ったら、エレファンティネ・アイランド・リゾート(モーヴェンピック・アスワン)への船着場まで送ってもらう前にアスワン・ハイ・ダムにも行ってみたいよね。
ルクソールの旅行社に相談して雇っていった運転手おにいちゃん付きの車は350エジプト・ポンド。
あれ? 思っていたより安い!(◎o◎)!
…というわけで、ルクソールからアスワン目指して出発!
表紙の画像は、エドフのホルス神殿内。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 4.5
- ショッピング
- 3.5
- 交通
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- タクシー
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
ルクソールでの宿になったイベロテル・ルクソール。
部屋自体はちょっと古びて小さかったけど、朝食ブッフェは種類が多くてよかったと思う。
その朝食を食べるのも今朝が最後。
今日のSUR SHANGHAIとその旦那は、エドフとコム・オンボ経由でアスワンへ向かう手はずになってます。 -
イベロテル・ルクソール中庭も最後のお名残でちょっと散歩。
ナイル川に直接面した中庭は広い段々テラスになっていて眺めよし。
このホテルに泊まるなら、ナイル川に面したお部屋じゃないと意味が無いと思います。
ルクソール神殿も楽々徒歩圏内で、立地はよかったですよ。
この日の朝は、靄がいつもよりどんより。
これまでお天気には恵まれたけど、今日あたりはついに崩れそう。
アスワンへの途中で立ち寄るエドフやコム・オンボではどうかな。
上の画像では、ゴミを分別して入れるゴミ箱が置いてあるけど、これまで見てきたエジプトのごみ事情だと、最後にはみんないっしょくたにしてしまうような気がする…。(^^ゞ
下の画像は、イベロテル・ルクソールのプール。
ナイル川に浮かべた船を改装したプールでした。
12月初めだと、朝夕は寒いくらいに涼しかったので、プール・サイドには人影無し。
昼間はお出かけしていたので、結局泳いでいる人たちは見かけませんでした。 -
ルクソールからアスワンへの移動は、クルーズ船、鉄道、バスなどもありますが、途中の遺跡にも自分たちのペースで寄ってもらいたかったので、SUR SHANGHAIとその旦那は車を雇って行ってみました。
車を手配してもらったのは、イベロテル・ルクソール近くにあるNOBLES TOURS。ルクソールの旅行社は多数あるので、何ヶ所か回って聞いてみるといいですよ。
希望ルートは、ルクソールでのホテル・ピックアップ→エドフのホルス神殿→コム・オンボのコム・オンボ神殿→アスワン到着後はアスワン・ハイダムに寄ってから、エレファンティネ・アイランド・リゾート(モヴェンピック・アスワン)へのボートが出る船着場までという内容で、350エジプト・ポンド。
上記のルートを回ってもらい、7時間ほどかかりました。
画像の車が雇った車。
ナイル川中流域の移動では、観光客の乗った車は護衛が必要などと聞いていましたが、この時のルクソール→アスワンの区間は大丈夫ということで護衛無しでした。
途中、要所要所の町にはテロ対策の検問ゲートがあり、運転手さんはその都度簡単な質問に答えたりしていましたが、SUR SHANGHAIたちは何も聞かれたりはしませんでした。 -
ルクソールからナイル川に沿ってアスワン方面に南下する道は片側一車線。舗装は出来ていて快適。
併走する形で通っている鉄道を行く列車が見える部分もありました。
普通の国道のような道でも最高時速は90kmで、みんなビュンビュン飛ばしています。結構怖いので、後部座席に座るのが○。
道筋には商店は無いものと思って、飲み物やスナック、トイレ用のペーパーくらいは用意していくといいですよ。 -
