ここからロマネスクの大彫刻がはじまった! 南扉口の威厳あるタンパンとフランスで最も詩的な美しい回廊! Abbaye Saint-Pierre de Moissac
- 5.0
- 旅行時期:2019/05(約7年前)
-
-
by wiz さん(非公開)
モアサック クチコミ:4件
2019GWに行ってきました、モワサック!
10年程前にパリの建築文化財博物館に入ったとたんに目に飛び込んできたモワサックの威厳に満ちた大タンパン彫刻・・ フランスの中世美術史家エミール・マールの著書でも幾度も出てくるモワサック・・ 放送大学の青山先生もここで映像教材を撮られていた・・
ここからロマネスクの大彫刻がはじまったとも言える、ロマネスクファンにとって重要な場所モワサック・・ そしてフランスで最も詩的なと讃えられる美しい回廊をもつモワサック・・
そんなモワサックのサン・ピエール修道院は、期待どおりのほんとうに素晴らしいロマネスク教会でした! 大満足です!
※ 回廊への入口は、有名なタンパン彫刻のある南扉口を正面に見て右へ教会沿いに歩き、教会東の後陣沿いに教会を回り込んだ先にあり、入場料は6.5EUR、チケットを買い、扉を開くと東回廊の真ん中に出ます(・・以前の入口は回廊の北西角だったかと思います)。 チケットの他、1枚説明の紙を頂けますが、ここに柱頭彫刻76+角柱すべての主題が記されていました。
以下、写真補足・・
本で見ていた本物を見れた! ということで、ミーハーな私の備忘録・・
[4枚目の写真] かたちとの対話/柳宗玄著に載っていた石棺(死者に幸あれ/本の中で6世紀と書かれていましたが、現地の案内板で5世紀となっていたので5世紀と記しておきます。 キリストのギリシャ頭文字PとXの組み合わせにアルファ・オメガを加え、その下に生命の木水を飲む二羽の鳩、パルメット(生命の木)/葡萄唐草が続き天の楽園を構成する・・という美しい浮彫彫刻で何枚も写真を撮ってしまいました。 鳥の翼を重ねたような木(パルメット)はササーン朝のイランの浮彫にも繋がるのだとか。)
[5枚目の写真] 世界美術大全集ロマネスクに載っていたカラー写真と同じ構図(回廊北東角から撮影)
[6枚目の写真] ヨーロッパ中世の旅/饗庭孝男著に載っていたのと同じ柱頭彫刻(獅子の谷のダニエル/ダニエルと獅子はモワサック回廊西に2つ北に1つあり、これはそのうちの1つ。ポワティエのサン・ポルシェール教会で見たのと同じで獅子の近くにLEOと彫られているなぁなんて思い http://bit.ly/2Yk9LeP 、これをクチコミ写真10枚の1枚に選んでみました。)
[7枚目の写真] フランスロマネスクへの旅/池田健二著に載っていたのと同じ柱頭彫刻(モワサックの回廊の植物文様は美しく本にもよく載っていますが、この柱頭は動物と植物文様が合わさっていて回廊の中でも美しく残っている植物文様の1つでした。)
[8枚目の写真] 世界美術大全集ロマネスクに載っていたモノクロ写真とほぼ同じ構図(東回廊北から南に向かい撮影)
- 施設の満足度
-
5.0
- 展示内容:
- 5.0
- ☆☆☆☆☆
クチコミ投稿日:2019/05/06
いいね!:7票
利用規約に違反している投稿は、報告することができます。 問題のある投稿を連絡する