2008/02/10 - 2008/02/10
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SUR SHANGHAIさん
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サバ州第2の町サンダカンでは、日本との歴史の接点も見て回ったSUR SHANGHAIとその旦那。
学生時代に読んだ山崎朋子氏著の『サンダカン八番娼館』がきっかけになって訪れてみたスールー海に面した港町サンダカン。
今はのどかな地方都市に見えるサンダカンにも、昔は暗い翳りを見せていた時代もあったんだ…。
そんな思いを抱きながら、今回のボルネオ島の旅の振り出しになったコタ・キナバルへと帰ります。
その途中では、≪サンダカン死の行進≫と深い関連があるラナウ近くのクンダサンにも寄る予定。
そこでは何が待っているのか。
表紙の画像は、この日夜になってから着いたコタ・キナバルの街のイルミネーション。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 3.5
- グルメ
- 4.0
- 交通
- 3.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- レンタカー 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
サンダカンと日本との歴史的な接点を垣間見たSUR SHANGHAIとその旦那。
今日は、ボルネオ島での振り出しになったコタ・キナバルへと戻ります。
サバ・サンダカン・ホテルをチェック・アウト。
サンダカンに来た時と同じ22号線を辿って行くと、タワウ方面へのジャンクション標識も出ていた道の脇。
ここからだと、今日の最初の目的地ラナウあたりまで215km、コタ・キナバルまでは323km。
注:標識には22号線と出ていますが、コタ・キナバルで買った地図にはA4号線と出ていました。
この旅行記では、標識の方に合わせて22号線と書いておきます。 -
マレーシアでよく見る高床式の木造家屋。
昨夜は雨が降ったらしくて、庭に水が溢れている。
これからまた雨も降りそうだし…。
今日は外に洗濯物を干しても乾きそうがないね。 -
水気をたっぷり含んだ雲が重そうに垂れ込めているなあと思ったら、あ〜あ、やっぱり。
この後は降ったり止んだりの空模様。 -
この時の22号線は、ところどころ工事中。
工事中の区間はそれぞれ数百mほどで、普通車でも大丈夫でした。 -
工事が済んだあとの22号線は、ご覧のように快適に舗装された片側一車線。
サンダカンの戦争記念公園で見てきた≪サンダカン死の行進≫とほぼ同じルートを辿っているとは思えないほど。
サンダカン寄りの22号線は、両側がオイル・パームの農園。
しつこいほどに生い茂って黒々として見える農園が続いていました。
新しく開墾されたらしい農園には、苗木が規則的にずらりと植えられていたのが印象的な眺め。 -
ジャングルを切り開いて造られた22号線は起伏もカーブも緩やかな道。
サンダカンからラナウまで、≪サンダカン死の行進≫が辿ったのは260kmほど。
その当時は、文字通り道なき道を衰弱した体で進む状態だったのだろうと思うと、その途中で命を落とした人々の無念も感じられるこの道。 -
ラナウが近づくと、ポーリン温泉(PORING HOT SPRING)への標識も出ています。
これは、第二次世界大戦中に日本軍が掘り当てたという温泉で、ポーリンと言うのは竹を意味しているのだそう。
SUR SHANGHAIたちは行きませんでしたが、キナバル山周辺訪問でラナウあたりに宿泊する方は行ってみては?
