wiz さんのクチコミ全448件
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思っていた以上に良かった! 美しきドルドーニュ川クルーズ! Gabarres en Dordogne
投稿日 2019年05月27日
総合評価:5.0
美しきドルドーニュ渓谷を満喫できる「ドルドーニュ川クルーズ」・・
これって、いかにも観光客的なアトラクション・・ などと、すこ~し思っていたのですが・・ いやいや、これが、乗ってみたら、とてもとても良かったのです!
今思えば、お天気が快晴だったこともあって、今回の南西フランスの旅の中でも(思っていた以上に良かった)最も印象に残る時間のひとつ、となりました。
ノスタルジックな ガバール Gabarre といわれる船でドルドーニュ川を遊覧する 「 ドルドーニュ川クルーズ 」 では、フランスの最も美しい村ラ・ロック・ガジャックの歴史や、カステルノー城の歴史、オーヴェルニュ地方に水源をもつドルドーニュ川の内陸水運の歴史(ボルドー~リブルヌ~カスティヨン~ラ・ロック・ガジャック~スイヤック~アルジャンタ)なども知ることができ・・
・・そして、何よりもドルドーニュの自然、美しき渓谷を心ゆくまで満喫でき、風も心地よく、ほんとうに気持ち良かったです。
特に、お天気が良ければ、是非、川からの美しき景色を堪能されてみてはいかがでしょうか。
ドルドーニュ川のあるペリゴール地方は、フォアグラやトリュフで有名な美食の地でもあり、また、ラスコー洞窟の壁画など先史時代の史跡が豊富なところでもありますけど・・ そんなペリゴール(ドルドーニュ)の魅力・・ に思いを馳せつつ・・
・・渓谷風景を「川から見る」ことによって・・(美しい村など陸地側の散策だけよりも)、ドルドーニュのほんとうの自然の美しさを感じることができたように思います。
おすすめです!
美しい村ラ・ロック・ガジャック発
Gabarres Norbert 社 55分 10EUR
http://www.gabarres.com/
美しい村ラ・ロック・ガジャック発
Gabarre Caminade 社 55分 10EUR
http://gabarrecaminade.fr/
美しい村ベナック・エ・カズナック発
Gabarres de Beynac 社 50分 8.5EUR
https://www.gabarre-beynac.com/
私たちは、美しい村 ベナック・エ・カズナック Beynac-et-Cazenac は、歩いて村散策、美しい村 ラ・ロック・ガジャック La Roque-Gageac から ガバール・ノルベル Gabarres Norbert 社 の船に乗りました。
ドルドーニュ川クルーズ 出航! [動画]
https://youtu.be/Zo7Qc0X59SU- 旅行時期
- 2019年04月
- 景観:
- 5.0
- ☆☆☆☆☆ 美しい渓谷風景!
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素晴らしき絶景・・ 断崖絶壁の巡礼地ロカマドゥールを見渡せるビューポイント! L'Hospitalet, Rocamadour
投稿日 2019年05月18日
総合評価:5.0
黒い聖母と聖アマドゥールが見守る断崖絶壁の巡礼地、そして、南西フランス/ケルシー地方(オクシタニー地域圏ロット県)屈指の観光地でもある「 ロカマドゥール Rocamadour 」。
そして、その 黒い聖母と聖アマドゥールがおわす ロカマドゥールの聖域 から約1km東に位置する 「 ロスピタレ L'Hospitalet 」 にある見晴台(ベルヴェデールホテルに隣接する展望台)が、ガイドブックでよく見られる、 「 アルズー渓谷の断崖絶壁に佇むロカマドゥールの全景 」 が撮影できるポイントです。
ここからのロカマドゥールの光景は、とにかく素晴らしき絶景~~~でした!
到着日、夕方に一度立ち寄った際は、やはり、ガイドブックどおり、逆光・・ 撮影には全く不向きな時間帯・・
翌朝、朝陽に照らされたロカマドゥールの全景は、期待どおりの絶景~~~で大・大・大満足!
ちょうどよく気球も飛んでいてくれて、なんとフォトジェニックな~~~! 素晴らしい~~~!
宿泊は、シャトー(ロカマドゥール城壁)に近いところ(ロカマドゥールの3層構造の一番上)だったので、夜景は、フォトグラフ通り Chemin du Photographe, Rocamadour にある Belvedere du Photographe (Le Coin Du Photographe) から撮影してみましたので、その写真も参考まで貼っておきます。
コッス・デュ・ケルシー自然公園の中に位置する ロカマドゥール 訪問の際には、 ロカマドゥールの聖域 とともに、ロスピタレに是非!- 旅行時期
- 2019年05月
- 景観:
- 5.0
- ☆☆☆☆☆
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ロマネスク彫刻を堪能~~~!(絵画室リニューアル中につき入場料減額4EUR) Musee Des Augustins, Toulouse
投稿日 2019年06月16日
総合評価:5.0
ロマネスク美術ファンとして、トゥールーズで忘れてならないのは、サン・セルナン教会とオーギュスタン美術館です。
オーギュスタン美術館は、絵画室がリニューアル中で館内全てが見られないため、入場料は減額されており、4ユーロとなっていました。 この状況は2020年春まで続くようです。
私は、時間的制約もあり、絵画室はなくてもまあ良し。 この美術館で、特に、楽しみだったのは、ロマネスク部分と回廊部分だったので、もちろん入館。
トゥールーズ由来のロマネスクを楽しみにして行ったのですが(TOULOUSE:MONASTERE DE LA DAURADE、BASILIQUE SAINT-SERNIN、CATHEDRALE SAINT-ETIENNEなど)、ミディ・ピレネー/ラングドック(オクシタニー地方)のロマネスク彫刻も置いてあり(大地母神に由来するような彫刻も)とても楽しかったです(SAINT-PONS-DE-THOMIERES、MANCIOUX、OOなど)。
しかし、エミール・マールの著書『ロマネスクの図像学』上巻に載っている「エジプトの聖女マリア」の柱頭彫刻がいくら探しても、学芸員さんに聞いてもみつからなかった・・これは、残念。
ほんとうはロマネスク教会でロマネスク彫刻を見るのが最高ですけれど、建物の崩壊や危険から美術的価値のあるものを守るために美術館で所蔵されることも意味あることですよね。
この美術館は、元々は修道院であった建物ですので、回廊もあり雰囲気良し、おすすめの美術館です(オーギュスタン美術館のオーギュスタンはフランス語読みであり、ガイドブックによってはアウグスティヌス会美術館となっている場合もあります)。
Musee Des Augustins, Toulouse
https://www.augustins.org/- 旅行時期
- 2019年05月
- アクセス:
- 5.0
- コストパフォーマンス:
- 5.0
- 絵画室リニューアル中につき入場料減額4EUR
- 人混みの少なさ:
- 5.0
- 展示内容:
- 5.0
- ☆☆☆☆☆
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お部屋から「歴史的城塞都市カルカソンヌ」の夜景を堪能♪ Hotel des Trois Couronnes, Carcassonne
投稿日 2019年06月06日
総合評価:5.0
昨年12月に、スペイン~フランス~イタリアの地中海沿岸周遊の際にカルカソンヌを訪れましたが、その時は昼間のカルカソンヌを見て宿泊はしなかったので・・
今回、カルカソンヌのシテ(世界遺産:歴史的城塞都市カルカソンヌ)のパノラマビューをお部屋から眺望できるということで人気のこのホテルに泊まれるということを楽しみにしていましたが・・
アサインされたお部屋に入ったら、期待どおり、カルカソンヌのシテが窓から眺められるお部屋でした~~~わ~い、満足、満足♪
「 やったぁ~! 」 と嬉しくて・・ すぐさま写真撮影開始!
