2009/12/05 - 2009/12/05
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SUR SHANGHAIさん
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前日は、カイロ市街地からも簡単に行けるギザの三大ピラミッドとスフィンクスを拝みに行ってみたSUR SHANGHAIとその旦那。
話には何度も聞いていても、その膨大な積み石の量と古代の人々のピラミッド建設に費やしたエネルギーには圧倒される場所。
今日はその続きを味わいに、カイロから日帰りで行けるサッカーラ街道沿いのピラミッド群を訪れてみます。
ツアーで行くより個人でタクシーを雇って行くのがいいね、と旦那と話も決まっているので、タフリール広場周辺の旅行会社で下調べも済ませて相場もバッチリ。
結局は、カイロ・シェラトン・タワーズ&カジノ前でいつも待機していた日本車タクシーの運転手さんと直にお値段交渉して、お出かけしてみます。
さあ、この日はどんな風景が待っているだろう。(^^♪
表紙の画像は、ダフシュールの≪赤のピラミッド≫から崩れ落ちた岩と、その向こうに見える屈折ピラミッド。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- グルメ
- 4.0
- 交通
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- タクシー 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
旦那と2人サッカーラ街道のピラミッド群を訪れる予定の日も、早朝には濃い靄に包まれたカイロの街。それでも、昼には青空が広がりました。
サッカーラ街道へは個人で車を雇って行ってみようと思っていたSUR SHANGHAIとその旦那。
あらかじめタフリール広場周辺の旅行会社数社で、カイロからサッカーラ、メンフィス、ダフシュールを回って、またカイロへ戻ってくるルートのお値段を聞いてみたところ、ホテル・ピックアップ9:00で17:00帰着、運転手さん付きの車1台が150〜200エジプト・ポンド。
ただし、車は古いということだったので、SUR SHANGHAIたちはカイロ・シェラトン・タワーズ&カジノ前でいつも待機していた日本車タクシーの運転手さんと直にお値段交渉し、上記のルートを250エジプト・ポンドで行ってもらいました。
ちなみに、ラムセス・ヒルトンに入っている旅行会社でもちょっと聞いてみたところ、ギザのピラミッド+メンフィス+サッカーラのルートの車のお値段は、1人88米ドルでした。
この日、カイロ・シェラトン・タワーズ&カジノを10時に出発して、17:30帰着。
雇ったタクシーの運転手さんは比較的安心できる運転マナーで話し上手。道筋でのお話も楽しめました。
おなじみらしいレストランやパピルス屋さん兼カフェにも案内されましたが、煩わしい売り込みは無かったので結局はよかったと思います。 -
MOBILのガソリン・スタンドにあったこの≪ON THE RUN≫というコンビニ兼カフェは、タクシーの運転手さんが「どうだ!モダンな店だろう!」と自慢した店舗と品揃え。
どのMOBILのガソリン・スタンドにも入っている訳ではないんですが、気付いた限りでは市内に数店舗見かけました。最寄のお店を教えてもらって行ってみるといいですよ。
画像の店舗は、ナイル西岸のイル・ギザ通りにある店舗で、カイロ・シェラトン・タワーズ&カジノから数百mの位置。
≪ON THE RUN≫のコンビニ・コーナーでは、スナック菓子、飲料品にヨーロッパ製品多し。
郊外へ出かける時には必ず持って行きたいミネラル・ウォーターは、ローカル製品数種のほか、ヨーロッパ・ブランドのものが大小のボトルで揃っていました。
ローカルのミネラル・ウォーターだと2エジプト・ポンド位から。ヨーロッパ産だと10エジプト・ポンド台から。
ちょっとした車内用品や日用雑貨コーナーもあって、クリスマス前のこの時期にはプレゼント用ぬいぐるみも山盛りでした。
