2014/05/25 - 2014/05/25
253位(同エリア1395件中)
ぬいぬいさん
何も予定のなかった今年のゴールデンウィーク。
ひょんなことから始めてしまった東海道ウォーク。
4日間でとりあえず小田原まできたものの、ゴールの京都三条大橋までは、まだ400キロ以上もあります。
今月中に何とか箱根まで そう思っていたものの、なかなか予定が立たず、25日朝の目覚めと同時に思い立って5回目の東海道ウォークに出かけてきました。
この日の行程は小田原から歩きはじめて元箱根までの15キロ。
上りの山道でその先の三島まで駅がないので短めに設定しました。
『箱根の山は天下の険』と歌われたように、かつては東海道一の難所といわれた場所であり、多くの旅人たちを苦しめていた箱根旧街道。
苔むした石畳の坂道は思いのほか歩きにくくて、しかもツルツル滑る。
山歩きのスタイルでトレッキングシューズを履いていても、結構難儀しまし
た。
でも、人のいない緑豊かな箱根旧街道。
森林浴をしながら気持ちよく歩くことができました。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 高速・路線バス JRローカル 私鉄 徒歩
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-
ゴールデンウィークに4日間かけて東海道を歩いたもの、日本橋から歩いてまだ85キロ地点の小田原どまり。
中19日ほど開いて、日曜日の朝、急に思い立って5度目の東海道ウィークを再開しました。
今日は東海道の難所 箱根越え
この日のゴール設定は元箱根。
小田原駅から東海道に出るまで歩いて20分ほどかけて本日のスタート地点に移動。 -
御幸の浜の交差点から歩き始めてすぐに見つけたこの建物。
寛永10年創業、400年近い歴史を誇る老舗の済生堂薬局小西本店
建物自体は大正時代に建てられたもの。
中はミニ博物館として公開されているそうですが、生憎日曜日はお休みだそうです。 -
東海道にひときわ存在感を放っていたのがこちらの建物。
小田原城ではありません。
ういろう屋さんのようです。
まだ朝が早いのでお店は閉まっています。 -
店先にあんぱんの文字が見えているので、こちらはパン屋さんのようです。
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前回来たときはここまで歩いたので、実質今日のスタートはこちらから
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早川口の交差点をガードをくぐって進んでいきます。
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板橋見付の信号の手前にあった居神神社
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旧東海道はこの板橋見付の信号を右に曲がります。
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しばらく進んでいくと右手にフランク・ロイド・ライト風の民家を発見
小さいながらなかなかの存在感 -
店蔵風の造りのこちらの建物は元醤油工場
月に何度か内部を公開しているようで、この日も公開日でしたが10時からなので表から眺めただけ。 -
こちらは、板橋のお地蔵さんとして地元の人たちに親しまれて、縁日はすごいにぎわいを見せるという宗福院
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旧道から国道に出ました。
この先、箱根登山鉄道の踏切を渡って、線路と平行して走る東海道の旧道に入ります。 -
箱根登山鉄道 一度も乗ったことがないのですが小田原から強羅まで11の駅をつなぐ山岳電車
しばらくはこの線路に沿って、旧東海道は続きます。
小田原から2つ目の風祭の駅前を通過 -
一里塚跡
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春日の局の菩提寺 紹太寺の入り口にあった六地蔵
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箱根登山鉄道3つ目の駅 入生田を通過
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踏切を渡った所で間違えて旧道から国道へ出てしまいました。いよいよここから箱根町
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しばらく進んで行って箱根湯本駅の手前の三枚橋を左折して箱根旧道へ
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下を流れるのは早川
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しばらく進んだセブンイレブンで、今日の最初の休憩。
ここ迄1時間。距離にして5キロ程。
目の前にあったバームクーヘンのお店、人気店のようでまだ9時半なのにお客さんが結構入ってました。 -
左手の山側にあった白山神社
江戸時代までは白山権現と呼ばれた温泉の神様だとか -
こちらは北条家の菩提寺 早雲寺
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文化財に指定されている本堂は修復工事中でシートを被っていました。
まだ1時間少ししか歩いていないのですが、暑がりで汗っかきの私は半袖なのにシャツがびっしょり。ここで最初の着替えを -
旧道から右に下る坂道に入ると、箱根で最初の猿沢の石畳道に入ります。
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猿沢の石畳道はわずか250mほど