ホテルサイトを検索してみると、私が宿泊したのは、角部屋の「パノラミック ダブルルーム」のようでした。
1泊だけなので、もったいなくて、一晩中カーテンを開けて、部屋の中を真っ暗にして、カルカソンヌの夜景の光を感じながら・・ 就寝・・。
あ、そうそう、お部屋の冷蔵庫に入っているミネラルウォーター2本(ガスなし1本+ガス入り1本)はお部屋代に込みでした。
(夕食もホテルでとりましたが)4階のレストランからも 「 歴史的城塞都市カルカソンヌ 」 が眺望できました。
翌朝・・ カルカソンヌ駅からトゥールーズ駅へのTER(列車)に乗る予定で、お部屋のwifi下でSNCF(フランス国鉄)のアプリを起動すると、「注意!」の文字が・・ チェックアウトしホテルを出発する前に、フロントのお兄さんにアプリの画面を見せて、今日列車が動いていることを(色々調べてもらいながら)確認できました。 かくして、無事、列車でトゥールーズへ向かうことができました(翌日から数日間、ナルボンヌ~トゥールーズ間の列車が動かない=カルカソンヌ駅からトゥールーズ駅への列車がない no train ということで、自分の列車乗車日に影響がなくて良かったです!)。 フロントのお兄さん、いろいろ調べて頂き、ありがとう~~~!
https://www.hotel-destroiscouronnes.com/- 旅行時期
- 2019年05月
- 利用目的
- 観光
- 客室:
- 5.0
- お部屋から「歴史的城塞都市カルカソンヌ」堪能できます!
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ケルシーの魅力・・ ロット渓谷の断崖を見下ろすビューポイント! Ruines de Chateau des Cardaillac, Saint-Cirq-Lapopie
投稿日 2019年05月25日
総合評価:5.0
「 フランスの最も美しい村 Les plus beaux villages de France 」の中でも人気の高い サン・シル・ラポピー Saint-Cirq-Lapopie。
フランスのテレビ局 France2 が行った「 フランス人の好きな村 Le Village prefere des Francais 」の第1回(2012年)で1位をとった村でもあります。
***
サン・シル・ラポピーの地名は、4世紀キリスト教の最も若い(3歳)殉教者 「 聖シル(サン・シル) 」 と 封建領主 「 ラポピー家 」 に由来 (・・10世紀に最初の砦がつくられ、中世の時代、崖上100mというサン・シルの丘の上は戦略上有利で、13世紀から3つの領主、カルダイヤック家 les Cardaillac・ラポピー家 les La Popie・グールドン家 les Gourdon により村はおさめられていた)。 14世紀、百年戦争時に、サン・シルの城砦は崩され廃墟となってしまうが・・ 聖シル(サン・シル)が守ってくれたのか・・ この村ではペストは流行らなかったのだとか・・ その後、ワイン樽やコルクなどの木工商人が住むようになり村は栄えたそうです・・
***
・・ そんな歴史をもつサン・シル・ラポピーの村の中でも、最も高い位置にある 「 カルダイヤック城砦跡 Ruines de Chateau des Cardaillac 」 は、ロット川の渓谷風景を見下ろせる絶好のビューポイントでした!
城砦跡の上まで登ると、3つの方向(サン・シル・ラポピーの村側、ロット川の上流側、ロット川の下流側)の案内板が設置されており、それぞれの方向に何が見えるのかの助けになりました。
今回、サン・シル・ラポピーを訪れたのは、朝の静かな時間で、村の中はまだ眠たそうな感じでしたが、落ち着いて歩くことができました。
この後に訪問したコルド・シュル・シエルでは、観光時間帯に訪問したにも関わらず教会(サン・ミッシェル教会)が閉まっていましたが、サン・シル・ラポピーでは朝の静かな時間でも教会(サン・シル・エ・サント・ジュリエット教会/カルダイヤック城砦跡から見下ろせる)の中にも入ることができました。
とにかく、城砦の上から眺められる 石灰岩質の 断崖 Falaises の風景が素晴らしく、ケルシー地方の特色を体感できる場所でした! 鳥のさえずりも心地よかった~♪
村の東側にあるサン・シル・ラポピーの村の全景が撮れる場所も素敵でしたが、ケルシーの断崖を見下ろせるカルダイヤック城砦跡もまたこの村の魅力のひとつだと感じました。- 旅行時期
- 2019年05月
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4人の少年たちの興奮を追体験できた! 2万年を遡る人類始原への旅・・ヴェゼール渓谷の洞窟壁画 Lascaux 4
投稿日 2019年05月15日
ヴェゼール渓谷の先史時代史跡群と洞窟壁画群 モンティニャック
総合評価:5.0
ドルドーニュ渓谷周辺の美しい村や自然を楽しんだ後は、美食の大地、ペリゴールの風景を眺めながら、先史時代(オーリニャック文化)にクロマニョン人が描いた洞窟壁画で有名なラスコーへ向かいました。
私たちが向かったのは、2016年12月にオープンした「ラスコー4 (Lascaux 4)」。
ラスコー4がオープンした頃、東京ではラスコー展(ラスコー3の展示)が開催されていましたが( そのとき書いたクチコミ → https://4travel.jp/domestic/area/kanto/tokyo/ueno/okachimachi/tips/12493802/ )、まさか、あのときはラスコー4に行けるとは思ってもいなかった!
