雲南省之旅(10)麗江の夜は麗水金沙芸術培訓中心で雲南省の少数民族ショー「麗水金沙」を楽しむ。

2007/08/18 - 2007/09/01

麗江の市内観光の後は「麗水金沙」という雲南省の少数民族ショーです。昆明で観たヤン・リーピン演出の「雲南映像」ほどの感動はありませんでしたが、地方都市で開催される少数民族ショーの中ではクオリティーも高く楽しめました。ここは観光客ばかりの劇場なので最初から最後までみなさん写真を撮っていました。特に中国各地から来た人たちには人気のようでした。麗江にはほかにも「納西古楽」などのショーも数多くありますが、ここが一番人気のようです。
劇場は新市街にありましたが、終演後はブラブラ散歩しながらホテルに戻りました。「麗水金砂」は「序文」「水」「山」「愛」の4幕に分かれ、それぞれ演出も凝っているうえに美しく楽しいものでした。ちなみにチケットは「三合酒店」のそばのチケット屋さんで割引料金で買えました。他の「印象麗江」も「東巴宮」も「納西古楽」も割引料金で買えるので劇場で直接買わない方が良いです。

エリア 麗江(中国)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 4.5
• グルメ: 4.5
• ショッピング: 4.5
• 交通: 4.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 15万円 - 20万円
• 交通手段: 高速・路線バス タクシー 徒歩
• 航空会社: ANA
• 旅行の手配内容: 個別手配

「麗水金砂」を開催する劇場は、地方の小都市にしては立派です。毎夕２回の公演が催されていました。

我々が観た1回目は満席でしたし、入れ違いの2回目の公園もたくさんの人が来ていました。2002年5月1日の公演開始以来「麗水金沙」は中国人および外国人観光客からも人気の公演となっているそうです。

まずは麗江の街並みをバックに納西古楽の演奏が始まります。

中央にはシャーマンである東巴様の姿も見えます。麗江には古城内の劇場で「納西古楽」の保存会があり、その演奏を聴く事が出来ますが、ここではそのさわりだけが紹介されます。

古城内の古楽では楽器自体が中国でも失われてしまったものも残されています。そちらのショーも後日観賞に行く予定にしています。

物悲しい琴や琵琶の音色が美しいです。

そして祈りをささげる東巴様の姿からショーが始まります。

第1幕「水」
チベット族の若い女性が木製の筒にヤクのミルクを入れてバターを造っています。

そこへ若い男性が現れて。

麗江の最終日は雲南省と四川省の省境の濾古湖へ行き、摩梭人の踊りを見ましたがとても似ていました。

昔は日本でもあった歌垣のような男女の踊りと歌です。

そして女性がリボンに吊り下げられて宙を舞います。

アクロバット的要素も入り、見ていても楽しいです。元々はシルクドソレイユなどのヨーロッパのショーで演じられたものだと思います。

「雲南映像」でもあった孔雀舞いの動きを取り入れています。コミカルな動きが可愛いです。

第2幕「山」
納西族「棒棒会」（春節や春の農耕の開始を告げる祭り）やリス族「追猪調」猪を追う）、藏族「織毛氈」（フェルトを織る）、各少数民族共通の民族「找姑娘」（娘探し）「松明祭」などが続きます。

雲南省の他の民族、シーサンパンナ周辺のタイ族などをイメージする踊りもたくさんあります。漢字と英語の字幕がありますが、セリフは特に無いので理解はしやすいです。

何より色が綺麗でした。人気が有るのも頷けます。

揃いのチェックの腰巻と黄色いシャツと帽子が可愛らしいです。

麗江やその周辺の少数民族のショーだと思っていましたが、かなり広範囲が題材になっています。

踊りも衣装も本格的です。魚籠を腰につけ、投網を持った女性がかっこいいです。

たくさんのフルーツを乗せた籠を頭の上に乗せて踊る女性たち。

若い男女の掛け合いの様相になってきます。

艶やかな女性の踊りを挟んで。

ヤン・リーピンの孔雀舞とはレベルが違いますが、衣装や手の仕草は孔雀です。

たくさんの孔雀が踊りだしました。

たくさんの踊り手にちょっかいを出す男性が現れます。

そして嫌がりながらも惹かれ合っていきます。

こういった男女の恋愛話はこういったショーにはつきものです。

そして愛情へと高まっていきます。

めでたし。めでたし。

チベットの僧侶が現れ、ドゥンチェンという長いラッパを吹きます。数日前に香格里拉の「松賛林寺」で見た僧侶の練習風景を思い出します。

後ろからはタイ族の女性が艶やかな衣装で現れます。

ろうそくの灯った龍頭船と頭飾りが特徴的です。

同じような踊りをタイのどこかで見た記憶があります。

綺麗な女性ばかりで華やかな雰囲気です。

さらに美しい女性が現れました。

女神のようです。

ここでも王子とお姫さまがハッピー・エンドです。

第3幕「愛」
摩梭人（モソレン）の愛情についての紹介です。

摩梭人は独特の文化と習慣を持って、母系社会が営まれている。この母系大家族制度は祖母が家庭の中心で、家族全員が彼女の血を引き、男は娶らず女は嫁つぎません。生家で母親と兄弟姉妹と生涯一緒に暮らす女の国です。女性にとって男性はアーシャ（阿夏）と呼ばれるパートナーで、必要なときだけ特別に設えた花楼という部屋に夜這いに訪れる存在です。

アーシャは必ずしも1人に限らずその相手と一緒に生活せず、子供の養育義務も無く父という呼び方も無い存在といわれます。現在も「通い婚」や「夜這い」が存在する唯一の民族と言われます。

続いては蔵族の艶やかな踊りです。

布の使い方が前の年に観た「印象・劉三姐」の水上の場面を思い出させます。

かなりアレンジした衣装ではありますが、チベット族の雰囲気は感じられます。

可愛らしい動きの踊りです。

いつかチベットへ行って仮面の祭りを見てみたいと思っていますが、いつになることか。

その前に九塞溝へも行かなければならないと、一応順番を考えています。

艶やかな女性が登場しました。

色々な少数民族の男性が言い寄ります。

イ族の女性はこのような頭飾りを被りますが、男性でこのような帽子を被る少数民族はあるのだろうか？

コミカルなシーンが続きます。

1人の男性の気を惹いています。

大きなスカートの中には男性が隠れていたり…。

楽器を持った男性が踊ります。

道化が出てくるのもお約束のようです。

最後は美しい衣装を着た女性たちが現れて踊ります。

現実の少数民族の衣装とは違うので、もうどこの民族とか分かりません。

と思いながら黒い4角形の頭飾りはイ族のようです。

後はきれいな女性を目で追って写真を撮りました。

綺麗なお嬢さんたち。

綺麗なお嬢さんたち。

綺麗なお嬢さんたち。

綺麗なお嬢さんたち。

綺麗なお嬢さんたち。

綺麗なお嬢さんたち。

フィナーレに向かいます。

担いだ青竹でシーソーのように回転します。

すごい力で回転していきます。

エンディングです。

大団円で終了しました。

最後は全員がカーテンコールに応えてステージに集合です。見ごたえのあるショーでした。

「麗水金沙芸術培訓中心」は名前の通り「麗水金沙」専用の劇場のようです。新市街から大きな水車の広場を抜けてホテルへ戻りました。