すぐに上に走る箱根旧道に合流しました。 -
星野リゾートの界箱根 発見
一度は泊まってみたいホテル。
星野リゾートのホテルは、まだ奥入瀬渓流ホテルしか泊まったことありません。 -
こちらのカラフルなお寺は、7新興宗教の「箱根大天狗山神社」 別院天聖院
立派な鳥居の神社は山の上にありましたが、こちらは本山のようです。
かなり怪しげな建物で、山門はベールで閉ざされていて、信者以外の出入りは当然禁止 -
鎖雲寺の入口にある霊泉の滝
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その先で少し横道にそれて須雲川自然探勝道へ
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この先は旧東海道ではないのですが、2キロほどにわたるハイキングコースになっていて自然を楽しみながら森林浴ができます。
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奥に東電の発電所があって、その手前に川の中にある大きな岩にハシゴに板を貼ったような手作りの橋が渡されていて、対岸に進んでいきます。
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昨年の夏行った屋久島の白谷雲水峡のような雰囲気。
苔マニアの私にはすごく居心地のよい場所いでした。 -
ここからいったん箱根旧道にでて、今度は右に上がっていきます。
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ここからは探勝道と旧東海道が一緒になっていて、旧道を挟んで右に行ったり、左に行ったりしながらしばらく苔むした石畳の道が続きます。
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小田原までの道のりと全く違って、箱根に入ってからは路は極端に狭くなったものの、横を通る車に気遣うこともなく気持ちよく歩けています。
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すぐ脇に渓流があったりして、殆どハイキング気分。
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ここから間の宿 畑宿までが箱根路の中でも往時の雰囲気を一番残している大澤坂
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結構な勾配の石畳の坂道で、表面がツルツルのごつごつした石畳は、ものすごく歩きにくくて、しかもトレッキングシューズを履いていてもよく滑る
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石畳を抜けきるまで結構難儀しました。
この石畳が敷かれることになった経緯は、江戸時代はいったん雨が降ると田んぼの田植状態でとても歩くことができず、竹を敷き詰めていたようですが、長持ちしないので石畳にしたようです。 -
石畳を抜けると間の宿 畑宿に
ここは寄木細工のお店が何軒か並んでいました。 -
茗荷屋本陣跡
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旧街道は階段の左側に続きます。
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一里塚の手前にあった蕎麦屋さんで、本日2度目の休憩。
先ほどのコンビニのおにぎりのせいで、まだお腹がすいていないので、
冷奴をつまみながら、黄色い泡の液体を補給 -
畑宿一里塚
日本橋から数えて23番目の一里塚
戸塚の品濃坂一里塚と同様に、旧街道の両側に1対の塚がきちんと残されていました。
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イチオシ
一里塚から先はまた石畳の道が続きます。
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西海子坂 これで「サイカチザカ」と読みます。
延宝8年(1680)に石畳道に改修されるまでは、雨や雪降るともう田圃状態で、このあたりの坂を登るのに、泥濘に膝のあたりまで浸かって歩いた場所だとか。 -
ここから七曲り
九十九折の坂道が続きますが旧道はこの先箱根最大の難所橿木坂で分岐されます -
最大の難所の坂はどんな感じか 戦々恐々としていたのですが、現れたのはこれ
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現在の姿は、急坂でなくS字カーブの車道を、直線でショートカットした石段でした。
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同じ石畳でもこのあたりの道はあまりごつごつしていなかった野で、まだ歩きやすい感じでした。
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距離の短い追込坂 坂と呼ぶほどのものではない感じが・・・
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イチオシ
旧道に出るとそこにあったのは茅葺屋根の甘酒茶屋
江戸時代初期創業で約400年続くお茶屋さんで名前の通り甘酒と力餅が名物 -
甘酒よりも、黄色い泡の冷たい飲み物のほうが好みの私は、中の様子を見ただけでスルー
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こうしてみると峠の茶店といった風情ですね。
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しばらく県道を進んでいくと白水坂の入口があり、ここで旧東海道に合流。