ラスコー洞窟の壁画は、1940年9月12日、モンティニャック村の4人の少年たち(マルセル・ラビダ、ジャック・マーサル、ジョルジュ・アニエル、シモン・コエンカス)が、穴に落ちた飼い犬を救出した時に発見されたといいます。
ラスコー4は、ラスコー洞窟全体を忠実に再現したレプリカなのですが・・ レプリカの洞窟の中に入ると、まず、本物の洞窟のような温度設定(13度位)で暗く涼しいのです。 そして、はじめに、1940年9月にひとりの青年(マルセル・ラビダ)がラスコーの丘に見つけたという「窪み」の下に辿り着くのですが・・ この「窪み」がほんとうに狭いのです(よくこんな窪みから中に入ったなぁ~~~)! この「窪み」を見た時、4人の少年たちの興奮を想像しました! そして、その奥につづくのは、壁画のある広間のような洞窟や、細長い洞窟・・! 少年たちはどのようにこの洞窟をすすんだんだろう・・!
・・・・・ 本物の洞窟は、観客の吐く二酸化炭素により壁画が急速に劣化するなどし見ることはできませんが・・ 忠実に洞窟を再現した「ラスコー4」、2万年を遡る人類始原への旅・・ 楽しめましたよ~!
レプリカの中では撮影できなかったですが、(レプリカの後で見学できる)アトリエと呼ばれるところでは撮影可でした。
[ ラスコー洞窟 ]
1948年7月14日、洞窟の一般公開。
大勢の観客を洞窟内に受け入れていたが観客の吐く二酸化炭素により壁画が急速に劣化。
1963年4月18日、壁画の外傷と損傷を防ぐため、洞窟の閉鎖決定。
1983年、ラスコー2開館(最も有名な2つのギャラリーを再現した洞窟の複製)
2016年12月、ラスコー4開館(実物を忠実に再現した洞窟全体の複製)
https://www.lascaux.fr/fr- 旅行時期
- 2019年04月
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ここからロマネスクの大彫刻がはじまった! 南扉口の威厳あるタンパンとフランスで最も詩的な美しい回廊! Abbaye Saint-Pierre de Moissac
投稿日 2019年05月06日
総合評価:5.0
2019GWに行ってきました、モワサック!
10年程前にパリの建築文化財博物館に入ったとたんに目に飛び込んできたモワサックの威厳に満ちた大タンパン彫刻・・ フランスの中世美術史家エミール・マールの著書でも幾度も出てくるモワサック・・ 放送大学の青山先生もここで映像教材を撮られていた・・
ここからロマネスクの大彫刻がはじまったとも言える、ロマネスクファンにとって重要な場所モワサック・・ そしてフランスで最も詩的なと讃えられる美しい回廊をもつモワサック・・
そんなモワサックのサン・ピエール修道院は、期待どおりのほんとうに素晴らしいロマネスク教会でした! 大満足です!
※ 回廊への入口は、有名なタンパン彫刻のある南扉口を正面に見て右へ教会沿いに歩き、教会東の後陣沿いに教会を回り込んだ先にあり、入場料は6.5EUR、チケットを買い、扉を開くと東回廊の真ん中に出ます(・・以前の入口は回廊の北西角だったかと思います)。 チケットの他、1枚説明の紙を頂けますが、ここに柱頭彫刻76+角柱すべての主題が記されていました。
以下、写真補足・・
本で見ていた本物を見れた! ということで、ミーハーな私の備忘録・・
[4枚目の写真] かたちとの対話/柳宗玄著に載っていた石棺(死者に幸あれ/本の中で6世紀と書かれていましたが、現地の案内板で5世紀となっていたので5世紀と記しておきます。 キリストのギリシャ頭文字PとXの組み合わせにアルファ・オメガを加え、その下に生命の木水を飲む二羽の鳩、パルメット(生命の木)/葡萄唐草が続き天の楽園を構成する・・という美しい浮彫彫刻で何枚も写真を撮ってしまいました。 鳥の翼を重ねたような木(パルメット)はササーン朝のイランの浮彫にも繋がるのだとか。)
[5枚目の写真] 世界美術大全集ロマネスクに載っていたカラー写真と同じ構図(回廊北東角から撮影)
[6枚目の写真] ヨーロッパ中世の旅/饗庭孝男著に載っていたのと同じ柱頭彫刻(獅子の谷のダニエル/ダニエルと獅子はモワサック回廊西に2つ北に1つあり、これはそのうちの1つ。ポワティエのサン・ポルシェール教会で見たのと同じで獅子の近くにLEOと彫られているなぁなんて思い http://bit.ly/2Yk9LeP 、これをクチコミ写真10枚の1枚に選んでみました。)
[7枚目の写真] フランスロマネスクへの旅/池田健二著に載っていたのと同じ柱頭彫刻(モワサックの回廊の植物文様は美しく本にもよく載っていますが、この柱頭は動物と植物文様が合わさっていて回廊の中でも美しく残っている植物文様の1つでした。)
[8枚目の写真] 世界美術大全集ロマネスクに載っていたモノクロ写真とほぼ同じ構図(東回廊北から南に向かい撮影)- 旅行時期
- 2019年05月
- 展示内容:
- 5.0
- ☆☆☆☆☆
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美しい村の珠玉のロマネスク教会! 天国と地獄を明確に示し全体として調和のとれたタンパンと黄金の聖女フォワ像! Abbatiale Sainte-Foy de Conques
投稿日 2019年05月06日
総合評価:5.0
2019GWに行ってきました、フランスの最も美しい村コンク!