カフェ・コーナーではILLYのコーヒーを販売しています。お持ち帰りもOK。ダブルのエスプレッソが9.5エジプト・ポンドで、味も香りも○。
ベーカリー・コーナーには、日本人の目から見てもおいしそうだと思うケーキやサンドイッチも種類がいろいろ。サンドイッチは、具によって10エジプト・ポンド以内から。これらは試す機会が無くて残念。 -
カイロからサッカーラ、メンフィス、ダフシュールを回って、またカイロへ戻ってくるこの日の日帰り旅の始まり。
上記のルートではカイロから一番遠いダフシュールへ先に行ってもらったところ、カイロ市内の高架橋とサッカーラ街道を通ってちょうど1時間。
カイロ市内の高架橋はこの画像のように立派。
高架橋を降りた後のサッカーラ街道も、程度の差こそあれ舗装は出来ていたので揺れることはありませんでした。 -
カイロの中心部から高架橋を使ってサッカーラやダフシュール方面へ移動すると、途中でギザやアブー・セールのピラミッド群が見える場所があります。
どちらも進行方向に向かって右側にあって、車中からも見えましたよ。
画像は、ギザの三大ピラミッドが見えるカイロ郊外。
カイロの中心部から高架橋を十数分行ったあたりにギザへの標識が出ているので、注意していればピラミッドのあるこんな景色にもすぐに気付くと思います。
高架橋からの眺めで駐車できないのが残念。 -
カイロの中心部から30分ほど。高架橋を下りてナイル西岸のマリオテーヤ運河に沿ったサッカーラ街道に入ると、ナツメヤシの木立と高架線の向こうに見えるアブー・セールのピラミッド群。
運河のお陰で、サッカーラ街道沿いでは緑濃い木立や畑などの風景も見られます。
アブー・セールは、ギザとサッカーラの中間にあるピラミッド群。ギザのピラミッド地区からも遠くにその姿が見えます。
三つあるというアブー・セールのピラミッドは保存状態があまり良くないらしくて必見の場所にはなっていないようですが、こうしてちょっと変わった場所から見てみるのもいいのでは? -
ナイル西岸のマリオテーヤ運河に沿ったサッカーラ街道は、程度の差はあってもすべて舗装されていて、激しく揺れるということはありませんでした。
ちょっとハードな道になるかと半分期待と不安を抱いていたSUR SHANGHAIは拍子抜け。
12月上旬の日中は、長袖シャツだと歩いているうちに汗ばむ程度の気温で快適。
涼しくても紫外線対策はお忘れなく。
帰りが夕方以降になりそうなら、ジャケットも持っていくと安心です。
ダフシュールの≪赤のピラミッド≫と屈折ピラミッドがある辺りは平坦な荒地。車でもピラミッド周りの敷地に入って行けました。
≪赤のピラミッド≫周辺には売店が無かったので、飲み水は必携。
気付いた限りではカフェもトイレも見かけませんでした。
カフェで休憩したい方やトイレの用事がある方は、先にサッカーラの≪ジョセル王のピラミッド・コンプレックス≫に寄れば新しく清潔なカフェもトイレも使えますよ。
前日、ギザのピラミッド地区でラクダ乗りのしつこい勧誘にうんざりしたので覚悟していきましたが、ダフシュールにはラクダも煩わしい人もいなくて安心。 -
≪赤のピラミッド≫そばのブースで買ったチケットは30エジプト・ポンド。ピラミッド内部も公開されていました。
そのほかには見るべきものも無い荒地なので、ピラミッドを一周すればそれでおしまい。ちょっとあっけない感じ。
≪赤のピラミッド≫と言っても、赤い色というほどではなく、むしろオレンジ色に近い濃い黄色。
ギザのピラミッド群と比べると、積み重ねた岩の風化が進んでいると言った感じなのが、この画像からも分かると思います。 -
ダフシュールの≪赤のピラミッド≫はクフ王の父のスネフェル王(第四王朝最初の王)が建てたピラミッドの一つで、最古の真正ピラミッド(側面が二等辺三角形のピラミッド)なのだそう。
下から見上げた傾斜が、ギザのピラミッドの51.5度と比べるとずいぶん緩い43度なのであまり大きいとは思いませんでしたが、高さは105mほどあるそうです。 -
≪赤のピラミッド≫のあるダフシュールのあたりも、ギザと同じように砂漠になりかけのナイル川西岸の荒れた台地。
