espfrandさんのクチコミ全20件

まだ3つ星を持っていた頃に行きました。カフェからレストランになったという由来のせいか、隣のテーブルの長いす風の椅子とこちらのテーブルの椅子が接触していて、隣のテーブルの客が体を動かすとその振動がこちらに伝わってきて、不快でした。セルヴェールが料理の出し入れをする際に厨房との間のドアを足で押し開けていましたが、3つ星レストランとしてはまずいのではないかなあ、と思いました。私が行ったときに、テレビ撮影のカメラが厨房に入っていきましたが、テレビに映ることよりも、もっと料理の方に力を入れるべきじゃないかと思いました。私が行った翌年に、２つ星に落ちましたが、落ちて当然という感じです。シェフのGuy Martin(ギ・マルタン)は、私が行った年にLa route des étoiles(3つ星の道）と題する本を出版していて、偉そうなことを書いているのですが、出版の翌年に、星を1つ失ったのは皮肉です。

フォーシーズンズ・ジョルジュ・サンクの1階奥にあるレストランです。まだ、3つ星を持っていた頃に2度食べに行きました。ここでは、ランチを食べたことがあり、そのときそれまでに食べた3つ星レストランの中で一番良くなかったので、ジョルジュ・サンクに泊まった際にディナーを食べてみました。Le cinqの内装等は、パリの高級レストランのイメージをそのまま絵にしたようなレストランですが、その日のディナーの料理はどれも塩辛すぎて、全くよくありませんでした。ランチとこのディナーの経験から、3つ星レストランとしては落第だなと思いましたが、その翌年だったか、星を１つ失いました。個人的には当然という感じです。私がパリで食べたことがあり、３つ星を維持しているレストランの中で機会があったら、また行ってみたいのは、ギ・サボアです。まだ行っていない割と評判の高い3つ星レストランもありますが、個人的にはパリの3つ星に行くよりも、スペインの3つ星に行った方が、満足度が高い気がします。

Petit Palaisのそばの一軒家のレストランです。食事をするのは、2階になります。パリの真ん中で、かなり大きな一軒家のレストランという珍しさはありますが、食事そのものは、また来たいというほどではありませんでした。

ヤニック・アレノ氏がシェフで3つ星をとってしばらく経った頃のムーリスに行きました。Degustationを頼みましたが、特に印象に残る料理はありませんでした。他の所の口コミを見ると、ヤニック・アレノ氏がシェフをやめる頃は、かなりひどかったというものもあり、彼がやめた後はさらに駄目という口コミもありました。その後またシェフが変わり、今は、アラン・デュカス氏がプロデュースするレストランになっているようですが、アラン・デュカス氏は自分では料理しないで、彼が選んだシェフに任せる形態をとっているので、いまこの店の料理の味がいいかは、彼が選んだシェフに依存すると思います。ジャン・フランソワ・ピエージェ氏がシェフだった時のアテネ・プラザのアラン・デュカスに行ったことがありますが、そのときはアミューズを一口、口に含んだとたんにお客さんみんなの笑みがこぼれるという感じで素晴らしかったですが、ピエージェ氏がシェフをやめた後はレベルが下がったという口コミがありました。現在のムーリスのシェフがいいかどうかは分かりませんが、ムーリスの内装は宮殿風のものなので、パリでの豪華なレストランでの食事ということが実現できるのは確かです。

オルセーに来る度に行っていました。パリらしい装飾のレストランで、味はそこそこで、安く食べられるので、お勧めのレストランだと思います。
さすがに最近はオルセーに行かないので、このレストランにもここ何年も行っていませんが、まだ、このレストランに行っていない方は、是非一度行ってみるといいと思います。ただ、レストランが開いてすぐ一杯になると思うので、レストランが開く時間を前もって調べておいて、開く頃に行くのがいいのではないかと思います。

