2007/08/18 - 2007/09/01
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kojikojiさん
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昼過ぎに香格里拉からバスに乗って、麗江に戻るとすっかり日が落ちていました。「三合酒店」に再度チェックインしましたが、今回の部屋は奥の伝統家屋の部屋ではありませんでしたが、部屋も広くて快適でした。これから約1週間で本格的に麗江と周辺の観光です。到着日は妻は具合が悪く麗江の夜景を見ていないので、夜景見物がてらに夕食を摂りに出かけました。旅も中盤で少し疲れも溜まったので、翌日は旧市街の観光くらいにとどめました。郊外への観光は到着日にホテルまで送ってくれた李さんのタクシーをチャーターする事にしました。この李さんも奥さんもとても良い人で、麗江でのよい思い出になりました。また1週間の滞在で、近所の旅行会社のお姉さんや中国茶屋の女の子とは仲良しになりましたし、東巴楽舞の東巴様とも顔見知りになりました。帰国前には皆さんにお別れを言いに行きましたが、楽しいだけではなく何か寂しさの残るたびになりました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 5.0
- ショッピング
- 4.5
- 交通
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 10万円 - 15万円
- 交通手段
- 高速・路線バス タクシー 徒歩
- 航空会社
- ANA
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
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香格里拉から戻って「三合酒店」に再チェックインしました。部屋のロケーションは前に泊まった四合院の部屋が良いのですが、手狭なのと廊下から部屋の中が見えるので、手前の長廊沿いの建物の2階の部屋にしてもらいました。こちらの方が部屋は広いしバスルームも快適です。
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まずは四方街まで散歩に出ました。やはりこの辺りが一番美しい夜景を眺める事が出来ます。
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四方街は昼間も混み合っていますが、夜になると観光客の姿でいっぱいになります。
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四方街の角のレストランに入りました。3階まで眺めの良い開放感のある伝統家屋の建物です。
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多少値段が高いのでお店は空いています。
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ただこの眺めを見ながらの食事ですから気になりません。高いと言っても総額で数百円の違いです。
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あまり期待していなかったのですが料理は絶品でした。
麗江名物料理のオンパレードです。これは納西族の糯米の腸詰で、 豚の血に餅米と香辛料を入れた腸詰めです。モチモチした食感で味はあまりついていないのが特徴です。唐辛子をつけるとさらにおいしいです。 -
スープは北京の旅で知ったトマトと溶き卵を注文しましたが、麗江風はスパイシーな味付けでした。そして炒飯とビールで大満足の晩ご飯でした。
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ここからの眺めが忘れられずに、滞在中にもう一度食べに来ました。
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下には流し灯籠を売る夜店が見えます。これも麗江の風物詩です。ここ1週間は怒涛のような移動と観光だったので、この日は早めに休みました。
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朝もゆっくりしましたが散歩にも出掛けました。
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李さんの奥さんの家です。納西族の四合院の伝統的な住宅を改装して民宿として営業しています。李さんに部屋の中も見せてもらいました。ホテル並みとは言いませんが設備は整っています。
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白い服を着ているのが李さんの奥さんで、後は近所のおばさんたちです。いろいろ観光客相手に商売をされています。この後妻が一緒に写真を撮りましたが、「色が白くていいわね。」なんて言われていましたが、年齢を聞いてびっくり。女の人の白い肌と年齢をとっても若く見えることへの思いは同じなのだと思いました。
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旧市街の中を流れる川の中にはこんな感じで金魚が群れています。川の流れの緩いところに集まっています。
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中国では金魚を放す「放生」という習慣があって、徳になるという考えから放すので川は金魚だらけです。上海近郊の江南の古鎮の朱家角には放生橋という有名な橋があります。
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市内を歩いて「木府」に向かいます。納西族の首領であった木氏は元の時代の1253年より麗江の府知事に任命されて以来、世襲で元や明や清の3つの時代を22世代470年にわたって支配してきました。木府は麗江の政治と経済と文化の中心で、木府は麗江古城の「紫禁城」ともいえます。
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午前中の古城内は観光客の姿が少なくて気持ち良いです。午後から夕方はバスで大挙する人も多く、ライトアップの時間は歩けないほどの人で賑わいます。
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道端では簡易な蒸し器で商売をしている納西族のおばあさんの姿が見られました。
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木府へ行く途中でアクセサリー屋で止まってしまいました。アンティークもありましたが、ネックレスの直しに来ていた地元のお姉さんが、「この店は麗江で一番の技術を持った店よ。」と教えてくれました。この帽子は買いませんでしたが、後の銀飾りだけ買い求めました。左右一対になって銀の鎖で繋がっています。
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自分でパーツを選んで組み替えもしてくれるという事なので、木府の見学の後にまた立ち寄ることにしました。
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「木府」に到着しました。入場料は1人35元でした。木氏土司の屋敷であるとはいえ、その豪華さは王侯貴族の宮殿のようです。木氏は自身の宮殿式の屋敷を建てる際に中原地域で一般的な「座北面南」の風水理論に従わずに東向きにしました。
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東は五行の木に属する方角とされ、その太陽と木は納西族の東巴教のシンボルでした。また「木」は皇帝に授けられた姓だったので、木氏は「木」の気を取って栄えるという理論から、屋敷を建てるのに「座西面東」の形を取ったとされます。