コンクを有名にしているのは、サンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼路(ル・ピュイの道)の途上、この村にあるロマネスク教会、サント・フォワ修道院付属教会(黄金の聖女フォワ坐像)です。
宝物館で見られる黄金の聖女フォワ坐像は、きりりと前を見つめ(放送大学の青山先生っぽく言えば)「超絶性」を感じられるものでした。 田沼武能写真集「ロマネスク古寺巡礼」でサント・フォワの祝日にこの像が外に出され練り歩く行列も印象的でした。
コンクの西正面の大タンパン彫刻は、(威厳に満ちたモワサックのタンパン彫刻と比べ)少し親しみの感じられる人物表現、天国と地獄を明確に示したタンパンの全体の構成など調和のとれた美しいタンパンでした。
フランスの中世美術史家エミール・マールによれば、タンパンの中の天使が裾の3つに分かれた幟を持っているが、それはクレルモンのノートルダム・デュ・ポールの柱頭で天使が手にしている旗印と同じものである・・ ということで、オーヴェルニュとの共通点を指摘しておりましたが、しっかり「裾の3つに分かれた幟」を撮ってきました! (生命の本/書物も!)- 旅行時期
- 2019年05月
- 展示内容:
- 5.0
- ☆☆☆☆☆
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美しい村の東端から望む遠景が秀逸・・ キリスト教最年少の聖人に捧げられた教会 Eglise Saint-Cyr et Sainte-Juliette
投稿日 2019年07月16日
総合評価:4.0
ロカマドゥールから D840~D40~D653~D42~D41~D662 経由でサン・シル・ラ・ポピーへ。
サン・シル・ラポピー村 Saint-Cirq-Lapopie は、「フランスの最も美しい村 Les plus beaux villages de France」に登録されている村の中でも人気の高い村で、フランスのテレビ局 France 2 で2012年から毎年6月末頃に放送されている 「フランス人の好きな村 Le Village Prefere des Francais」 第1回(2012年)放送で 第1位 に輝いた村でもあります。
ロット渓谷の断崖絶壁というロケーションに佇むサン・シル・ラポピー村の中心に 「 サン・シル・エ・サント・ジュリエット教会(聖シルと聖シルの母である聖女ジュリエットに捧げられた教会) Eglise Saint-Cyr et Sainte-Juliette 」 は建っています。
サン・シル(聖シル)はキリスト教最年少の聖人で、4世紀にローマの統治下に(当時のローマはまだキリスト教でなかった)生まれたが、ローマ軍に弾圧を受けても、母子ともに最後までキリスト教を貫き通し殺害された・・サン・シルは僅か3歳だったという・・。
・・ 教会自体は、12世紀にロマネスク様式で建立されたのがはじまりといいますが・・ 内部はけっこうシンプルな感じの教会でした。
やはり、ガイドブックなどで見るように、村の 東端( 44°27'53.4"N 1°40'23.3"E あたり )から、遠景 で、断崖絶壁 に佇む 教会の姿 、村の全景 が美しかったです◎
前日まで快晴でしたが、この日から曇り気味・・一瞬の陽射しを大事にしながらの散策となりました!
サン・シルとサント・ジュリエットに捧げられた教会や、サン・シルを冠した地名・・けっこうあります!( https://fr.wikipedia.org/wiki/Cyr_de_Tarse )
(サン・シル・ラ・ポピー散策の後は、D662~D653経由でカオールへ向かいました。 ・・ロカマドゥール~サン・シル・ラポピー~カオール・・ このあたりは、コッス・デュ・ケルシー自然公園《添付写真最後の地図の緑色のエリア》にあたるので、緑豊かな自然に囲まれていて、ところどころにダイナミックな断崖絶壁の村々が見られたりで、移動そのものが楽しめるところでした。)- 旅行時期
- 2019年05月
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トゥールーズまではTERで約1時間です Gare de Carcassonne
投稿日 2019年07月15日
総合評価:4.0
カルカソンヌ8h04発~トゥールーズ9h05着のTERに乗車しました。
トゥールーズ行きは、駅構内の地下通路を階段で降り2番線からの発車で(カルカソンヌからトゥールーズまで)TERで約1時間、片道8.4ユーロでした。
以前は、フランス国鉄SNCF( https://www.oui.sncf/ )で切符を購入すると、高速列車のTGV(テージェーヴェー)やIC(アンテルシテ)の切符はeチケットとしてA4用紙に自宅プリントして現地持参でき、TER(テーウーエール)の切符は自宅プリントはできずフランス国鉄の券売機で切符に引き換えるか窓口で引き換える必要がありましたけど・・ 最近はTERも自宅プリントできるようになっているんですね。 というわけで、今回は、TERのeチケット持参で乗車しました。
カルカソンヌ~トゥールーズ間では、乗車後まもなくして検札が来ました。
ちなみに、トゥールーズ着後、(午前トゥールーズを散策、その後、)トゥールーズからモワサック往復しましたけど、その時は往復とも検札は来ませんでした。
この日は、朝、ホテルで、明日から数日列車が走らない(ナルボンヌ~カルカソンヌ~トゥールーズ間)という情報をSNCFアプリで見たので焦りましたが( その時のクチコミはこちら: https://4travel.jp/os_hotel_tips_each-13648338.html )、無事にトゥールーズまで乗車でき、ホッとしました。
カルカソンヌ駅は、それほど大きな駅ではないけれど、Casinoという飲食物などちょっとしたものが購入できるショップは1つありました。
Gare de Carcassonne
https://www.gares-sncf.com/fr/gare/frccf/carcassonne- 旅行時期
- 2019年05月
- アクセス:
- 3.0
- 駅から *オード川沿いホテルまで徒歩約10-15分 *シテまで徒歩約20-30分
- 人混みの少なさ:
- 3.0
- 施設の充実度:
- 3.0
-
トゥールーズの中心 巡礼路やランドネの交差点 GR653 / GR46 / GR861 Place Du Capitole, Toulouse
投稿日 2019年07月14日
総合評価:4.0
「キャピトル広場」は、トゥールーズの中心にある広場で、トゥールーズ・マタビオ駅~サン・セルナン教会~ノートルダム・デュ・トール教会と歩き、次にジャコバン修道院へ向かおうという合間に立ち寄りました。
「キャピトル広場」に建つ「市庁舎(キャピトル)」の内部には、無料で入れて、内部の装飾壁画(トゥールーズの歴史やアンリ・マルタンによるもの)が見学できるということで、中に入ろうと思ったのですが何か しら行事がある時は入れないこともあるとのことで、今回、その日にあたったようで、入口の係員に止められ、市庁舎の中には入ることができませんでした・・ 残念。
・・ キャピトル広場を後に、ジャコバン修道院へ向かおうと、キャピトル広場からロミギエール通り(Rue Romiguieres)に入ろうとしたら・・ キャピトル広場の北西角で 「 巡礼路マーク( ' サンティアゴ = 聖ヤコブ / フランス語ではサン・ジャック ' の印、帆立貝のマーク) 」 を発見!