ヴァンドーム広場の割とそばなので、立地はいいと言っていいと思います。客室も廊下もハイアットらしく茶・ベージュ系の色で統一されていましたが、私が泊まったときは、廊下のカーペット（ベージュだったように覚えています）が、色のせいか汚れが目立って、何だかな、と思いました。
ルームサービスをとりましたが、直前に宿泊したモンテカルロのHotel de Parisのルームサービスと比べて、格段にまずく、しかも高かったので、この点でも評価が低いです。
従業員は感じが良く、応対も良かったですが、私はまた泊まりたいとは思いませんでした。

パリのホテルの宿泊代は、もともと高かったのが、ここ何年かでさらに上がっている感じですが、ラックレートで泊まるとするとジョルジュ・サンクは随分と割高だと思います(2014年現在の感想）。
宿泊代を除いて考えれば、基本的に良いホテルだと思います。部屋も、パリのホテルとしては広いし、内装もこのクラスのホテルとしてはOKの水準で、従業員の応対も良かったです。シャンゼリゼからそんなに離れて無く、立地も良いと言っていいと思います。外部の音も隣室、上下の音も聞こえませんでした。
ただ一つ嫌だったのが、客室へのエレベーターに行くに当たって、La Galerieを通り抜けて行かなければならなかったことです。La Galerieは廊下沿いにあり、ほかの人たちが飲食している間を歩いて行くのは嫌なものです。

Rive Droite（セーヌ川右岸）だと、目的に応じてオペラ座近辺、チュイルリー公園近辺、シャンゼリゼ近辺のホテルに宿泊するのが便利だと思いますが、アンバサダーはオペラ座近辺のホテルです。地下鉄、RERの駅が近くにあり、デパートのギャラリー・ラファイエット（ラファイエット・グルメで食料品が買える）、プランタン、オペラ座に歩いて行けます。地下鉄は、近くに3駅あり、３，７，８．９号線が使えます。非常に便利な立地だと言えます。
パリは、もともとホテル代が高かったのですが、ここ4，5年さらに値上がりしている感じです。アンバサダーも例外で無く、私の知っている限り、コンコルド、ラディソン・ブルー、マリオットとブランドが変わっていますが、ラディソン・ブルーのときにリノベーションを行っており、それ以降かなり高くなっている感じです。個人的には、リノベーションを行って綺麗で、モダンな感じになったとは言え、upscaleされ切っておらず、shabbyな感じが残っており、割高な感じがします（パリだから仕方がないのかもしれません）。
サービスは普通で、特にいいところも、悪いところもないと思います（多少、従業員間の連絡は悪い気がしますが）。部屋は、不自由さを感じない広さです（パリのこのクラスのホテルとしては広い方かもしれません）。
アンバサダーは古くからあるホテルなので、タクシーでホテルに向かう際は、ブランド名は言わずに「（オテル）アンバサダー」とだけ言った方が通じると思います（併せて通り名（（ブルバール）オスマン）を言えば、ほぼ間違いなく通じます）。
立地は非常に良いが、他の都市に比べればホテル代は割高、ホテルとしては際だって良いところも、悪いところもないというのが私の総評です。

共和国広場に面しており、ロケーションはいいと思う。部屋は豪華だったけれど、窓が二重になっておらず、広場に面した部屋だったので広場で騒いでいる人の騒音が聞こえた。このレベルのホテルなら、外からの音はシャットアウトして欲しい。従業員の応対は良かったが、私が泊まったときは、朝食のバフェで暖かく出されるべきものが連日そうなっておらず、むしろ前に泊まった格下のパリのウエスティンの朝食の方が良かったように感じた。

