2016年夏、山中湖ロッジで避暑（2）　花火とレーザー光線、光の競演　～忍野八海祭り花火大会～

2016/08/08 - 2016/08/08

　毎年8月初旬に開催される富士五湖花火大会は既に先週終了してしまい、今年は見ることが出来なかった。他にどこか近くで花火が見られるところはないかと調べてみると、8月8日に忍野村の花火大会「忍野八海祭り」があるという。山中湖村の隣り村なので近いし、河口湖花火大会ほどの混雑はなさそうなので行ってみることにした。
　会場は忍野中学校校庭。そんなに広い場所ではなく、尺玉のような巨大な花火は打ち上げられないので迫力には欠ける。しかし、引田天功のプロデュースによるスターマインとレーザー光線を組み合わせた光の競演は、独特のイリュージョンの世界。今年夏初めての花火大会である。

エリア 忍野(山梨)

• 旅行の満足度: 4.0

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: 自家用車

日帰り温泉「紅富士の湯」で、ゆっくりとぬるめの温泉に浸る午後のひと時の後、忍野八海祭り会場の忍野中学校へ。
校庭から見る富士山は、ぼってりと重たげな笠雲がかかっている。

花火大会でお馴染みの露店も営業が始まっている。

特設舞台では、祭りを盛り上げようといろいろな出し物が用意されている。
これは、陸上自衛隊北富士演習場勤務の自衛隊員による和太鼓演奏。

地元のダンススクールに通う小学校低学年の女の子たちによるダンス。

小学校高学年の女の子たちの創作ダンス

祭り会場の忍野中学校の太鼓部の生徒たちによる和太鼓演奏。
太鼓部というクラブ活動があるのもめずらしい。

部員は女子生徒の方が圧倒的に多い。

舞台を見ているのは、ほとんど出演者の保護者や関係者たちのよう。手作り感いっぱいの村の一大イベントといったところ。

校舎の裏手にある高座山では、京都の五山送り火のような、「八文字焼き」の準備完了。山に自生する萱を束ねて八の字に並べてある。午後7時に点火される。

だいぶ日が傾いてきた。相変わらず、富士山にはモコモコとした笠雲がかかっている。
昨年の河口湖花火大会のように、富士山と花火のコラボ撮影は、難しそうだ。

日が落ちて徐々に暗くなってきた。会場の一角にある客寄せのデコトラもライトが付いた。子供連れの家族が、運転台に座って記念写真を撮ったりして楽しんでいる。

西の空には夕焼け雲

午後7時。高座山の八文字焼きが始まった。20分ほどで、火が回り切り、夜空に八の字が浮かびあがった。
この忍野八海祭り、徹底的に八にこだわっている。送り火の文字が八であるだけでなく、毎年開催日は曜日に関係なく8月8日と決まっている。打ち上げる花火の数は５８８８発（８８８８発でないのは予算の関係？かな）

午後8時、花火の打ち上げが始まった。

打ち上げ場所と場所取りして陣取ったところが意外と近いので、かえって花火撮影には不向きだった。画角が足りない。

ほぼ真上に上がる大玉は、画面に入りきらないので、小規模なスターマインをメインに撮影することにした。

花火が始まったころは風が全く止んでしまい、煙が流れない。いつまでも同じところに煙が淀んでいるので、次の花火の光を煙がじゃましてしまう。
撮影条件としてはよくないな〜

ずいぶん煙が多い花火のような気がする。いままで見た花火大会では、こんなにモクモクと煙がでる花火は見たことがない。

緑色のレーザーとの共演が始まった。レーザー光を鮮やかに浮き出させるには煙がスクリーンの代わりになるので、煙が多い方が良いということかな・・・

しばし、花火は中断。レーザー光だけが煙のスクリーンや校庭の地面の上を舞い踊る。

校庭に座り込んでいるのは警備員のオジサンたち。

花火再開。

いよいよフィナーレが近づいている。富士山型のナイアガラに点火

フィナーレ。大型のスターマインが最後を飾る。
上空に開いた花は入りきらないので、根元部分の花火の光とレーザー光が入り混じるところをアップで撮影。

花火の撮影としてはうまくいったとは言い難いが、レーザーショーとの組み合わせが斬新で面白かった。
あまり大きな花火だと、花火の強烈な光にレーザーが負けてしまってバランスがよくないので、これくらいの規模の花火がちょうど良いのかもしれない。