そこで、トゥールーズ市内の巡礼路はどこを通っているのか調べてみたところ・・ キャピトル広場 は、 巡礼路(via Tolosana) や グランド・ランドネ(GR) の 交差点 となってるんですね~。
・GR653(via Tolosana / voie toulousaine )
・GR46(Tours~Chateauroux~Rocamadour~Cahors~Toulouse)
・GR861(Toulouse~Saint-Bertrand-de-Comminges)
巡礼路やランドネを歩く旅もしてみたいなぁ・・
トゥールーズは、今回の南西フランスの旅の中で、初日の早朝(この日は快晴だった!)と、最終日の午前に歩いたのですが・・ 初日は朝からペリゴール地方(ドルドーニュ県)に向かう予定で、早朝にサン・セルナン教会周りのみ散策、サン・セルナン教会内部とほとんどのトゥールーズ街歩きを最終日の午前にしたのですが、最終日のこのトゥールーズにいた午前の時間帯が全行程の中で最も雨降りだったのが残念でした。。 (・・トゥールーズでは見たいところが、教会、修道院、美術館がメインで屋内見学が多かったので、そういう意味では、雨がこの日で良かったといえるかも・・)- 旅行時期
- 2019年05月
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投稿日 2019年07月13日
総合評価:3.0
2019GW、南西フランスの中心都市トゥールーズは現在工事中のところがけっこうありました。
施設ごとのクチコミをそれぞれ1つ1つは書いていましたが・・ 工事中、改修中、修復中の箇所をここでまとめると・・
・トゥールーズ・マタビオ駅前広場
(駅前広場全体に通行規制/迂回要)
・サン・セルナン教会外周
(工事車両や囲いあり)
・オーギュスタン美術館
(絵画館が改修中のため入場料減額中)
・ノートルダム・ラ・ドラード寺院
(修復中のため見学時間に注意)
観光の面で、それほど影響はなかったですけれど・・ 一番目立ったのは、フランス国鉄のトゥールーズの主要駅「トゥールーズ・マタビオ駅」の駅前広場の工事で、けっこう大規模な都市計画の一環のようで、しばらく続きそうでした(2024年に、パリ~ボルドー~トゥールーズ間を4時間で走るLGVの運行を予定している)。 駅前通りに出るのに迂回が必要であったりするのが、何気に面倒で、駅舎自体も正面の入口が開いていなく脇の入口まで歩いたりだとか、そういうところがありました。 日々工事の状況も変わるかと思いますが、参考まで・・。
それぞれのクチコミは以下で書いています。
https://4travel.jp/overseas/area/europe/france-midi_pyrenees/toulouse/transport/10588787/tips/13626401/
https://4travel.jp/overseas/area/europe/france-midi_pyrenees/toulouse/kankospot/10315478/tips/13678384/
https://4travel.jp/overseas/area/europe/france-midi_pyrenees/toulouse/kankospot/10315482/tips/13660873/
https://4travel.jp/overseas/area/europe/france-midi_pyrenees/toulouse/kankospot/10590725/tips/13692394/- 旅行時期
- 2019年05月
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ガリアで最古の聖母寺院 トゥールーズの「黒い聖母」を一目見たくて Notre Dame la Daurade, Toulouse
投稿日 2019年07月12日
総合評価:4.5
サン・セルナン教会 ~ ノートルダム・デュ・トール教会 ~ キャピトル広場 ~ ジャコバン修道院 と歩き、次に向かったのは 「 ノートルダム・ラ・ドラード寺院 Basilique Notre Dame la Daurade 」 。 ジャコバン修道院からは徒歩5分位。
ノートルダム・ラ・ドラードの本尊は「黒い聖母 ノートルダム・ラ・ノワール」で、これを一目見たく、また、オーギュスタン美術館のロマネスクの柱頭彫刻が元はここにあったものも多く、この2つの興味から立ち寄ってみました。
私が訪問した日は、ミサが行われており、2枚写真を撮ったところで、写真撮影のストップがかかり、2枚の(教会堂内部)写真しか撮ることができませんでした・・残念!
ガロンヌ川のほとり・・ 5世紀、もともと12角形のアポロン神殿が建っていたという場所に建つ教会で、その装飾が金箔のモザイクだったのでラ・ドラード(la Daurade)(金色)と呼ばれるのだとか。 おそらくガリアで最も古い聖母マリアに捧げられた寺院。 9世紀には、ベネディクト会修道院に組み込まれ、身廊と回廊が拡大(現在隣接のエコール・デ・ボザールの敷地)され、12世紀にはクリュニー修道院に譲渡されモワサックの小修道院となるが、18世紀後半に破壊され完全に再建された。 「黒い聖母 ノートルダム・ラ・ノワール」は、トゥールーズの街や妊婦を守護している。
ところで、wikipedia を見てみると・・ 《 毎年5月3日に les trophees (fleurs en or et en argent) de l'Academie des Jeux floraux 花ゲームアカデミー/文華アカデミーのトロフィー(金銀の花)を祝福する ミサ が行われる 》 と記載がありました。 (※ 花ゲームという名は、古代ローマ時代に女神フローラを称えて4月28日~5月3日に行われていたローマでの祝祭から来ているようそう。) ・・訪問したのは、偶然にも、ちょうどこの5月3日のミサの最中だったようです。
《 Academie des Jeux floraux 》とは・・ 1323年、南フランスのトゥールーズにトルバドゥールの詩人たちが結成した中世ヨーロッパを通じてもっとも名高いアカデミーで、詩歌の振興に努めてきた歴史ある文芸アカデミー、西洋世界で最も古い文学機関なのだそうです。 オック語で詩のコンテストを催し、勝者には、スミレ、ローズヒップ、マリーゴールド、アマランサス、ユリの花を金や銀でかたどったものが与えられていたそうです。 1819年に、ヴィクトル・ユゴーも受賞している。
・・写真は2枚しか取れなくて残念でしたが、現在、この教会は、修復中(たしかに入口が分かりにくかった)で、ミサの時間しか入れないようで、そういう意味では、偶然にもミサの時間にあたってラッキーでした。
ひょんなことから、ユゴーが受賞したという文芸アカデミーの受賞花の祝福ミサというものにも出会い、なんだかトゥールーズの文化にも触れられたようで得した気分~!