サンセバスチャンにあるミシュラン３つ星を長く維持しているレストランです。Arzakは、外観だけからすると、なんてことの無いレストランです。外の景色も見られません。Arzakの外観や料理の写真は、MILFLORESさんの口コミに載っているので参照して下さい。2014年でも大きく変わっていません。
スペインの３つ星レストランはフランスの３つ星レストランと比べると、（１）食事の開始時間が遅い（昼1時半、夜9時頃）、（２）価格面、量の両面で昼、夜が同等、（３）フランスに比べて安い、（４）フランスに比べて料理に関し前衛的な色彩が濃い、（４）カジュアル（男性でもシャツだけが通常）、（５）シェフが居れば、挨拶に出てくる（気さくで、料理に関する話のほか、頼めば、サインや写真も一緒に撮ってくれる）などの特徴があります
Arzakではdegustaciónを頼みましたが、メートルドテルから口頭で、メインの料理についてのオプション（これは日本でいうメニューに印刷されて載っている）だけで無く、そのほかの何皿かについても別の料理を出せる、二人で別々のものをオーダーして、半分食べたら皿を交換したらどうですか、そうすれば色々な味が楽しめます、と提案されました。こんな提案をされたのは、もちろん初めてで、当然、提案に従いました。
私が行った日は、アミューズが終わった頃だと思いますが、いきなりぬっとシェフのエレーネさんが現れて話しかけてきたのでびっくりしました（私たちのテーブルが厨房に一番近かったので最初に話しかけてきたのだと思います。普通、シェフが挨拶に来る場合、食事の終わり頃なので、タイミング的に予期していないときに現れたので驚きました）。この日は計3回彼女と話す機会がありました。
料理を含め、総合的に満足のできるレストランだと思います。Arzakのホームページから予約ができます。１，2日位で返信が来ます（電話をすれば、すぐ結果が分かるのでいいですが、時差を考えなくてはいけないのが少し面倒ですね）。Reconfirmationが必要です。。私の場合は、6ヶ月ほど前に予約しましたが、どのくらい前までに連絡すれば予約が取れるかは分かりません。

私はスペインでは、３つ星レストランは３店行きましたが、その中では一番良かったような気がします。料理の価格も一番高かったが、大した差ではありません。いずれにしても、フランスの３つ星レストランに比べれば安いです。
レストランの場所は正確に言うと、サンセバスチャンではなく、サンセバスチャンの中心からタクシーで（高速も含めて）20分ほど乗ったLasarte-Oriaという町にあります。このレストランの外観や料理のイメージは、itoyoshi9さんの口コミに写真が載っていますので参照して下さい。建物を入って左に曲がるとレストランホールになっていて、その先にテラス席があります。晴れた日は、テラスにするか、室内にするか聞かれますが、私が行った日（10月末）は全員テラス席を選んでいました。テラス席もどこでも好きなところを選んでお座り下さい（3つ星レストランでは初めての経験です）ということで、一番庭側の、庭が見下ろせるテーブルにしました。少しハエがいたのが気になりましたが、外だから仕方がないでしょう。
Degusutaciónをオーダーしましたが、ここのものはメインを含めて選択のオプションは一切ありませんでした。ちょっとespumaを使った皿が多いという感じはしましたが、微妙で、良い味を出しています。
他のスペインの3つ星レストランシェフと同様に、Martin Berasateguiさんも気さくな感じでにこにこしながら（英語は話せないらしく、英語を話す客には通訳を介してですが）、気軽にお客と話をしていました。なお、バルセロナにLasarteという2つ星レストランを出しているので、サンセバスチャンまでは来られないという人は、行ってみてもいいかもしれません。

スタッフの応対、部屋の広さと内装、バスルーム、朝食のどれも満足のいくものでした。朝食のバフェのレベルの高さは特筆に値します。一般に、ホテルの朝食のバフェは何泊かしていると、飽きが来るものですが、ここのものは素材のレベルが高く、毎朝が楽しみでした。旧市街へも近く、歩いてすぐにピンチョスを食べに行くことができます。３つ星レストランもタクシーで10～20分くらいの圏内です（ホテル玄関前にタクシーは待機していないので、コンシェルジュまたはレセプショニストに言ってタクシーを呼んでもある必要はありますが）。私が経験したホテルの中で、トップクラスの満足度の高さが得られたホテルです。サンセバスチャンに来るときは、またこのホテルに泊まります。

