2007/08/18 - 2007/09/01
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kojikojiさん
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昆明4日目は世界遺産になったばかりの石林と九郷の鍾乳洞方面へ行きました。中国南部に広く見られる多様なカルスト地形の良好な代表例として2007年6月27日に登録されたユネスコの世界遺産リスト登録されたばかりでした。石林だけであれば路線バスか地元のツアーででも行こうと考えていましたが九郷と合わせたツアーが見つからないので、昨年お世話になった桂林の旅行会社に相談して1日ツアーをお願いしました。石林に行くまで延々と続く玉蜀黍畑とタバコ畑は見事でした。石林は中国をはじめ世界中の観光客だらけだったのは驚きました。さすが世界遺産登録されて1か月ほどしか経っていないと混雑しています。奇岩の間の迷路を歩き回るのですが、岩が日差しで熱を持っているのか蒸れて暑いのには参りました。続く小石林は開けた場所なので風通りも良くて助かりました。この地方に伝わる伝説の美女阿詩瑪(アシマ)の姿をした有名な巨石も見る事が出来ました。石林でお昼を食べましたが、2人ではとても食べられる量では無くて困りました。この日は大学を出たばかりの若い女性のガイドさんでしたが、半日くらいではあまり打ち解けていませんでした。
九郷風景区(九郷鍾乳洞)は雲南省の東部に広がる石灰岩地帯を流れる南盤江が作り出した大きな鍾乳洞で、石林の北約40キロの場所にあります。南盤江が作り出した蔭翠峡と呼ばれる深い峡谷の下までエレベーターで降り、長いダム湖で船遊びをしてから洞窟に入るのだと思っていましたが、そのまま洞窟の中を探検しました。地下を流れる川の脇の細い道を歩き、どんどん地下深く進んでいくのは楽しいです。表の暑さはあっという間に吹き飛んで肌寒さを感じます。途中できれいにライトアップした鍾乳洞を見学したり変化もあります。九郷の鍾乳洞は今までの洞窟とは違った面白さがありました。また規模の大きさからも石林よりこちらの方が面白かったです。同区吐?喇同区とを渡り歩き、最後はリフトで地上の高さまで戻りました。残念なのは最初に船に乗らなかったことです。ガイドさんは予定に入っていないと困った顔をしていましたが、途中から戻るのは不可能なので諦めました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 4.5
- ショッピング
- 4.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 15万円 - 20万円
- 交通手段
- 高速・路線バス タクシー 徒歩
- 航空会社
- ANA
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
朝食後ホテルのロビーで待ち合わせしたガイドさんとドライバーさんと合流して石林へ出発しました。石林まではワンボックス車で2時間程のドライブです。来る少し前に中国で橋が落下した事故があったので、高速を走りながら橋があると少々嫌な気分でした。車窓からは一面の玉蜀黍畑で、これだけ続くと見事なものだと思いました。
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石林風景区に入ると整備された池や芝生の公園を抜けて行きます。世界遺産に登録にあたりだいぶ手を入れたのでしょう。あまりに整備されていて拍子抜けしました。坂を下った所からはこれが石林かと思わせる奇岩地帯になります。
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風景区は大石林と小石林、乃古石林、大畳水、長湖、月湖、芝雲洞、奇風洞という7つのエリアに分かれ、中でも観光の中心は今来ている大石林と小石林です。隣り合うこの2つのエリアに高さ30メートルほどの石峰が無数に連なっています。高台には「望峰亭」という東屋があり、周囲の景色を俯瞰できます。
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こどもにとっては迷路遊びのようで楽しそうです。
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2羽の鳥がつつきあっているような「双鳥渡食」や象の姿をした「象踞石台」といった見どころがいくつもあります。
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整備された遊歩道を先に進むと、いつの間にはひと気が無くなります。岩の間に迷い込んだような気分になってきます。
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パッと開けると池があったり写真で見たことのある奇岩や文字が現れます。ここは「剣峰池」と呼ばれ、赤く塗られた文字が掛け軸のようにも見えます。
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林立する岩と池の組み合わせが素晴らしいです。
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桂林のカルストとは違った成分を持った石だと感じます。「剣状石柱」と呼ばれ、手前の石は独特の紋様で炎に見立てられます。
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風が通らないので意外に暑いと感じました。岩に熱が籠っているのかもしれません。
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今にも落ちそうな岩の下を通り抜けます。いつか間違いなく落ちます。日本人の頭の上に落ちないことを祈ります。この下を無事に通り抜けると幸運を得るそうですが、ご利益はまだ感じていません。
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「羣峯壁立 千嶂畳翠」は朱徳という中国人民解放軍の「建軍の父」と評される方の書です。群れなす峰は壁の様に立ちはだかり、千の険しい峰は緑を織りなす」みたいな意味で石林を讃えたのでしょう。
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「石林」の彫刻がある石柱群「石林勝景」は石林を象徴する景観です。
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1931年当時の雲南省政府主席である龍 雲が揮毫したものです。文革期には書に異常な耽美的執着を示す中国共産党中央委員会副主席の康 生が「あれは美しくない。」として破壊して自らの書いた文字に変えさせたこともあるそうです。
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周囲を見るとこんな雰囲気でした。人のいない静かな石林は夢のまた夢です。
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民族衣装のレンタルがあるので、イ族の格好をした観光客がたくさんいます。
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写真を撮っていてもお構いなしです。
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地元のイ族の撒尼人(サニ人)の女の子達が踊り始めました。民族衣装の帽子の左右に三角形を挟んでいますが、両方ついているのは独身の証で、婚約すると1つになり結婚すると2つ共取るそうです。
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一昨日の昆明民族園の表演のようです。
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少々観光化されていますが、少数民族の文化を知る機会にはなります。