交通規則なんてものがあるの?と思うようなエジプトの交通事情。
それでも一応道端には標識が出ています。
エジプトの標識にはSTOPなんて言葉は無いんじゃないのと思う位に飛ばす人が多い。
それでもSTOPの標識がありました。(~_~;)
アラビア語だけのもののほか、英語が併記されているものや英語だけの標識もあったので、最高時速制限が何kmなのか読めないということは無し。
現在世界中で使われているアラビア数字は、本場のアラビア語の数字とは似て非なるもの。対照表を持っていると何かと便利です。
SUR SHANGHAIたちが雇った車はパトカーのサイレン風の音が大音響で出せるので、運転手おにいさんはよく使ってました。
みんながギョッとして道を開けてくれるのが楽しくて仕方ないらしい。
集落に差し掛かっても時速90kmを維持してるのが怖い〜。((+_+))
う〜ん、おにいちゃん、そのうちに事故なんか起こさないでよ〜。 -
ルクソールからナイル川に沿ってアスワンへと南下。
その道の途中で寄ってもらう最初の目的地はエドフという町にあるホルス神殿。
結論から言うと、ルクソールからエドフのホルス神殿入り口まで車で1時間半でした。
そのエドフへの途中の道沿いにも小さい町や集落がたくさん。
ある程度以上の大きさの町だと入り口にテロ対策の検問ゲートがあるんですが、この時には誰もいない検問所も多数。交通の要所となる町数ヶ所だけで実際に止められて質問されました。
質問されたのは運転手おにいちゃんだけ。
後で聞いてみたところ、どこから来てどこまで行くのか、などの簡単な質問だけのようでした。 -
ルクソールからエドフまでの1時間半の道の途中では、ナイル川が道のすぐ脇に見える場所もあった。
これはナイルの上流側(南側)方向を見た様子。 -
アスワンが南の終着点となるナイル川沿いの鉄道。
ルクソールのナイル西岸で見たような洞窟墳墓らしき穴が開いた崖の近くを通って行くかと思えば、バナナやサトウキビ畑のすぐ脇を通る場所も。
結構いろんな景色が見られるのかも?
この旅を計画し始めた時には、このルクソール→アスワンは列車に乗ってみようかっていう話も出たんだよね。
でもそれだと、途中にあるエドフやコム・オンボの遺跡が同じ日に見られないことになって取りやめ。
そう言えば、旦那との2人旅って、ほとんど列車を使ったことが無いような気がするなあ。今後の課題かも。 -
ホルス神殿で有名なエドフの町に到着。
エドフの町はナイル川の東岸・西岸に広がっていて、ナイル川流域にしては珍しく西岸の方が賑わっているらしい。
で、両岸を結ぶ立派な橋がありました。
これまでずっと東岸沿いに南下してきた車は、ここでホルス神殿もある西岸へと渡ります。 -
エドフのナイル川西岸にあるホルス神殿は、エジプトに数ある遺跡の中でも最も保存がいい一つと言うことで、画像のようにまずその塔門の巨大さにびっくり。36mの高さがあるのだそう。
夏季は7:00〜22:00、冬季は7:00〜21:00のオープンで、チケットは50エジプト・ポンド。
チケット売り場がある出入り口周辺の広場には馬車専用の駐車場やお土産屋さんが集中していて賑やか過ぎるくらい。
SUR SHANGHAIたちが到着した午前9時半頃はちょうど団体客もドッとやって来る時刻だったらしく、人で溢れかえっていました。ちょっと早目に行ったほうがいいかもです。
規模の大きい神殿で、サラッと見て回るのに一時間かかりました。ここでも飲み物は用意していくのが○。
チケットを買って敷地内へ入って行くあたりにトイレあり。スタッフへのバクシーシ用小銭とペーパーは持参した方がいいですよ。 -
ホルス神殿の外側にある外壁は、日干し煉瓦で造られているのかな。
もうボロボロで、いつ崩れてもおかしくないくらい。
ハトたちの格好の巣作りの場になってました。
あんな所で女の子が一人遊んでいるけど、大丈夫?