無料の露天風呂もあるようですが、入浴には水着、またはTシャツ+短パンが必要とのこと。 -
同じく22号線上に出ていた標識。
ラナウまで5km。
これから向かうクンダサンまで20km。
最終目的地のコタ・キナバルまで115km。
現在のラナウはキナバル山周辺訪問客や避暑客も多い町で、観光客に必要な施設が一通り揃っています。
SUR SHANGHAIたちはちょっと休憩をして行こうと思います。 -
ラナウの町に入ると、道沿いにはガソリン・スタンドや食堂、商店なども並んでいます。
一軒の食堂に入って頼んだのはムルタバ。
これは薄く伸ばした小麦粉の皮に具を挟み、鉄板で平たく焼き上げた食べ物で、マレーシアのお好み焼き的存在。
小皿で出てくるカレーソースを付けていただきます。
熱々がおいしい一品。
具は野菜、肉が選べますが、イスラム系の食べ物なので豚肉は無し。 -
現在はキナバル山周辺訪問の足がかりや避暑地になっているラナウやクンダサンには、リゾート・ホテルもいろいろ。
クンダサンの町近くにもたくさん出ている看板の向こうに小さく見えているのが、クンダサンの戦争記念公園への標識。
茶色い地味な標識に≪KUNDASANG WAR MEMORIAL≫と出ているのでお見逃しなく。 -
イチオシ
標識通りに脇道に入って行くと、クンダサンの戦争記念公園の門がありました。
車道に面しているのですぐ分かります。
丘になった敷地内へは階段を上って行きますが、小1時間あれば見終わる程度の規模でした。
階段途中にブースがあって、10リンギットを支払うようになっていました。
開園は毎日8:30〜17:30。 -
イチオシ
クンダサンの戦争記念公園にあった≪サンダカン死の行進≫を表していると思われるオブジェ。
SANDAKAN MILE 8 と出ているのは、サンダカンの8マイルという地名の場所にあった捕虜収容所(現在はサンダカン戦争記念公園)のことで、そこから始まったラナウへの行進を象徴しているのではないかと思ったSUR SHANGHAI。
ここで言う捕虜と言うのは、第二次世界大戦中の1942年2月にシンガポールが陥落した後に送り込まれて来たオーストラリア人捕虜とイギリス人捕虜のこと。
サンダカンでは日本軍の軍用空港建設のために過酷な労働を強いられ、それが元で亡くなった人々も多かったのだそうです。
1944年末には連合軍よってその空港も爆破されたので、日本軍は260km離れたラナウへ移動を決意。
1945年の1月から6月にかけて、捕虜にも強制されたラナウへの移動の行進が≪サンダカン死の行進≫だったようです。 -
クンダサンの戦争記念公園の敷地内。
こんもりした丘になっている敷地はいくつかに分かれていて、上記の≪サンダカン死の行進≫に関係した国々の追悼記念庭園や展望台になっていました。
階段を上りつつ見て行くと…、 -
…まずは芝生を敷き詰めたオーストラリア庭園があって、壁際には追悼記念碑が立てられていました。
一番奥に見えている記念碑に近づいて行くと…、 -
…オーストラリア国旗とともに、これまでにもご紹介してきたような≪サンダカン死の行進≫前後の歴史が英文とともにマレー語でも刻まれた記念碑がありました。
これによると、このクンダサンの戦争記念公園は、1950年代終わりにサバ州の人々と現地駐在員たちによって創立されたのだそうです。
それとともに、ボルネオ島の地図、捕虜たちの強制労働、行進の様子、そして≪サンダカン死の行進≫のルートも浮き彫りにされています。
この記念碑ではその距離数が265kmになっています。 -
こちらはクンダサン戦争記念公園内のイギリス庭園。
国花であるバラがたくさん植えられていて、この時にはその手入れに来ている地元の人もいました。
ここにも壁際に記念碑が出ていたので、それも見てみます。 -
イギリス庭園の追悼記念碑。
サンダカンの捕虜収容所や≪サンダカン死の行進≫、ラナウで亡くなった人々への追悼と、その人々を永遠に忘れないという旨の碑文になっています。 -
そして、一番上にはボルネオ庭園。
そこにあった石碑には…、 -
…意外なことに漢字で 血汗泪 と彫られて、マリーゴールドの花に囲まれていました。
この碑についての説明は出ていなかったと思います。 -
