Pakistan カラチの地域別Shopping情報　クリフトン?　縫い物ビル

2007/09/13 - 2007/09/13

「Pakistanカラチの地域別Shopping情報　タリク・ロード　ラビ・センター編」
（長ったらしくてすみません）からのつづきです。

スパンコール刺繍はこんなに小さなうちから修行を始める・・・。


どこのショッピング・モールにも生地屋のそばには縫製屋や刺繍のコーナーがあるのですが
クリフトンのこのビルの一階は生地屋はほとんどなくて職人達だけのモールです。
バーベキュー・トゥナイトのあるビラワル・ランドアバウトからチャイナ・タウン（という中華レストラン）へと向かいチャイナ・タウンのひとつ手前のビル。
一階外側は新しくできた地元風ファーストフード店やコピー屋などです。

★Pakistan 179編＆ジャンル別サイトマップ7編　あわせてぜ～んぶのサイトマップ
http://4travel.jp/traveler/tougarashibaba/album/10406139/

?　Pakistan カラチ生活ガイド　サイトマップ　Living Guide in Karachi
http://4travel.jp/traveler/tougarashibaba/album/10227449/

エリア カラチ(パキスタン)

コピー屋のところから入っていくと中は停電で暗い。

手前左と右に刺繍用の台があって職人が
一心不乱にスパンコールを縫いつけている。

お客のほとんどは女性です。

見本のぶらさがったお店の角から歩いていくと

裾飾りの見本

「どのようなデザインにも応じます」
ったって何もなきゃイメージわかないもんね。

こういった小さなサンプルも並んでます。

これとこれをここにこう組み合わせて・・・。

母娘や姉妹でやってきては
長いことあーでもないこーでもないとやってます。

なんつったって胸元が勝負！

なので前身頃の見本屋というのがある。

ガルフウェイ・ショッピング・モールの中にも
見本屋横丁とでも呼ぶべき一画があります。

ビーズ、スパンコール、ジェム・ストーン
金糸、銀糸、色糸、鏡板
ありとあらゆる刺繍のテクニック

そういったテクニックと素材とデザインの組み合わせ。

数を考えただけでめまいがしてくる・・・。

え？

はよう手間賃がいくらか書かんかいなって？

聞いてオドロクなよ。

2500ルピー（5,000円）！！

安いって？

そりゃー、日本人から見りゃ安いかも。

でもね
トラベラーの一人エイリアンさんが着てた
素適なコットンのシャルワール・カミーズとドッパータ
（パキスタン女性の3点セット。スカーフと上着とズボン）
の生地代がガルフで300ルピー（600円）。
縫製料は上着一枚が130ルピー（260円）からと聞けば
2500ルピーがいかに高いか
おわかりいただけるでしょう？

庶民の代表的ランチであるチキン・ビリヤニが
35ルピー（７0円）ほどなんですから。

しっかし
何回の洗濯に耐えられるんだろうか？

貧乏性の唐辛子婆はおじけづいてしまいます。
だって1年の2/3は真夏なんですよ〜。
汗かきますよ〜〜。

ピンと張り巡らした刺繍台

女性達はデザインを決めたら

型紙を持って
ビーズを選びに行くんでしょうね。

ビーズ屋さんは何軒もならんでいるので
選ぶのも大変だと思うけど
それがまた楽しいんでしょうね。

唐辛子婆はサンデーマーケットで買ったスカーフの
ハジを縫ってもらいにやってきました。
5ルピー（10円）！

ちっ、シケたお客だよ。
なんて表情はミジンもなく(*^.^*)

ついでに
インドで買ったバッグの紐がほどけたのを
修理してもらいました。

時々ズボンの丈詰めなどをお願いしているお店が停電で真っ暗なので今日はこのお店に行ったのですが
ちょっとした修理などの手間賃はお店のマスターが受け取らず、職人さんのポケットマネーになるようです。

いつもお願いしているお店はとっても珍しいことに女性が切り盛りしていて男性の職人さんを使っています。彼女自身もアイロンかけをしています。

あらあらカッティングしてるそばでお茶いれて大丈夫？
（この写真を撮った時はまだラマザン突入前）

こちらの人はこの小さなカップで
甘くてミルクたっぷりのチャエを一日に何回も楽しむ。

と、したり顔に書きましたが
これはチャエではないそうです。

それにしてもこの男の子の睫毛みて！
お人形みたいよ！

なんとインスタント・コーヒーなんですって。

時代の変化かしらねえ。

あらゆる種類の縫製用小物が
壁にぎっちり用意されてます。

ところでラマザン明けのイードというイスラム正月には自分用はもとより家族・親戚・使用人・従業員に
新しいおべべを配るしきたり。

ということは
ラマザン中が縫製屋のかきいれ時であります。

ラマザンはイスラム暦によって決められるので
季節はズレていくのですが
今年はセカンド・サマーである10月。
あづいんぞ〜〜！

窓のない工房で頻繁におこる停電の中
ジェネレータのともす薄暗い裸電球の下で
扇風機の風もなく
日の出から日の入りまで飲まず食わずで
お客の催促にこたえるべく一心不乱に
ミシンを踏み続ける・・・。