お父さんやお母さんはどこにいるのかな。 -
ホルス神殿の外壁に住んでいるハトが飛び立った。
その影も壁に映る朝。
いつの間にか青い空が広がったエドフ上空。 -
エドフのホルス神殿前。
その形自体は、ルクソールのナイル東岸・西岸で見てきた神殿や葬祭殿と同じ。最初に台形の塔門があって、真ん中の通路が奥まで続いています。
ただ、このホルス神殿の塔門は飛びぬけた大きさが印象的。
36mもあるので、神殿というよりも要塞に近い感じ。
今見る姿は、プトレマイオス朝時代に建て直されたものだそうです。 -
上の画像の塔門からホルス神殿内に入ると、大きな中庭の先にあるのがこの第1列柱室入り口。
この入り口内部左手は礼拝堂、右手は図書館だったのだそう。
入り口の外左手には、大きなホルス神の石像があって、観光客の人気の的。この画像でも大勢の人がその周りに集まっています。
この大列柱室は、160年ほど前は半分砂で埋もれていた遺跡。
デヴィット・ロバーツというスコットランド生まれの画家が1800年代前半にその様子を描いています。
このホルス神殿だけではなく、やはり砂に埋もれかけた当時のスフィンクスやアブ・シンベルなどの絵でも有名なので、検索してみるといいと思います。 -
ホルス神殿内は、偶然一緒に入ることになった団体観光客でごった返していたので、とりあえず一番奥の至聖所へと行ってみたSUR SHANGHAIとその旦那。
この神殿の主のホルス神はハヤブサの頭を持つ空の神様で、現代ではエジプト航空のロゴにも使われています。
そのホルス神の頭が付いた揺り籠(注:祭器だったとか聖なる船とも言われているようです。)が一番奥の至聖所に置かれていて、この時はずいぶんたくさんの人たちが部屋の入り口に陣取っていました。 -
イチオシ
ホルス神殿奥の前室天井は煤で真っ黒。
これは後代にやって来たキリスト教徒がこの部分を台所として使用していたからなのだそう。
中国の寧夏回族自治区にある須弥山石窟でも、煤で中が真っ黒になっていた窟があったっけ。
あれはそのあたりの道路建設工事に携わった人たちが石窟の中で煮炊きしていたから、という話を思い出す。 -
イチオシ
ホルス神殿は、その名の通りホルス神の像や浮き彫りもたくさんあるんですが、その他の絵柄の美しい浮き彫りも数え切れないほど。
暗がりでもライトアップされていてよく見えるので、好きな絵柄の物を探してみては?
この絵柄は、ウシの角と太陽円盤を頭に載せたハトホル神と、ヘジェト(白冠)を被った上エジプトの支配者の一人?
そうだとすると、このハトホル神はずいぶん大胆。首に腕を回して抱き寄せようとしているみたい。
こんな構図は初めて見たので目からウロコ。(◎o◎)!
SUR SHANGHAIがこの写真を撮っていたら、後ろに来たフランス人らしき観光客も一斉にシャッターを切り始めた。フラッシュは使わないでね。(^^ゞ。 -
イチオシ
エドフのホルス神殿の無数の小部屋には、古代エジプトの神が住む。
その手に握られたアンク(エジプト十字)や杖。
その脇に描かれた不思議な模様のヒエログリフ。
ほの暗い古代の宗教儀式に立ち会っている気分…。
一人っきりでこんな小部屋にいたら、大人でもちょっと怖くなる。 -
エドフのホルス神殿内。
天空の神、ホルス神が列を成して歩いている姿も、小さい子どもが見たら泣いちゃうんじゃないかなあ。
頭が鳥で体が人間というその姿で、暗い壁の中を永遠に歩き続けているかのような構図がなんとなく怖い。 -
ホルス神殿の壁の浮き彫りは、この画像のように顔や体部分が削り取られている絵柄も多数。
これは、後にやって来たキリスト教徒たちによって破壊された跡なんだそう。
最初にこの浮き彫り群を造り上げた古代エジプトの人々のエネルギーもすごいけど、それを一つ一つ抹消して行ったキリスト教徒たちのエネルギーもすごい。
後からやって来た征服者や支配者によって、それまでの文化が破壊されるのは、このエドフのホルス神殿でも同じだったらしい。
もったいないなあと思うのは、現代人の感傷。 -
エドフのホルス神殿内。
その壁を飾る浮き彫りは、等身大以上のもの以外にも、数cm程度のヒエログリフもびっしり。
とてもすべては撮りきれません。
出来る範囲で丹念に見ていって、保存状態もデザインもいいものを探してみては?