クンダサン戦争記念公園の展望台へ向かう途中にある庭園。
壁一面に、サンダカンの捕虜収容所、3度に渡って行われたサンダカンからラナウへの死の行進、そしてラナウで亡くなった1800名余りのオーストラリア人、600名余りのイギリス人の名が刻み込まれていました。
片隅には、奇跡的に死の行進やラナウから脱走して生還した6名のオーストラリア人の言葉を刻んだ碑もあったのが、生々しい戦争の証言にも感じられたSUR SHANGHAI。 -
クンダサン戦争記念公園の展望台。
同じように見学に来ていた青年が一人、クンダサンの町を見下ろす後姿。
本当なら、ここからキナバル山が見えるはずなんですが、霧の中に姿を隠してしまっています。 -
クンダサン戦争記念公園展望台から見たクンダサンの町の一部とキナバル山の裾。
晴れた日にはそのゴツゴツとした姿を見せてくれるのだと思います。 -
クンダサン戦争記念公園展望台から見たクンダサンの町。
画像右手は、22号線がコタ・キナバルへと続く方向。
画像左手に見える壁は、戦争記念公園の塀。 -
クンダサン戦争記念公園内のカフェ。
ここにはこれまでご紹介してきたサンダカン、ラナウ、クンダサン関連の新聞記事などが展示されていました。
一休みのついでに足を止めて行くといいと思います。 -
クンダサン戦争記念公園のカフェのあたりに咲いていた花。
今日の暗い空の下、そこだけに光が当たっているかのような明るい黄色が印象的。
今回、サンダカンやクンダサンの周辺で見てきた歴史の暗さに癒しの光を投げかけているかのよう。
さあ、このあとは教の宿が取ってあるコタ・キナバルへ前進。 -
クンダサンからコタ・キナバルへの22号線は、キナバル山の麓の峠越え。
キナバル公園への入口もあって、ラフレシアの花の絵が描かれたこんな看板も出ています。
キナバル山には登ったことはないけど、キナバル公園には行ったよね。1999年の事だったからもう9年前の事。
あの時はコタ・キナバルから車を雇って来てみたっけ。
この日はお天気も悪いし、コタ・キナバル到着が暗くなりそうなので素通り。 -
キナバル山の麓の峠越えでは濃霧になったこの日。
安全のための徐行で時間が流れる。
事故を起こすよりはずっといいと思っても、やっぱり疲れる…。 -
イチオシ
案の定、コタ・キナバルに到着したのは冬の短い日がとっくに暮れた時刻。
サンダカンから、途中の休憩や見学、濃霧のための徐行時間を入れると8時間位かかった計算。
でも、無事に着いてよかった。ほっ。 -
コタ・キナバルの宿は、ラオスから到着した時と同じル・メリディアン コタ・キナバル。
その時に泊まったスイートとは間取りが違う別のお部屋。
ふう〜、今日はぐっすり眠れそう。
ル・メリディアン コタ・キナバルの所在地はJalan Tun Fuad Stephens
http://www.kotakinabalu.lemeridien.com 日本語版
ホテル前を通っているトゥン・ファド・ステファン通り向こうは海。ただしビーチではなく岸壁になっていて、夕方からは屋台食堂や生鮮食料品の市場がずらりと並びます。
周辺にはショッピング・センターや小さいお店が多いので、町歩きとお買い物向けの立地だと思います。 -
寝る前にちょっとだけ歩いてみようと、ル・メリディアン コタ・キナバルの外に出る。
もうとっぷりと暮れた暗い空。
今朝までいたサンダカンは小さい町だったから、ル・メリディアン コタ・キナバルがずいぶん大きく見えるねえ。 -
ちょっとだけ歩いてみたコタ・キナバルの夜の街。
旧正月が明けたばかりで、あちこちにお祝いのイルミネーションが。
中国系住民も多いので、この赤い提灯が下がる様子だけ見たら、中国の旧正月?と思うくらい。 -
イチオシ
旧正月のお祝いイルミネーションで華やかに見えるコタ・キナバルの夜。
コタ・キナバルはサバ州の州都。
今朝までいたサンダカンはサバ州第2の町と言っても、その格差は大きいみたい。
そんな感想も抱きつつ、明日のコタ・キナバル歩きに備えてSUR SHANGHAIとその旦那はこれでリタイアします。
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