ここからゴールの元箱根までは40分 -
イチオシ
いい感じに苔むしてますね
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このあたりから権現坂まで箱根でいちばん長い石畳道が続きます
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天ヶ石坂
この苔むした巨岩が坂の名前になっている天ヶ石 -
正面に見えるのは二子山
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ずっと上りが続いていましたが、この辺から芦ノ湖方面に向かって下り坂に変わります。
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こちらはケンペル・バーニーの碑
今から300年以上前に、医師で植物学者だったドイツ人のケンペルが、自分の著書「日本誌」のなかで、箱根の持つ独特の文化や自然の美しさを世界に紹介し、その200年後に今度はオーストラリアの貿易商バーニーが芦ノ湖畔に別荘を持ち、箱根の自然を愛し続け、ケンペルの『日本誌』を賞賛し自然保護を呼びかける、この碑を建てたそうです。 -
ここで、ひとまず元箱根に下りて芦ノ湖を先に眺めることに。
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箱根神社の一の鳥居の傍らにある「賽の河原」
ここは、地蔵信仰の霊地として、江戸時代東海道を旅する人々の信仰を集めたところ。 -
本日のゴールは箱根一里塚跡
日本橋からちょうど100キロ地点にあります。 -
この先杉並木が続き、1キロほど先には箱根関所跡もありますが、そちらは次回に行くことにして、ここから芦ノ湖に沿って戻り、箱根神社へと向かいます。
-
杉並木に咲いていたシャガは今が見ごろ。
鎌倉あたりと比べると1か月遅れ -
芦ノ湖といえば、やっぱりこの海賊船のイメージ
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東海道を歩き始めて今日で5日目。
神社仏閣の御朱印集めにはまっている私。
歩いていく途中で御朱印が増えるだろうと御朱印帳を毎回持参しているのですが、予想に反して全然増えない。
まだ遊行寺でいただいただけ。 -
今回は箱根路なので箱根神社で2つめの御朱印をいただくことに。
御朱印を待つ間に階段を上ってお参りを -
もともと「山岳信仰」霊山だった箱根神社ですが、武士の時代にはいわゆる勝負神として崇敬され、江戸時代になると東海道が整備され道中安全を願う庶民の信仰を集めました。 -
最近は恋愛成就に御利益があるといわれ、若いカップルにも人気があるようです。
2時半には参拝も終え、これで本日の東海道ウォークは終了です。
帰りは元箱根から小田原までバスに乗って移動。 -
箱根の山から小田原在住のトラベラーさん、auntofasiaさんにお願いしておいしい地魚の食べれるお店にご案内いただき、ミニオフ会を
-
アジも金目も、アラ煮も地酒も大変おいしくいただきました。
auntofasiaさん、お付き合いいただきありがとうございました。
こうして東海道ウォーク5日目も無事終了しました。
5日間かけてまだ100キロ
ゴールの京都の三条大橋まではまだ390キロもあります。
いつになったらゴールにたどり着けるのか、まだ皆目見当が付きませんが、まあ気長に継続するようですね。
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この旅行記へのコメント (2)
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- みかりさん 2014/05/29 00:42:01
- 峠越えお疲れ様でした
- ぬいぬいさん、こんばんは!
早々と東海道の最大の難所「箱根の峠越え」制覇ですね。
小田原までの国道の風情とはガラリと変わって・・・旧街道の風情が
グッと増した箱根越え。歩くのは大変だろうけど見ている分には
とっても綺麗で、素敵な街道ですね〜。
でも箱根は階段・階段の連続で健脚な方でも足が大変と聞きますし
石畳が想像よりかなり滑るので大変だと聞きます。
でもさすが健脚のぬいぬいさん・・・問題無く箱根の難所を通過ですね。
三島までは、まだまだ坂道もあって大変でしょうが・・・
素敵な新緑の箱根の風景を楽しませていただきました。
100キロ歩いても、ゴールの京都はまだまだず〜と先。
頑張って下さいね。私の甲州街道も数回先がメインの峠越え。
これからは暑くなるし、期間を置いて秋に歩こうかなと思ってます。
まずは、本格的な夏になる前にそこまで辿り着かないと・・・
みかり
- ぬいぬいさん からの返信 2014/05/30 12:49:21
- 予想よりも峠越えは楽ちんでした
- みかりさん こんにちは
ゴールデンウィークに4日間集中して歩いた後、週末が忙しくて延び延びになっていましたが、なんとか月内に箱根までたどり着くことができました。
小田原までは比較的変化のない平坦な道を歩きてきたので、東海道で最大の難所といわれる箱根の山道は、きついものと覚悟していたのですが、予想に反して、景色の変化もあり、森林浴気分で、気持ちよく歩くことができました。
足腰のダメージも全くなく快適。
箱根神社の参拝や、山の上で小田原在住のトラベラーさんにメールして、新鮮な海の幸を味わえるお店にご案内いただき、ちょっとしたミニオフ会もあったりして5日目が一番楽しめました。
箱根路はまだ半分 三島までの峠越えがまだ残っていますが、暑がりなので、夏の暑い時期になる前に6月中には由井あたりまで歩きたいと思います。
これから梅雨に入ると、お互いなかなか週末歩くことも難しそうですね。
まあ、ゴールまで長いので、のんびり気長に実現させるようですね。
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