ライトアップされているので、その陰影まできれい。
この画像のヒエログリフの中では、永遠に何かを見つめているような目や、飛び立とうとしているポーズを留めている大型鳥が印象的だと思ったSUR SHANGHAI。 -
そろそろホルス神殿を去ることにして、塔門から中庭とその先の第1列柱室を振り返る。
この日はたまたま団体観光客が来る時間帯と重なったためなのか、どこに行っても人が多かったホルス神殿。 -
ホルス神殿を出て来てその塔門を振り返ると、その壁の照り返しがまぶしい位。
神殿の薄暗さに慣れた目で見ると、目の奥が痛くなる。
あれ? 日陰に地元らしき女性たちが集まっているけど、何をしてるんだろう。
観光に来て一休みって言う雰囲気じゃないよね。 -
ホルス神殿外にあった外壁らしき崖と壁。
どこからどこまでが天然の崖で、どこからどこまでが日干し煉瓦を積み重ねた壁なのか判然としない眺め。 -
ホルス神殿から駐車場へと戻る道沿いにはお土産屋さんがずらりと並んでいた。
それはいいんだけど、しつこい客引きさんにはウンザリ。(−−〆)
そんなに売込みが激しいと、却ってお客さんは引いてしまうのよ、というのを分かって欲しい。
で、ここでもお土産は見ずに、ナイル東岸へと戻ってお次のコム・オンボへと向かいます。
前を行くミニバスの後ろに立ったまま乗っているおにいちゃんたち。
SUR SHANGHAIたちの車の前に落ちて来ないでね。 -
ホルス神殿があるエドフから、お次のコム・オンボ神殿があるコム・オンボまでの道も、ナイル川沿いの道。
やはりアスワン方向へと南下して行きます。
この道の道路状況も上の方で書いたとおり。
途中のちょっと大き目の町の入り口では、検問ゲートで止められて、運転手おにいちゃんが受け答え。どこからどこまで行くのか聞かれたらしい。
SUR SHANGHAIたちは何も聞かれたりしませんでした。 -
エドフの町から車で1時間くらい。ナイル川を見下ろす東岸の高台にコム・オンボ神殿がありました。
クルーズ船もここに立ち寄るらしくて、神殿より一段低い場所には船着場のほか、広いヌビア風カフェ・レストラン+お土産屋さんも整備。
コム・オンボ神殿は、夏季は7:00〜21:00、冬季は7:00〜20:00のオープンで、チケットは30エジプト・ポンド。
チケット売り場は神殿より一段低いカフェ区域入り口にありました。
この神殿とは別に、出口通路にワニ博物館がありましたが、そちらへは入らなかったので詳細は不明です。 -
コム・オンボ神殿の特色は、神殿が二重構造になっていて、奥へ向かう通路や至聖所も二つずつあること。
これは、空の神様のホルス神と、ワニの神様のソベク神の二つの神に捧げられた神殿だからなのだそう。
ローマの皇帝アウグストゥス時代に完成したというこの神殿は、ちょっとローマ風にも見える。
その二つの入り口を持つ神殿入り口とそのアップ。
向かって左側の門がホルス神の神殿への入り口、右側がソベク神の神殿への入り口だそうです。
ここも160年程前には、エドフのホルス神殿と同様に半分砂に埋もれていた遺跡だったらしく、やはりデヴィット・ロバーツ(スコットランド生まれの画家)が1800年代前半に当時のコム・オンボ神殿の様子を描いています。
この画家の描いたエジプトの遺跡の絵は現実を超越した美しさがあると思います。機会があれば検索などで見てみるといいですよ。
コム・オンボ神殿の規模自体は小さくて崩れている部分が多かったのですが、ナイル川を見下ろすその立地と壁や柱に残された浮き彫りが印象的。
30分有れば一通り見て回れます。
個人的には気に入った遺跡となりました。 -
コム・オンボ神殿は、これまでに見てきた神殿とは違ってあまり奥行きが無く、見学しやすい大きさ。
この日最初に行ったエドフのホルス神殿が団体客でごった返していたのに比べると訪れる人も少なくて、「あれ?」と思うほど。
遺跡に来ているという雰囲気に浸れて大満足。
これは、コム・オンボ神殿のソベク神を祀った至聖所。置かれている黒い岩は、捧げ物を置く台だったんだそうです。
壁や天井は崩れ去って野ざらし状態の至聖所。これは、隣接しているホルス神を祀った至聖所も同じでした。 -
コム・オンボ神殿は、規模は小さいながら崩れ残った壁や柱の浮き彫りに特色あり。
古代の医療器具とされる品々が岩に刻まれていたり、中には生殖・出産に関連する絵柄もあってユニーク。
残念ながら、SUR SHANGHAIにはきれいな絵柄とは思えなかったのでパス。
この画像に出ている柱には、これまでに見てきたように神々や人物像が刻まれています。 -
コム・オンボ神殿の壁や柱にもあったカルトゥーシュ。
カルトゥーシュは、ヒエログリフで書かれたファラオの名を囲む楕円形の線のこと。
元々はロープで作った輪を表していたらしくて、その端っこの結び目まで直線になって楕円形にくっついています。
このカルトゥーシュの中のファラオの名はずいぶん複雑。
誰の名だろう?