Notre Dame la Daurade, Toulouse
http://paroissescathedraletoulouse.fr/home-2/culture-et-tourisme/notre-dame-la-daurade/
http://toulouse.catholique.fr/daurade
(※現在修復中のため、日曜11h、土曜11h15のミサの時間のみ開かれている と記載あり)- 旅行時期
- 2019年05月
- アクセス:
- 4.5
- キャピトル広場,ジャコバン修道院から徒歩5分位
-
22本のオジーブからなる 「椰子の木」が有名な ジャコバン修道院 Couvent des Jacobins, Toulouse
投稿日 2019年07月12日
総合評価:4.5
サン・セルナン教会 ~ ノートルダム・デュ・トール教会 ~ キャピトル広場 と歩き、その後は ジャコバン修道院 へ向かいました。 キャピトル広場からは徒歩5分位でしょうか。
「ジャコバン修道院(ドミニコ会修道院) Couvent des Jacobins 」は、13世紀に建造されたゴシック様式の修道院で、ドミニコ会が最初に建てた修道院として知られています。
(道路と所有地の関係で外から支柱で支えることが不可能だったため、内側から支えることしかできなくて建築家があみだした窮余の一策だったそうですが・・)見事なリブ・ボールトと22本のオジーブが「椰子の木」のように放射状に出ている様が、なかなかに素晴らしく、建築的にユニークな傑作を見てみたい! と思い立ち寄ってみました。
私が訪問した時は、なんだかカラフルな照明のようなものが点けられていて、おもしろい空間になっていましたが・・ 下に鏡があり上の '椰子の木' の構造がよく見える仕掛けがされていた過去のお写真を見て良いなぁと思っていたのですが、あれは永久的にやってくれるものではなかったようで、今回はなかったです。 時期によって違うインスタレーションをしているのかも。
他に、南フランスの数々の豪華な大都会の鐘楼のモデルになったという鐘楼、14世紀初頭の回廊などがあり、回廊の糸杉越しに見る鐘楼も中々風情がありました!
堂内には、アリストテレスの哲学をキリスト教精神学に統合しようとした『神学大全』の著者として知られるスコラ学の代表的神学者、聖トマス・アクィナスの遺骨が納められています。 放送大学の「西洋芸術の歴史と理論」 第6回 ゴシック美術 -内在のアリストテレス主義- で青山先生が、こちらで映像教材をロケされていたことも思い出しました!
Couvent des Jacobins, Toulouse
https://www.jacobins.toulouse.fr/
回廊:大人1人4ユーロ(ローシーズン10月-5月)/ 大人1人5ユーロ(ハイシーズン6-9月)- 旅行時期
- 2019年05月
- アクセス:
- 4.5
- *キャピトル広場から徒歩5分位 *サン・セルナン教会から徒歩10分位
-
トゥールーズの守護聖人 聖セルナンが「雄牛Taur」に引き回され殉教した地 Notre-Dame du Taur, Toulouse
投稿日 2019年07月11日
総合評価:4.0
3世紀中頃、ローマから派遣された「サトゥルニヌス(セルナン)」はトゥールーズの初代司教となり、この地の宣教に活躍・・ しかし、ユピテル神殿でイエスの教えを説いたために捕らえられ、2頭の雄牛に繋がれて市内を引き回され殉教したという・・。
ノートルダム・デュ・トール(タウル)教会 Notre-Dame du Taur は、トゥールーズ最大の教会である サン・セルナン教会(現在はここに聖セルナンの墓がある) とトゥールーズの中心にある キャピトル広場 を繋ぐ通りに建っており、徒歩観光時にもとても立ち寄りやすい場所に建っていますが・・
・・ この「 ノートルダム・デュ・トール(タウル)教会 Notre-Dame du Taur 」の建っているところが、まさに サトゥルニヌス(セルナン) St-Sernin が 雄牛(Taur) に引き回され殉教した地 なのだそうで、教会の中には、その殉教のシーンも大きく掲げられていました。
この教会の名称は、現在は「Notre-Dame du Taur」ですが、以前は「St-Sernin du Taur」だったそうで、教会の建っている通り名は「 Rue du Taur 」。 Taur は オック語 で 雄牛 (フランス語のTaureau) の意。 以前の教会名の方が、聖セルナン殉教の地という感じがしますね。
教会の中央で見られるノートルダム(聖母)は、トゥールーズのヴィルヌーヴ城壁門 Porte du Rempart Villeneuve (現ヴィクトル・ユーゴー市場は1825年に破壊された古いヴィルヌーヴ城壁の跡地に建っている/Rue du Rempart Villeneuveという通り名も残っている)にあった「ノートルダム(Notre-Dame des Remparts)」なのだそうです。
Rue du Taur でトゥールーズの古地図をみつけましたが・・ トゥールーズの城壁はハートのような形をしていたんですね~。 窪んでいるところが現ヴィクトル・ユーゴー市場あたりかなぁと思います(添付写真5枚目)。
この教会では、ちょうどパイプオルガンの音色を聞くことができたので [動画] も貼っておきます。 入って右側の壁面には「ヤコブの系譜」(14世紀)が見られました。
https://youtu.be/cHTrvKVBpLw- 旅行時期
- 2019年05月
- アクセス:
- 5.0
- サン・セルナン教会とキャピトル広場を繋ぐ通り Rue du Taur(雄牛通り)
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コンク詣が叶ったならコンクの宝「黄金の聖女像」は見ておきたかった! La Majeste de sainte Foy
投稿日 2019年07月02日
総合評価:5.0
サンティアゴ巡礼路のル・ピュイの道上、中央山塊の南部に位置する美しい村コンク。
コンクが現在もサンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼地として重要な場所で在り続けるのは、このコンクの地に聖女フィデス(サント・フォワ)の聖遺物があるから。
そして、もしコンク詣が叶った時には是非とも見ておきたいと思っていたのが、コンクの宝である、聖女フィデス(サント・フォワ)の聖遺物をおさめている「黄金の聖女像」でした。
この像は、サンティアゴへの巡礼たちが詣でるコンクの中心、サント・フォワ教会堂の南側の教会の回廊地下にある宝物館で見ることができます。
いざ、回廊地下の宝物館に入ると・・ 「黄金の聖女像(聖遺物匣)」は・・ 一番奥、中央に鎮座しており・・ そして・・ 様々の宝物の中にあって ひときわ 輝いておりました。
聖女像の目は大きく見開き、まっすぐにこちらに向けられ・・ 素材が放つ圧倒的なエネルギーが聖人の霊性を視覚化しているような・・ とにかく惹きつけられるパワーをもっていました。
本で何度も見ていた「黄金の聖女像(聖遺物匣)」は・・ やはり凄かった!
