さようなら～千葉パルコ（旧田畑百貨店）

2016/11/30 - 2016/11/30

千葉パルコが２０１６年１１月３０日で閉店するというので
千葉へ行くことにしました。

本当なら店内が荒らされる前に行きたかったのですが・・・・
やっぱり千葉は遠い！結局最終日になっちゃいました。

でもＰＡＲＣＯは百貨店じゃないので・・・
デパートマニアのボクは興味を持たないはず。

でもなぜわざわざ千葉までやってきたのか？

それは・・・この千葉パルコ！
もともとは地元百貨店「田畑百貨店」だったからなんです。

この田畑百貨店は、１９４７年に古着屋として創業。
１９６４年に百貨店としてオープンしたのがはじまりです。

１９６９年には、千葉そごう進出や
奈良屋移転（ニューナラヤ）オープンに対抗し増築しました。
（４３００平米から１０２４８平米へ）

しかし１９７１年５月１２日に
田畑百貨店で火災が発生してしまい・・・
そのダメージにより売上不振となってしまいました。

その後、立て直しのため
１９７１年６月には西武百貨店と提携。
翌年に営業再開することができました。

しかし、売り上げは思うように伸びす・・・
１９７６年７月２０日に百貨店としての営業を終了し、
１９７６年１２月１日に千葉パルコになったわけです。

今回は田畑百貨店の面影を想像しながら
千葉パルコを探索してきました。

エリア 千葉市(千葉)

• 旅行の満足度: 4.0

旧田畑百貨店（千葉パルコ）が
２０１６年１１月末で閉店というので
行くことにしました。

結局、閉店最終日になっちゃいました。

久々に千葉駅で降ります。
１０年ぶりくらいかな？

駅ナンバリングも採用されましたね。
でも「ＪＯ」って何？総武快速線の何を取ったの？
はっきり言って駅ナンバリングっていらないと思う。

だって駅表示にあっても路線図や地図には載っていない。
迷って「ＪＯ２８に行きたい」と聞いても誰も答えられないはず。
僕だって自宅最寄り駅の駅ナンバリング知らないくらいだから・・・

昔から採用されているソウル地下鉄でも
便利だと思ったことないし・・・

そういえば千葉駅もすっかり新しくなりました。
でも昔の古臭い駅の方が千葉っぽくて好きだったけど・・・

駅ビル「ペリア千葉」のエキナカが
２０１６年１１月２０日にオープンしたばかりでした。

でもＪＲ系の駅ナカや駅ビルは嫌いなので・・・
立ち寄らずにパルコへ向かいます。

千葉駅からは無料のパルコバスで向かいます。

それにしても千葉駅！改装工事中なのはいいけど
バス乗り場案内も作成中と張っただけ！中国並み？
パルコバスの乗り場は１６番とチェック済みだけど
１６番乗り場がどこだかわからない！

歩いている人に聞いてようやくパルコバス乗り場へ。

このバスって１９７７年から運行しているそうです。
駅から歩くとちょっと遠いから便利。

パルコバスが来ました。
青バスです！

青、赤、白の３台が走っているそうです。
白が一番古いので通常は赤と青の２台運行みたい。
白に乗れたらラッキーとありましたが・・・
きょうは見かけませんでした。

５分くらいで到着です。
中央公園に面して建っています！

昔の京成千葉駅はこの中央公園あたりにあったそうです。
ということもあったこの周辺が千葉市の中心地でした。
パルコ横には千葉銀座通りがあり
このエリアにはかつては奈良屋、扇屋、十字屋、丸井、緑屋など
たくさんのデパートなど大型店がありましたが・・・
いまではこのパルコだけになってしまいました。

もし京成千葉駅が移転していなければ、
千葉銀座はいまも賑やかで
千葉パルコも閉店することなかったかも(+_+)

まずは最後の千葉パルコ前で記念撮影です！

徹夜明けで来たからすごい顔だ～
いつもどおり？

この公園側の建物が田畑百貨店の元々の部分です。

閉店セールの垂れ幕が・・・

千葉パルコ閉店ＳＡＬＥも最終日です。
平日午前中なのに賑わってます。

まずは店頭のフロアガイドで店内をチェック！

さぁ！店内へ入りましょう♪

あっ！インフォメーションがあった。
でも閉鎖されていて問い合わせは電話です((+_+))

