2002/10/13 - 2002/11/08
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kojikojiさん
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カレイチからアンタルヤのオトガルに着くと意外なほどにガラガラでした。到着時は午前1時過ぎでも混雑していたのが嘘のようです。呼び込みも無いので自分で「デニズリ!」と叫びました。すると係員がやってきて案内してくれました。デニズリ経由イズミール行きです。午前9時30分の出発まで時間があったのでバスの写真を撮っていると、運転手が俺たちも一緒に撮ってくれとやってきました。
ここから先は海岸線とお別れですが、広大な車窓の景色に見入ってしまいました。特に塩の結晶で真っ白になった湖などは観光地になっていないようだけど凄い景色でした。ソルトレイクもこんな感じなのかなと思いました。4時間弱でパムッカレの玄関口のデニズリに到着しました。右手の山並みに白い塊が見えたのであれがパムッカレだと分かりました。バスを降りると客引きが凄いとガイドブックにはありましたが、シーズンオフでもあるようでホテルは予約してあると言うと途端に親切な人に代わり、どのバスに乗ればいいか教えてくれました。パムッカレ行きのバスは下校途中の中学生の女の子が沢山乗っていました。パムッカレの村らしい所で「セントラル?」と隣に座っていた女の子に聞くとそうだと言うので降りました。ここでも客引きのお兄さんに声を掛けられるけれど、予約してあるホテルの名前を言うと親切に案内してくれました。ようやくパムッカレ到着です。ホテルは石灰棚の下の広場の前にありました。家族経営の小さなホテルですが、この家族の暖かさには感動しました。帰りには泣きながらバス乗り場まで歩きました。帰国後に日本で働いているご主人に家族の写真を届けに行きました。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 4.5
- ショッピング
- 1.0
- 交通
- 3.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 20万円 - 25万円
- 交通手段
- 高速・路線バス
- 航空会社
- アエロフロート・ロシア航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
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アンタルヤのオトガルでバスのドライバーさんの記念写真。デニズリ経由イズミール行きのバスのドライバーと車掌さんです。運転手さん曰く、三菱のバスは社内の荷物置き場が狭くて人気が無いとのことでした。やはりメルセデスが良いみたいです。
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海岸線を離れてしまうのは残念でしたが、延々と続く綿花畑が見られました。そういえばパムッカレの意味は綿の城だったと思い出しました。
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車窓が真っ白くなったと思ったら塩の湖でした。
初めて見る景色に興奮しました。ボリビアのウユニ塩湖やソルトレイクなどはもっと広大なのでしょうけれど。トルコにはここ以外にもアンカラの近くにトゥズ塩湖という湖もあるそうです。 -
デニズリでバスを乗り換えて昼過ぎにパムッカレに到着しました。ギョレメという家族で経営している小さなホテルに行ってみると、シーズンオフで部屋は空いていました。海沿いと違って山間部の観光シーズンは過ぎたようで、ソファを虫干ししたり、プールも水が抜かれ寂しい雰囲気です。宿泊客も他には見かけませんでした。おじいさんに誘われて庭でお茶をいただいていると、この家の長男と隣の従弟は何と吉祥寺のトルコ料理のレストランで働いているとのことでした。吉祥寺は知っていると言うと、この家と隣の家族までみんな出てきて挨拶してくれました。
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ここには1泊なのでパムッカレを目の前にして見に行かない訳にも行かず、丁寧にお礼を言って石灰棚に向かいました。ホテルの前の草地を越えると何となく石灰棚に出てしまいました。靴は禁止なので裸足で石灰の上を歩きます。流れるお湯が気持ちよいです。どうやら料金所の裏から入ってしまったようです。
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裸足になって子供に戻った気分で岩棚の上を歩きます。たまに深いところもあったりして結構これが面白いのです。
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部分的には真っ白ですが、湧出するお湯の量をバルブで調節しているので流れる湯量も減っているそうです。部分的に茶色く色が変わっているところもありました。
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パムッカレの村と遠くデニズリの町までが望めます。
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日が傾いてくると水面は鏡のように空の色を反射します。昔マイルドセブンセレクトというタバコのコマーシャルでこの景色を見て以来、いつか来たいと思っていました。マイルドセブンの白い世界シリーズは城達也のナレーションと相まって印象に残る作品でした。
https://www.youtube.com/watch?v=vMRDH7_m48g -
完全に真っ白な所を写真に撮るのはなかなか難しいです。昔は中まで入れたのですが、現在は保存の目的でもあって中には入れません。