それにしてもご機嫌なのは、がっぽり稼げるから？

忙しいからといってラマダンを中断する人はいないそうです。


☆「なでしこの輪」から抜粋させていただきました。
http://nadeshikonowa.seesaa.net/article/55300598.html#comment

ラマザンのあとには結婚式のシーズンが控えている。
睡眠時間3時間の人もいるとか。



話が前後しますが
イードめがけて布地を買いに走る女性達だって
おおわらわです。

つづきは「ジュビリー・マーケット編」でどうぞ。

この旅行記へのコメント （8）

• waterlilyさん 2008/04/11 14:13:03

  美しい刺繍☆彡

  唐辛子婆さま、日本に帰っていらしたんですね！
  お帰りなさいませ〜☆
  もうこれから暫くは日本ですか？それともまたいつか海外に行かれることもあるのでしょうか。
  いろいろ手続きなどの雑事でお忙しいことと思いますが、もう落ち着かれましたでしょうか？
  無理をなさいませんよう、お体大切になさってくださいね。
  
  ところで、この刺繍の数々、本当に繊細でうっとりするほど綺麗ですね〜。
  これはインドのバンジャビードレスと言うものとは違うものなのでしょうか？
  昔私もインドで、これに似たバンジャビードレスというものがすっかり気に入って何枚も買って来てしまいました。こんなに綺麗な刺繍やビーズが入った凝ったものではなく、町の市場のような所で買った普段着のような安い素朴なものなのですが、ウエストが限りなくフリーなので、着心地が良いことといったら(*^^)v
  
  それにしても少年たちの何て可愛いこと！
  まるで付けまつげをしているみたいですね。
  少し分けて欲しいです（*^_^*）

  唐辛子婆さん からの返信 2008/04/13 23:14:47

  RE: 美しい刺繍☆彡

  waterlilyさん、こんばんは♪
  
  >お帰りなさいませ〜☆
  
  ありがとうございます。しばらくは日本にいられそうです。
  投票もありがとうございます。
  
  >この刺繍の数々、本当に繊細でうっとりするほど綺麗ですね〜。
  
  ここのはどっちかというと庶民御用達なんですよ、これでも。
  帰国直前に２ヶ所、もっともっとすんごいところに
  見学にいくチャンスがありましたので
  近日中にお目にかけましょう。
  
  >これはインドのバンジャビードレスと言うものとは
  >違うものなのでしょうか？
  
  同じようなものですね。
  でもパキスタンではかならずドッパータというスカーフとセットです。
  確かにウエストがブカブカなので楽ですね。
  ズボンもブカブカなので
  waterlilyさんはインドにもいらしたのですか？
  うらやましい！
  
  

  waterlilyさん からの返信 2008/04/14 12:54:15

  RE: 美しい刺繍☆彡

  えぇっ！これでも庶民用なのですか(@_@)
  インドの市場で購入した物はもう布を切っただけという感じの簡素なものでしたが、パキスタンはすごいですね。
  次の旅行記はどんなにすごいことでしょう！
  今から楽しみにしています(^^♪
  
  ところで今、昭和記念公園の旅行記もまだ途中ですが拝見しました。私もコクリコさんの旅行記で感動して以来、憧れ続けている一人なのですが、なかなか行けそうになく、唐辛子婆さまの旅行記でまた堪能させて頂きました。
  植栽の仕方や花の色や種類の組み合わせ方が本当に素敵な公園ですね！
  お写真を見ただけでも、日本の花の公園で最も綺麗な公園ではないかという気がします。もう溜息が出るくらい、夢の世界に迷い込んだように綺麗ですね〜☆
  こんなに素敵な公園の近くに住むことが出来たら、私は毎日でも通ってしまいそうです（*^_^*）
  続きのコメントが入る頃、また拝見にお邪魔させてくださいね。

  唐辛子婆さん からの返信 2008/04/14 23:46:03

  RE: 美しい刺繍☆彡

  >ところで今、昭和記念公園の旅行記もまだ途中ですが拝見しました。
  >私もコクリコさんの旅行記で感動して以来、憧れ続けている一人なの
  >ですが、なかなか行けそうになく、唐辛子婆さまの旅行記でまた堪能
  >させて頂きました。
  
  投票ありがとうございます。
  自転車でもいける距離なのにカメラを持っていったのは初めてでした。
  コクリコさんに感謝です♪
  
  