------- ヨーロッパでキリスト教の初期から信徒の間に少しづつ広まったという 【 聖遺物崇拝 】 。 中世に入り各地修道院・教会がきそって効験あらたかな聖遺物を入手しようとはやり、そのもたらした奇跡の数々が喧伝されるに及んで一挙にさかんになった。 4世紀初頭に12才で殉教したというアジャンの幼い聖女の遺骸は 【 聖なる盗み(フルタ・サクラ/Furta Sacra) 】 によって9世紀にコンクへ運ばれた。 アジャンの人々はむろん後を追ったが、深追いはせず、取り返しも企てず、そのままコンクの兄弟たちにゆだねることで終わった(当時、聖遺物を盗んでも罪にはならなかったという)。 '《内密の変遷》(中世における最も著名な聖遺物奪取事件の一つ)' ・・聖女フォアの窃盗あるいは移送があった866年頃・・ 9世紀はフランスがヴァイキングやノルマン人の襲撃や略奪を受けた時代・・ アジャンやフィジャックは平地にあって容易にヴァイキングに襲われるのに対して、山深いコンクは聖女の遺体を安置するのに絶好の場所だった・・ 9世紀の霊的風土において、聖女の遺体は、もしかするとコンクにある方がずっとふさわしい、との教会関係者たちの暗黙の了解があったのかもしれない。 ( ※・・他の有名な聖遺物移葬は・・ 9世紀同じくヴァイキングやノルマン人の略奪の時代、ロワール河口のノワールムティエ島からブルゴーニュのトゥールニュまで数十年も転々とした聖フィリベールの遺骸、7世紀ランゴバルド人の襲撃で荒廃していたイタリアのモンテ・カッシーノからサントル・ロワールのフルーリー(サン・ブノワ・シュル・ロワール)へ移された聖ブノワ(ヌルシアのベネディクトゥス)の遺骸など・・※ ) -------
※ ところで、日本では、サンタフェという地名は有名だと思いますが、この地名のサンタフェ(スペイン語)は、聖女フィデス(フランス語でサント・フォワ)に由来しており、この聖人の名声が世界に知られている証拠でもあります。
※ 宝物館内は、写真撮影不可ですので、聖女像の写真は受付にあった案内板やリーフレットを写しました(黄金の聖女フォワ像 9-10C ほかの宝物は、ピピン王の聖遺物匣 11C 、シャルルマーニュの'A' 11-12C 、ベゴンのランタン 9-12C 、聖女フォワ行列のための大十字架 15-16C など)。
※ 宝物館入口に面する回廊の中庭の中央にある「蛇紋岩の泉盤」の彫刻もとてもおもしろい(アトラントや悪魔など)ので是非見てみてください!
Conques - Tresor d'orfevrerie medievale
https://www.tourisme-conques.fr/fr/decouvrir-destination/culture/f_conques-tresor-d-orfevrerie-medievale-153
https://www.tourisme-conques.fr/fr/conques/tresor
https://www.tourisme-aveyron.com/fr/diffusio/patrimoine-culturel-visites/conques-tresor-d-orfevrerie-medievale-conques-en-rouergue_TFO18955766760- 旅行時期
- 2019年05月
-
サンティアゴ巡礼路上にあるロマネスク教会 Basilique Saint-Sernin, Toulouse
投稿日 2019年06月30日
総合評価:5.0
フランスのサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路(フランス語では映画のタイトルにもありましたが、サン・ジャックの道)のうち、一番南の「トゥールーズの道(サン・ジルの道)」上にあるトゥールーズのサン・セルナン教会。
この教会は、数ある巡礼路教会の中でも、規模の大きなロマネスク様式の教会で、特にロマネスクファンであれば、オーギュスタン美術館とともにトゥールーズで必ず見たい場所のひとつです。
ロマネスク美術の本などで見られる、特に有名な箇所は、教会南側のミエジュヴィル門の扉口にある「キリスト昇天」のタンパン、教会内部北翼廊の「キリストの復活」を描いた壁画、教会内部周歩廊にある「荘厳のキリスト」の石彫パネル(周歩廊とクリプトは有料エリア)です。
ちなみに、「ミエジュヴィル」というのはオック語で「町の中心」を意味するそうです。
タンパンの左壁の「2本の糸杉に囲まれた聖ヤコブ」は、サンティアゴ・デ・コンポステーラ大聖堂(スペイン)にもあり、ミエジュヴィル門タンパンのキリストや天使、タンパンの左右の聖ペテロ、聖ヤコブの '衣服の襞の表現' はレオンのサン・イシドロ教会(スペイン)の扉口彫刻にも見出される・・ 等々が指摘されているのですが・・ いずれにしても巡礼路を通じ、多くの文明の交流が行われたことが伺われ、とてもおもしろいです。
トゥールーズのサン・セルナン教会は、今回南西フランスで訪問できた有名なロマネスク教会(モワサック、コンク、カオールなど)とともに、何度も本で見ていましたが、他のロマネスク教会に比べても、とにかく規模が大きく、信仰のエネルギーというものも感じさせられました。
Basilique Saint-Sernin
http://www.basilique-saint-sernin.fr/- 旅行時期
- 2019年05月
- 展示内容:
- 5.0
- ☆☆☆☆☆
-
トゥールーズ行きは跨線橋を渡った1番線ホームから発車します Gare de Moissac
投稿日 2019年06月21日
総合評価:4.0
モワサックへは、サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路上の巡礼路教会(有名なロマネスク修道院のタンパン彫刻と美しい回廊)を訪問したく、トゥールーズから日帰りで訪問しました。
モワサック駅は、フランスの地方によくある簡素な駅で、駅舎の営業時間も短めなので、私が訪問した際も、復路18時過ぎで駅舎は閉まっていました。
駅舎が閉まっていても、建物脇から行き来でき、駅舎のホーム側に自動券売機があるので、切符に関しては特に心配はないかと思いますが、トゥールーズから日帰りの場合は往復の切符を購入しておいた方が楽かなと思います。
ちなみに、私の場合は、当日購入しようかなと思っていましたが、やっぱり少しでも現地で時間節約しようと思い、出発直前にSNCFのwebでeチケットを事前購入・印刷してしていきました。 日本の2019年GW期間は、トゥールーズエリア(+パリ)(Zone C)では学校の春休み期間だったので、検索していると、春休み割の片道1ユーロのチケットを購入できる時期もあったので、訪問する日が決まっている場合は少し早めに検索・購入されるとお得な切符が出てくるかもしれません。 私はモタモタしていたら、1ユーロのチケットはなくなってしまいました。 結局、片道7.5EURでweb購入。 乗車当日にトゥールーズで切符券売機で検索をしてみたところ、当日の切符購入は15EURでした。 やはり当日購入よりwebの方が安そうです。(最近は、TERの切符も自宅印刷できるようになりました https://www.oui.sncf/ )