バルセロナからRenfe近郊線で約1時間のSant Pol de Marにあるミシュラン３つ星レストランです。東京の日本橋にも同名の店がありますが、はるかにこちらの店の方がいいので、可能ならこちらを訪れた方がいいです。
レストランのホールは２つあって、入り口すぐと奥の窓に面したものです。窓際のホールからは庭が見下ろせます（やや傾斜地に建っているので、レストランホールからは庭を見下ろす感じになります）。
私は2013年と2014年の2度この店に来ていますが、2度目でも料理は新鮮な驚きに満ちていて、飽きを感じませんでした。特にこだわりがないなら、店が勧めるdegustaciónを注文するのがいいのではないかと思います。シェフのCarme Ruscalledaさんの創作性と美的感覚に富んだ料理を10数皿楽しめます。1皿の量は少なめなので、日本人でも無理なく完食できると思います。晴れていれば、プティフールから庭に出て、コーヒーなどを楽しめます。庭に出ると、1階のガラス張りの厨房を見ることが出来、キュニジエが働いている姿を目にできます。2013年に訪れたときは、厨房を案内して貰いました。
スペインの３つ星レストランはフランスの３つ星レストランと比べて、いくつか違いがあります。（１）食事の開始時間が遅い（昼1時半、夜9時頃）、（２）価格面、量の両面で昼、夜が同等、（３）フランスに比べて安い（特にサンパウは安い）、（４）フランスに比べて料理に関し前衛的な色彩が濃い、（４）カジュアル（男性でもシャツだけが通常）、（５）シェフが居れば、挨拶に出てくる（気さくで、料理に関する話のほか、頼めば、サインや写真も一緒に撮ってくれる）
サンパウの予約は、Sant Pauのホームページからできます。営業日なら、1，2日のうちに返信が来ます。予定日の1週間ほど前にreconfirmが必要ですが、メールで大丈夫です。向こうからは、確認した旨のメールが来ます。日、月が休みだったような気がします。あと、5月と11月だったと思いますが、1ヶ月近く休みがあると思います。ホームページで確認して下さい。私は、余裕を持って5，6ヶ月前に予約を入れましたが、どのくらい前までだったら予約が取れるかは分かりません。言えるのは、旅行の予定が決まったら、なるべく早く予約を入れてみるということだと思います。列車で行く場合、駅を出て突き当たりのT字路を左に曲がってしばらく行くと、左手側にサンパウがあります。
Sant Pol de Marは人口4,000人に満たない位の小さな町なので、おそらくホテルは無く、車で行くのでなければ、昼食が唯一の選択肢になると思います（夜を食べると多分列車がなくなってしまう）。Renfeのホームページから得られる時刻表の情報は全く当てにならない（2度とも調べて行ったが全く違っていた）ので、少し余裕を持って行った方がいいと思います。終点のMaçanet-Massanesまで行かない列車もかなりあったので、路線図を見てSant Pol de Marまで行く列車であるか確認するのが良いと思います。Renfe近郊線の切符売り場、改札口は地下鉄のものとは異なるので、Renfe近郊線のマークを確認して下さい。私はPlaza de Cataluña(Plaça de Catalunya)から乗りましたが、英語表記に変更できる自動販売機がありました。Sant Pol de Marには改札が無いので、バルセロナに戻ったとき、普通の改札口を出られない（地下鉄と異なり近郊線では出るときも切符を改札に通す）ので、係員にどこから出られるか聞いて下さい（2013、2014年では4番の改札口だった）。

主要道であるリンクに面していて、どこに行くにも便利です。楽友協会は隣り、オペラ座も近くで、抜群の立地です。どちらも日本でインターネット予約して（どちらだか、あるいは両方だったか、前もって切符交換の窓口に行って切符に交換した記憶があります）、行きましたが、近くて楽でした。
どのような部屋に泊まるかによってホテルの印象は影響を受けると思いますが、私が泊まったのは最上階の角部屋でした。バスルームを除くとL字型の部屋で、入り口のドアを入るとリビング部で、L字の曲がったあたりからが寝室でした。四角からLを除いた残りの部分が、クロゼット、バスルームになっていました。内装は豪華と言っていいと思います。角部屋だったので、2面に窓がありました。外の音は聞こえませんでした。
ウエルカムのスパークリングワインが置いてあり、そのほかにインペリアルトルテ1箱（かなりの量が入っていた）、果物がありました。ターンダウンサービスもあったような気がします。
便利で、居心地の良いホテルでした。パリの同等ホテルに比べると、大分安く泊まれます。