常に砂埃・土埃が舞い上がっているようで、地表に近い空気が砂色に霞む。
喉が弱い方は、マスクなどで埃対策もしていくのがいいかも。
遠くに見えるピラミッドは、同じくダフシュールにある屈折ピラミッド。
屈折ピラミッドもクフ王の父のスネフェル王が建てたピラミッドの一つで、≪赤のピラミッド≫よりも古いのだそう。
その名の通り、高さ101mのピラミッドのほぼ真ん中あたりで角度が変わっているのが遠くからもよく分かります。
スネフェル王が建てたピラミッドは、理想のピラミッド建設のための試行錯誤の跡が残されているのが特徴らしい。
屈折ピラミッドも、理想である傾斜52度で建て始めてみたものの、途中で自重に耐えられなくなる恐れありとされて、43度に設計変更になったと言う説もあるようです。 -
風化がずいぶん進んでいるような感じだった≪赤のピラミッド≫。
麓のあたりが、砂で覆われ始めていた部分もあった。
身長180cmの旦那と比べると、積み重ねた岩の一つ一つの大きさが分かるんですが、形がずいぶん不ぞろいな気もする…。
これも理想のピラミッド建設のための試行錯誤? -
基部が砂で覆われ始めていたダフシュールの≪赤のピラミッド≫。
角の部分は、この画像のように砂を掘り下げてあったけど、この先どうなるんだろうとちょっと気がかり。 -
イチオシ
朝夕は寒いくらいに涼しくなる12月初めのサッカーラ街道。
昼には、この通り強い日差し。でも、うんと暑くは無いので、遺跡巡りには楽。
≪赤のピラミッド≫から1kmほど南には、屈折ピラミッドが荒野にポツリ。
ここの見学も、≪赤のピラミッド≫のチケットに含まれているのかと思ったら、周辺へは近づけないとのことで遠景のみ。
ちょっと不満…。(−−〆)
ほかの小グループも遠景を眺めるだけで帰っていました。
近くに軍の演習場があるようなので、そのせいもあるのかも? -
イチオシ
≪赤のピラミッド≫周辺には、ピラミッドから崩れてきたらしい岩が並べてあった。
あとで修復するの?
遠く地平線には、これまたピラミッドらしき影が見える。
ん? (・・? あれって、メイドゥームの真正ピラミッドっぽく見えるけど、見える方向が違うんじゃない? それにもっと遠くにあるはずだし…。
ダフシュールとメイドゥームの間には、マイナーなピラミッドもいくつかあるようだから、その内の一つかも。 -
≪赤のピラミッド≫の側面から上方を眺める。
こうして頂点を見上げると、思いがけない位扁平に見えて不思議。
ここでもその圧倒的な岩の量と、古代の人々の仕事の集大成に目を見張る。
最後の岩を置いた時の人々の達成感と虚脱感を想像しても、想像しきれないSUR SHANGHAI。
このピラミッドも、今にも崩れて来そうな部分があるなあ。(~_~;)
麓部分は、修復済み? -
≪赤のピラミッド≫の頂点に輝く日の光。
この神々しい太陽の輝きは、古代も同じだったはず。
ピラミッド内部見学に行く人たちが、その入り口目指して斜面を上る。 -
イチオシ
≪赤のピラミッド≫から崩れ落ちた岩と、その向こうに見える屈折ピラミッド。
長い時を経たピラミッドが荒野にポツリと残る姿は幻の景色のよう…。 -
ダフシュールでは、車でも≪赤のピラミッド≫のすぐそばまで行けました。
これがこの日雇った車と≪赤のピラミッド≫。
なんか、車の宣伝ポスターみたいだね。(^◇^) -
ダフシュールの≪赤のピラミッド≫から見ると、東方向にあるナイル川。
ナイル川やマリオテーヤ運河流域の緑が地平線の縁取りになる風景。
遠くの工場の煙突や煙が蜃気楼のよう。この画像で見えるかな。
≪赤のピラミッド≫からさらに内陸側には軍事演習場もあるらしくて、時折戦車などもピラミッドそばを通ってました。ちょっと驚き。 -
今日の目的地の内、一番南にあるダフシュールの後は、カイロ寄りのサッカーラやメンフィス方向へと向ってもらったSUR SHANGHAIとその旦那。ダフシュールとサッカーラの間は車で20分くらい。
朝、もう少し早くカイロを出発すれば、ダフシュールよりもさらに南にあるメイドゥームを含めた日帰りも十分可能だと思います。メイドゥームの真正ピラミッドもプラスしてみたい方は検討してみては?