でもきちんとフロアガイドが用意されています。
しかも閉店セールバージョン。さすがパルコ！

そういえば渋谷パルコも
閉店最終日まできちんとしたフロアガイド用意していました。

パルコは百貨店じゃないから
フロアガイドコレクションもしていませんが
ちょっと漁ってみたら
１枚だけ千葉パルコのフロアガイドがありました。

２００３年当時のものです。
２階に「ライフスタイリングゾーン」オープンの時期みたい。
フランフランやＳｔｙｌｅ ｌａｂｏ、ジャパンデザインタタミゼ、
マルシャン ド レギューム、アールト、ブルーブルーエ、
ウン ナナ クール、ラッシュがＮｅｗＯｐｅｎとあります。

これから１３年たって・・・
残っていたのはフランフランだけでした。

１Ｆ：ファッションバラエティ

インフォメーション（総合案内）
INDEX（レディス）、エメ（レディスフォーマル）、
オズモーシス（レディス）、カワノバッグ（バッグ）、
キプリング（バッグ）、キラキラ（レディス）、
サマンサベガ（バッグ）、ジュエリー ツツミ（ジュエリー）、
チック タック（時計）、ツモリチサト（レディス）、
ビュル デ サボン（レディス）、フラッシュリポート（レディス・メンズ）、
b･r･u･s･h（レディス）、ブルーブルーエ（生活・服飾雑貨）、
プライド（アクセサリー）、プラステ（レディス）、
ポーカーフェイス（眼鏡）、リュテス（ファッション雑貨）、
フィットレットbyリーガルコーポレーション（レディスシューズ、メンズシューズ）、
Take5（レディスシューズ、メンズシューズ）、ローズマリー（コスメティック）

こういうポスターがあると・・・
悲しくなりますね。

さぁ！２階へ行きましょう！

こちらは旧館側のエスカレーターです。
幅広タイプの田畑百貨店当時のエスカレーターだと思います。

２Ｆ：レディスファッション＆インテリア／カフェ

アルゴンキン（レディス）、イルチェントロ（レディス）、
a.g.plus（レディス）、ケティ　アウトレット（レディス）
ザ・ボディショップ（化粧品）、シブヤカワシマ（メンズ・レディス）、
grn（メンズ・レディス）、スリープフィット（寝具）、
ゼクシィ相談カウンター（結婚相談）、チチカカ　アウトレット（エスニック雑貨）、
PARCO・セゾンカウンター（クレジット）、
ビーカンパニー（インテリア・生活雑貨）、
Francfrancfranc（インテリア・生活雑貨）、
ベイビーザスターズシャインブライト（レディス）、
ミセレニアス（レディス）、リラクゼーションサロン ラフィネ（リラクセーション）、
ローリーズファーム（レディス）、スターバックス コーヒー（カフェ）

最終日だけあってセールワゴンには
お客さんが群がっています。

避難経路図が分かりやすいけど・・・

千葉パルコ（旧田畑百貨店）は
建物の真ん中にある点線を挟んで
右側（公園側）が旧店舗。
左半分（物流側）が増築部分です。

この境から右が増築部分です。

さぁ３階へ行きましょう！

３Ｆ：レディスファッション＆ビューティ＆カフェ

yogibo（ビーズクッション専門店）、開運館E&E（占術カウンセリング）、
カラダ ファクトリー（トータル整体・骨盤サロン）、
しゃら（きもの）、GU（レディス・メンズ・キッズ）、
スリムビューティハウス（エステティックサロン）、
チュチュアンナ（ソックス・インナー・ライトウェア）、
ハニーズ（レディス）、ミレニアム・ニューヨーク（美容室）、
カフェ・ド・クリエ プラス（カフェ）

階段で上へ行きましょう。
ここ千葉パルコ（田畑百貨店）の階段って
すごくデザインが不思議？

４Ｆ：メンズファッション＆グッズ

ビヤンヴニュ（メンズファッション）、ABCマート（メンズ・レディスシューズ）、
MKオム（メンズ）、シュリセル（メンズ）、タケオ キクチ（メンズ）、
tk.TAKEO KIKUCHI（メンズ）、Top of the hill（メンズ・レディス）、
トルネードマート（メンズ）、ニコルクラブ フォーメン（メンズ）、
new style（生活雑貨）、291295=HOMME SELECT（メンズ）、
ハイストリート（メンズ）、好日山荘マムート/ミレー（アウトドア・登山用品）、
メンズ ビギ（メンズ）、モルガンオム（メンズ）、VOZ（アクセサリー）

最高９０％オフらしいから・・・ワクワクです！

でも悲しいかな・・・
欲しいものはありませんでした。

５Ｆ：スポーツ＆ファッションバラエティ

Akakura　OUTLET（レディスシューズ）、ORIHICA（メンズ・レディス）、
好日山荘（アウトドア・登山用品）、スイマー（雑貨）、
B＆D（スポーツ）、ライトオン（メンズ・レディス）