フランスのプロバンスからレンタカーで回ってきて夕方に着いたので、くたびれてルームサービスでステーキを頼みましたが、とても美味しかったことと安かったことの2点で驚きました（その後、パリに行き、パークハイアット・ヴァンドームでルームサービスをとりましたが、比較にならないほどまずく、その上高かった）。
朝食はいつも海側のテラスに出られるところでとりましたが、朝食も非常に美味しく、今までのホテルの朝食の中では、一番と言っていいと思います。
このホテルに泊まった目的の一つは、Luis XVで食事をすることでしたが、料理、サービス、内装と満足できる食事でした（運良くtruffeの季節だったので、Albaのtruffeが食べられました）。ホテルの予約とは別に日本からレストランに直接電話を入れて予約したように記憶しています。
同系列のホテルのエルミタージュがそばなので歩いて見に行きましたが、改めて泊まるならHotel de Parisの方だなと思いました。
Hotel de Parisに泊まると、グラン・カジノ等にフリーで行けますが、カジノについては個人的には、ラスベガスのベラジオなんかの方がいいなと思いました。
部屋からはいつでも海が見られ、また従業員の対応もよく、満足度の高い滞在でした。

内装は、パリのLe Meuriceやクローズ前のLes Ambassadeursと似たような宮殿風の内装です。ヨーロッパの豪華なレストランというイメージにぴったりのレストランだと思います。
私たちはアラカルトで頼みましたが、10月でtruffeの季節に入っていて、Albaの白truffeを使った料理と固有名詞のつかないtruffeを使った料理がcarteに載っていたので、どう違うのか聞いたら、Albaのものはtruffeの季節でないと食べられない、truffeを食べるのなら選択の余地はない、という返答だったので、頼みました。私たちが行ったときは、アミューズに野菜（そのもの）が出てきて驚きましたが、反面で、それだけ野菜に自信があるのだろうなと思いました。やがて、truffeの料理（帆立）になったときですが、セルベールが白手袋をしてきたので、随分大げさだなと思いました。帆立の上にtruffeを一掻きしたとたんに、truffeの香りがぱぁーっと広がって、猫に木天蓼（またたび）状態になってしまいました。無知な私のtruffeに対する認識が変わった一瞬でした。
ほかの料理も美味しかったですが、Albaの白truffeが強烈に印象づけられた一晩でした。