これは、サッカーラ街道と平行して流れるマリオテーヤ運河。周辺は、さっきまでのダフシュールの荒地がウソのように緑濃い眺め。
ただ、運河の岸辺には大量のゴミが散乱していたのがガッカリ。 -
サッカーラの≪ジョセル王のピラミッド・コンプレックス≫がある一帯は、古王国時代の首都だったメンフィスのネクロポリス(死者の町=墓地)。そのため、ピラミッド以外にも、ピラミッドの原型と言われるマスタバ墓やその他の墳墓も無数に見られます。
入り口のチケット売り場近くには、この画像に出ている通路があって、新しくできたばかりのカフェやトイレあり。一番奥に見えているのはイムホテプ博物館。見学の最初に寄って行ってみては?
遺跡見学には飲み物は必携。紫外線対策のほか、ここは砂埃が一段とひどかったので埃対策も十分にしていくといいですよ。
この入り口から≪ジョセル王のピラミッド・コンプレックス≫の中心となる階段ピラミッドまでは2kmくらいあるので、暑い季節にはラクダ、馬車利用を考えてもいいと思います。カイロから雇って行ったタクシーだと、階段ピラミッドの手前まで行けたほか、その周辺の見所も回れました。
≪ジョセル王のピラミッド・コンプレックス≫周辺は広大で、中心部の主な見所をさっと見て歩くだけでも1時間半くらいかかると思って行くのがよし。
階段ピラミッドを取り巻く外壁の外にも、ウナス王のピラミッドや、貴族の墓、メルルカの墓などなど、文字通りネクロポリス=死者の町を連想する墳墓が続きます。 -
サッカーラの≪ジョセル王のピラミッド・コンプレックス≫周辺にある貴族の墓の一つ。
一つ一つの規模は小さいんですが地下墳墓になっていて、内部の壁面には彩色された壁画や彫像が残っています。
墳墓は公開されているものでも内部はすべて撮影禁止。
注意したいのは、60エジプト・ポンドの入場チケットとは別に見学料金を取る墳墓があること。
撮影禁止のはずの墳墓内の写真を撮らせるからと言ってバクシーシを要求してくる人たちにも要注意です。
内部の撮影は禁止なのが惜しい墳墓もありました。 -
サッカーラの≪ジョセル王のピラミッド・コンプレックス≫周辺を歩いてみる。
崩れ去った遺跡の向こうに見えているのは、≪ジョセル王のピラミッド・コンプレックス≫の中心となる階段ピラミッド。 -
階段ピラミッドの南にある参道奥に見えるのはウナス王のピラミッド。高さは43m。
遠目だと、崩れかけの塚や小山のような感じで、ピラミッドとは思えない。
ギザの三大ピラミッドよりも後に造られたピラミッドは、衰退していく王朝を具現しているように小さく粗末な造りになったんだそうですが、このウナス王のピラミッドもその一つと言う話。
それでもこのウナス王のピラミッドが有名なのは、内部にこれまでには見られなかったピラミッド・テキストと呼ばれるヒエログリフ文書が書かれているからだそうです。
ただし、内部は非公開。 -
ウナス王のピラミッド前に残っていた岩。神殿か何かの壁だったのかな。
そこに描かれたヒエログリフは何を意味してるんだろう。 -
階段ピラミッドの南にあるウナス王のピラミッド。
基部を見ると、明らかに人工的に石を積んで造った建造物と言うのがありあり。
でも、今に残るその姿は、ピラミッドのイメージからはちょっと遠い。
風化もずいぶん進んでいるし…。 -
サッカーラの≪ジョセル王のピラミッド・コンプレックス≫の中心となるのはジョセル王のピラミッドである階段ピラミッドで、周辺を壁で囲まれています。
ジョセル王によって紀元前2650年頃に造られたというその特異な形は、それまでのベンチ型のマスタバ墓を6段重ねにした結果だそうです。
SUR SHANGHAIたちが行った09年12月上旬現在は、補修中で階段ピラミッド内部の見学不可。
裏手のセルタブと呼ばれる小部屋や葬祭殿あたりも補修工事が進行中でした。 -
階段ピラミッドを取り囲む壁の上から、南のダフシュール方向を見る。
手前に見えるのは、地下墳墓になっている貴族の墓。
遠くには、さっき行ってみた≪赤のピラミッド≫と、その先にある屈折ピラミッド。
そのほかにも小さいピラミッドらしきシルエットも混じる茫漠たる砂景色。 -
壁に囲まれた≪ジョセル王のピラミッド・コンプレックス≫。
その内側にあった深〜い縦穴。