-----トゥールーズでの切符券売機の画面の写真あり-----
https://4travel.jp/overseas/area/europe/france-midi_pyrenees/toulouse/transport/10588787/tips/13626401/
トゥールーズ行きのホームは跨線橋を渡ったところ(1番線)なので、少し余裕をもって駅舎に着くようにした方が良いと思います。
HORAIRES D'OUVERTURE
GARE :
Les lundis : 8h30 - 16h15
Les mardis : 11h30 - 19h30
Les mercredis : 8h30 - 16h15
Les jeudis : 11h30 - 19h30
Les vendredis : 8h30 - 16h15
Les samedis : 8h15 - 14h00
Les dimanches et jours feries : 9h - 14h45
https://www.ter.sncf.com/occitanie/gares/87611889/Moissac- 旅行時期
- 2019年05月
-
CDGのターミナル2EにはHalle K,L,Mがあります(2E-Halle Kから2Fに移動中 '空港ピアノ' を発見)
投稿日 2019年06月16日
総合評価:3.0
今回は、エールフランスで、羽田発CDG乗継トゥールーズ着、トゥールーズ発CDG乗継成田着便を利用しました(乗継でCDGを利用)。 乗継時間はそれほど多くなかったのですが・・ 以下のような感じでした。
往路は、ターミナル2EのHalle Kに到着 → ターミナル2F(F52)へ乗継のため移動 [乗継時間1時間10分と時間がなかったので、さっさと歩いて移動・・ 途中、某BSのTV番組でも放映している'空港ピアノ'を発見! 少しゆっくり聞きたかった・・ 移動後はすぐに搭乗。]
復路は、ターミナル2Fに到着 → ターミナル2EのHalle L(L48)へ乗継のため移動 [トゥールーズからの便が早く到着し乗継時間乗継1時間55分、わりと時間に余裕があり、モンテリマールのヌガーを買ったりの時間も持てました。]
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搭乗便の詳細は以下です。
◆往路
AF279 羽田 14:55発(35分遅い)
→ パリCDG 19:54着(定刻)(11時間59分)
---乗継1時間10分---
AF7526 パリCDG 21:04発(定刻)
→ トゥールーズ 22:19着(6分早い)(1時間15分)
◆復路
AF7521 トゥールーズ 10:08発(7分早い)
→ パリCDG 11:30着(15分早い)(1時間22分)
---乗継1時間55分---
AF276 パリCDG 13:25発(5分早い)
→ 成田 8:24着(定刻)(11時間59分)
※上記詳細部分で、定刻、〇分早い、という情報は、Flight Awareで確認しました。
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シャルルドゴール空港(CDG)内MAP
https://www.parisaeroport.fr/en/passengers/access/paris-charles-de-gaulle/terminals-map
自分の備忘用と、乗継をされる方へ、参考まで・・。- 旅行時期
- 2019年05月
-
投稿日 2019年06月16日
総合評価:5.0
表題のとおりですが・・ 実は、今回の旅行中の夕食時レストランにて、具合の悪さを感じホテルの部屋に戻りたいと思い、立ち上がって数歩歩いたところで倒れてしまいました(その数秒の記憶が今もない)。
その時、夕食をとっていたレストランの方が救急車を呼んでくれました。
私は、少し横になっていれば大丈夫・・ と思い、救急車は呼ばなくて大丈夫、と思っていたのですが・・ 結局、早々と救急車が到着。
救急隊員さんたちが到着後も、「少し休んでいれば大丈夫だと思います」と診てもらうことを断っていたのですが、診ないと帰らない・・ ということで、結局診てもらうことになりました(無料)。
どうやって倒れたか分からないけれど、倒れて起き上がる際に、妙に右胸の下あたりが痛くなり、そのあたりは女性の救急隊員さんが診てくれました。 あとは、中指の右側面あたりに針?を刺して(ピストル状?になっていて一瞬刺された感覚あり)血液をとっていただき、たぶん血液検査?となりました。 10段階中どれくらい痛いかなども聞かれました。 結局、休んでいれば大丈夫そうということで、病院に連れていかれるということはなく、翌朝からの旅も無事に続けることができました(ホッ)。
(右胸下の痛みは、帰国後に医者に行ってもよく分からず1ヶ月ほど起き上がるのに痛いという症状が続きましたが、1か月以上経った今はようやく少し軽くなってきています)
倒れて気付いた時は今どうなっているのか一瞬分からず、ほんとうに旅が続けられるかも一瞬不安になったのですが、結局は最後まで予定どおりに旅が続けられたのでほんとうに良かったです。
ちなみに、(今までこのあたりの交通を何度も調べていましたが・・)結局今回、南西フランスの美しい村々と巡礼地を訪ねるツアーを利用することにし、一部ツアー離団したのですが(列車でカルカソンヌ~トゥールーズ~モワサック~トゥールーズ)、倒れた時は、添乗員さんに具合の悪さを言いに行った時で、添乗員さんが目の前にいて助けて頂き、ツアーの方々の一部にも助けて頂き、ほんとうに感謝しています。 完全な個人旅行だったら不安だったろうな・・と。
今、考えると、前日、美しい村ベナック・エ・カズナックで、快晴の中での(城までの)坂道歩き(時に急坂) + 当日、美しい村であり巡礼地のコンクで、快晴の中での(フォトポイントまでの)坂道歩き + 南西フランスの美しい村巡りではくねくねした山道が続くので(個人的に酔い止めを飲まないと酔うタイプなので)そのあたりと + 道中トイレが心配なので水分を控えめにしていたのでそのあたり・・ が原因かなと思っています。 疲れがたまった夕食時に熱中症がきたのかな?と推測していますが・・。
巡礼地コンクにて黄金のサント・フォア像を参拝し、ロカマドゥールで黒い聖母像を参拝した後の出来事でしたが・・ (この後の旅を続けられたこと)天の御加護があったのかもしれませんね。
とにかく、今回の救急車騒ぎは、旅のスタイルを考えさせられた一件となりました。。。
[総合評価は、旅を無事に続けられたこと、助けて頂いた方に感謝の意味を込めて・・]- 旅行時期
- 2019年05月