このホテルには2回泊まっています。前回泊まったときはパリの後に泊まったので、パリのホテルとの比較でこのホテルの評価は高めだったと思います。それで今回のスペイン旅行でも泊まったのですが、今回はバルセロナ以外は高級ホテルに泊まったので、それらとの比較でより客観的に評価ができるのではないかと思います。
（１）立地：抜群です。ランブラス通りに面し、「カルフール」が向かいにあり、カタルーニャ広場（地下鉄、Renfe近郊線、カタルーニャ鉄道、空港バスなどの駅、停留所、デパート、その他の商店があります）、サン・ホセップ（ボケリア）市場は近く、ゴシック地区も歩いてすぐ行けます。海岸も大して歩かないで行けます。したがって、最終日に時間が余っても、時間がつぶせます。どうもスペインの治安は過度に良くないと伝わっているようですが、この一帯は深夜まで観光客で溢れかえっていますから、外国に行ったときの通常の注意をしてれば、まず心配する必要はないと思います。
（２）騒音：ランブラス通りに面した部屋でした。上下隣室からの音は聞こえませんでした。ランブラス通りでは、夜遅くまで騒いでいますが、これが気になるかどうかは人によると思います。窓ガラスが二重になっているとはいえ、音に敏感な人は気になるかもしれません。私は気になりませんでした。
（３）部屋の広さ等：前回泊まったのがデラックスで、パリのホテルに比べて広かったので、今回もデラックスにしました。入り口に何も使えないような空間があります。洗面所、バスルームは広いです。私は心理的余裕が得られるので、一見無駄と思えるような空間も含め広めの方が好きですが、これは好みによると思います。デラックスはシャワーブースがあります。私は、バスタブとシャワーが別になっている方が好きなので、こちらの方がいいですが、デラックス以外は、シャワーブースが無いようです。多分、ほとんどの部屋にジャグジー、ウォッシュレットが付いていると思います。部屋の作りはシンプルで、床は木で私としては好感が持てました。
（４）ベッド：ヨーロッパでよく見られる2つのベッドで、ベッドメイキングによってツイン、ダブルにするタイプのものです。電動で、背の部分等を起こしたりできます。そういう作りの関係で、ベッドとしての寝心地は、たとえばウエスティンのヘブンリーベッドなどに比べれると、格段に落ちます。ベッドが別れているのに、隣の寝返りなどの振動が伝わってきてしまいます。
（５）ルームキーピング等：今回、タオルを交換のサインを出しておいたのに、タオルを交換していないと思われることがありました。フロントに言えば、これまでの応対から考えてすぐに交換してくれたでしょうが、面倒なのでそのままにしておきました。ルームキーピング・サービスについてはやや疑問符です。
（６）フロント：全般的に親切で良い応対です。今回は夜遅くに着いたのですが、道路まで荷物を取りに来てくれました。一度ウエイクアップコールを頼んだときは、マシーンによるコールのほかに、少し時間をおいて「起きていますか？」という電話も掛けてきてくれました。朝早くの出発でも、タクシーを呼んでおいてくれます（前日に頼んでおく）。もっとも、ランブラス通りは早朝、夜遅くでも結構タクシーが流しているので、タクシーを掴まえる苦労はないと思います。
（７）コストパフォーマンス：前回はパリの後だったので、コストパフォーマンスは高いと感じたのですが、今回はスペインの高級ホテルとの比較で、それほど高いとは思えませんでした。前回泊まったときは、1泊1部屋平均250ユーロ位、今回は平均262ユーロでした。どちらも10月です。
（７）朝食：食べていないので評価できません。そばにボケリア市場などがあるので、私は外で食べました。

トレドへの往復は、予約の必要も無く、平日はほぼ30分に1本運行しているので、気の向いた時間に行って帰ってこられるバスの利用が便利ではないかと思います（平日以外は運行本数が減るが1時間1本くらいは運行している）。以下2014年11月時点の情報を記します。所要時間は片道約1時間です。運行会社はALSA社で、時刻表は、同社のホームページで見られます。出発は、地下鉄Plaza Eliptica駅に直結したバスターミナルからです。地下鉄を降りて「Autobús →」にしたがって歩いて行けば、バスターミナルに着きます。地下鉄の改札口のレベルから2階上がった正面に行き先、発車口を表示した大きな電光掲示板があるので、そこでToledo(Directo)と表示されている発車口に行くと（同じ階だと記憶している）、発車口のそばに切符の自動販売機があるので（英語表示への切り替え可能）、切符を買って、発車口で待っていれば良い。なお、トレド行きバスにはDirectoのほかにPublicosがあるが、後者は途中停車しながら行くので、多分時間が倍近くかかってしまう。片道5.43ユーロ、往復9.77ユーロ。往復を購入した場合は、向こうのバスターミナルでバスの出発時間が指定された切符に交換する必要がある。
トレドのバスターミナルでバスを降りて1階登ると、地上階になる。トレドの旧市街に行くには、徒歩、タクシー、バスの3手段があるが、私はタクシーを利用した。タクシー乗り場は地上階に出たら、向かって左側の出口から建物を出、建物沿って歩いた先にある。私が行ったときは、十分な数のタクシーが客待ちしていた。
タクシーでまず、トレド旧市街を外部から見晴らせる絶景ポイントであるMirador del Valleに行き、待っていて貰って写真などを撮った。次いで、旧市街のPlaza de Zocodoverへ行って貰い、そこでタクシーを降りた。12～13ユーロくらいだったように記憶している。Plaza de ZocodoverのInformationで地図を貰って旧市街を散策した。地図は日本語版もあるかもしれないが、建物上の通りの表示と参照しやすいのでスペイン語版か英語版が良いと思う。
帰りもバスターミナルまでタクシーに乗ったが、4ユーロまでいかなかった（私はEl Greco Museum側のタクシーストップから乗ったが、確実を期すならALcazar側のタクシーストップから乗った方が良い）。
ターミナルの切符販売ブースは地上階奥にある。まれに、マドリッドのバラハス空港まで行くバスがあり、その場合行き先が空港になっているが、Plaza Elipticaにも止まる（一応運転手に確かめて下さい）。