これは? (・・? と思ったら、これも墳墓の一形態で、竪穴墓と言うんだそう。 -
サッカーラの≪ジョセル王のピラミッド・コンプレックス≫の中心となるのはジョセル王のピラミッドである階段ピラミッド。高さは62m。
ジョセル王は第三王朝2代目の王で、この階段ピラミッドは建築家イムホテプがジョセル王埋葬のために建てたエジプト最初のピラミッドだったんだそうです。
底面は正方形ではなく長方形と言うのも、初期のピラミッド建設の試行錯誤の一環かも。 -
サッカーラの≪ジョセル王のピラミッド・コンプレックス≫の中心あたり。
この画像で階段ピラミッドの手前に写っている建物はセド祭殿。
石積みが新しく見えるから、補修後の姿かも。 -
階段ピラミッドそばにあるセド祭殿の柱。
晴れた空にそびえる黄色が印象的。 -
≪ジョセル王のピラミッド・コンプレックス≫を囲む壁の外に出る通路には石造りの重々しい柱が並ぶ。
後で行ったルクソールのカルナック神殿の大列柱室の縮小版風。 -
≪ジョセル王のピラミッド・コンプレックス≫を囲む壁の外に出て、東のマリオテーヤ運河やナイル川がある方向を見る。
≪ジョセル王のピラミッド・コンプレックス≫周辺の乾燥しきった台地と、その向こうの水に潤されて濃い緑が広がる土地との境目があまりにも鮮明で対照的。 -
≪ジョセル王のピラミッド・コンプレックス≫の北側にある墳墓群へと続く道沿いに、不意に姿を現した崩れかけの小さいピラミッド。
これはもう、ピラミッドと言うより大き目の塚のような規模。
ガイドブックには載っていないピラミッドも意外にたくさんありますよ。 -
≪ジョセル王のピラミッド・コンプレックス≫の北側にある墳墓群のうち、有名なのはセラペウムの地下墳墓やメルルカの墓。
これは、メルルカの墓の入り口付近。
表から見ると、どこもこの画像のように土色の冴えない墳墓にしか見えないんですが、内部には見事な彩色壁画装飾が残っています。
ただし、ここでも内部は撮影禁止。(−−〆)チ〜ン。 -
サッカーラにある≪ジョセル王のピラミッド・コンプレックス≫手前は緑のオアシス。
そのオアシスの一画に、このエジプト料理店≪PHAROUS≫があります。
≪ジョセル王のピラミッド・コンプレックス≫のチケット売り場とサッカーラ街道の間にあって、一本道の道脇に看板が出ているのですぐに分かります。
タクシーの運転手さんの紹介で行ってみたレストランですが、団体さんも利用するようで、いくつもの小〜中規模の西洋人グループがここで食事を摂っていました。
レストラン入り口に到着すると、音楽付きの出迎えがあるのがちょっと気恥ずかしいサービス。(~_~;) -
エジプト料理店≪PHAROUS≫の広い庭になった敷地には、屋根の付いた棟のテーブル席もあれば、ナツメヤシの木陰のテーブルもあるので、お好きな場所にどうぞ。
SUR SHANGHAIたちは1人前50エジプト・ポンド(飲み物は別会計)のミックス・グリルのセットを頼んでみました。まず出てくるのが、左の画像の前菜の数々。
焼きたて熱々のアエーシ(平たい丸型パン)から時計回りに紹介すると、トルシー(野菜のピクルス)、キュウリのヨーグルト和え、ナスの炒め物、サラタ・ホダラーッ(野菜サラダ)、お米の入ったロールキャベツ、タヒーナ(ゴマのペースト)、フール(豆の煮込み)、そして中央がバーバガヌーグ(焼きナスのペースト)。
この画像には写っていませんが、前菜としてもう一品ターメイヤ(つぶしたソラマメをコロッケ状にまとめて揚げた物)も出てきて、これだけでも十分な位。
それぞれ、アエーシに塗ったり挟んで食べるといいですよ。
ミックスグリルは、コフタ(羊ひき肉をソーセージ状にまとめて串焼きした物)とシシ・タウーク(鶏肉の串焼き)。メインにしては量は少なめでしたが、全体との調和が取れていてよかったと思います。おいしい食事で満足満足。
最後にはコナーファ(ココナツ風味のケーキ)とバスブーサ(シロップたっぷりのケーキ)も出てきました。 -
イチオシ
エジプト料理店≪PHAROUS≫入り口付近でアエーシ(平たい丸型パン)を焼いていたおばあさん。
次々にお客がやって来るので、アエーシ作りの手が休み無く動く。
熱々の焼きたてアエーシは、ちょっともちっとした適度な歯応えもあっておいしかったですよ〜。(^◇^)