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次は小石林に移動します。
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小石林は岩山の密集度が違うようです。きれいに整備されています。
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少しきれいすぎる感も無きにしも非ず。芝生の中には入れません。
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「石屏風」の前で記念写真を撮りました。小石林はあまり人気が無いようで、こちらに来る人は少ないようです。
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整備されているので歩きやすいですし、風も通るので大石林のような蒸し暑さはありません。
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イ族の美しい女性のことを阿詩瑪(アシマ)といい、映画にもなった阿詩瑪は叙事詩として語り継がれる美しく勇敢な伝説の少女の名で、その名自体がイ族の女性のことを意味するようになったそうです。
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伝説では、昔、阿詩瑪(アシマ)という美しい娘がいて、地主で大金持ちのルプパラは息子の嫁にしようとします。ルプパラ家は評判が悪かったため、阿詩瑪の両親は嫁入りを断ります。ところがルプパラは強引に連れ去ってしまいます。これを聞いたアシマの兄アヘイが妹を助けに向かいます。ルプパラ父子は無理難題を吹っ掛けますが、アヘイは次々に難問を解決します。
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ルプパラはそれでもアシマを返そうとしないので、アヘイは得意の弓で攻撃して妹を救い出します。ルプパラは洪水をおこして奪い返そうとしますが、アシマは流されてしまい魂はこだまになります。「夕鶴」などで有名な木下順二は戯曲「阿詩瑪」を著しています。アシマ岩は背中に花籠を背負っている彼女の姿に見立てられています。貸衣装を着た女性が花籠を背負っているのはその姿をまねているからです。
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現在も撒尼人(サニ人)の間では女性をアシマと呼び、男性をアヘイと呼ぶそうです。
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この辺りも撒尼人(サニ人)のガイドさんがたくさんいました。観光客のグループに1人づつ付いているようです。すごい美人が多いのには驚きました。
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石林で昼食を摂ってから九郷風景区(九郷鍾乳洞)に移動です。少々慌ただしさは否めませんが、15日間の短い旅行では仕方ありません。九郷までの景色も玉蜀黍畑とタバコ畑ばかりでした。雲南省のタバコは高級品で有名ですが、個人的にはあまりおいしく感じませんでした。
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1時間半ほどで九郷風景区に到着しました。車を降りてガイドさんと一緒に観光に移ります。
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駐車場の脇は展望台になっていて、下の方に茶色い池のようなものが見えるだけでどうなっているのか分かりません。
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いきなりシースルーエレベーターで降下します。サンダーバードの基地のようです。ここではこの茶色い池でボートに乗った後鍾乳洞を見るのだと思っていました。
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最初に左側の池と洞窟のボートに乗れば良かったのですが、後にしたらここへは戻れませんでした。ガイドさんはボートは予定に入っていないと説明します。失敗しましたが、仕方ないのでそのまま右手に川沿いを下って行きました。
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そのうち川幅が狭くなり遊歩道も心細くなります。よくこんな場所に道を造ったなと思います。巨大な秋芳洞といった感じです。
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こんな洞窟を延々と歩きます。もっと簡単な観光化と思っていましたが、洞窟探検と言った方が良いかもしれません。
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この洞窟の奥に住むという目の退化してしまった魚が展示してありました。。
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脇道には鍾乳洞がありましたが、あまり規模の大きなものではありませんでした。
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桂林でもいくつかの鍾乳洞に入りましたが、同じようなケバケバしい照明でライトアップされています。
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この照明のが気に入っているので美しいとしか思えません。
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こんな規模の鍾乳石の石筍や石柱は日本では見る事が出来ないと思います。数年後の張家界の旅ではもっと規模の大きな鍾乳洞に入りました。
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鍾乳洞を出て川沿いを進むと登ったり下ったりの道が延々と続きます。
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急峻な崖に設けられた鉄製の階段を延々と下りた後に橋を渡って洞窟に入ります。階段では大汗をかきましたが途端に涼しくなります。
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洞窟の中には物凄い水量の水が流れ込み滝まで現れます。
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水しぶきが凄くて湿度は200%といった感じです。
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この後も延々と川沿いの洞窟を歩き続けました。
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右手の岩山の中が最初の洞窟で洞窟を出た後の滝は左下にあたります。リフトで出口に向かいながらの景色です。広大な見学路は100%見えません。全ては岩山と森の中です。石林より面白かった所です。
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洞窟を出ると最後の登りが少々あって、リフトで出口に向かいます。
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リフトを降りたところが最初のエレベーターを降りた駐車場の横でした。地下を歩いているので方向感覚が完全に狂いました。ここから昆明まで戻りましたが、ホテルに戻っても仕方ないので、昆明市内の家楽福(カルフール)の近くで降ろしてもらいました。
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