あっそう！階段のところの階数表示版は
すごくクラシックなデザイン。
これってもしかして田畑百貨店時代のまま？

６Ｆ：カジュアル＆スポーツ／ライフスタイル

WEGO（メンズ・レディス）、40thサウンドヒストリーBOX（レコード）、
ムラサキスポーツ（スポーツ）、ユザワヤ（手芸用品）

６階特設会場では
４０ｔｈサウンドストーリーＢＯＸというイベントやってました。

懐かしいレコードやオーディオがいっぱい！

７Ｆ：サウンド＆カルチャー

改造社書店（書籍）、島村楽器（楽器）、タワーレコード（CD・DVD）、
ファッションリフォーム縫・ぬい（洋服お直し）、
Vieeeda Golf（女性専用ゴルフスクール）

４０年前の千葉パルコオープン時から
ずっと営業しているのがこの改造社書店！

確かに床材や什器、看板がちょっとレトロ。
１回も改装してないのかな？

タワーレコードも最終日です。

エスカレーターで８階へ行きましょう！

節電してるのかちょっと暗い(ーー;)

８Ｆ：ダイニングコート＆カルチャー

inStyle（ヨガスタジオ）、ヴィレッジヴァンガード（書籍・雑貨・CD）、
atari CAFE & DINING（カフェ＆ダイニング）、今日和（パスタ専門店）、
崑崙飯店（中華料理）、たんぽぽ（オムライス専門店）、
ホームクッキンヴィレッジヴァンガード（ﾎｰﾑﾒｲﾄﾞﾊﾝﾊﾞｰｶﾞｰ＆ﾀｺﾗｲｽ専門店）、
美弥和（串焼・串あげ・やさい）

８階のフロアはこんな感じ・・・

ホームクッキンヴィレッジヴァンガードの
ハンバーガーが食べたかったけど・・・
どの店も入店待ちのすごい人で断念です(+_+)

銀座口側（増床側）のエレベーターホールは
天井の照明がお洒落です。
どの店もランチ時間だから並んでいます。

８階の特設会場では
「エピソード展」を開催していました。

ゆかりのある方からのインタービューを
展示しています。

さらに千葉パルコ４０年の歴史も紹介しています。
懐かしいポスターやチラシも・・・

「その瞳に、パルコの風。」

こちらは千葉パルコ開業時のポスターです。
時代を感じます。

「その頬に、パルコの風。ママ！パルコ」

こちらも別バージョンの
千葉パルコオープン時ポスターです。

屋上はバーベキューテラス「デジキュー」です。

何もないけど
やっぱり屋上に出られると気持ちいい！

田畑百貨店時代は屋上遊園地があったのかな？

エレベーターで
一気に地下まで降りましょう！

こちらは公園口の旧館のエレベーターですが
左右でエレベーターが違います。
右側は改装済みで新しいけど
左は古いままです。

Ｂ１Ｆ：デイリーマーケット＆西友食品館

キャン・ドゥ（100円ショップ）、KORAN（レディス）、
西友（食品・雑貨）、ほけんの窓口（保険ショップ）、
ポニークリーニング（クリーニング）、
スタッフレスショップ　株式会社高品ハウジング（無人不動産検索機）

