2002/10/13 - 2002/11/08
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kojikojiさん
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トルコに行こうと思い付き、行きたい所を地図に落とし込んでゆき、線で結んで各都市に必要な時間を入れたスケジュールを作ったら約50日くらい必要な事が分かりました。さすがにこんなに仕事は休めないので東半分を次回に繰り越して、シリア国境のアンタクヤ(ハタイ)までの計画としました。イスタンブールからトラブゾンまでの黒海の定期航路のフェリーが季節外れで運休中ということもありました。10月中旬まであれば北キプロスとエーゲ海沿岸では泳げるであろう目論見もありました。
約1ヶ月に短縮した旅程はほぼ考えていた通りに進み海でも泳げました。しかし行く先々で出会う地元の人たちの親切は事前には読み込めない事でもありました。航空会社は当時利用していたアエロフロートでモスクワ経由でイスタンブールに入りました。最初の1泊だけネットから予約して、ホテルのサービスだった空港の片道送迎もお願いしました。迎えに来たのは日本語が話せるお兄ちゃんで、気をよくしていたら「翌日市内を案内します。」なんて話になり、結果的には絨毯屋さんや宝飾品屋さんに連れていかれる羽目になりました。この旅の前にイスタンブールに入ったことがあり、1週間の滞在中ずっと絨毯屋さんで勉強させてもらったので、キリムについてはかなり詳しくなっていました。まあ納得のいく金額まで交渉できたので良い買い物でした。ここで買ったキリムやジジムを店に預けて、帰ってきた時にはギョレメで買ったものも含めて荷物が100キロくらいになってしまいました。初日から脱線してしまいましたが、スルタンアフメットでその晩の夜行列車の切符も買えて、夜になってからフェリーでアジア側に渡り、ハイダルパシャ駅から列車でカイセリまで夜行列車での移動となりました。なんとなく気分は沢木耕太郎の深夜特急といった感じです。コンバートメントにはアルメニア人のおじいさん二人とトルコ人のおじいさんが一人で4人でした。ほとんど言葉は通じませんでしたが、何かと親切な人ばかりでした。翌日も回セルに着くのは午後3時なので、食堂車に行ってチャイを飲んだり時間を潰しました。バスでの移動も考えましたが、足を延ばせてお茶も飲める列車の方が快適でした。ベトナムの統一鉄道をサイゴンからハノイまで走破しようとした春の旅はニャチャンで脆くも崩れ去り、バスでの移動となりましたが、トルコの列車は快適でした。カイセリ駅で列車を降りて、スバ楽進行方向とは逆に歩くとバスターミナルがあり、ギョレメ行きのバスもすぐに乗ることが出来ました。ギョレメに着く前に夕焼けに輝くローズバレーを見たときはこの世のものとは思えない美しさに鳥肌が立ちました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 3.5
- グルメ
- 5.0
- ショッピング
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 20万円 - 25万円
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス 船
- 航空会社
- アエロフロート・ロシア航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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スルタンアフメットの小高い所に建つホテルの屋上テラスで朝食を摂りながら昨日の長い一日を思い返していました。いつもであればモスクワで1泊するところ、夜10時の便があったのでそのままイスタンブールに入ったのでした。予約したホテルには送迎が付いていました。と言うか送迎付きで、且つトルコのお屋敷ホテルが条件でした。TASHKNAKというホテルで1泊40ドルで片道送迎付きでした。
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迎えに来た男性は日本語が話せたのでビックリしましたが、ホテルまでは退屈せずに済みました。ブルーモスクの傍で土産物を経営しているのでホテルと契約して、日本人を廻して貰ってなのかと思いました。今日一日イスタンブールを案内すると言われたので任せる事にしました。最初に街中のチケット売り場で今晩のカイセリ行きの列車の予約をしました。クシェットリ(寝台)込で1490万リラ(1,000円)はバスの半額以下です。横になれるしトイレも近く、何より食堂車でお茶が飲めるのでお勧めです。
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イスタンブールは2度目で帰りに観光するつもりだったので絨毯店に案内してもらいました。前回の旅では1週間毎晩絨毯屋でキリムとジジムについて教えてもらいました。良い物が適正価格であればと思いつつ、3点購入してしまいました。持ち歩けないので1ヶ月預かってもらいました。次に宝石店で母に頼まれた24金でトルコ石の付いた指輪も購入。これも預かってもらいました。指輪は本当に良い物で妻用にもう一つ買っておけば良かったと思います。
この建物は1ヶ月後ラマダーンが終わった時にみんなが食事に来る仮設レストランです。 -
最終日のホテルの予約も同じ所にして、空港までの送迎も頼んでからブラブラとスルタンアフメットの町を下って、ガラタ橋を渡ったカラキョイの船着場からヨーロッパ側からアジア側へフェリーで渡りました。
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モスクのミナレットからアザーンが流れる中をフェリーでボスポラス海峡を渡っていると何とも言えない郷愁を感じます。まだ2回目のトルコですが不思議な懐かしさを感じます。