• ぼぬかいさん 2007/11/13 13:09:43

  キレイ　キレイ！！！テンション↑↑

  ワシ　ココへ行ったら沈没する自信があります！！
  刺繍とか大好き！特にこんな感じのエキゾチックな感じたまらん！
  ベトナム行った時も沈没したものワシ。。。
  やっぱ刺繍とかビーズとかって女子ゴゴロを誘うわ〜。
  
  しかしちょっとした縫い物をしてくれる店がそばにあるなんていいなぁ〜。
  そうなのよ！ちょとした縫い物のためにミシンを出すのが面倒なのですよ。

  唐辛子婆さん からの返信 2007/11/14 01:09:13

  RE: キレイ　キレイ！！！テンション↑↑

  >ワシ　ココへ行ったら沈没する自信があります！！
  >刺繍とか大好き！特にこんな感じのエキゾチックな感じたまらん！
  
  あらあら、それならカラチじゃ沈没しまくりだわね。
  カラチのショッピング・ガイド編のぞいてみてちょ。
  ・タリク・ロードのラビ・センターはビル全体がきれーな布地の洪水だし
  ・ガルフウェイ・ショッピングモールもいいし
  ・カラダールのレイディース・バザールの染物横丁とかね
  嗚呼
  パキスタンの政情がもっと安定してたら
  私のいる間にいらっしゃいと自信を持っていえるんだけど・・・（泣）
  
  >しかしちょっとした縫い物をしてくれる店がそばにあるなんていいなぁ〜。
  >そうなのよ！ちょとした縫い物のためにミシンを出すのが面倒なのですよ。
  
  そうよねー！さすがワシの子じゃ。
  投票もありがとね。

• コクリコさん 2007/10/08 17:43:21

  すてき〜！

  あれれ、書き込もうとしたら間違えて投票しちゃった。
  まっ、後で投票しようとしていたんだから良いか。
  
  唐辛子婆さん、こんにちは。
  まだ日本ですか？今日は雨降りで肌寒い一日でしたね。
  
  まだ工事中なのに覗いてしまいました。だって表紙の少年がカワイイんですもの。
  そしてあのお洋服の胸元の刺繍。
  ビーズやスパンコールで豪華でかつ繊細に刺繍されていてうっとり見とれてしまいました。
  いつ着るのですか？
  結婚式に招待された時？卒業式？他にもいろんなパーティーがあるのかしら〜興味津々。
  唐辛子婆さんも1着買いましたか？
  洗濯はどうするか私にも気になるところですが、着物みたいにしょっちゅう着るわけではなさそうだから良いのかしら？
  ちょっと着てみたいです。
  それにしても、少年のみならず、男たちなんてハンサムなの！
  またたくさん写して下さいね。
  
  

  唐辛子婆さん からの返信 2007/10/09 01:05:07

  RE: すてき〜！

  コクリコさん
  
  カキコと投票ありがとう！
  まだ日本ですがもうすぐ戻る日が決まりそうでバタバタしています。
  
  >表紙の少年がカワイイ
  
  まだあどけなさの残る少年達がいっぱしの仕事してるんですからねー。
  
  >いつ着るのですか？
  
  3晩も4晩も続く結婚式には毎晩違う衣装でおでかけしなくちゃだし
  イード（断食開けのイスラム正月）にはあちこち訪問しあうし。
  お金持ちなら子供のお誕生パーティだってホテルとかでやるしねえ。
  
  >唐辛子婆さんも1着買いましたか？
  
  いえいえ。
  滞在する全ての国の民族衣装を買ってたら「タンスの肥やし」があふれてしまうでしょ。だから買わないことに決めてるんです。
  ココロを鬼にして。
  
  >洗濯はどうするか私にも気になるところ
  
  でしょ？
  洗濯機で洗ったりしたらいっぺんにダメになっちゃうでしょうしねえ。
  お出かけのときは衣装の上からアバヤをまとう人も多いから
  絶対汗だくになってるはずよね。
  
  カラチでは自分の派手な結婚衣装を他人の結婚パーティに着ていっていいし年取ってるからって地味なの着なくちゃならないって慣習はないみたい
  なので、大事に大事にとっておく。
  ・・・今度戻ったら聞いてみますね。
  
  >それにしても、少年のみならず、男たちなんてハンサムなの！
  
  きっちーさんにイケメンハント頼まれてるから。
  って唐辛子婆もメンクイでっす(*^_^*)
  ともかく濃ゆいヒトが多い。
  
  日本にいると雑用に追われてなかなかアップできなくて
  気になる方々のページを覗くゆとりもなくて。
  コクリコさんの昭和公園もまだゆっくりとは見れてないの。
  あちらに戻ってからのお楽しみになりそうです。
  
  　　〜唐辛子婆〜