この西友千葉パルコ店は１９７８年４月２８日にオープン。
そのときのチラシがありました。

西友は当時、地下１階の総合食料品だけではなく
５階フロアでは総合衣料品を運営してたんですね。

西友のマークが懐かしい！

そして現在の西友です。
すっかりウォルマート！

しかも最終日なので・・・
棚に商品はほとんどなくキューバのデパート状態です。

Ｃａｎ　Ｄｏなんてもう売り尽くされてます！

さぁ１階へ戻りましょう。
旧館側のエスカレーターは幅広タイプ。
このエスカレーターはたぶん田畑百貨店時代のもの。

銀座口側階段（増築側）では
「ＰＡＲＣＯ Ｂ全展」を開催しています。

なつかしいパルコのポスターが勢ぞろい！
渋谷パルコでもやってたやつですね。

さぁそろそろ千葉パルコをあとにしましょう・・・

ドアにはこんなメッセージが・・・
泣かせてくれるよね。

再び千葉パルコの外観を・・・
こちらは銀座口側（増床側）です。

ＰＡＲＣＯの旧ロゴも健在です。

あっそう！
千葉パルコは、
もともとは地元百貨店「田畑百貨店」でした。

こちらは１９７５年当時の広告です。
千葉パルコになる１年前くらい。

Ｔａｂａｔａという英文ロゴもいい感じです。

西武提携店と謳っていますが
西武提携前は、伊勢丹系の「十一店会」メンバーでした。
ちなみに扇屋は松坂屋系、奈良屋は三越系でした。

日本語ロゴは神明神社で見ることができます。
ちなみにマークは○に田でした。

かつての千葉市内の百貨店が勢ぞろいです！

ちょっと脱線しちゃいますが・・・
千葉市内の百貨店を振り返ります。

「千葉そごう」はいまでも営業していますが
この当時は駅前の塚本總業ビルにありました。

こうみると・・・
今じゃ、そごう大阪店、そごう東京店、柏そごう、
神戸そごう岡山分店、いよてつそごうもありませんね。

岡山分店は、旧岡山ターミナルホテルの
１階～３階にあったようです。

これがかつて千葉そごうが入っていた
塚本總業ビルです。

１９６７年３月に開業。
１９９３年４月に現在の店舗に移ったあとも
しばらくは「Bee-Oneヤング館」として営業していました。

これが塚本總業ビルに入っていたころの
千葉そごう旧店舗のフロアガイドです。

ボクのデパートコレクションから・・・

ダリアのデザインやそごうマークの下に
国鉄千葉駅前とあるのが時代を感じます( 一一)

たぶん１９８５年当時のもの。

次は扇屋です。
扇屋もかつては千葉を代表するデパートでした。

１９３３年に扇屋モスリン店として創業。
マークの「モ」はモスリンから・・・

その後、呉服店⇒大型衣料品店を経て
１９５９年に百貨店を開業。

百貨店をはじめチェーンスーパーも展開してました。

ちなみにその後、
１９７６年にジャスコと合併して扇屋ジャスコになり・・・
いまでは完全にイオンになっちゃいました。

扇屋本店の建物もしばらく残っていましたが・・・

２００７年に再開発ビル「Qiball（きぼーる）」になり
いまでは皮肉にもダイエーのグルメシティが入っています。

そして十字屋。
ボクの地元・足利でも百貨店をやっていました。

千葉の十字屋は地下１階、地上７階建てのデパート。
１９５０年に千葉に進出しています。

この当時のフロア構成は、
７階：家電、雑貨のフロアー
６階：寝具、呉服、インテリアのフロアー
５階：寝具、呉服、インテリアのフロアー
４階：ベビー、子供服、肌着のフロアー
３階：婦人服と服地のフロアー
２階：紳士服、洋品のフロアー
１階；服飾品と靴のフロアー
地下：総合食料品のフロアー

当時のフロア案内を再現しましたが・・・
５階と６階が全く同じなのが・・・
印刷ミスだったのかな？

ちなみにボクが初めて来たときは
すでに「十字屋ショッカー」に業態変更し、
最後に来た時は「メディアバレー」になっていましたが・・・
いまでは建物は壊され、コインパーキングになっていました。

神明神社にはありませんでしたが
京成千葉駅前には丸井千葉店もありました。

１９６４年開業、１９８７年に閉店しました。

赤いカードが懐かしい！

元丸井千葉店の建物は今でも残っていました(^^)v
いまでは雑居ビルです。

だいぶ朽ちてきています。
今度来るときは残ってないかも・・・

丸井のライバル！緑屋千葉店もありました。

１９５８年開店し１９８９年に閉店しています。
緑屋懐かしいなぁ

緑屋千葉店の建物も健在！
クレジット系（月賦屋さん）はしぶといなぁ

いまでは業務スーパーなどの入った雑居ビルです。

裏側から見ると屋上に
かつて○緑看板があった骨組が残ってました。

そして最後はニューナラヤ。

もともとは、１７４３年創業の呉服屋。
１９３０年に百貨店化して
地元百貨店「奈良屋」としてスタート。場所はパルコ近く。

１９７２年１０月に千葉そごうに対抗して
旧そごう隣の塚本總業第二ビルに移転。
三越と提携して「ニューナラヤ」になりました。

ライオンのマークがすごい！
外壁にライオンが付いていたんですね。

ニューナラヤは１９８４年に千葉三越に名称変更。
現在に至っています。

しかし千葉三越も
来年２０１７年３月２０日に閉店予定です。

垂れ幕に「千葉パルコさん、４０年間ありがとう」とあるのが
さすが老舗の貫禄＆心遣い！

ちなみに・・・
「さようなら～千葉三越」へもどうぞ！
http://4travel.jp/travelogue/11194126

そして・・・きょう２０１６年１１月３０日。
千葉パルコは４０年の歴史に幕を閉じました。


この建物は壊され
地上２０階建ての高層マンションになるそうです・・・


これまでありがとう！さようなら～