そばにチップ入れのざるも置いてあったので、小銭をモデル料代わりにチャリン、チャリン。 -
≪ジョセル王のピラミッド・コンプレックス≫からサッカーラ街道に戻る道の脇には大小の絨毯工房兼ギャラリー店舗がずらり。
「見るだけでもいいから!!」という声をあちこちで掛けられましたが、元々買う気が無かったSUR SHANGHAIたちはやんわりきっぱり断りました。
高価な絨毯は、ふと立ち寄った見知らぬお店で衝動買いをする物じゃ無いだろうし…。
セールストークに乗って、質の定かでない品を高いお値段で買ってしまわないようにご用心。 -
サッカーラにある≪ジョセル王のピラミッド・コンプレックス≫のチケット売り場から車で10分ほどのメンフィスの村。
メンフィスは古王国時代の首都がおかれていた場所。栄華が過ぎ去った今では埃っぽい小さい村と言った感じですが、メンフィス遺跡ではラムセス2世の石像やアラバスター製のスフィンクスが見られるので、ちょっと寄ってみるといいですよ。
メンフィス遺跡は小さい屋外彫刻公園と言った感じ。周辺にはこのほかにも神殿跡などの遺跡もありますが、メンフィス遺跡だけなら30分足らずで見終わる規模。
8:00〜16:00オープン。チケットは35エジプト・ポンド。
トイレはラムセス2世像が入ったこの画像の建物裏手にありました。ここは使用しなかったので詳細は不明です。
屋台風のお土産屋さんが多数敷地内に出ていましたが、12月上旬にはお客さんが少なくて、午後3時過ぎにはもうほとんどが店仕舞いしていました。
敷地外にはパピルスなどのお土産屋さんを兼ねたカフェがあるので、飲み物休憩もOK。 -
メンフィス遺跡の敷地内の建物に保管されているラムセス2世像。
ここからは、仰向けになった横顔と肩のあたりが見えています。
このラムセス2世像は、元々はすぐそばにあるプタハ神殿前に立っていたのだそうですが、今ではふくらはぎから下の脚部分が失われているので、仰向けにした形で安置されていました。
入り口そばに写っているガードマンさんと比べると、顔部分だけでもその大きさがよく分かると思います。
対になっていたというもう一体の石像は、今ではカイロにあるんだそうですが未確認。 -
イチオシ
メンフィス遺跡のラムセス2世像が入った建物は、2階に回廊が付いているので、いろんな角度からぐるりと見て回れます。
う〜ん、端正なお顔立ち。(^。^)
ガードマンさんが数珠を繰りながら立つ後姿と比べると、像の大きさが歴然。 -
SUR SHANGHAIたち以外にも、メンフィスのラムセス2世像を見学にやって来たカップルもいたこの日。
もう午後に入ったせいか訪れる人が少なくて、静かに見学できたのが○。
このメンフィス像は、画像のように体の左側面の損傷が大きいんですが、これは1820年に発見された当時は左を下にして倒れていたからだそうです。 -
ラムセス2世像の全体像。端正な顔立ちと筋肉質の身体、それを覆う装束がよく表現されていて美しい。
立像だった時には15mあったと言われるこの像も、冠部分やふくらはぎから下の部分が失われた結果、12mほどになってしまったそうです。
完全な形だった頃を想像してみては? -
彫刻公園風に古代の碑や彫像が並ぶメンフィス遺跡の広場には、別のラムセス2世の立像もあり。
ラムセス2世は自己顕示欲が強い王だったらしく、今もエジプト各地にその像が残っています。
極めつけは、アブ・シンベル大神殿の巨像ですが、ルクソールのカルナック神殿、ルクソール神殿でも見られますよ。
よっぽど自分の外見に自信があったんだろうなあ。
一体いくつの像を造らせたことやら。(~_~;) -
メンフィス遺跡の彫刻公園風に古代の碑や彫像が並ぶ広場には、アラバスター製のスフィンクスもあります。
ここのスフィンクスに使われているアラバスターは雪花石膏(せっかせっこう)で、石膏の一種なのだそう。継ぎ目無しの一枚岩で出来ているそうです。
ギザの巨大なスフィンクスとは違って、メンフィスのこのスフィンクスは、大人なら背中に跨れそうな大きさ。顔立ちやひげもはっきり残っていました。 -
遺跡見物のあとで飲み物休憩をする時は、コーヒーやペットボトル入り飲料以外にも、シャーイ・ビ・ナアナア(ミント・ティー)をお試ししてみては?