日本のテレビで芸能人が許可を取っているとは言え、温泉に浸かっている画面を見ると良い気分がしません。 -
夕日の角度がいい感じになってきて、白い石灰岩が水面に映った青い空とのコントラストが本当にマイルドセブンの世界です。
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テレビのコマーシャルでは実際の気温や風や、足を伝わるお湯に感触は感じられませんでしたがここにきて感無量の境地です。
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遠くエルジュス山が望めました。カッパドキアのギョレメで気球に乗ったのがもう遠い昔のように感じます。それくらい内容の濃い旅が続いています。
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この辺りで結婚式を済ませたカップルが写真を撮っていました。夕日をバックに花嫁さんを撮っていますがフラッシュを使わないのであれじゃーと思っていました。二人の写真を撮ってくれると言われたのでフラッシュを使って撮ってあげました。(念のためフラッシュ無しも)露出の補正もシャッタースピードも調節出来ない簡単なカメラでした。上手く写ってれば良いなと思いました。「おめでとう」と言うと二人から握手を求められました。
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日が暮れるのを見ていると、ピョロピョロと音が聞こえます。おばちゃんが素焼きの鳩笛を売っていました。これが良く見るとなかなか出来がいいのです。1個1ドルと言われましたが10個で1000万トルコリラ(700円)に負けてもらいました。足元のお湯をすくってはピロピロ笛を吹きながら石灰棚を下りました。
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ホテルに荷物を預けて昨日と同じルートで石灰棚に入ろうとすると係員に呼び止められました。やっぱり手前に料金所がありました。「昨日の夕方知らないで中に入っちゃったよ。」というと、「昨日のことはいいよ。」ということで1日分の入場料をちゃんと払いました。
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ギョレメホテルに宿泊した翌朝です。
昨晩は海沿いの所から急に山間部に来たせいか少し寒いなと思っていると、宿の奥さんが「寒いから飲んでください。」と熱い紅茶を持ってきてくれました。一人で旅をしていると小さな親切が胸に滲みる事が多々あります。
翌朝の食事は庭にテーブルを置いて用意されていました。するとやってきたのがこの子です。ニコニコ笑いながらカメラを触りたくて仕方ないのです。 -
カメラを持たせてあげるとちょうどお母さんが通り掛りました。こんな笑顔は自分の子供出ないと見せてくれないでしょうね。
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次に彼が狙ったのは私の朝食です。まあ一人の食事より二人で食べた方が楽しいです。でもほとんど彼に食べられてしまいました。言葉は100%通じませんが楽しいひと時でした。
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食事しながら思ったのはここで家族の写真を撮って、吉祥寺の息子さんに届けてあげようと言うことでした。奥さんは「もう1年半以上帰って来ていない。」と言っていました。
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彼は私の朝ごはんのほとんどを食べてしまったトルコで出会った唯一の悪い奴です。
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夕方だった昨日とは太陽の位置が違っているので、水の色も明るく見えます。
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後に中国の四川省の九塞溝や黄龍へも行きましたが、パムッカレが一番すごいと思います。
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中に入ってみたい気はしますが、離れたところで見るのが良いのだと思います。
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通路になっている部分に裸足で入れるだけでも十分です。
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夕方のパムッカレの石灰棚と朝の姿の両方を見ることが出来てよかったです。
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昨日行けなかった石灰棚の上のネクロポリスの見学もします。広大なエリアにお墓や劇場が点在しています。
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現在は面影もありませんが、ヒエラポリスは紀元3世紀頃に最も繁栄したそうです。「聖なる都市」を意味するヒエラポリスですが、最も保存状態のよい建物が206年に完成した円形劇場で、ベルガモン王国がローマに譲渡されて以降、ハドリアヌス帝によって建設されたものです。
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3世紀にセヴェルス帝によって再建された舞台の装飾も素晴らしく、ギリシア神話をモチーフにしたレリーフが見られ、直径100mの半円形の客席には1万5000人を収容できたと言われています。