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東に向いた宮殿です。8月の昼頃なので太陽は真上からあたるので、影も無く紫外線も強いです。
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北京の紫禁城のような造りです。中央を離れても権力者の考えることは一緒のようです。ヴェトナムのフエの阮王宮もミニ紫禁城のようでした。
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麗江古城には城壁がありません。これは地方官としての土司である木氏は姓の「木」が城壁に囲まれると「困」という字になることを忌み嫌い、あえて城壁を作らなかったとされていますが定かではありません。
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内部の天井の組み方は北京の「祈念殿」や「皇穹宇」を思い出させました。
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納西族の木工技術の高さは北京や江南の建築にも引けを取らないと思います。
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この時観光客はほとんど姿が見えず、売店の女の子も暇を持て余しています。
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東巴様も暇そうでした。
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東巴教(トンパ教)は玉龍納西族自治県を中心に住む納西族の民間宗教です。この地のシャーマニズムとアニミズムを起源に、地理的に近いチベット仏教やイスラム教やヒンドゥ教の影響などを受けて成立しているそうです。 教義には明確な体系がある訳ではなく、自然崇拝と善悪二元論がその特徴で、教典は独自の象形文字「東巴文字」で記されます。
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昆明の雲南民族村にあった建物と同じような肘木や垂木が美しいです。
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青が美しい建物と赤い百日紅が奇麗でした。
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中国らしい菊の花も満開でした。
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東巴様もお疲れのようです。
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長廊を歩いていると涼しい風が通り抜けました。獅子山に向けて山を登っていきます。
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木氏の屋敷は獅子山を背景に建てられています。山には柏の木が茂っており、現在獅子山に残っている古い柏林(黄山古柏)は「麗江十二景」の一つになっています。20世紀の1950~60年頃にかけて地元の住民によって植えられた柏の木も現在では青々と茂る林に成長しています。
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獅子山から景色を望むと見渡す限りに連なる瓦屋根の美しさに驚きます。甍の波というのはこんな風景のことでしょう。
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お昼は古城内の川沿いのレストランで食べることにしました。
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青椒肉絲と青菜の炒飯なんてシンプルな料理が一番美味しいです。
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黒板に映画館の案内がチョークで書かれてありました。「変形金剛」「哈利波特」
が掛かっていました。「変形金剛」はトランス・フォーマーで、「哈利波特」は読みの通りハリー・ポッターで「与鳳凰社」は不死鳥の騎士団だと想像できます。 -
古城内にはいろいろな商売があるようで、乗馬も出来るようです。麗江などこの辺りは交易路として栄えた町で、茶馬古道とは雲南省で取れた茶(磚茶)をチベットの馬と交換したことから名付けられたものです。馬は香格里拉で乗ったので麗江では乗りませんでした。
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納西族のおばさんたちはみんな働き者です。
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観光客が少ないので馬子の人も暇そうです。
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町の辻々には大抵おばあさんが座っておしゃべりをしています。
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麗江の通りには黒龍潭から流れる水路が張り巡らされ、入り口には板の橋が架けられています。
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しかし金魚の多いこと。
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麗水金沙の劇場へ向かいます。夕方になってきたのでレストランでは料理の準備に忙しそうです。
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これからお勤めなのか美しい女性が歩いてきました。
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街を抜けて「黒龍譚公園」に来ました。先ほどまで良かった天気が少々崩れてきました。
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「黒龍潭公園」とも呼ばれる「玉泉公園」は麗江古城から川沿いを北に向かって15分ほど歩いた場所です。玉龍雪山からの雪解け水が流れ出て、湖のような泉を作り出しています。玉泉公園から見える玉龍雪山はとても美しく、水面に映る景色もとてもきれいなので楽しみにしていたのですが。
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公園内には「東巴文化博物館」などの施設もあり、東巴文化を学ぶ事も出来ました。しばらく玉龍雪山が姿を現さないか眺めていましたが、全景を見ることは出来ませんでした。
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午前中に来た方が良かったのか・・・。いろいろ考えてしまいますが、この後も姿を見せてくれることはありませんでした。1週間いたのに一度も見られないなんて。
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「赤い太陽広場」にある漢白玉で造られた毛沢東彫像です。この像は1969年に建てられましたが、1996年2月に麗江で起きた震度5の地震の際に広場の周囲にあった建物は半壊や全壊したにもかかわらず、この像は少しも傷つかなかっためにみな驚いたそうです。中国国内でも毛沢東像はほとんど残されていません。
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