グラスに注いだ紅茶に生のミントの一茎が入ってきます。
ミントの爽やかさにかすかな草の匂いも混じった独特の香りが特徴で、口の中も気分もすっきり。
砂糖は別に出されます。お好みでどうぞ。地元の人たちは、これでもかというほど砂糖を入れて飲むのが普通。
どこのカフェにもありますが、お値段は場所によって結構差がありました。
SUR SHANGHAIが頼んでみた限りのお店では、5〜20エジプト・ポンド。カイロのハーン・ハリーリなどのように観光客が集まる場所では必然的にお値段も上がります。
●注: お店によっては生のミントではなく、乾燥ミントをティーバッグ仕立てにしたものを使っています。
これだと風味が劣るので、注文する時にちょっと確かめてみるのがいいかもです。 -
ああ、今日はサッカーラ街道周辺のピラミッドや墳墓群、メンフィス遺跡も見られていい日だったね。
そろそろカイロに帰ろうか。
12月始めのサッカーラ街道沿いの畑では、人の頭ほどもある巨大なカリフラワーが旬らしくて、葉っぱや茎を盛大に付けたまま荷車に山盛り。
ひゃ〜、途中で崩れないといいね。
その車輪の向こうに見えたのは、農家の女の子。お手伝いしてたのかな?
もうそろそろ涼しくなってきたから、おうちに帰った方がいいよ〜。(@^^)/~~~
これで一通りカイロ周辺を見終えたSUR SHANGHAIとその旦那は、あすはルクソールへと向います。
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この旅行記へのコメント (2)
-
- nadeshiko28さん 2010/09/26 07:12:24
- おはようございます!(*~~*)!
- はじめましてSUR SHANGHAIさん
nadeshiko28ともうします 編集途中にすみません;
足跡から訪問させていただきました
素晴らしい旅行記 拝見させていただきました
SUR SHANGHAIさんの旅行記を見ながら 凄いな〜って
感動させられました!!!
編集中でしたが 素人の私にも参考になるくらいわかりやすく
すぐにも行きたくなるような衝動に・・・(*^^*)/~~
素晴らしい旅行記に1票投じさせていただきました。
これからちょくちょくお邪魔してもいいですか?
私の 拙いブログにもよろしかったらあそびに来てください
(PS・実は昨晩旅行記にお邪魔したま深夜になってしまい ついつい寝てしまい 先程から続きを拝見して 書き込みをさせていただいています こんな私ですが すみません・・・(大汗))
nadeshiko28
- SUR SHANGHAIさん からの返信 2010/09/26 12:07:54
- RE: おはようございます!(*~~*)!
- はじめまして、ご訪問ありがとうございます。
私は最近旅行記のアップが滞っているので、エジプト編も中途半端のままで編集がストップ中。せっかく来てくださったのに、こちらこそ失礼しました〜。m(__)m
続きもいつ仕上がるかと言う状態ですが、たま〜に覗いて見てくださいね。
夜更かしは美容の大敵ですよん。お互い、気をつけましょ。(^◇^)
> はじめましてSUR SHANGHAIさん
>
> nadeshiko28ともうします 編集途中にすみません;
> 足跡から訪問させていただきました
>
> 素晴らしい旅行記 拝見させていただきました
> SUR SHANGHAIさんの旅行記を見ながら 凄いな〜って
> 感動させられました!!!
>
> 編集中でしたが 素人の私にも参考になるくらいわかりやすく
> すぐにも行きたくなるような衝動に・・・(*^^*)/~~
> 素晴らしい旅行記に1票投じさせていただきました。
>
> これからちょくちょくお邪魔してもいいですか?
> 私の 拙いブログにもよろしかったらあそびに来てください
>
> (PS・実は昨晩旅行記にお邪魔したま深夜になってしまい ついつい寝てしまい 先程から続きを拝見して 書き込みをさせていただいています こんな私ですが すみません・・・(大汗))
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