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ガラタ橋の向こうにリステム・パシャ・モスクが見えます。夕焼けを期待していたのですが、残念な結果に終わりました。
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そしてこれから旅が始まるかと思うと自然と気分は高揚してきます。
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初めてイスタンブールに来た時に知り合ったジハンとウミットの兄弟はどうしただろうか考えていました。彼らのおじさんが経営していたスルタンアフメットの絨毯店は無くなっていました。3階のサロンでワインをいただきながらキリムやジジムやスマックについて教えてもらった事を思い出します。
対岸のハイダルパシャ駅を20:05の定刻に出発したタトヴァン行きの列車はほぼ満席でした。午前中に切符が買えてラッキーでした。 -
深夜のアンカラ駅で大勢の人が降りて、アナトリアの荒野を走る頃はガラガラになっていました。同室の3名はおじいさんばかりで、ほとんど英語も通じませんでした。
一人のおじいさんはアルメニア系の人でした。日焼けしたシワシワの顔でしたが、昔の事については聞けませんでした。 -
カッパドキアへの最寄りのカイセリ駅には14:33到着予定です。車掌さんに尋ねるとだいたい時間通りとの事でした。バスでは身動き取れませんが列車の旅は快適です。
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羊や牛が現れては消えてゆく同じような景色が延々と繰り返されます。
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荒涼とした大地にも生活はあります。どこを見ても人の手が入った農地や牧草地です。
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収穫の秋の後は厳しい冬がやってくるのでしょう。
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列車の車窓の景色を眺めながら「ジャーニ・オブ・ホープ」という映画を思い出しました。トルコ東南の小さな町マラシュで貧困にあえぐ若い夫婦がトルコの地を離れ、幼い息子を連れてスイスへ出稼ぎに行く希望の旅を描いています。
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ほとんどが単線なので、何回か上り列車を待つことになります。
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映画の中でも主人公の末っ子が友達と線路の上に横たわって、列車をやり過ごすシーンがありました。映画に出てくるマラシュの町は今回行くアダナの先なので、この線路と繋がっていると感じます。
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列車には食堂車が連結されていて、午前中に1回、昼食と午後のお茶で計3回、5杯の紅茶をいただきました。食堂車はいつも薬缶がシュンシュン音を立てていました。
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19時間の列車の旅でした。バスで身動き出来ない移動よりは快適でした。目の前を通過していく乗降客を見ているだけでも自分も旅の一部になったと感じられます。
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お世話になった寝台車ともカイセリ駅でお別れです。今回の旅では列車はここまでで、これ以降はイスタンブールに戻るまで全て路線バスでの移動になります。
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この列車はヴァン湖のほとりのタトワンまで行きます。カイセリあたりが中間地点なので、タトワンに到着する頃にはまた日付が変わっているでしょう。
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ようやく着いたカイセリ駅です。カッパドキアの玄関口ですが、バスの移動がポピュラーなトルコでは知られていないせいかガラガラで拍子抜けしました。駅前に呼び込みも無く、タクシーすら停まっていません。通行人のおばさんに尋ねてバスターミナルの場所を教えてもらいました。歩いて15分くらいなので助かりました。
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カイセリからぎょれめまでは60キロくらい離れていました。アヴァノスを越えてギョレメに着く前の車窓から見たローズバレーです。窓ガラスがフィルターのようになってしまいましたが、地球の景色には見えません。
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夕暮れ時の絶景を見て、こりゃとんでもない所に来たぞと思いました。
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ネットで予約しておいたサクサアンというホテルはバスターミナルから坂道を10分ほど登った所にありました。一番上の洞窟ルームで、1泊35ドルとかなり高いカテゴリーでした。カッパドキアで洞窟ホテルに泊まるという夢が叶いました。小さい窓から柔らかい日差しが部屋を照らします。これからギョレメをベースに数日のカッパドキアの観光が始まります。
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