…う〜ん、SUR SHANGHAIが持っている簡単な一覧表には誰の名なのか出ていない…。
その両側にいるのは、冠をかぶったコブラ?
カルトゥーシュをこうして守ってるんだろうか。
それにしては、つぶらな瞳と表情がとても可愛い。 -
このコム・オンボ神殿で、初めてソベク神とセクメト神の浮き彫り発見。どちらもユニーク!
左手のワニの頭を持った男の神様がソベク神。
農耕地の守護神で豊穣の神様なんだそう。これは、ナイル川沿いの湿地を農地に変える試みをしていた際に、湿地に多く住んでいたワニを神として祀ったからのようです。
右手のライオンの頭を持った女神がセクメト神。
太陽神ラーの左目から生まれたセクメト神はファラオの守護者。
ネコ科の動物って、古代エジプトでも女性に例えられたのかと思うとおもしろい。
注: 初めはネコの頭を持つ女神のバステト神かも?とも思いましたが、これは頭に日輪を乗せているようなので、セクメト神のようです。
間違っていたら、無知なSUR SHANGHAIですみません〜。m(__)m -
イチオシ
コム・オンボ神殿に祀られているソベク神とホルス神が一緒に並んでいる壁の浮き彫りを発見。
彩色は薄れてしまったいるけど、絵柄は完璧。
同じような図案は他の神殿でも見てきたのに、このコム・オンボ神殿の浮き彫りはずいぶん生き生きして見える。
筋肉の盛り上がりがきちんと表現されているから? それともSUR SHANGHAIの気のせい?
上の画像で、一番右側がワニの頭を持つソベク神。
その前を歩いているのがハヤブサの頭を持つホルス神。
真ん中にいるのは太陽神ラー。
ラーとホルス神は似ていますが、頭に赤い円(太陽)を乗っけているのがラーと覚えれば簡単。
下の画像は、上の画像の一部分のアップ。
太陽神ラーと向かい合っているのは一人のファラオ。
南北エジプトの統一を象徴するプスケントと呼ばれる二重冠は、ファラオだけが身に着ける事を許されたのだそう。
ただ、この浮き彫りのファラオの名までは分かりませぬ。 -
アンク(エジプト十字)を擬人化させたような絵柄の浮き彫り。
アンクから腕が出ていて、両手に杖を持っています。
こういうアンクも、コム・オンボ神殿で初めて見た。 -
こういう動きのある絵柄の浮き彫りが多いのもコム・オンボ神殿の特徴?
これは、中央に立つファラオにホルス神とトト神(画像左手)が洗礼を授けている場面。
ホルス神はハヤブサの頭を持つ天空の神。
トト神はトキの頭を持つ文字と知恵の神様。
ファラオの頭に注がれている水がデザイン化されているのがおもしろい。
いつもは帽子をかぶっているファラオも、洗礼の時には取っていたのが分かります。 -
イチオシ
これは、コム・オンボ神殿の浮き彫りの中でもずいぶんモダンな雰囲気をまとった作品。
しなやかな動きのある姿態が、横向きの硬い姿の古代エジプトの神とはずいぶん違う。
いい絵を見つけたなあ。(*^。^*)
真ん中に立っているのは、プスケント(上下エジプト統一を象徴する二重冠)をかぶった若いファラオ。
その右側にいるのはデシュレト(下エジプトの支配者の冠)をかぶったコブラの女王ウアジェト。
そして、左側にいるのは、ヘジェト(上エジプトの支配者の冠)をかぶったハゲタカの女王ネクベト。
どちらも恐ろしげな動物の女神でありながら、この浮き彫りに表された姿は美しい。ファラオもこんな美女に守られて嬉しそうだし。(^◇^) -
コム・オンボ神殿はナイルを見下ろす高台にあるので、神殿からもナイルの流れがバッチリ見えます。この画像だと、左手奥が上流のアスワン方向。
神殿下のカフェ区域には船着場もあるので、クルーズ客はここで一旦船から降りてコム・オンボ神殿に寄って行くんだと思います。
コム・オンボ神殿はエドフのホルス神殿に比べて訪れる人が少ないと思っていたら、見学休憩を終えたらしいクルーズ船が出て行くのが見えた。
今日はルクソールを出て来て、アスワンまで行くのかな?