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座ってスケッチをしていると久し振りに日本人のツーリストと出会いました。インドに行ったけど馴染めず、シリアからトルコに来たと言っていました。今朝着いて今晩のバスでギョレメに移動するとの事だったので、ヤマツアーとスレイマンそしてメフメットに会えたら無事に旅行していたと伝えて欲しいと託しました。後日スレイマンから伝言聞いたよと聞かされました。
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荒涼としたネクロポリスには1000基を超す墓が並び、山の斜面に大小さまざまな墓や石棺が広範囲に散在しています。ネクロポリスは「死者の町」という意味で、石でできた棺の中にはさまざまな時代の様式が見られ、土台の上に石棺を置くタイプや、家屋風のものまでありました。
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ドミティアヌス門は83年に元老院議員のフロンティヌスがドミティアヌス皇帝に捧げるために建設した記念の門です。フロンティヌス門とかローマ門とも呼ばれています。ヒエラポリスを南北に貫くメイン通りの北の入り口にあるローマ様式の門で、原形をそのままとどめており、3連のアーチと円筒形の塔が美しい門です。
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広大な丘一面に点在しているので時間がかかりそうなので、余り先までは行きませんでした。
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パムッカレ・テルマルは有名な温泉プールです。遺跡の柱などが沈んでいますがわざわざ運んできたような気がします。
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欧米人の観光客が温泉に浸かっていたので全体の写真は撮っていませんでした。
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石灰棚の温水の温度は30℃から33℃で、亜硫酸と鉄とマグネシウムを含む弱酸性のお湯です。この湯には亜硫酸の還元漂白作用による美肌効果があり、日焼けした肌にも良いと言われています。
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湯が流れているところは石灰華が付着し、縁石(リムストン)に縁どられたプールが何段にもなる石灰華の棚ができていく訳です。
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登りと同じルートを下ってホテルへ戻ることにします。今日は昨日と比べて水の温度が低いようでした。今では上に大きなパイプが流れて水量も調整されています。
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またいつか来るまでこの姿が残されていることを祈ります。
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午後1時を回って荷造りをして出発の時間です。奥さんに鍵を返して、帰国後に吉祥寺のレストランに行って、息子さんに写真を渡すと約束しました。彼女は左手の薬指を指差して「マイハズバンド。」と。彼女のご主人が働きに出ているのです。「パンを焼いている所を見る?」と言われ後をついて行きました。
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この家と近所の親戚の女性陣が総出でパンを焼いていました。朝からずっと焼いているそうです。
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またちびっこギャングがやってきました。お別れだよと言うとベタベタの手で抱きついて、頬にベチャベチャのキスをしてくれました。
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ホテルの息子さんと一緒に吉祥寺に来ている従弟の娘さんです。パパはまだ娘に会ったことが無いそうです。その従弟にも写真を届けないといけません。
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ちびっ子カメラマンの撮影です。途端にみんなの笑顔が変わります。
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お母さんの写真も一枚。なかなか上手に撮るものです。
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家族4世代が一緒にパンを焼いています。
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奥さんはこの後に私のために大きなパンを1枚焼いてくれました。それに葱のような野菜を挟んでクレープのようにして持たせてくれました。
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たった1泊の滞在だったけれど、おじいさんも隣のおじさんも出てきて見送ってくれました。子供の頃に母の実家から帰るときと同じ悲しさを感じました。荷物をガラガラ引きながらパンを食べながら歩いていると涙が溢れてきました。バス停に着くとちょうど出たばかりでした。昨日のレストランのオヤジがドルムシュで行く?と聞くので値段を尋ねるとバスとあまり変わらないのでお願いしました。道すがら乗り遅れた人を拾っていくので到着したときには満席でした。デニズリのオトガルでも客引きが来ないので「イズミール!」と叫ぶとちょうどバスが出る所でした。ほぼ満席のバスに飛び乗ってイズミールへ出発です。
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