日本国内では、Westinはかなり高級なイメージで展開していますが、海外では、それほど高級なブランドではなく、スターウッドで言えば、ラグジャリー・コレクションの下の位置づけです。国内外の位置づけの違いから、日本人客の中には少しがっかりしてしまう方もいると思います。高級ホテルでは、WiFiは有料で、高額なことが多いです。したがって、今回の宿泊では、私は朝食、WiFi込みのプランにしました。ここに泊まる直前にサンセバスチャンのホテルマリアクリスティーナに宿泊してきましたが、後者はラグジャリー・コレクションに属するとは言え、部屋の大きさ、内装に大きな違いがありました。特にここのバスルームは、いまだにシャワーブースが独立して無く、バスタブ内でシャワーを浴びるタイプなのは随分遅れているなと感じました。廊下のカーペットもかなり年季が入っているなという印象を持ちました。特にがっかりしたのが、朝食のバフェで、ホテルマリアクリスティーナとの間に雲泥の差がありました。私の経験から言うと、ここのバフェのレベルはまあホテルの普通のバフェのレベルです。このホテルで良かったのは、プラド、ティッセン・ボルネミッサ、ソフィア王妃に近く、地下鉄2号線の駅、Renfeのアト−チャ駅も徒歩圏という立地は抜群さとチェックイン、チェックアウトについて若干の便宜を図ってくれた点です。小さなスーパーもすぐ側にあり、便利でした。抜群の立地をとるならこのホテル、しかしそのほかの点はあまり期待しすぎない方が良いというのが私の感想です。

セゴビア行きのバスは割合頻繁に出ており、予約を前もってしておく必要も無いので、好きなときにセゴビアへ行き来ができて便利です。セゴビアのバスターミナルから水道橋までの距離も大して無いので、ターミナル−水道橋間を歩いて行き来ができます。セゴビア行きのバスはLa Sepulvedana社が運行しており、同社のホームページで時刻表が見られます（平日と土曜、日・祭日で運行本数が異なる）。セゴビア行きのバスには何種類かあり、途中で止まる停留所数が多いとセゴビアまでの時間も多くなります。一番速いのは、Directoでマドリッドからセゴビアに直行し、55分で着きます。私の場合は行きはDirectoで55分、帰りはそれ以外の何かで約1時間半かかりました。バスが何時に出て、何時に着くかは時刻表に載っています。
セゴビア行きのバスがでるのは、地下鉄のMoncloa駅に直結したバスターミナルですが（やや古いガイドブックだと古いターミナルが載っているので注意）、ターミナルは1、2、3の3つあるので、地下鉄を降りたらターミナル1を目指して歩いて下さい。La Sepulvedana社の切符売り場は、地下鉄の改札のレベルから1階上の奥にあります。有人のブース、自動販売機の両方があります。セゴビア行きのバスがでるのは、もう1階上のフロアーです。そのフロアーにある電光掲示板で行き先と発車口を確認して下さい。
片道8.2ユーロ、往復（帰路オープン）14.76ユーロです(2014年11月現在）。私が乗った行きのバスはdirectoでしたが、セゴビアの町に入ってから1度止まり、客が何人か降りました。そこは終点ではないので、いかにもターミナル、ターミナルしたところまでは降りないで下さい。ターミナルの出口は向かって右側で、出口付近に水道橋までの道順が出ています（ただ、バスターミナルの建物と並行して走っている目の前の太い道路を渡って、真っ直ぐ行くだけ）。
往復乗車券を買って、復路オープン（ほとんどの人がそうだと思う）の場合、ターミナルの切符販売所で発車の何分か前までにそれを発車時刻が印字された切符に交換しておく必要があるので注意して下さい。