アスワンまであと何時間? -
ナイル川を見下ろしてから振り向くと、孤独な遺跡のようにガラ〜ンと静まり返ったコム・オンボ神殿。
160年程前には、あの入り口の柱の半分まで砂で埋もれていたなんて信じられない気持ち。
砂を取り除くのも大変な作業だったろうし、今は砂防の仕事も大変だろうな、と思う。
画像左奥にはどん詰まり壁も見えているので、コム・オンボ神殿がこれまで見てきた神殿よりずっと小ぢんまりしたサイズなのが分かると思います。 -
コム・オンボ神殿の周りは、どこからどこまでが遺跡の跡なのかが判然としない荒地で、古代の栄華が葬られているかのような眺め。
-
ナイル川を見下ろすコム・オンボ神殿の一段下には広いカフェ・レストラン区域が整備されていました。
ここはもうヌビア地方だというのが分かる造りと装飾の建物が並んでいておしゃれ。
清掃も隅々まで行き渡っていて気持ちいい敷地。
神殿やナイル川沿いを歩いて回った後は、ここで休憩していくのがお勧めです。 -
SUR SHANGHAIたちが行った時にはちょうどクルーズ船が出た後だったので静かに休憩できました。
飲み物(10エジプト・ポンド台〜)だけ頼みましたが、食事もOKです。
コム・オンボ神殿そばのこのカフェ区域敷地内にはお土産さんも多少あり。
わずらわしい客引きさんがいないので、ちょっと寄っていくのもいいかもです。 -
コム・オンボ神殿の一段下にある広いカフェ・レストラン区域には、花の咲く植物もたくさん。
乾いた遺跡をずっと眺めていた目に、みずみずしい緑や花の色が新鮮!
さあ、一休みもしたし、そろそろアスワンに移ろうか。 -
運転手おにいちゃん、おまちどおさま〜。
コム・オンボからアスワンまではあと50km位だから、最後まで安全運転をよろしく! と、出発。
さっきのエドフの町もそうだったけど、コム・オンボの町も素通り。
本当は遺跡だけじゃなく町の中も歩いてみたいんだけどなあ。
そのコム・オンボの町で見たのは、この不思議な形の塔。
いよいよヌビア地方に入ったんだと分かるこの独特の異次元的形状の塔。
…これって何だろう。
あとでアスワンのヌビア博物館に行ってみたら、同じような塔の模型があって、素っ気無く≪ビラールのミナレット≫とだけ説明が出ていました。(^^ゞ
モスクのミナレットのこと?
分かったような、分からないような…。 -
またまたナイル川に沿った道を南下。ここも片側1車線の舗装された道で、町の入り口にはやっぱり検問ゲートがあった。
この画像ではアスワンまで直進33km地点を通過。
さっきから運転手おにいちゃんが探しているのはガソリン・スタンドなんですが、道沿いにスタンドはあってもガソリンが無い状態が続いて、ちょっとハラハラ。
おにいちゃんもわざと、「ガソリンが無くなったら、ここで泊まるしかないね〜。」なんて冗談で言ってニヤリ。(`〜´)
ハハハ…、それはそれでハプニングが楽しめそうだけどね。(~_~;) -
やっとガソリンのあるスタンドを見つけてホッと一息。
スタンのスタッフに給油してもらいます。
おにいちゃんが入れてもらったのは1リットル1.75エジプト・ポンドのガソリン。 -
「いや〜、これで途中の町で泊まらずに済んだ、ワハハ!(^◇^)」
と豪傑笑いの運転手おにいちゃん。
「はいはい、助かりました〜。(^^ゞ」
アスワンももう間近という道沿いには、でこぼこの岩が並ぶ乾いた風景と、そこにしがみつくような民家が密集。
ガスや水道はこの集落にも引かれているんだろうか、と思ってよく見ると、パラポラ・アンテナがあちこちにあるのも不思議な眺め。 -
ナイル川に沿ってエジプトを縦断している鉄道は、アスワンが南の終着点。
そのアスワン方面から北に向かう列車がやって来る。
今日はこれからどこまで行くんだろう。 -
今日の目的地のアスワンが近づくと、近郊からのミニバスが増えてきた。
おにいちゃん、カッコいい立ち姿だけど、落ちて来ないでよ〜。
このあとアスワンに着いたSUR SHANGHAIたち。
イシス(フィラエ)神殿に寄ってもいいよ、と言う運転手おにいちゃんの申し出もあったけど、今日はもう遺跡を見るのは止め。
その代わりに、次編ではまずアスワン・ハイ・ダムに寄ってもらおうと思います。
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